From 満田正
日付20112012年3月12日 15:31
皆様。満田です。
私は、明大で開かれた「震災がれきの広域処理を考えるシンポジューム」に参加してきました。
皆様と、同じく、地震発生時には哀悼の意を込めて1分間の黙祷をささげました。
私の周囲も、郡山、日比谷、横浜、そして全国各地と、それぞれの思いで脱原発・反原発、そして被災者への哀悼と、今後への決意を秘められたと察します。
現在、政府・東電の最大の関心事は東北復興・瓦礫処理に集中しています。「瓦礫処理なくして復興なし」ですが、その勢いは留まることを知りません。肝心の原子炉安定・廃炉は何処吹く風であります。
チェルノブイリ、スリーマイルの経験は、その事後処理が20年後にピークを迎えることを教えてくれています。福島原発事故においても必要とする人材、20年後を前提に準備していかねばならない。当面の目くらまし作戦で、復興需要を演出する、政府・財界にいわゆる、戦時景気の様相を思い起こさざるを得ない。
当然彼らは、第二次大戦の犯罪人でしかなかったし、その継承者であることも明らかです。
私たちは、万感の思いで、この事態を直視し、将来に向けての決意を固めなければならない。
ところで、Rinさん、Tacchyさん、郡山での放射線濃度がそんなに高いと驚きです。私はいわき市の除染に時々参加しますが、高くて、0.4~0.5μSv/hです。もちろん、除染活動を必要とします。もちろん、林や藪の中では、0.8マイクロSv/hを経験しますが。
明大で開かれた3.11震災がれきの広域処理シンポジュームでは2つの大きな驚きがあります。日弁連の小島延夫弁護士の報告ですが、100Bq/kgが放射性廃棄物として厳密に定義された経緯があるが、8000Bq/kgの数字が厳密に定義されたことは無いということです。我々が、8000Bq/kgに振回されている事実に唖然としました。
次の驚きは、文部科学省と厚生労働省が昨年5月26日付け事務通達「被災地で実施される調査・研究について」ですが、研究者が行う科研費が研究機関の所長及び地方自治体の許可を得るよう指示されたことです。本来、科研費は研究者の自由意志を尊重されていたものですが、被災地に関しては新たな規制が設けられた。すなわち、情報管制が敷かれたことです。
こうした規制は、些細なことのように見えて、研究者の放射能研究に国家的規制をはめたと言うことです。今後、ますます、医療・原子力関係者の知識・研究を必要とすると思うのですが、政府は既に昨年5月の段階で先手を打っているということになります。
関平様、三宅様の論争を真剣に聞かせて頂いております。
コメントしたいのですが、マダマダ、勉強不足です。
緊急事態というのに情けないことですが、急げば急ぐほどここはより多くの議論の参加者を募りたいところです。
新石棺方式と架橋作戦の是非のについての論点についての整理が必要かと思います。
先ずは、チェルノブイリでは曲がりなりにも石棺方式が放射能封じ込めに成功していることです。
もちろん、原子炉暴発後であったり、今も放射漏れが多い、未だに燃料棒が取り出せていないいという欠点はあります。4号炉だけの破壊で、今も1号機~3号機が稼動している脅威の事実もあります。
福島原子炉破壊の当初にも石棺方式が多数提案されたのですが、政府・東電の原子炉ビジネスへの期待は別として、何故、その方式がうやむやになっているの知りたいです。もちろん、反原発・脱原発勢力の衰退が原因しているかと思うのですが。
架橋作戦は、全く新提案ですが、当初心配した仮燃料貯蔵所については近場に冷却貯蔵庫の建設ということで解決したようにも思います。ただ、私の心配は不安定な燃料棒の移動にあります。政府が提唱するような冷却安定ではなく、堅実に保証された冷却安定を保証するとすれば、まだまだ、調査期間が必要と考えています。
それは、関平将軍の言われる、余震の可能性を覚悟しなければならないです。それに、架橋の設定、石棺の設定について、現在の建築技術上、どちらの方がより安全であるかについて、私の当面の知識はありません。ここはさらに議論して欲しいところです。
当然のことですが、そうした作戦を実行するためにも、原子炉敷地周辺のがれき撤去、事故リスクを避けるために、周辺80km圏内(200km圏内)の作業者以外の一時退避が必要かと思います。もちろん、作業者には、それなりの技術と覚悟が必要かと思います。
そして、この作戦を遂行するための指揮者(リーダー)が必要になります。
この作業は急がねばなりません。
寿命とは関係なく、有能なリーダーが求められます。
政府・東電にもこの程度の理解はして欲しいです。
関平将軍の「原発特命大臣(仮称)」提案というか「臨時政府」の樹立も必要かと思います。
蛇足ですが、今中さんの論文紹介ありがとうございます。2006年のレポートですが、Chernobyl accidentですが、タバネコさんから紹介されたレポートでは、2009年Chernobyl catastropheとなっています。要するに、事態は益々深刻化を増していることです。やはり、福島原発事故は福島カタストロフィーとして認識する必要があると思います。(満田正)
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参考情報:
参考情報:
2012年3月11日(日) IWJ Ch5 「震災がれきの広域処理を考える ...
togetter.com/li/2717531 日前 – 2012年3月11日(日) IWJ Ch5 「震災がれきの広域処理を考えるシンポジウム」視聴者ツイート(つだり主体) - Togetter. Twitterのつぶやきマッシュアップメディア! @ togetter_jpをフォロー. ホーム; まとめ作成; お知らせ; 設定; ログイン ...
震災瓦礫の広域処理を考えるシンポジウムの講演(小島氏除く) - Togetter
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5 日前 – 3月11日に明治大学で行われた震災瓦礫の広域処理を考えるシンポジウムの前半部分のまとめです。 永倉冬史氏『災害廃棄物の分別のアスベストなどの有害物質からの問題点について』 池田こみち氏『災害廃棄物広域処理の環境面からの ...
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