From 満田正
日付 20112012年2月8日
Re: Re: [tamakannet:127] 福島とチェルノブイリ原子炉安定の比較
たまかんねっとの皆様
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M.B. さん
情報をありがとうございます。
広瀬隆さんの講演は昨年12月ですが、電通会館での講演を聞いたことがあります。
9月ごろには、広河隆一の講演も福島で聞いたことがあります。
ビデオにもそれとの重複が多いですが、基本的には放射能の恐ろしさを伝えるものでした。
ただ、余りに膨大、見るには時間が必要です。
人々は風評被害で動くのですが、事実の突きつけではほとんど動かないようです。
これはマスメディア症候群ですが、それは新たな集団を作り上げているようです。
東京と福島で開かれた福島除染技術会議は、3割近くが外国人という異例の会議ですが、その準備や会議の進行を見ていると、除染技術への並々ならぬ國際圧力を感じます。ただ、何故か、日本人は少ない。
この予算がアメリカエネルギー省の予算を得ていることも異常です。
この時期に以下の著作紹介ビデオを発見しました。
タイトルも「チェルノブイリ100万人の犠牲者」と物凄いタイトルですが、上記の会議と異なり、IAEAなどの反対を押し切っての出版のようです。ロシア、ベルラーシ、ウクライナなど原文5000の論文を評価したと言うことで、統計手法も気になりますが、納得に行くものです。出来れば、その著作を手にしたい。toxidoc.js@verion.netへメールすれば、送ってくれるようですが、本の相場が分らないのでギブアップです。
http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11155345323.html
さて、今後、福島原子炉事故、その犠牲者をどのように推定し、且つ事実を証左して行くかについては、これは地球最大の社会実験(人体実験)であることを思うと全く、手の点けようがありません。
どうやら、日本での原子力専門家は福島原子炉の再爆発は無いと断言しているようですが、5000度以上の温度が維持されている原子炉をどのように制御していくかについて、何らの方針も無いようです。
満田ーーーーーーーーーーーーー
チェルノブイリ原発事故から学ぶ放射能の脅威:ロシアの人口急減少 ...
ameblo.jp/kennkou1/entry-11155345323.html - キャッシュ
チェルノブイリ原発事故から学ぶ放射能の脅威:ロシアの人口急減少について. 2012年02月04日(土) 20時45分12秒 テーマ:福島原発事故と放射能. 未だに、放射能の影響を軽視している方が大勢いますが、過去のロシアのチェルノブイリ事故などを調べると、 ..
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M.B. 2月7日 (4日前)
満田さん
こういうヴィデオがあります.上から順に続きです.
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From 満田正
日付 20112012年2月6日
Re: Re: [tamakannet:127] 福島とチェルノブイリ原子炉安定の比較
たまかんねっとの皆様
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東京と福島で、ロシア、ウクライナ等の除染・環境修復に関する研究成果や技術・経験に学ぶとして、除染・環境修復技術の利用と研究開発に関するシンポジューム(3日東京)とセミナー(4日福島)が開かれて、私は両方に参加してきました。
テーマについてはそれぞれ日常的に蓄積された経験・ノウハウ、研究成果であり、納得いくものでした。
やはり、会議上では、細野大臣も出席し、「福島復興なくして日本無し」とは実にリアリティがありました。
ただ、会議に参加した限りでは、福島原子炉の安定状況は、極めて悪いと推測せざるを得ないと感じました。
福島原子炉と同じ意味で比較される石棺状態のチェルノブイリ原子炉は未だに核分裂が起きているのか、石棺の中では、黄色い頬の塊が見られます。石棺の外には放射能粉塵が未だに漏れて出るので、シャワーでその粉塵を沈め、固定化する作業が定期的に行われているようです。先日ここで紹介した技術士の方が、「自分は、福島原子炉では燃料取りを提案しているが、チェルノブイリでは燃料取り出しを放棄したように見えるがどうか」の質問に対しては、「それは間違いで、チェルノブイリでも燃料取り出しを戦略的に考えていて、100年後を考えている」ということでした。いわゆる、燃料が燃えつくすタイミングを考えて居るようです。
ところで、技術士の指摘もあったように、福島原子炉炉内では核分裂反応が起きていて、水で冷却することで、ようやく安定を保っている状態です。この状態を安定と見るか否かは、政治判断ですが、もし核分裂反応が起きているとすれば、チェルノブイリと同じに、燃料が尽きるまで各分裂反応は続くわけで、速やかに燃料の燃え尽きるタイミングについて明示しなければならないと思いました。
ましてや、水で冷やす作業は、チェルノブイリでは出来なかった作業で福島では素晴らしい効果を上げたのですが、核分裂が継続していることは、もしそれを取り出そうとすれば、相当大きなリスクを背負うことになります。今後、数十年に渡って冷却し続けるということは、再度の地震で配管損傷もありえるし、燃料が燃え尽きるタイミングとなると、チェルノブイリよりは、燃料の多さから見ると長期になるのでは無いかと危惧します。
技術士が提案した方式を実際に適用するとなると、現在、コンクリートの壁と冷却でやっと押さえ込んでいる核分裂反応を再度暴発させるのではないかと思うのです。地下核実験が300mで行われているのであっても、核実験に使用されているウラニュームは原発で使われているウラニュームとは比較できないほど少量であるわけで、その爆発威力は比べものにならない。
チェルノブイリの場合には、ボゾンホウ酸等の核分裂抑止剤を用いた後の結果ですが、日本のように水棺にした場合にそれすら難しいのではないかと思うのです。勿論、日本でも冷却水にはボゾンホウ酸を投入していると聞きますが詳細は分りません。会議でも、日本はもう少し情報を出して欲しいとの要請がありました。
勿論、後30数センチの所まで侵食されたコンクリートが何時までは持つかについても心配です。と言って、現状を打開する方策は、水冷しかない。水冷でゆっくりと核分裂反応を起させ続けるしかないわけで、その間に核分裂抑止剤であるボゾンとかの投入を計画するしかない。これは放射線汚染どころではない大変な可能性を含んでいるのです。
ここまで来ると、門外漢である私には、何らの知恵が浮かばないですが、実情で、とにかく恒常的な冷却を安定させるしかない。
このような事実であっても、福島復興は除染無しでは有り得ないこととして、当面の国家方針として巨大なるビジネスが展開されようとしているのですが、ここはやはり、原子炉周辺では原子炉安定化作業を踏まえて、数十年間の無人地帯を作る必要があると感じました。除染どころでは無いようです。原子炉安定は人類の知恵を総動員して達成すべきであり、小手先の除染作業ではどうにも成らないと感じる次第です。
すなわち、まだ、福島原子炉の再度の暴発の可能性がある限り、福島原子炉周辺での居住は困難なこと、暴発に備えて、その被害を最小限に抑えるための巨大な万里の長城もどきの巨大壁を張り巡らせることが必要です。これは、津波などのスーパー堤防よりも最優先すべき課題です。
技術士提案の第三案は、こうした原子炉暴発防止壁として考えた方が良いと思うのです。
除染ソーラープロジェクトについては、比較的汚染度の少ない地域からの除染であり、人々の安心感を与える上でも実行に移すのが良いと思います。ただし、行動隊は、原子炉周辺20km圏内除染についての方針が出ておらず、久ヶ浜ボランティアも行動隊メンバーの自主活動を超えていません。これを行動隊本体の活動とするには、行動隊の初心とは異なるという意見も多くあったと記憶します。
確かに、冷却安定の政府宣言が出て、行動隊の方針転換が求められている時期ですが、ある理事は解散でなくて行動隊の様変わりを提案された。公的社会法人として再出発しようとしている理事会もそれなりの方針転換を考えていると思われます。タイミングよく、今回国際会議が開かれて、福島原発行動隊の役割は益々重要になると思うのです。原子炉安定・廃炉に向けて若者の作業を軽減すると同時に、今まで原子炉建設に従事した技術者が、1人でも多く奮起してこの非常事態に決起するように、福島原発行動隊が呼びかけの核となることが重要です。
勿論、震災に擬えて、あたかも福島原子炉が冷却安定したかのような、目くらましは決して許してはならないし、今こそ、国難が襲って居ることを正直に国民に訴えることこそ、政治家の役割だと思います。これは、行動隊の役割でもあると思っています。日本には、福島原発安定・廃炉に向けて、死を賭して頑張って居る福島原発行動隊があるのだということは世界に向けた重いメッセージになると思います。
福島復興のためのシンポジウムとセミナー~ロシア、ウクライナ等の除染 ...
www.iae.or.jp/jyosen/index.html - キャッシュ両機関が行ってきた放射能の除染・環境修復に関する研究の成果や技術・経験を日本の専門家と福島の復興に取り組む地元の方に伝えるため、東京でシンポジウムを、福島で... ISTC/STCU主催 除染・環境修復技術の利用と研究開発に関するシンポジウム ...--------------------------------------
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