From 満田正
日付 20112012年1月9日
Re: [tamakannet:122] 福島原子炉事故原因-福島原子炉包囲日誌1/9(福島第1原子炉発電所原子炉格納容器ガス管理システム)
情報の錯綜が激しくて、整理に困ります。
とりあえず、この「たまかんねっと」で東電からの情報ぐらいは整理しておくことが重要カと思います。
東電からの情報は毎日、報告されていますので、その推移は隠蔽されるのは別としても、事実から大きく乖離させるには困難であるとも考えるからです。
福島第1原子炉発電所原子炉格納容器ガス管理システムの入口に設置された気体サンプリング内に設置された放射線検出器によるものです。特にXeについては半減期が短いため、炉内で計られていますが、ここでは表示しません。
1号機 2号機 (単位Bq/cc、リューベ当たりに直すとこの10万倍)
Cs134 1.1(1/4) x(11/2) x(11/9)
Cs137 1.3(1/4) 0.0000079(11/2) x(11/9)
Kr85 x 8300(11/2) 88(11/9)
ガス管理システムの排ガス量は30~26.9リューベ/時間、従って、放射線放出量は64~74万Bq/時間が放出されていることになります。埋立て可能基準である8000Bq/Kgに比して、いかに大きいかが推察されます。なお、Kr85が2号機でこの37倍で検出されていますが、理由は分りません。更に、この排気量は1/6には30リューベ/時間から35リューベに引きあげられた。
3号機~6号機については、ガス管理システムが設置されていないので、測定結果はない。
これは、福島原子炉からの放射能物質が拡散続けていることを証明するものですが、実際に大気中に放出された場合には、どの程度の放射線濃度に寄与するかについては、Speediの解析を待つしかないと思います。
Xe値が大きいことについては、核分裂とかの再開とかの見解は巷に噂される原因を作っていますが、放射線量が減少に向かったことを考えると、原因は核分裂以外にあると思います。
とにかく、ガス冷却による、膨大な放射性物質が大気にばら撒かれていることだけは明らかです。水による冷却は排水中の放射性物質を除去する問題や、除去された放射性物質の処理について、ほぼパンク状態であることが報告されていますが、今後の東電側の対策を待つしかありません。
要するに東電が発表しているデータだけでは謎が深まるばかりです。
満田
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