2011年10月6日木曜日

20111005 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」10/5〜東電の「爆発はなかった」中間報告、「絵本」他についてのコメント

From  満田正
日付  201110521:41
件名  Re: [tamakannet:99] 福島包囲網日誌(10/5)

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また、このメーリングリスト記事は、「ごみ探偵団(http://gomitanteidan.blogspot.com)にも記載されています。

ようやく「福島原子力事故調査委員会」の本性が露になった。としても私は彼らの見解を否定する根拠がない。
圧倒的データと経験で彼らは会合を重ねている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111001-OYT1T00929.htm?from=top
「福島第一原子力発電所の事故を巡り、東京電力が社内に設置した「福島原子力事故調査委員会」(委員長=山崎雅男副社長)の中間報告案の詳細が明らかになった。
 2号機で水素爆発があったとする従来の見解を覆し、爆発はなかったと結論付けた。事故を招いた津波について「想定できなかった」と釈明し、初期対応の遅れについても、「やむを得なかった」との見解を示すなど、自己弁護の姿勢が目立つ。東電は、社外有識者による検証委員会に報告案を諮った後、公表する方針だ。
 同原発では、1号機の原子炉建屋が3月12日午後に水素爆発を起こしたのに続き、14日午前に3号機が水素爆発した。さらに15日早朝、爆発音が響き、4号機の建屋の損傷が確認された。爆発音の直後に2号機の格納容器下部の圧力抑制室の圧力が急落したため、東電は2、4号機でほぼ同時に爆発が起きたとし、政府も6月、国際原子力機関(IAEA)に同様の報告をしていた。」という報道である。
如何して、こうした結論が導かれたのかその報告書を批判したとしても、無意味のような気がする。要するに、東電は福島原子炉包囲網から見れば、外の人である。外の人の情報は外で作られ、整理され、管理されて、中からは見えないところにある。結論だけは、相手を意識するので即座に公表される。福島原子炉を巡る外と中での信頼関係は失われ、より敵対する関係へとシフトしている。不幸と思うのだが、東電はその役割を引き受けようとしている。
そのような中で、同志Hから素晴らしい絵本が送られてきた。絵本といっても中味は映像という自己記述である。この映像の作成者が、どのような意図でこの映像を配信いるかは。私は理解しかねている。その映像は福島原子炉という超厳戒体制の中で、よく撮影されたということ以外には何らの新鮮味はない。もしかして、さらに重要な情報が隠されているかどうかは別問題である。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-803.html
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-909.html#more

当然、厳戒体制を敷いている東電側としては、如何してその撮影が可能であったかをチェックする。撮影者の意図はここにあるらしい。東電がいかに厳戒体制を敷いたとしても、福島原子炉は裸同然である。と撮影者は言いたいようだ。私は、この撮影行為が次の限界体制を生み、次の現場労働者への締め付けが開始されると見る。所謂、撮影者は挑発者であるし、むしろ、東電の厳戒体制をチェックするために派遣されたのではないかとも推察する。彼の純粋な気持ちを差し引いても、東電側はこの映像に被害を受けないし、むしろこの映像行為を利用できる。
話は異なるが、私はデモに参加した経験が多い。デモは警察官の規制を受けるが、挑発者が出ると、さらにその警戒は強くなり、規制も厳しい。デモの目的に応じて挑発も必要であるが、挑発はデモ規制側から出される場合が多い。所謂、デモでの挑発行為はマッチポンプである。デモ隊の意識を鼓舞するために必要な行為も、より大きな警戒態勢を呼び込む。
私は異なる二つの情報(1つは原子炉爆発隠蔽、もう1つは原子炉内撮影)がほぼ同時に出されていることに時代のきな臭さを感じる。それは東電側の戦闘宣言とそのための準備である。81日から情報統制が始まったのに加えて、福島原子炉内からの情報が一方的にしか発表されない中で、福島原子炉の完全ある(ママ)厳戒体制の宣言がなされたものである。
東電原子炉内にはまだまだ抵抗者が存在するので、まだまだ厳戒体制、労働者への規制は重要であると、体制の締め付け直しのチャンスが与えられた。
 これに関連して、東電側の反原発派潰しが始まっているようだ。同志Yはある人に呼び出されて、原子炉安全、放射能安全を説得されたようだ。この説得行為は重大な意味を持っている。今までは、見方(内)の敵(外)情報が錯綜し、その整理に誰もが混乱した。果たして誰を信じてよいのかの判断が出来なくなった。こんなところ、東電側の一方的な見解が発表され、且つその説得者が現れた。圧倒的事実を手にした、説得者は説得相手を事もも無く説得できる。被説得者が抵抗したとしても、膨大な事実の突きつけの前では抵抗できないだろう。内なる体制が弱いのである。
 内なる体制を強化する方法は、現場活動者との連携である。今までは、それらの人々により多くの情報が齎され来た。今後はこの情報提供はより苦しくなる。とにかく、福島原子炉周辺住民との連携は欠かせない。周辺住民こそ、かっては加害者今や被害者であるが福島原子炉の情報提供者である。
満田
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たまかんねっと:

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