2011年6月9日木曜日

20110609 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」3/30-31 4/29-30 5/27-30

青梅の知人、満田正さんから福島のいわき市での救援活動の様子を記した貴重なメールが届きました。3月末に青梅から福島までの移動中の放射線線量の記録も付けられています。満田さんがなぜいわき市に救援に行ったのか、何を見て何を手伝い、どうしようと思ったかが書かれています。満田さんの許可を得てここに掲載します。尚、満田さんのメールの宛先にある「たまかんねっと」とは、昨年多摩地域の清掃工場で水銀含有ごみが実験と称されて既存の焼却炉で燃され、発覚、報道されました。燃された焼却灰が搬入される多摩循環組合は情報公開をしていません。そこで満田さんは循環組合に情報公開をさせるための署名活動を一人でスタートさせました。その登録関係者宛メーリングリスト(ML)の名前が「たまかんねっと」です。満田さんに感謝。
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From  満田正
日付  2011660:30
件名  福島原子炉包囲網(4/29,30)日誌

たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。

マトナーラのオートポイエーシスでは生命体は自己記述(遺伝子記述)が基本である。遺伝子記述が放射能で傷つけられると生命体の継続が難しいと世間では騒いでいるが、生命体は、傷つけられた遺伝子を獲得形質として継承し、大昔のバクテリアから今の人の姿に変えてしまった。私の自己記述は私の行動の表現でしかないが、自己記述が獲得形質として保存されるのかどうかは定かではない。それは教育の問題として矮小化されているが、遺伝子分子論ではなくて、遺伝子原子論、遺伝子量子論の世界では、もしかしたら、この私の自己記述すら継承される可能性を否定できない。私の夢である。

福島原子炉包囲網(4/29-30)日誌

第1回目の時から、私は福島原子炉包囲網を私の原子力問題への取り組みの証とすることを決めた。私の姿勢は青梅の長渕丘陵の反対側にある二ツ塚処分場に対するものと変わりはないのであるが、その戦略・戦術問題についてはおいおい説明をする。とりあえずは、5/28-29の日誌と前後するが、4/29-30の福島原子炉包囲網に対するボランティア日誌である。

その日は私のためにというか、1ヶ月1回のペースで福島いわき市に行くという方針に沿ってのことだ。残念ながらこの日は私を含めて3人、新たに加わった御仁が千人力である。彼は1人会社で大企業の下請けとしてプラント工事に加わり全国飛び回っている。やはり津闘委のメンバーである。風貌は理闘委二部のゲバ隊長とよく似ているので、ついつい錯覚するのだが、こちらは機械デザインと現場作業、あちらは建築デザインと現場作業、発想は全く異なる。議論の仕方も異なる。

前置きはさて置き、その日は日暮里駅での午前8時の待ち合わせ、青梅駅6時発で厳しいところである。それでも私が間に合ったにも関わらず、もう一人が寝坊してか、午前8時にはまだ渋谷だというので30分遅れである。

3人の旅は話が弾む。全国を股にかけて40年間近くプラントを立ち上げてきた彼にとっての今回の事故は当然のこととしてみている。役に立つプラント技術者がいないのである。東電とか、日立・東芝に居座る東大とか京大出の技術者の質の悪さは目に余る。彼の悪趣味は予習して彼らを苛めることである。私もその昔、東電、東芝、日立などと仕事を下請けしたことがある。下請けを侮り偉そうにする彼らの姿は鼻持ちならない。

その彼らの責任の元で事故を起こしたのである。彼らには現場の苦労が分かっていないので、だから今回も右往左往するのである。流石に現場を知り尽くした福島原子炉の吉田所長の英断は英雄だ。それに現場を離れず必至に死を賭して原子炉の安定に邁進している作業者には頭が下がる。現場を知り尽くした彼とのやり取りは全てOKである。

今日の作業は津波で流されたデイステイの現場である。私はその無残な姿を見て1日目にその作業を始める事を望んだ。1日目には5人もの助っ人であるが、誰もその危険な作業は出来ないのだと判断した。その内の2人が建築現場の作業経験者である。流石に世田谷区役所に勤める建築家の判断は正しい。私はしぶしぶ諦めた。

今日は三人である。それでも千人力の仲間がいる。1日目はとりあえず、大物を片付ける作業である。鉄工所から2人の作業者が派遣された。彼らは大型クレーン車で大型建物くずを取り出す作業である。千人力の彼は、そのまま現場作業を指示する立ち回りである。とにかく鉄骨二階家20人ものデイステイを開始しようとしたばかりの時の津波被害である。潰された建屋の木材は気の遠くなるような量である。足場は鉄骨でも素人にどうすることも出来ない。登ることすら危険である。

その場はプロ3人に任すしかない。残り2人は、運ばれてきた大型木材、鉄骨を細かくして建物の前の広場に積み上げる作業である。壊し屋私の得意とするところである。

作業は順調に見えて、実は難題が二つあった。その1は2トンのクレーン車でも小さいことだった。次の日は更に大型のクレーン車を用意する必要に迫られた。2つ目は、建物が古くアスベストの山である。元レストランを買い取って、改造した建物だというので、建屋にはアスベストがふんだんに使われている。生憎の好天気、汗びっしょりでもアスベストの粉塵が気になる。とにかくマスクは息切れして作業が苦しい。最初は箒で掃き集めていた私に対して、建築屋の相棒はそれは禁止事項だと説明してくれた。

好天気の中での作業は凄く疲れる。それでも夜は、デイステイで千人力が用意してくれた肉でのすき焼きパーティである。彼は気が優しく、肉の里福島で肉が不足して食えないというので、松阪牛を始め沢山の牛肉を買い込んで被災者を励ますのだと意気込んだ。被災者の家族4人を呼んでの夕べの晩餐である。私にとっても久しぶりのすき焼き、御招待に預かり幸せの至りである。仲間とは有り難いものだ。ただ、我々はボランティア、被災地支援のための遠出である。被災地の人々を思うと、とっても辛い。これでよいのかと三人三様にため息を吐く。

その彼がポツリと、5月から、原子炉の排水作業に加わるようになったと話した。原子炉の排水作業といえば原子炉事故現場である。もしかではなく、彼は確実に原子炉事故現場に足を運べる。私は彼の安全よりもその情報の重要さをつい考える自分の姿を醜く思った。彼とて、その考えのようだ。原子炉周辺の情報が、政府・東電に管理されたままである。誰かが、そこにメスを入れるべきである。福島原子炉包囲網の戦略の端緒である。私は期待した。彼も定年後、暫くは休みたいと今年の正月には話していたはずであるのに、この日は結構気合が入っていた。

新聞を賑わすフランスのアルファー社のプラントの導入が数百億円?で導入される話は私も知っている。結構高額であるとは知りつつも私たちの出る幕ではない。その性能は排水の放射線濃度を一万分の一にするという話である。例えば、原子炉で起きている排水は1000mSv/hの濃度である。この処理で排出された排水はそれでも100μSv/hである。これでは、私がガイガーカウンターで測っている放射線量の1000倍に近い。放射線量の処理はそれほど難しいというか、気の遠くなるような次元の問題である。しかもこの処理はろ過処理である。吸着した物資の放射線量はそれ自身が高濃度の放射線物質である。嵩が減っただけでその排気は更に困難を伴う。

このような話は彼から聞かずとも推測できる。彼のノウハウ、経験はそれ以上の知識と知能が要求されるに違いない。勿論、ここでも私の出る幕ではないし、彼がそれ以上の話しをするわけでもない。

その日、賑やかな晩餐のお陰で、アルコールも入り、早く寝ることが出来たが、やはり寝袋1つでは屋根があるとは言え海岸の夜は寒い。どうしても寝不足である。

次の日も鉄工所からの応援を得て5人の作業である。相変らず、千人力の彼は現場指揮である。残りの私を含む2人は壊し屋である。突然に騒ぎが起きた。クレーンの留めが外れて、大型クレーン車の窓を壊した。あのでっかい鉄の塊が自動車の窓を一挙に破戒した。傍にいた誰もが怪我がないのは幸いした。というよりも怪我すれば、一瞬の終わりである。現場作業の難しさを改めて認識した。寒々とした話である。プロの仕事でもこの種の事故が起きる。第1回目の浅はかな私の考えを思い出し赤面である。この大型クレーン車は先日よりもでっかい4トン車だった。

それでもようやく、建物の姿がなくなり、後は手作業だけが残るのみとなった。今度は誰でもが作業が出来ると被災者鉄工所のオーナー兼デイステイノのオーナーは呟いた。いわき市にもボランティアは来る。オーナーの長男が申し込んだので、後の段取りは大丈夫であると話していた。後日の話であるが、実は、こうした現場にはボランティアは配置されないそうだ。確かに危険を伴う作業である。それにいわき市は福島原子炉から近いというだけで、ボランティアの数も少ないようだ。

作業を終えて、千人力の彼の出撃拠点となるかも知れないJ-ビレッジを見学に行くことにした。流石にJ-ビレッジは、練習所がアスファルトで敷き詰められて、汚染した車が洗浄して外へ出て行くようだ。道路一杯に自衛隊の車が並んでいる。もう1人の相棒がものめずらしそうに自衛隊の車をデジカメで撮りまくった。観光客ではないのだからと注意はするが、彼はやめることをしない。最近にはその写真が送られてきたが、若干恥ずかしさもある。

ここの放射線濃度は一挙に高くなる。地表は1.00μSv/hを超えるところが多い。 出撃拠点の割には、自衛隊以外の車両は少ない。帰りは広野町の堤防決壊した集落を徘徊した。見事人っ子は居ないし、家は壊れたままである。津波に襲われ原子炉事故に見舞われ、散々である。私達はそのまま、帰路についた。


5/28-29の話で漏れ落ちたことだが、千人力の彼は設計図を書いただけで現場には行かなかったようだ。鉄工所のオーナーが言うには、どうやらこの仕事が鉄工所に回ってきたらしい。今度は、福島原子炉包囲網にとっての新たな情報網の完成である。ただ、やはり納品すると言っても福島第1原子炉に近づくことは難しいようだ。

最近、福島全域でも放射線濃度が測られているようである。その分析も必要であるが、高速道路を走りながらでの放射線濃度測定には別の重要な意味がある。とりあえずは、5/28-29の測定値を書いておく。

どうもこの数値はμSv/hである。前2回の報告では/hが抜けているので修正をお願いする。私のガイガーカウンターでは10秒計って、1時間値に換算しているので、測定値は10秒毎に数値が変わる。

4/29AM615青梅街道千ヶ瀬町0.180.12μSV/h晴れ
4/29AM615青梅総合高校下神社前0.280.18μSV/h晴れ
4/29AM620青梅総合0.180.12μSV/h晴れ
4/29AM615東青梅駅0.18μSV/h晴れ
4/29AM715立川駅0.080.12μSV/h晴れ
4/29AM7:55新宿駅0.120.28SV/h晴れ
4/29AM830日暮里駅0.220.32μSV/h晴れ
4/29AM940守谷0.23μSV/h晴れ
4/29AM940北土浦0.170.24μSV/h晴れ
4/29AM1025友部P0.080.36μSV/h晴れ
4/29AM1025友部P地表0.280.44μSV/h晴れ
4/29AM1040水戸0.220.24μSV/h晴れ
4/29AM1025日立南0.180.32μSV/h晴れ
4/29AM1110大久保トンネル0.080.19μSV/h晴れ
4/29AM1110日立中トンネル外0.32μSV/h晴れ
4/29AM1110日立北0.280.38μSV/h晴れ
4/29AM1115高萩0.260.32μSV/h晴れ
4/29AM1125北茨城0.28μSV/h晴れ
4/29AM1140いわきJCT0.230.32μSV/h晴れ
4/29AM1140いわき中央0.080.13μSV/h晴れ
4/29AM1140いわき市内0.080.28μSV/h晴れ
4/29AM1140イオン0.16μSV/h晴れ
4/29AM1140イオン地表面0.58μSV/h晴れ
4/29AM1140ドンキホーテ0.18μSV/h晴れ
4/29AM1140鉄工所0.38μSV/h晴れ
4/29AM1140自宅0.45μSV/h晴れ
4/29PM1420大仁田デイステイ0.720.82μSV/h晴れ
4/29PM1420大仁田海岸海水0.36μSV/h晴れ
4/29PM1420大仁田海岸土0.38μSV/h晴れ
4/29PM1420大仁田海岸コンクリート0.28μSV/h晴れ
4/29PM1710自宅0.180.31μSV/h晴れ
4/29PM1710大仁田デイステイ0.21μSV/h晴れ
4/29PM1720大仁田デイステイ中0.38.44μSV/h晴れ
4/29PM1720大仁田デイステイ地表0.461.81μSV/h晴れ
4/29PM1720大仁田デイステイ溜まり水0.48μSV/h晴れ
4/29PM1720大仁田海水0.57μSV/h晴れ
4/29PM1720大仁田溜め池水0.550.60μSV/h晴れ
4/30A740大仁田デイステイ外0.360.37μSV/h晴れ
4/30A740大仁田デイステイ庭地表0.830.90μSV/h晴れ
4/30A800波立デイステイ0.48μSV/h晴れ
4/30P1200ラーメン屋0.40μSV/h晴れ
4/30P1200海岸四倉仮設トイレ0.40μSV/h晴れ
4/30P1200海岸四倉港0.390.44μSV/h晴れ
4/30P1200海岸四倉港風0..20μSV/h晴れ
4/30P1300久里浜駅0.380.54μSV/h晴れ
4/30P1300末続駅0.420.47μSV/h晴れ
4/30P1320広野町堆肥勧告看板0.420.44μSV/h晴れ
4/30P1320冨士フィルム0.45μSV/h晴れ
4/30P1320広野駅0.420.60μSV/h晴れ
4/30P1320広野公園0.92μSV/h晴れ
4/30P1320広野公園コンクリート面0.671.79μSV/h晴れ
4/30P1320広野公園地表面1.052.38μSV/h晴れ
4/30P1320広野公園土手2.48μSV/h晴れ
4/30P1320立ち入り禁止看板0.64μSV/h晴れ
4/30P1330広野火力発電所0.65μSV/h晴れ
4/30P1330J-ビレッジ0.350.58μSV/h晴れ
4/30P1330J-ビレッジ土0.801.18μSV/h晴れ
4/30P1640いわきJCT0.120.48μSV/h晴れ
4/30P1655いわきJCT0.120.48μSV/h晴れ
4/30P1725日立中0.140.18μSV/h晴れ
4/30P1815つくば0.080.14μSV/h晴れ
4/30P1815つくばみらい0.170.43μSV/h晴れ
4/30P1825守谷0.120.32μSV/h晴れ

----- Original Message ----- 送信者 : "満田正"

送信日時 : 201162 9:25
件名 : [tamakannet:18] 福島原子炉包囲網(5/28,29)日誌


たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。
どうも、メールの内容が文字化けしているらしい。
勿論、そうでない人も居るので、根拠が分らない。

ところで、今日は3回目の福島原子炉包囲のための日誌です。

実情は日大全共闘津闘委の仲間が経営する津波に流されたデイステイ施設の破損物の持ち出し。小雨の中、28日午後は木材運び、29日日砂とアスベスト、金物運びと結構な重労働、昨日の夜は滅多に掻いたことの無い鼾をしていたようだ。今日は足の運びが見る見る鈍くなるのが分る。早々と引き上げて、自動車台連ねて、原子炉20km圏近く広野町の周囲を三度目の見学である。

28日は元日本大学教員共闘委員会(日大教員共闘)の仲間の自動車で先日近づいたJ-ビレッジの周辺に辿り着いた。ここは原子炉事故対策のための作業員のための出撃拠点であり、自動車の数も半端ではない。サッカー競技場のための宿泊施設が悉く利用されていて、近づき難い荘厳な雰囲気さえ感じる。つまりJ-ビレッジには入れるのだが、人の気配の殆んどしない我々2人の姿は異様である。

ここ広野町ではガイガーカウンターは警告音の鳴りっぱなし、その音に煩わされて、高級ハイブリッドカーが自衛隊の車と接触、バンパーが傷ついたようだ。自動車所有者にとっては辛い犠牲である。いわき市と違い、広野町は放射線量が大きい。1.00μSvまで上昇する時もある。平均は0.40.5μSv、これは飯舘村の数値に似ている。勿論、広野町は避難地域である。J-ビレッジ以外は殆んど人を見かけない。

道に迷ったというか、海岸へ行く道を見つけるために相棒がたまに見かけた村人に声をかけた。そこには不思議と5、6人が屯していた。確か、女性が2人、男性が3人。

ぞろぞろと建物(実は広野町役場)に入っていく一人を捕まえて、道を聞いた。聞くまでもなく海岸への道は全部封鎖だと、中年の女性も申しわけなさそうに語ってくれた。何故か、話が長引きそうなので、私もその話に加わった。彼女の話の要点は、「火力発電所は原子力発電所の予備だったものが、8月には稼動するようだ」、こららの電気は全部が東京に行くのだと言わば、自嘲気味である。「今月初めから役場の写真類が塩で駄目になるというので、建物に入って作業をしている。それでは「この放射線量で大丈夫ですか」とついつい私は彼女に聞いた。「同じ放射線量にある飯舘村でも内部被爆検査を要請しているのに検査してもらえないのだ」とも話した。「自分達は、帰るときには、保健所によって検査してもらえるのだ」と言った。その間にも彼女の傍を男女が素通りして建物中に入り、彼女1人だけが取り残された。長居は申し訳ないと、「くれぐれも気をつけて」と告げてその場を去った。

「今日は雨、小雨だが作業はしないのか」と指示を仰いだが、流石に現場仕事をする人材が集まっていて、雨は無関係とカッパを着ての作業である。放射線防御服ではないが、カッパは蒸して見る見る汗でびっしょり。一枚二枚とシャツを脱ぐ者も殆んど、私とて例外ではない。夜は、ビールも入ったが、ぐっすりといびきを掻いて寝たようだ。何せ、その朝4時おき、眠れないので朝までパソコンに向かっていた。流石に私は疲れたようである。

その日の二つ目の収穫はデイステイの建物の隣にある稲城神社の神主のお話である。建築屋の相棒は目ざとく格子戸を見てこれは津波で壊れたものを取り替えたと指摘した。やってきた神主が滔々と津波の話に花を咲かせた。少なくとも石の鳥居、建屋共に、津波を被っても壊れなかったという話から始まる。私が持っているガイガーカウンターにも興味をそそられたようだ。いわき市とて避難勧告が出た飯舘村と同じ、放射能値は高いですよと私は告げたので、益々話は弾んだ。デイステイの建物は、1mコンクリート土台が幸いしての被害がなかったが、この神社はこのコンクリートの積み上げなしに難を逃れた。どうやら、神の加護があったと言いたげだったが、それは正一位の稲城神社、自慢はするが、それほどには落ちぶれてはいないようだ。何せ、娘さんは靖国神社の巫女、息子さんは栗田工業の研究所所員、排水事業は原発で大変だろうと話を向けるといやなに研究所だから放射能現場には関係ないと言いたげだった。もう1つ、不思議なことに丸めの大きな石が二つあって、1つは流され1つは流されなかった話である。その1つには黄色い色で、表面に海虫が巣穴を作ってあいた沢山の孔がある。流体的には浮力が付いて流されそうなものだが、その石の方は流されなかった。明らかに孔が原因で流されないのだが、どう考えても今も合点が行かない。同じ種類の小さな石も流されなかったと見せてくれて、それは記念だから持ち帰れと言うので貰ってきた。大切なものだが、何故か帰宅してから相棒の車に置き忘れていることに気が付いた。もう1つの話は津波が襲ってきた話である。7mもの津波が堤防を越えて襲ってきた。自動車はぷかぷかと浮いて金網に引っかかる。仕方なく、走って高台にある用水路の橋に逃げ延びたというものである。この話はどうも誇張に近い。津波が迫る速度が余りに遅すぎると思う。そんな話が次から次へと出てくるので、流石に予定があるので、と切り上げてその場を離れた。その他、どうしても公開してはならない話もあったがいずれ分ることだろう。

二日目の作業は1日目と同じ作業であるが、体力は回復したようだ。私はアスベストなど詰め込んだ2袋を提げて運ぶ。他のメンバーは1つを運ぶ。バランスが悪いだろうと思うのだが、あんまり頑張らない方が長続きするとの考えのようだ。皆さん、現場を知り尽くした人たち、私の出る幕はないのだが、合点がいかない。それでも黙々と作業は進んで、午後には、三度広野町に出向くことになった。私の目的は海岸側からは近づけない原子炉、山側からの見える丘に近づくことだ。昨日飯舘村方面から来た他のメンバーはそれは道も狭いし侵入禁止も多く到底無理だと主張はしたが、そこは仲間である。新しく加わった仲間にも広野町J-ビッレジは見せたいと、2台の車を連ねて、私にとっては三度目の広野町詣でである。広野町詣ではそこそこに直に山側を回ってくれた。車両制限と書いてある道に入っていくと、やはり検問所があって通行禁止である。そこが20km圏であることを検問の警察官に聞いて分った。明らかに放射線値は0.5μSvを上回る。再度別ルートから山に入って行くと、温泉があった。この山奥に萎びた温泉である。とにかく温泉に浸かりたいとは全員の願いである。何の抵抗もなく、5人揃って良いお湯に預かった。実はそこは風呂の大きなもの、温泉ではないようだが、疲れを癒すには熱いお湯に浸かるのが一番、みんなが一様に見違えるように元気になった。

後は、そのまま、遅めの昼飯、ラーメン屋に寄って東京に向かうだけである。そのラーメン屋によるための打合せがこれまたちぐはぐ、話が通じない。高々2台の車の連携が取れないことに将来不安を感じた。皆様個性豊かな人々、そのまま連携を取らずに2台別々に家路に着いた。

以下は、二回目の放射線測定値である。

実は医療データを載せようと思ったが、先日書いたように放射線値を気にする御仁もいる。以下、5月27日から29日にかけての放射線能動測定です。

5/27PM600青梅市千ヶ瀬町自宅0.080.12μSV曇り
5/27PM600青梅市千ヶ瀬町多摩川沿い0.12.18μSV
5/27PM600青梅市千ヶ瀬町市街地0.200.24μSV
5/27PM600青梅市千ヶ瀬町青梅街道0.120.18μSV
5/28AM4:30青梅市青梅総合高校0.12μSv
5/28AM4:30青梅市東青梅駅0.150.16μSv
5/28AM5:30青梅市東青梅駅待合室0.080.13μSv
5/28AM630新松戸駅0.17μSv
5/28AM645柏駅0.170.25μSv
5/28AM7:45春日町インター0.28μSv
5/28AM800土浦北0.21μSv
5/28AM845友部p0.17μSv
5/28AM845日立0.12μSv
5/28AM845日立トンネル内0.11μSv
5/28AM845日立トンネル外0.24μSv
5/28AM900高萩~北高萩0.22μSv
5/28AM900中郷0.180.21μSv
5/28AM900北茨城0.140.15μSv
5/28AM930勿来0.18μSv
5/28AM945いわきJCT23μSv
5/28AM945いわき中央0.200.27μSv
5/28AM945四倉駅0.180.21μSv
5/28AM945広野0.210.27μSv、0.340.37μSv、0.40.58μSv
5/28AM1000三郷0.280.48μSv
5/28AM1000警戒区域立ち入り禁止看板0.400.45μSv
5/28AM1000RJ-ビレッジ0.380.58.78、0.86μSv
5/28AM1000RJ-ビレッジコンクリート表面1.301.58μSv
5/28AM1130波立0.38μSv
5/28PM1230大荷田鉄工所0.24μSv
5/28PM1230大荷田デイステイ0.430.53μSv
5/28PM1230大荷田稲城神社0.380.48μSv
5/28PM1230いわき市イオン0.23μSv
5/28PM1230いわき市ラーメン屋0.21μSv
5/28PM1230いわき市イオン0.23μSv
5/29AM900大荷田デイ0.40μSv
5/29AM900波立デイ0.380.50μSv
5/29PM1200広野被災地0.270.30μSv
5/29PM1200広野警戒区域0.470.57μSv
5/29PM1200J-ビレッジ0.410.51μSv
5/29PM1230大田農神社0.500.58μSv
5/29PM1230楢葉町0.52μSv
5/29PM1230立ち入り禁止地域0.550.58μSv
5/29PM1230小川町0.380.41μSv
5/29PM1230上農戸0.40μSv
5/29PM1230大洗旅館0.44μSv
5/29PM1500ラーメン屋0.180.24μSv
5/29PM1525内郷高架橋0.15μSv
5/29PM1515常磐0.14μSv
5/29PM1615日立トンネル0.080.10μSv
5/29PM1635友部P0.170.18μSv
5/29PM1635谷和原0.140.18μSv
5/29PM1635守屋0.18μSv
5/29PM1800利根川0.180.26μSv
5/29PM19000.21μSv
5/29PM1900松戸0.140.16μSv
5/29PM1930東京駅、新宿駅0.08μSv
5/29PM1950中野駅0.12μSv
5/29PM1955三鷹駅0.07,0.08μSv
5/29PM2000国分寺0.0.10.12μSv
5/29PM2014立川0.120.13μSv
5/29PM2014東中神、中神、昭島0.08.12μSv
5/29PM2020拝島、牛島、福生0.06.08μSv
5/29PM2030羽村、小作、河辺0.080.10μSv
5/29PM2035東青梅0.11.12μSv
5/29PM2040青梅0.09.15μSv
5/29PM2055自宅中0.04μSv

以上
満田


たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。
明日は3回目の福島いわき市へのボランティアに行きます。

その前に3/30、31)日誌について、若干の反応もありましたので、そのところ重要ですので、披露しておきます。また、昔の仲間から、福島原発最新情報リンク集|福島LINK(http://fgenpatsu.blog55.fc2.com/)を頂いております。これは現在避難勧告を受けている飯舘館村の状況が報告されています。

第1応答
M君「満田さんらしくない回りくどい言い訳がましい文章と思います。」

そのように読まれると、厳しいですが、私にとっての苦痛の選択です。以下に更に詳しく展開しておきますが、私の福島原子炉包囲網については、A君は理解してのことです。M君の問題提起は当たっていますが、どうも方向が逆に見えてくるので、回りくどいですが、説明します。

M君「危なそうと満田さんが言うだけで、じゃあどうすれば良いのか、どうしようも無いのでしょうが、方針がよく解らないのですが。とりあえずの測定とは思いますが、計器自体の信頼度は他器と比べてあるのでしょうか。」


私は何処にも危ないとは言っていないし、とりあえずの測定とも言っていません。福島県、いわき市、A家周辺の人々がどのような状況に居るのかが、理解していただければとの思いです。私の原子炉包囲網はそれを前提としての方針提起です。
放射能計測は大量生産販売品で、あくまでも目安です。研究室などでの正確なデータを用いるほど、放射能についてはまだ良く理解されていないのが実情です。私のデータ公開は、青梅市からいわき市にいたる放射能数値のマップです。少なくともM君が教えてくれた福島布施研究室のものと同じ機種です。

M君「現状は、自分たちで最低限だろう用意はして行こうと思っていますが。
なぜ早くデ-タを我々に送ってくれなかったのですか、また、4月末のデ-タはどうなっているのですか。」

一行目は意味不明ですが、私は原子炉から人が居なくなるまで、福島原子炉包囲網は必要だと考えています。私がデータを示す目的は、風評被害を防ぐための手立てであって、放射線値の高低が問題になるのではありません。その意味では原子炉で働く人々へのエールを含めて行っているもので、私が公表したデータをどのように理解してもらえるのかについては、放射線と医療との関係を提示しなければならないと思っています。ここは非常に難しいわけです。次回はこの報告をします。4月のデータの公表はそれ以降でも遅くはありません。

M君「A君は『少なくとも家族を守る』と言う意味でですが自分たちで危険度を調べ、判断をしないといけないのですが。」

非常に重要な観点ですが、この観点で政治(活動)姿勢が変わります。私は、A君が「原子炉が爆発しても自分だけでも残る」と明言したのを聞いて、このA君の発言を信じて福島原子炉包囲網を提案しています。少なくとも人々は自分で自分を守らなければならない。動物ではないですが、危険を察知すれば逃げなければならない。しかし、人間には人々を守ると同時に、未知の領域に突進する勇気がなければならない。これは日大全共闘が経験したことです。私たちは、福島原子炉で人類で最初の未知の世界に入ろうとしている。政府・東電が安全だと宣言しているだけではなく、福島の人々も安全であることを願っている。私たちはそのために何が出来るかを考えねばならない。福島原子炉包囲網はそのための布石です。

M君「参考になるか解りませんが『福島県/いわき市を中心とした放射線測定マップ5月』福島高専布施研究室でネットに載っています。」

福島県を中心にようやく放射線数値のマップが出来上がりつつありますが、私の公表した青梅市からいわき市に到る放射線値データはその他にないものです。皆様が勝手に放射線値を公表して風評被害をもたらしていることは、福島県、東北の人々にとって大きな迷惑です。私のマップで示されていることは、放射線量の拡散は青梅も例外でないということです。では何処が安全ですか。今後は、日本中が放射能汚染に満たされる可能性もあります。日本脱出できますか。福島、東北脱出できますか。多くの人々が危険を訴えています。彼らは何を行いたいのでしょう。そのベクトルを示すのが、福島原子炉包囲網です。

第二応答
N様「遠野では社協の存在が大きかったことが報道されています」

社会福祉協議会は現在社会で最も陰部にあるどろどろの世界で、青梅でもこの組織にどのようにメスを入れるのか思案中です。いわき市では民間ボランティアと社協が当初は別個立てでしたが、1月以上経って組織が統一されました。何故別個に立ち上がったのか、何故1ヶ月後に統一が図れたのか、きな臭い臭いがします。本来は民間ボランティアと公共ボランティアとは性格の異なったボランティア活動が必要です。民間施設と公共施設、公共から見放された組織と公共とべったりの組織、我々のようにグループが組める組織と組めない組織、東日本大震災のように被害の大きさ多様さでは、それに立ち向かう多様さが求められます。何よりも現在は原子力事故にどのように立ち向かうのか、民間と公共では大いに異なります。

N様「原発については、本来、国や東電の責任で起きたことだから下手に動かない方がいい、という当初の感想をお聞きしました。でも今は今回の原発事故はが青梅公害をつなぐ戦いの武器となると「決意」されたとのこと、貴重な資料(データ)はもしよければ市議会議員にも見せたいと思いますが、どうでしょう。」

当初も今も代わりがないのですが、表現に若干の誤解があったようです。政府・東電しかその現実を知らないのでここは彼らにその責任を徹底的に取ってもらう。でも情報も道具もない我々はどうすればよいのだろうと思案の結果が福島原子炉包囲網、東北地域独立論です。データについてはどうぞ利用してください。この種のレポートは連続して続けます。

満田


----- Original Message ----- From: "満田正
Sent: Tuesday, May 24, 2011 12:05 PM
Subject: Re: [tamakannet:16] 福島原子炉包囲網(3/30,31)日誌


満田です。

この日、私は42年前の仲間、日本大学全学闘争委員会連合(略称日大全共闘)生産工学部津田沼闘争委員会(略称津闘委)の4人のメンバーがいわき市に住む同じ津闘委の仲間が東日本大震災で相当な大きな被害を受けたので、見舞いに行くというので連れて行って貰うことにした。

当初そんな話を聞いた時、私は新潟地震柏原発被災時にボランティアに参加し、現地の人々の混乱した状況を思い出し、4人もの大人が震災に見舞うとはいささか大げさ過ぎるので、見舞い品もあることだし、最小限のメンバーで行くべきだと反対もした。

ところが、仲間の1人からは自動車はワンボックスカーであるし、何人乗っても荷物は問題ない、泊まりは寝袋など持参すればよいので、私にも誘いがあった。私は、西日本大震災の時には出身地である兵庫にも親族が多く、当然大きな被害を受けたと聞くが見舞いすら行かなかった。私には、被災者を見舞うほどの心の余裕はなかったのである。それは今も変わりがない。

ところが、新潟地震では、被災地での悪臭が酷く困っているので、マイエンザ、えひめAI、源流きらり、マイアース、アイアイなどを持ち寄り、消臭作業が必要であると、愛媛県愛南町に住む1人の日大全共闘芸術学部闘争委員会(略芸闘委)の仲間からの呼びかけがあり、心は新潟柏崎へと動いた。柏崎では、待っていたのは日大全共闘農獣医学部闘争委員会(農闘委)の1人の仲間であった。同じく日大全共闘文理学部闘争委員会(文闘委)の1人の仲間にも連絡をしたが生憎の療養の身であった。彼は残念がった。

最初に農闘委の仲間に会ったときに彼はガイガーカウンターを買って放射線量を測るということで、現地のスーパーで電池を買おうとしたが、電池が合わないので断念することになった。その時私は消臭こそ意識はしたが、放射線被害については余りに無頓着だった。ただ、現地の地震被害の大きさ、家屋の倒壊、地割れ、自衛隊車両の多さ、それにもまして、仮説トイレの悪臭が鼻をついた。私にとって、消臭作業は全てを忘れさすのに充分だった。

このような経験をもつ私は、いわき市行きが私にとっての何の目的意識がなく、仲間の被災とは言え、私の出る幕は無いと考えて、行くなら荷物沢山、少人数の運び人ではよいのではとつい多人数の参加に抵抗した経緯がある。ところが逆に仲間の1人からは私も一緒に行かないかとの誘いである。最初は戸惑った。3月とて消臭作業は必要でない。思いついたのは福島原子炉破壊が進んでいることで、放射能漏れがあって、放射能被害が進むということだった。

私は新潟柏崎の原発事故を思い出し、放射能量の測定が欠かせないと咄嗟に判断した。早速日頃懇意にしている青梅市の市議会議員にガイガーカウンターを持っている人は居ないかとお願いし、その場で私の近所にガイガーカウンターを所持する御仁を教えてくれた。私の環境は私のいわき市行きを幾重にもサポートしたのである。

それから私は、東日本大地震による福島原子炉破壊がもたらす放射線量の拡大について責任を持つという使命感みたいなものに取り憑かれた。

前置きは長いが、それぞれに私の行動を支える大問題だ。とにかく、私は、この「たまかんねっと」で私の自己記述を記載することに昨日から決意した。

私の闘いの原点をここに置くことを決意した。

「たまかんねっと」に協力してくれている人々へのまずは挨拶状である。

もし、「たまかんねっと」外部者が「たまかんねっと」への登録を希望されるならば、門戸を開くことも宣言する。そのために、今回は「たまかんねっと」部外者への多くにメールを送っている。

ところで、3/30、31に行った放射線量の値を以下に示す。

3/28AM900自宅(晴)0.16μSv
3/28AM910青梅総合高校グランド前(晴)0.26μSv
3/28AM1130恵比寿駅大黒様前(晴)0.34μSv
3/28PM1230秋葉原ダイビル内(晴)0.08μSv
3/28PM1230秋葉原ダイビル外(晴)0.16μSv
3/30AM515自宅外(晴)0.20μSv
3/30AM525青梅総合高校グランド前(晴)0.32μSv
3/30AM700登戸駅前ドトール(晴)0.17μSv
3/30AM700登戸駅前(晴)0.16μSv
3/30AM830川崎多摩川(晴)0.20μSv
3/30AM850駒沢(晴)0.28μSv
3/30AM930利根川守谷P(晴)0.44μSv
3/30AM1020土浦(晴)0.32μSv
3/30AM1040友部P(晴)0.32μSv
3/30AM1055友部P土地表(晴)0.55μSv
3/30AM1055友部P水道水(晴)0.16μSv
3/30AM1055友部Pコンクリート地表(晴)0.40μSv
3/30AM1115東海村(晴)0.16μSv
3/30AM1130小木津トンネル中(晴)0.13から.17μSv
3/30AM1130小木津トンネル外(晴)0.28,0.360.680.560.440.80μSv 
3/30AM1140北茨城(晴)0.68,0.58μSv
3/30AM1140高萩(晴)0.44,0.54,0.57,0.550.76,0.72,0.62,062μSv
3/30AM1145高萩トンネル中(晴)0.12,0.00μSv
3/30AM1155いわき市南(晴)0.72,0.64,0.66,0.420.54μSv
3/30PM1230いわき市JC車内(晴)0.76,0.94,0.80μSv
3/30PM1230いわき市JC土表面(晴)2.576.38μSv
3/30PM1255いわき市JC社内(晴)1.01μSv
3/30PM1320いわき市鉄工所(晴)0.47,0.480.82.0.92μSv
3/30PM1350いわき市デイステイA外(晴)1.26,1.221.78,1.76μSv
3/30PM1350いわき市デイステイA床(晴)1.18μSv
3/30PM1350いわき市デイステイA花壇(晴)7.18,5.88μSv
3/30PM1405いわき市デイステイA海岸海水表面(晴)0.80μSv
3/30PM1405いわき市デイステイA海岸砂(晴)0.73μSv
3/30PM1405いわき市デイステイA海岸コンクリート(晴)1.01μSv
3/30PM1420いわき市デイステイA内(晴)1.35μSv
3/30PM1535いわき市元網トンネル(晴)1.90μSv
3/30AM1535いわき市デイステイB波立海岸(晴)2.803.00μSv
3/30PM1615いわき市A家屋外(晴)1.50μSv
3/31AM630いわき市デイステイA家屋外(晴)1.19,1.13μSv
3/31AM715いわき市デイステイAコンクリート道路(夜雨晴)1.20,1.130μSv 
3/31AM715いわき市デイステイA溜池(晴)1.50μSv
3/31AM715いわき市A家(晴)1.80μSv
3/31PM1830いわき市A家(晴)0.78μSv
3/31PM1830いわき市A家前道路(晴)1.28μSv
3/31PM1855いわき市常磐道高速入口(晴)0.84μSv
3/31PM1920いわき市いわき中央熊谷橋(晴)0.78μSv
3/31PM1930茨城北(晴)0.58μSv
3/31PM1930茨城北トンネル外(晴)1.170.78μSv
3/31PM2025水戸(晴)0.28μSv
3/31PM2030友部P(晴)0.280.34μSv
3/31PM2030友部Pコンクリート表面(晴)0.32μSv
以上です。

以上のデータを読み取ることは、難しいことですが、当面の理解として、
1)いわき市は汚染地区です。
2)土中の汚染が進んでいます。
3)青梅市からいわき市まで、汚染は広がっています。
4)トンネル内や自宅内での汚染は半減しています。特に長いトンネル内は放射能を遮蔽しています。
5)福島原子炉からの撹拌ルートを知るには更に測定が必要です。

確かにこの二日間は暑かった。

津波に洗われ、大量の水を含んだ畳の持ち出しは骨が折れた。日常の百姓で鍛えた腕前でも骨が折れた。それでも昔の仲間との掛け合い漫談で結構楽しく仕事は捗った。それにもう1つ困ったのは、津波で運ばれた家中の土砂を運び出す作業である。重いし、砂埃が立つし、マスクをしての作業だが、息切れしてマスクは役に立たない。それに一輪車の運転は相当の力と経験が必要である。後で、聞く話だが、マスクをしないと放射能を含んだ埃で内部被爆(原文ママ)、服も着替えないと放射のキャリアーと息子から驚かされた。余りにも我々は放射能被曝には無知である。


----- Original Message ----- From: "満田正"
Sent: Thursday, May 12, 2011 8:54 PM
Subject: Re: [tamakannet:15] 福島原子炉包囲網

たまかんねっとの皆様

東京たま広域資源循環組合に対する二ツ塚処分場反対の一つの裁判が最高裁で終結を見ました。「裁判の続く限り、情報公開条令制定はあり得ない」とする循環組合の姿勢は益々居丈高になるでしょう。裁判終結を待つのではなく、裁判終結前に循環組合に情報公開条令を制定させるとの活動の重さは益々重要となります。

今回、青梅水とごみを考える会では、次のような要請文を青梅市役所環境経済部ごみ対策課宛に提出しました。回答の期限は区切ってありませんが、情報公開条例に制定要求のささやかな一歩だと思います。
--------------------------
青梅市 ごみ対策課 御中
青梅市でのエコセメントを使用した工事等の履歴保存をお願いします≫
市内においても、新市庁舎の建設工事を始め土木工事等で、すでに毎年エコセメントを使用していると伺っております。しかしその使用状況は、ごみ対策課が集約し、東京たま広域資源循環組合に報告するのみで、市としては長期的に保存されていないとも伺っております。
私共の会は、エコセメント工場および、そこから生産されたエコセメントの使用について、様々な点で問題があると考え、その使用に大変危惧しております。使用の履歴は後々の検証の為にも、是非残す必要があると考えております。
アスベストの処理の時には使用履歴がないために大変で、もし使用履歴を残していたら、迅速で的確な処理ができたのではないかと聞いています。
今度の東日本大震災による福島原発事故から分るように、「絶対安全である」と言われた神話が崩れました。
青梅市でのエコセメントの使用について不安を持ち、危険性を指摘する市民がいる以上、是非とも青梅市として、市民の為に、エコセメントの使用履歴の長期的な保存及びその自由な閲覧をお願いいたします。
2011年 5月12日  青梅の水とごみを考える会 会員一同          

---------------------------
ところで、東日本大災害による被害は地震・津波災害以上の原子炉災害へと拡大してきています。これは二ツ塚処分場が多摩川全域に影響を及ぼすと同じに巨大な原子炉廃棄物処分場でもあるのですが、福島県全域、東北全域、日本列島全域へとその被害が広がるものと予想されます。これは全ての人々が被害から逃れることの出来ない、むしろ放射能被害を地球上に散逸させる加害者の立場にもなっています。


"たまかんねっと"では、裁判終結を待つのではなく、裁判終結前に循環組合に情報公開条令を制定させる活動と並行して、福島原発包囲網のネットワークを作り上げたいと思います。それは脱原発という運動体ではありませんが、活動のベクトルを福島原発に向かわせるためのもので、循環組合に対する包囲網のためのネットワークと同じ質を持つものです。運動のベクトルは片や一般廃棄物二ツ塚処分場、片や放射性廃棄物処分場福島原子炉処分場との二極になるわけですが、現実にそこから目を逸らすことが出来ない、将来への悔いを残さない、地域的な広がりが増す、質は異なるものの活動ベクトルを同じにするものです。その規模からすると、二ツ塚処分場は多摩地域に住む人々が、福島原子炉放射性廃棄物処分場は日本列島に住む人々が闘わねばならない問題です。

以上のように「たまかんねっと」の存在を確認しますので、以降、活動の焦点をぼかさない範囲での情報の提供を行っていきます。

満田

追記:なお、たまかんねっと応援団として、東京多摩広域資源循環組合26市以外に住むメンバーで信頼できる範囲でのメンバーの参加をお願いすることになります。信頼の証は福島原子炉包囲網に参加できることを前提とします。再三の確認ですが、署名活動の原則は変わりませんので、まずは東京多摩広域資源循環組合26市の第1署名人の参加要請、よろしくお願いします。ネットワーク管理者岡崎さん、ホームページ閲覧管理者吉田さん、趣旨の変更というよりは趣旨の追加と言うことで、ご了解願います。

----------------
On 2011/03/16, at 23:33, 満田正 

満田です。

現地からの情報が右往左往する中で、今何をなすべきかが問われます。

安否電話すらが、通信網の混乱を招き、救援活動の障害にさえなっています。

とにかく、原子炉の臨界温度に達しないように、消火活動を祈るしかありません。 


東芝技術者、原子炉技術者、自衛隊、米軍、消防隊の活動を祈るしかありません。 


そのための、交通混乱、通信混乱が起きないように、一人一人の節度など災害対応マナーが大切です。東京の3割以上の電力供給源が壊れているのですから、節電、交信削減は一人一人に求められます。節電は、原子力に依存しないための今後のマナーでもありましょう。次には、ガソリン不足で、救援物資すらが搬送できない状態です。政府の緊急貯蔵ガソリンの放出もありますが、有り余る自動車社会を作ってきた今は、それぞれが、最小限の移動で我慢すべきです。被災地に向かう救援物資車両に充分なガソリンを供給しなければならない。東京で、我々が出来ることは、避難民の受け入れです。事態の推移によっては、どれほどの避難民が発生するかはわかりません。公共団体が、受け入れる避難民には限度があります。被災地を取り巻く、避難民受け入れ態勢を確立することが、被災地の不安を取り除くことです。民間での 避難民受け入れ態勢の確立が必要です。私は青梅市、小菅村での避難民受け入れ市民運動を立ち上げる予定です。勿論、現状の原子炉がこのまま沈静化すれば、取りこし苦労で すが、この市民運動は、今後に生かされると思います。
ーーーーーーーーーーーーー
たまかんねっと:
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=gmail&attid=0.1&thid=12c7b8199ed1e0e4&mt=application/msword&url=https://mail.google.com/mail/?ui%3D2%26ik%3D383e853ff6%26view%3Datt%26th%3D12c7b8199ed1e0e4%26attid%3D0.1%26disp%3Dattd%26zw&sig=AHIEtbTzpWrrglEouA97fG9T2R9ZS3hJ8g




満田正 - ごみ探偵団

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青梅の水とごみを考える会

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