From 満田正
日付 20112012年3月3日
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たまかんねっとの皆様
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なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。
何処か狂っている。
福島県南相馬市での瓦礫処理に1000名もの募集があるようだ。
年齢は20歳~68歳と言うことで、とにかく、私が主張することとは真っ向から異なる。
先日、18,19と久ノ浜岬学園での除染活動の時に、一人の若い女性が居た。
まだ、30歳前で結婚前と聞く。作業は無くどちらかと言う事務要員ではあるが、私の心は痛む。
ところが、具体的な除染活動には地元の若者が多く参加した。
元気よく、土砂を運ぶ姿は頼もしい。
でもやはり、やはり私の気分は優れない。
今思えば、この日は除染体験の日である。
体験することにより、次なる本格的な作業が待っているのである。
今日の報告では、1000名もの募集が広告されている。
当然国の仕事、食事、交通費、作業着貸与で、日給1万円から1万4千円は魅力であるに違いない。
先日には、知り合いの工場で除染訓練を始めていると聞いた。
本格的な復興作業、それは除染から始まっているようである。
でも、その多くは大手ゼネコンが国の仕事として引き受ける。
地元業者はその下請けである。
ハローワークはその種の下請け企業の人員募集を行っている。
経験的には1次下請けは元請から4割のピン撥ねが常識である。
勿論、これは福島原発事故以前からの産業構造である。
未曾有の事故を起したにも関わらず、産業構造に何らのひび割れも起きなかったことが事実である。
昨日ラジオで飯舘村の被災者の惨状を報告していた。
稲作、畑作、牧畜、民宿全てが駄目になった。
若者の就職口は県外では厳しいようだ。
村に残りたいと言う年寄りの説得に苦労をしたようだ。
ノイローゼや病気の人も出る。
それでも仮設住宅では年寄り同志が仲良く暮らすようになった。
明らかに衣食住文化が180度転換を迫られた。
でも、ここでは、新たな文化・政治の芽は育ってないようである。
産業構造が変わらなければ、文化も政治も変わらない。
今、進行しているのは、従来の産業構造による福島復興である。
これは国の安定宣言、福島復興宣言から始まったことである。
何も解決していないと推察するのであるが、政府・東電を信じる人は余りに多い。
表面的に信じないと発言する人も、行動できないのであるからいわば諦めである。
福島以外では、文化生活が維持される中で、脱原発への動きも鈍い。
政府が瓦礫処理を地方自治体のみならず、企業にもその動きを要請した。
当然、瓦礫処理は最高のビジネスである。
比較的日経株価は高値を更新しつつある。
戦後最高の国債発行はその付けを次世代に残す。
とにかく、その場しのぎの政治が活力を得ようとし、それへの抵抗は弱い。
安全を期待するのだけれども、安全である保証は無い。
人々の安心を誘導するのだけれども、、安全策は取られていないのである。
31個ある温度計が15個しか正常に稼動していないと言うのであるから異常である。
正常に稼動させるには7月までかかるという。
今、我々に出来ることといえば、情報の収集とお互いの意見交換である。
偏向しないためには、門戸を広くすることである。
そろそろ、私も持ち場を離れる必要があるのかもしれない。
(満田正)
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