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2010年5月14日金曜日

5月22日(土)13:30〜講演「資源循環と微生物の役割」by 曽我部義明氏(マイエンザ「えひめAI」発明者)

(追記)5/22 青梅での曽我部義明さんの講演会のチラシが届きました。
貼付けようとしたのですがうまくいかないので、チラシはクリックして見てくださいね!!

5/22 13:30~ 「プレフェスタ講演」チラシ
↓↓↓↓クリック

曽我部さんの講演内容は以下の通りです。参加費は、資料代¥300です。一人でも多くの方が参加されますように!!

プレフェスタ講演
講演者:曽我部義明氏 
(マイエンザ協会会長 元愛媛県工業技術センター所長) 

世界で最も安全・安心・安価を目標に、身近な食品(ヨーグルト、ドライイースト、納豆) を利用 して作ることのできる微生物マイエンザについて などを中心に、 
誰でも簡単に作り使える新環境微生物の秘密に迫ります!

①作り方の実演と酵素パワーの実証、メカニズムの解説 
②家庭内の環境美化と快適生活への利用 
③家庭排水の浄化と河川の水質改善 
④生ゴミの処理と有効利用 
⑤家庭菜園や農家での野菜や果物の生長促進と無農薬栽培への応用 

先着100名様にマイエンザ(500ml)プレゼント!

日時: 平成22年5月22日(土) 13:30~17:00 
場所: 釜の淵市民館 (市営駐車場完備) 
東京都青梅市大柳町1392 電話:0428-22-3532 
(JR青梅駅より徒歩15分バス停大柳より徒歩3分)


主催: おうめ環境市民会議
資料代: 300円 
お問い合わせ: おうめ環境市民会議濱田電話/ファックス 0428-23-6621

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今回も、友人のみかんさんが「マイエンザ」についてわかりやすく書いてくれました。みかんさん、ありがとうございます。http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/60515138.html

「マイエンザ」ってのは、もともと、曽我部義明先生が開発した「えひめAI」という微生物の分解能力を利用した環境浄化剤なのです。外国でも通じるように名前を「マイエンザ」に改名したそうです。そして、これを製品化したのが小菅村の「源流きらり」です。
★源流きらりhttp://www.k-kirari.jp/
★えひめAIとは(源流きらりHPより)http://www.k-kirari.jp/ehimeai/
「マイエンザ」はオープンソースになっていて、誰でも割と簡単に作ることができるそうなんですが、わたしのような無精者は作るのが面倒くさいので「源流きらり」を買ってます。
スプレーボトルにつめて、シュッシュとお掃除や消臭などに使ったり、バケツに水はって”きらり”をドボドボ入れて洗濯の浸け置き洗いをしたり、いろいろ使えます。
特に、ガスレンジなどの油汚れには、調理後に”きらり”をスプレーして雑巾で拭けば、ピカピカです。合成洗剤と違って、乳酸菌などでできてるから、身体にも安心。
特に消臭には威力を発揮するとわたしは思ってます。
で、今回、その「マイエンザ」の開発者の曽我部先生が講演してくれるそうなんで、微生物の働きについて面白い話が聞けそうですよ。
生ゴミ堆肥化でも、微生物が大活躍するわけで、微生物ってこれからゼッタイ!トレンドになると思うんだ。
そんな訳で、ご近所の方、ご興味のある方、よかったら、遊びに行って下さい。
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友人のみかんさんのブログでも5/22の講演会が案内されました。みかんさんいつもありがとうございます。http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/60251482.html 


522日釜の淵市民館 おうめ環境フェスタ2010・プレフェスタへのお誘い

講演「資源循環と微生物の役割」
  マイエンザ(えひめAI)発明者曽我部義明氏

おうめ環境市民会議
おうめ環境フェスタ2010実行委員会
4エコセッション・ごみと資源担当
                            2010/4/14

 おうめ環境フェスタ2010613日に釜の淵市民館で開催されます。
 それに先立って、522日に同じく釜の淵市民館で、プレフェスタを開催します。
 プレフェスタでは、本番フェスタの内容を理解してもらうと同時に、本番フェスタでは実現できない、環境問題への深い洞察も実現したいと思います。
 つきましては、環境問題に造詣が深く、環境微生物マイエンザ(えひめAI)の発明者でもある曽我部義明氏に「資源循環と微生物の役割」と題して講演をいただき、その後、題材を中心とした討論ができればと考えております。
 青梅市では、プラムポックスウイルスが日本の中では最大規模に拡大し、その対策を青梅市、東京都、国で取り組んでいるところです。日本一の梅の里に多大な影響が現れるのは避けられません。  
 この問題ひとつとっても、青梅市民一人ひとりが環境問題を真摯に受け止め、環境問題への関心を高めることが必要です。
 幸いにも、第1回おうめ環境フェスタ2010が開かれることは絶好の機会を与えられたものと思っております。
 1日短期での本番フェスタでは行き届かない環境問題を、プレフェスタで深く検討したいと思いますので、皆様方の万難を排しての参加をお願い致します。
 
日時:平成22522日(土)
場所:釜の淵市民館  TEL(0428)22-3532   市営駐車場完備(77台)
開始:1330(午後1時30)~終了17時(午後5時)
講演課題:「資源循環と微生物の役割」
講演者:マイエンザ協会会長 曽我部義明氏
     元 愛媛県工業技術センター所長
     マイエンザ(えひめAI)発明者
討議:「おうめ環境フェスタ2010を前にして」
その他ゲスト:各エコセッション(緑、水、大気、ごみと資源、くらし)からの推薦
開場案内:JR青梅線青梅駅より旧青梅街道信号を右折、市民会館前信号左折、大柳バス停先信号左折して直進突き当りを右折 (徒歩10分)
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 このお知らせは、青梅の知人、Mさんから届きました。Mさんは「えひめAI」を山梨県小菅村に紹介、わたしが愛用している「源流きらり」の製品化から販売まで尽力した人です。5月22日の講演者は、その環境浄化微生物「えひめAI」を発明した曽我部義明氏です。曽我部さんは、「えひめAI」をさらに工夫、「マイエンザ」という名をつけて、日本だけでなく世界中でこの環境浄化剤を使ってもらおうと活動されています。講演会では発明者から直接興味深いお話が聞けると思います。たくさんの方のご参加があるといいですね!!
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マイエンザ関連新聞記事:「微生物資材利用した野菜、直売所で評判。ホテル、学給に提供。幡ヶ谷市・加藤隆治さん」2010/4/21 農業共済新聞 埼玉版12面
本文は以下のサイトに飛んで閲覧してください。
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保安官からのコメント みなさん、こんにちは。わたしは、公務員として公害や環境問題で県庁(けんちょう)や研究機関で働いてきました。約7年前に、食べ物から作る「 えひめAI」という環境に住む微生物の働きを助ける液体を開発しました。 ...
monoshiri.jp/kankyo/report/index.php?rid=17 - キャッシュ - 類似ページ

2006922日には、「えひめAI」を使った村民の報告と開発者の曽我部義明氏を小菅村に招いて「えひめAI」についての講演会が実現しました。その時は「えひめAI」の知名度も低く参加者は少なかったのですが、参加した村民(特に女性たち)はその効果の高 ...
spysee.jp/曽我部義明/1019600/ - キャッシュ
LLP小菅きらりは多摩川の減流水を使って環境浄化剤「源流きらり」(えひめAI)を製造販売しています。
https://www.k-kirari.jp/iteminfo.html - キャッシュ - 類似ページ
2010111 投稿者: camuswing  
東京都多摩地区の梅の木から昨年、果樹に感染する植物ウイルス「プラムポックスウイルス(PPV)」が検出された問題で、農林水産省と都は近く、植物防疫法に基づく省令を出し、感染したすべての木を10年度中にも伐採する方針を固めた。 ...

2010年4月15日木曜日

「市民ができる生ごみの賢い処理と有効利用法」by 瀬戸昌之氏


市民ができる生ごみの賢い処理と有効利用法


by 瀬戸昌之氏

 「畑1坪(畳2枚分の広さ)があったら、生ごみは穴を掘って埋めればよい。生ごみは土の中でけっきょくは堆肥になる。
 家庭から出る生ごみは、まず畳1枚分の畑に、30cm四方を掘って埋める。次の日はそのとなりに、とこれを順次繰り返す。畳1枚分に18日分の生ごみを埋める。19日目は最初に埋めたところに戻ればよい。掘ってみると最初に埋めた生ごみの大部分は消えているが、ミカンの皮やトウモロコシの芯などは残っていることがわかる。これらもやがて消えるから、かまわず2回目、3回目、・・・・と埋めこみをつづける。
 半年たったら生ごみの埋めこみはやめる。埋めこみは次の畳1枚分に移る。前の畳1枚分は3~4ヶ月放置したら、石灰を薄く撒いてよく耕し、ジャガイモやミニトマトなどを植えよう。豊作が期待できる。」

出典:瀬戸昌之著「持続社会への環境論『入会地の悲劇』を超えて」2009 有斐閣発行、121p、コラム6.5を引用
商品の詳細

瀬戸 昌之 (東京農工大学名誉教授). 仕事中の瀬戸教授 2001年忘年会 ... 三堀純・瀬戸 昌之・多羅尾光徳.2009.ポーラスコンクリートブロックを用いた地下水中からの窒素除去法,人間と環境,3554-59 Tarao, M., N. Takeda, and M. Seto. 2008. ...
www.tuat.ac.jp/~env-mic/seto.html - キャッシュ - 類似ページ

瀬戸昌之先生最終講義傍聴記 2008314 於東京農工大学武蔵野の面影がわずかに残る府中市の東京農工大キャンパスで瀬戸先生の最終講義が開かれました。学生、 卒業生、大学関係者、学外関係などが参集しました。 支える会関係では、5名が参加し ...
diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/tamaaji/?Y=2008&M=3 - キャッシュ
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生ごみで花いっぱいのまちづくり・生ごみ100%資源化プロジェクト発足会

2010年3月20日土曜日

資料、2010/2/20瀬戸昌之氏【日の出の森・支える会 連続講座】焼却しないごみ処理ー生ごみ堆肥化を阻害するものー

2010年2月10日(土)、瀬戸昌之氏の講座「生ごみ堆肥化はなぜ進まないのか」に出席しました。それまで生ごみ堆肥化はむずかしいと思いこんでいましたが、その思い込みは打ち砕かれました。

初めの1時間は生ごみ堆肥化と切り離せない微生物についての説明。米国の学校で使われている教科書のページ(5種類の微生物のイラスト入り)を使用され「これ以上わかりやすい資料は今のところないんですよね」と。人間の目には見えない無数の微生物の存在と働きが生ごみ堆肥化を可能にするわけが理解できました。

もう1時間は、ごみを「燃やして埋める」ことの問題点、生ごみ堆肥化の過程と方法、その利点、「心配だとされる点」は心配の必要がないその理由、多大なメリットがあるのになぜ生ごみ堆肥化の動きが広がらないのか、ごみ行政の有り様が問題であること(税金の使い方を含め)、インセンティブが与えられていない現状、実践活動の内容、Q&A。

以下が、瀬戸先生が当日配布された資料の内容です。
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連続市民講座「ごみ処分場のない社会をめざして」
第三回、2010/2/20、国分寺労政会館、日の出の森・支える会

「生ゴミ堆肥化はなぜ進まないのか」

瀬戸昌之(日の出の森・支える会代表)


 日本は毎年、家庭・事業所から約2000万tの生ゴミを収集している。この大部分を焼却で燃やし、灰を内陸や東京湾に埋めている。燃やして埋める処理の何が問題か。
 これに対して、たとえば生ゴミの堆肥化は持続社会にどのような利点があるのだろうか。また、生ゴミ堆肥をめぐる塩分や添加物などの心配はどう考えればよいのか。

「燃やして埋める」の何が問題?
問題1.焼却炉の危険性 たとえば横浜市のごみ焼却炉周辺の小学生のぜんそく率は全国でも最悪であった。周辺の焼却炉を閉鎖した。ぜんそく率は激減した。
問題2.焼却は地球温暖化の原因の1つとなる。生ゴミを無理やり燃やすための助燃剤はC02(二酸化炭素)を排出して、地球温暖化の原因となる。この助燃剤から、日本は毎年100-200万トン(炭素量)のCO2を排出している。
問題3.窒素・リンなどの資源を非循環により失っている。
 (瀬戸さん:「窒素、リンは生ゴミに入ってる。農家は化学肥料として使ってるし、今値段が上がってる。)
問題4.灰を埋める過程で土壌や地下水を汚染している。
問題5.生ゴミ1トン当たり約8万円も税金を投入。

 ところで、生ゴミはさまざまな資源として利用できる。たとえば、1)新鮮で異物がない生ゴミはブタなどの家畜の餌に、2)やや古い生ゴミは堆肥に、そして3)腐敗し異物の混入が避けられない生ゴミはメタン発酵の材料として利用できる。ここでは生ゴミの堆肥化を中心に考えよう。
(瀬戸さん、「この順番を間違えてはいけない。1)ができる所は1)が一番効率がよい。次に2)を、と。1)は民間が始めてる。2)は異物がないことが重要。3)は、エネルギー効率が悪いため、あくまで最後の手段と考えた方がよい」)

生ゴミ堆肥化の過程と方法
 たとえば100kgの水ビチャの生ゴミは十分の一の約10kgのサラサラの堆肥になる。生ゴミは図1の「栄養素」に相当する。生ゴミなどに付着している微生物は生ゴミという栄養素を取り込む。その結果、好気条件では、生ゴミは微生物の体とCO2そして安定な腐植質に変わる。さらに、この微生物による代謝の過程で出る熱は生ゴミの水分を蒸発させる。したがって、サラサラの完熟堆肥になる。完熟堆肥は生ゴミの易分解性有機物のほぼ全てが分解された後の、微生物体と安定な腐植質の混合物である。
 さて、生ゴミの堆肥化は一般的な堆肥化工場では、生ゴミと完熟堆肥の量を1対1のように混ぜ、ときどき撹拌しながら約2~3ヶ月かけて堆肥にしている。家庭では、たとえばプランター、トロ箱あるいは段ボール箱に生ゴミを埋めながらときどき撹拌すればよい。

     CO2
        ↑
栄養素     微生物
(生ゴミ)   ↓
     有機酸など

図1 有機物などの栄養素の微生物への流れ
取り込まれた栄養素は、微生物の体、CO2、有機酸などになる。

 堆肥化を必ず成功させたいなら、「大量の土に少量の生ゴミを入れる」にかぎる。このとき好気条件が保たれ、図1の生ゴミは微生物の体とCO2そして安定な腐植質に変わる。
 堆肥化を必ず失敗させたいなら、「少量の土に大量の生ゴミを入れる」にかぎる。
生ゴミ堆肥化の利点
 都市などは生ゴミを不要としている。農地は有機物と窒素、リンなどを必要としている。生ゴミを堆肥に変え、農地に投入すればこれらの問題はいっきに解決する。
 利点1.すなわち、生ゴミ堆肥は有機物の塊であり、有機物は土壌の団粒を発達させ、「肥沃な土壌」をつくる。したがって、生ゴミは「土壌改良材」である。堆肥の有機物は、窒素、リンなどとともに、農作物の品質向上ももたらす。たとえば、野菜、水稲、果樹などの根、葉の密度は高まり、1個当たりの重量も増加する。また、糖、βカロチン、ビタミンC、甘み、グルタミン酸などの濃度は増加する。さらに、硝酸汚染を軽減し、野菜が腐りにくくなる(NPO堆肥化協会、2007)
 (瀬戸さん「このことは既に公的に認められている」)
 利点2.生ゴミ堆肥化は公益的価値の生産にもつながる。たとえば農地への生ゴミ堆肥の投入によって発達した土壌の団粒構造はたとえば雨水の浸みこみを促進し、ひいては土砂流亡や洪水害を軽減するからである。
 (瀬戸さん「余り言われてないが、重要」)
 利点3.土壌の浄化力、すなわち土壌の微生物による人口化学物質の分解能力が高まる。
 (「人口化学物質は使わざるを得ない。だけど、使ったら速やかに分解して欲しい。微生物はこうした物も分解無害化する力がある。この試験結果を見てください」と表1の説明)

表1 滅菌した無機の液体培地あるいは土壌の溶液における添加1日後のDCP濃度
溶液は以下から得た
TOC
DCP添加量(1mlあるいは風乾土1g当たりのμgC)


     10        30        100        300        1000
液体培地
0
     10        30        100
砂質土壌
0.3
     7.4       22         85
黒ボク土壌
7.3
     0.2       1.1        6.4           30           185
褐色森林土壌
14.0
     0.1       0.2        0.7     2.7            22
単位はμgC・ml-1。青字の部分はすべて30以下であり、DCPの分解菌を接種したときDCPの分解が認められた(瀬戸、2006)。

TOC(全有機炭素):http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=1024
DCP:2,4-ジクロロフェノール
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g11126p07j.pdf

生ゴミ堆肥化の心配点
 生ゴミの堆肥化をめぐって以下のような心配点が指摘されている。この指摘には根拠があるであろうか?
 心配点1.堆肥の受け皿がない?
  農地の団粒を維持・発達させるためにはmあたり1~2kgの堆肥が毎年必要である。日本の農地471万haは毎年4,700~9,400万tの堆肥を必要としている。日本で毎年発生する生ゴミの全量を堆肥にしても200万tである。農地が必要としている堆肥の量の2~4%にしかならない。なお、日本の家畜糞尿の全量を堆肥にしても、日本の農地では堆肥が不足しているのである。
 心配点2.生ゴミ堆肥には味噌・しょうゆからの塩分が含まれるから、畑を痛める?
  生ゴミ堆肥の塩分が問題になったことはない。さらに表2から何が読み取れるか。

表2 添加塩分の残留1)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
添加実験区 添加量(g/鉢) 残留量(g/鉢)2) 残留濃度3)(ug/ml)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   0年分             0        0.022        0.017
100年分            30      0.023                      0.012
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1)黒ボク土を、鉢当たり2ℓ(乾量1kg)に食塩を添加した(2001/6/5)。2年後(2003/6/5)残留量を調べた。2)生土10gに純水100mlを加え、スターラーバーで30分撹拌、ろ液の濃度から推定した。3)生土を10,000 x gで遠心分離し、得られた土壌溶液中の濃度。

 心配点3.食品中の農薬・添加物が堆肥に移行して、畑を痛める?
  堆肥化の過程は微生物による分解の過程である。農薬・添加物といえども微生物によって分解される。もし、生ゴミ堆肥に残留した農薬・添加物が畑を傷めるなら、食卓にのった食品にはものすごい農薬・添加物が入っていたことになる。私は逆に質問したい。「あなた、そんなすごいものを食べてだいじょうぶ?堆肥より食べるものを心配したら?」

生ゴミ堆肥化の輪はなぜ拡がらない
 住民による生ゴミ堆肥化は一部の熱意ある住民によって行われているが、大部分の住民は参加しない。とうぜんである。家庭の生ゴミ処理費は「住民税」に含まれ自治体の責務とされているが、堆肥化しても住民に生ゴミ処理費が還元されないからである。
 また、事業者の生ゴミの資源化も遅々として進んでいない。とうぜんである。食品工場やレストランなどの事業所から出る生ゴミは、法的には、事業者の責任で処理することになっているにもかかわらず、自治体は事業所の生ゴミをきわめて安い値段で引き受けている。このために事業所は生ゴミを減らす努力も、資源化する努力もしない。

住民には経済的インセンティブを!
 住民が生ゴミを堆肥化すれば、自治体はその分の「燃やして、埋める」責務は軽減される。自治体は軽減された分を「野菜券」、「地域通貨」などを経済的インセンティブ(動機づけ)として住民にとうぜん還元すべきである。
 
 事業者の生ゴミを自治体が引きうけるなら1tの生ゴミあたり8万円を事業者からとうぜん徴収すべきである。
 このとうぜんの徴収をやれば、事業者は生ゴミの排出を抑制し、抑制できない生ゴミは自治体ではなく堆肥化業者に委託することになる。堆肥化業者は1tあたり4万円で引きうけるからである。これによって年収400万円、10万人程度の堆肥化業の雇用が生まれる(利点4)。
 (「毎日新聞の小島記者によると、自治体は事業者からの生ゴミを実際の処理コストの10分の1、¥8,000/tという値段で引き受けてる」。「自治体は邪魔をしているのと同じ」。)

解決すべきさらなる課題
 課題1.法的には生ゴミは「ごみ」であって資源として位置づけられていない。
 課題2.事業者の生ゴミは事業者の責任で処理することになっている。事業所の生ゴミを自治体が引きうけると何が起こるか?
 課題3.生ゴミの炭粉化ーー温暖化防止のみならず、国土保全・公益的価値を生み出す。
 課題4.公益的価値の生産者に経済的インセンティブを!
  とりわけ環境保全には必要であっても経済的にペイしない取りくみが多い。たとえば、水田の維持は水の流出を平準化し土砂流亡を防ぐなどの国土保全に大きく寄与している。この公益的価値の恩恵はわれわれすべてが享受する。ここにわれわれは公益的価値を生産する人に経済的インセンティブ(動機づけ)を支払う充分な理由がある(インセンティブの算定~たとえば地下ダムのコストとの比較から~)。
 
 良い取りくみをする人には経済的インセンティブを提供し、支払うべき人には支払わせる。このような人間活動の公正な評価が社会に期待できるときにのみわれわれは循環型社会を展望できるのである。

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堆肥化できるものとできない異物~あなたが消化できる生ゴミは全て堆肥化できる。
 紙やプラスチック、箸やスプーンなどはあなたが消化できないから異物である。あなたが消化できない生ゴミも異物である。たとえば魚の骨は?
 イワシの骨はあなたは消化できる。したがって堆肥化できる。マグロの骨は食べても消化できない。したがって、堆肥化できない異物として取りのぞいて下さい。
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黒字:テキスト原文