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2010年4月15日木曜日

「市民ができる生ごみの賢い処理と有効利用法」by 瀬戸昌之氏


市民ができる生ごみの賢い処理と有効利用法


by 瀬戸昌之氏

 「畑1坪(畳2枚分の広さ)があったら、生ごみは穴を掘って埋めればよい。生ごみは土の中でけっきょくは堆肥になる。
 家庭から出る生ごみは、まず畳1枚分の畑に、30cm四方を掘って埋める。次の日はそのとなりに、とこれを順次繰り返す。畳1枚分に18日分の生ごみを埋める。19日目は最初に埋めたところに戻ればよい。掘ってみると最初に埋めた生ごみの大部分は消えているが、ミカンの皮やトウモロコシの芯などは残っていることがわかる。これらもやがて消えるから、かまわず2回目、3回目、・・・・と埋めこみをつづける。
 半年たったら生ごみの埋めこみはやめる。埋めこみは次の畳1枚分に移る。前の畳1枚分は3~4ヶ月放置したら、石灰を薄く撒いてよく耕し、ジャガイモやミニトマトなどを植えよう。豊作が期待できる。」

出典:瀬戸昌之著「持続社会への環境論『入会地の悲劇』を超えて」2009 有斐閣発行、121p、コラム6.5を引用
商品の詳細

瀬戸 昌之 (東京農工大学名誉教授). 仕事中の瀬戸教授 2001年忘年会 ... 三堀純・瀬戸 昌之・多羅尾光徳.2009.ポーラスコンクリートブロックを用いた地下水中からの窒素除去法,人間と環境,3554-59 Tarao, M., N. Takeda, and M. Seto. 2008. ...
www.tuat.ac.jp/~env-mic/seto.html - キャッシュ - 類似ページ

瀬戸昌之先生最終講義傍聴記 2008314 於東京農工大学武蔵野の面影がわずかに残る府中市の東京農工大キャンパスで瀬戸先生の最終講義が開かれました。学生、 卒業生、大学関係者、学外関係などが参集しました。 支える会関係では、5名が参加し ...
diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/tamaaji/?Y=2008&M=3 - キャッシュ
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生ごみで花いっぱいのまちづくり・生ごみ100%資源化プロジェクト発足会

講演会の予定、1)5月29日(土)、2)7月17日(土)~生ごみ資源化100%プロジェクト

友人のみかんさんのブログでも5/29、7/17の講演会が案内されました。みかんさんいつもありがとうございます。 http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/60251482.html 


講演会の予定
~生ごみ資源化100%プロジェクト~

―場所はいずれも西東京市民会館(042-463-5885)田無駅北口7分、シチズン時計<株>前―地図↓↓↓↓
 
1)5月29日(土)13時30分~
講師:NPO法人堆肥化推進協会(略称:NPOたい肥化協会)
   事務局長 会田節子氏
「日本における生ごみ堆肥化の進ちょく状況」
*    全体概要
*    地方における代表事例
イ)生ごみ100%堆肥化の取り組みーcf 野木町、大木町、上勝町
ロ)特筆される取り組み例―cf 芳賀町、久喜宮代町、狭山市
ハ)ゼロ・ウエストした町出の取り組み
*    地方で進んでいる理由は?-大都市部で進まない理由は?
*    全国交流集会を通してみる最近の特徴
*    今後の課題

NPO堆肥化協会とは. 協会の概要◆どなたでも参加できます!会員はこんな事をします!会費について 入会申込書. 協会発行の書籍・堆肥化資材. 書籍、ビデオ、ぼかし肥、 密閉容器のご案内と申込書. 18 生ごみリサイクル交流会2010 生ごみは宝だ! ...
www.taihika-kyokai.or.jp/ - キャッシュ - 類似ページ

2)7月17日(土)13時30分~
講師: 地方自治総合研究所 鄭 智允特別研究員
「韓国における生ごみ資源化の状況」(続)

主催:生ごみ100%資源化をめざすプロジェクト準備会
連絡先:042‐467‐0061
賛同団体:NPO法人ごみ問題5市連絡会、ごみゼロを目指す市民の会、NPO法人環境保全協会
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生ごみで花いっぱいのまちづくり・生ごみ100%資源化プロジェクト発足会


2010年4月12日月曜日

「ごみは宝だ!」紹介ブログ by みかんさん〜「生ごみで花一杯の街づくり」

4/10「講演会」報告記事が、友人のブログで紹介されました。みかんさんの許可を得て、以下に全文を掲載します。

また、みかんさんからは貴重なコメントも届きました。

とてもいいお話をありがとうございます。戸田市の取り組みは、ぜひ、本にするべきですよ!もうなってるのかな?この講演会、もしビデオ撮影していたら、youtubeで流したらいいのになあと思いました。そしたら、日本中の人が講演会を聴けるでしょ。そしたら、こっちの役場の清掃課にも、「これ観て下さい!」って話持っていけるし。いいお話は、広めなければ! 2010年4月12日10:07 」

講演会「ビデオ撮影、youtubeで流す」は、ほんとうに名案だと思います。ごみ関係の講演会ってほとんどはずれがない。すっごく内容が豊かで面白いです。どの話もとても聞きごたえがあります。(わたしが今まで聴いた限り)。You Tubu「ごみは宝だ!」各種バージョンがネットで流れる日を、今から妄想しています。関係者のみなさま、ぜひよろしくお願いいたします。
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クリック↓↓↓↓

先週末に「生ごみで花一杯の街づくり」の講演会の告知をしました。


この講演会に行った友人が、レポートを書いてくれましたので、ぜひ、お読みください。


ごみは、燃やせば消えると思ってませんか?

残念ながら、ごみは燃やしても消えません。形状がかわり、人間の目にみえる状態の物質が減るだけです。目の前からなくなればそれでいいじゃないか。というご意見もあるかと思いますが、そうとも言えない状況なのです。

「生ごみ堆肥化」は、私たちの生活に夢と希望を与える素晴らしいプロジェクトだと思います。全国の自治体にもぜひ取り組んで頂きたいです。

なぜ、こうやって、ゴミ問題をとりあげるのか、不思議に思う方もいらっしゃるでしょうね。

以下は、以前わたしが書いたゴミ問題に関するレポートです。ド素人のわたしが、自分なりに勉強して書いたレポートです。まだ、途中なんですが、よかったらお読みください。


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参加記 by 池田こみち氏・鷹取敦氏〜4/10「生ごみで花いっぱいのまちづくり・生ごみ100%資源化プロジェクト発足会」

 410日(土)に開催された「生ごみで花いっぱいの街づくり~生ごみ100%資源化をめざすプロジェクト発足会~」に池田こみちさんと鷹取敦さんが参加されました。当日の講演の内容が、お二人の参加記としてまとめられ、環境総合研究所のサイトに掲載されました。池田さん、鷹取さん、ありがとうございます。参加記を読むと、笑いと興奮を巻き起こした「講演会」での話がすべてよみがえります。
 お二人の「参加記」には、吉田義枝さんの話はもちろんですが、企画された青木泰さんのなぜ「生ごみ100%」とプロジェクトを名づけたのかなぜ今これを企画したのかや、鄭智允(ジョン・ジエン)さんの「韓国での生ごみ資源化の状況」について、またQ&Aの一部始終もすべて書かれています。
 ぜひぜひ、みなさま、以下サイトにアクセスして読んでください。

生ごみで花いっぱいのまちづくり・生ごみ100%資源化プロジェクト発足会
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2010年4月11日日曜日

「生ごみは宝」、吉田義枝さん(埼玉県戸田市の職員)〜花の魔力で「生ごみ堆肥化」を軌道に!!

2010年4月10日(土)14:00〜講演会「生ごみで花一杯の街づくり」
抱腹絶倒!!日経4/2記事「ミミズと共にエコ生活」by 三浦俊彦氏〜生ごみ食べ肥料に変え2万匹に、維...
お願いとお知らせ by 青木泰さん〜生ごみ100%資源化をめざす研究プロジェクト(準)
資料、2010/2/20瀬戸昌之氏【日の出の森・支える会 連続講座】焼却しないごみ処理ー生ごみ堆肥化...

4/10日講演会、会場にはぎっしり100人以上の参加者。花で戸田市民に魔法をかけた吉田義枝さん、会場中を笑わせながら、具体的になにをどう考え実際にどう動いたかを逐一披瀝。天地がひっくりかえるほどのいい話でした。自治体の一人の職員の存在が、生ごみ資源化を軌道にのせてしまった。

講演会では、韓国の生ごみ資源化についての興味深い話も聞けたのですが、まず今日は吉田さんの話をご紹介。

吉田さんは埼玉県戸田市の職員で、環境部に移動してからごみを扱うようになって今年で9年目(2002年~)。「ごみをできるだけピットに入れない(ごみの減量=燃やすのに金がかかる)、使えるものはすべて活かすか売る(ごみは資源)、ごみは燃やせば煙になるだけ、燃やさず活かせば空気も汚さず、お金になる」を戸田市のごみ行政で実践されている方でした。

話の内容は、1)戸田市の特徴、2)環境部に異動になってから、ごみをどう考えたか、ごみとどうつきあったか、ごみを通して住民たちとどう関係したか、3)なぜ生ごみ資源化に手をつけたかです。1)-3)のすべてが、生ごみと花苗の交換(生ごみ堆肥化)につながって行きます。

1)戸田市の特徴
競艇で知られる戸田市は、埼京線で新宿まで30分、人口11万2千人、市のほぼ全域が市街地で農地ゼロ。マンションが次々に建てられ、平均年齢37.5歳と日本全国平均より若い、子供の数も増えている。出入り人口は年間7千~1万人。「競艇があるため財源的には豊かと見られているが、競艇の売上げは下がっており、夕張は明日は我が身の危機感を戸田市は持っている。でも、現在市の財政は健全で貯金もある」。「戸田市のゴールは、町おこしして来てくださいではありません。戸田に住んだらもうずーっと住み続けて頂きたい、出て行きたくないそういう市にすること」。

2)環境部(その後「環境クリーン室」に改名)に異動後のごみとの取りくみ方

2-1)17分別の開始。吉田さんが環境部に異動した2002年、戸田市はごみの17分別を開始。環境部は住民への説明にあけくれたが、実施後毎日住民から100本以上の電話があった。「これは何のごみ?」「なんでこんなことをしなきゃいけないのか?」などなど。それが「6ヶ月後にぴたっと止んだ」「なんで止んだかというと。慣れです。みなさん慣れたんです」。「始めたら勝ちです」。

2-2)特別ごみ(資源ごみ)をお金に。分別してでてくる資源ごみに関して、インターネットで市況を調べ研究、売上げは前年まで200万円ほどだったがそれを年間6千万円に伸ばす。その半分を住民の自治会に還元し、残りは戸田市に残し、貯金。その貯金の利息にも気をつけて、1円でも利子が多くつくようにし、現在貯金高は2億円になっている。「ごみはお金になる」。「使用済みペットボトルもA, B, Cランクとあり、Aランクのものだけがお金になる、それをどう住民に伝えるか」「市役所ではすべての雑紙を(洟をかんだ紙以外は)売って年間600-700万円にしている。住民にそれを(雑紙を可燃に入れずに、資源ごみとして出してもらえるように)どう伝えるか」、そういうことをいつも考えている。

2-3)「分別表を毎日見ている」。焼却炉(の維持運営費用)は年間7.8億円。ごみが増えれば、更に金がかかる。ごみの減量はどこをどう工夫したらできるのか毎日考えている。そのために「ピットに出来るだけ入れない」「重いもの(粗大ごみ)はリサイクルできるものはすべてリサイクルする。破砕機にできるだけかけない。修理して売る」。こうした結果、戸田市の人口は増えてきているけど、ごみの量は減っている。

3)生ごみ資源化

「生ごみの資源化はどこでもむずかしいが、農地はゼロ、市街地に位置する戸田市のようなところでは、特に至難の業」。「マンションのベランダくらいしかなく、生ごみを堆肥にする農地もなければ、堆肥にしても持って行く場所もない」。「年間1万人近い出入り人口の住人はごみの分別なんか知らないって感じだし」。にもかかわらず、ピット(焼却炉)で燃やす生ごみの割合は高く、それを減らすために、家庭から出る生ごみと花苗の交換を思いつき、2008年にとにかく実行に移す。市民に無料でバケツと1次発酵用のぼかしを貸し出し、花苗センターに運んでもらう。

花のことは良く知らない吉田さんは、種から苗になるまで3ヶ月かかることも知らず、花苗交換が住民に口コミで伝わり、貸し出しバケツの人気が急騰、交換用の花苗がなくなってしまって、チケットを発行。「今時期が終わって、育つまで少し待ってください。出来たら交換します」と切り抜ける。また、花育成の専門家がいなければこの事業は成功しないことも予想。そのために、ディズニーランド(子会社で障害者を雇用して、花を育て舞浜駅からの道路沿いやディズニーランド敷地内でその花を使っている)を視察した時のこの人しかいないと白羽の矢を立てた女性佐藤さんに毎日電話、口説き落として、スカウトする。佐藤さんは、ドイツ留学が決まっていたが、公務員試験を受け、戸田市の職員に。さらに、当初の花苗育成センターでは規模が小さすぎることも予想、3億円をかけて本格的設備を建設、障害者100人と高齢者の雇用も創出。「3億円はかかりましたが、堆肥化装置とかショールームに飾ってあったのを値切ったり、ぎりぎりのお金しかかけていません」「ここで障害者の方に仕事を提供(時給735円)することで、彼らはグループホームに入るための費用を自分でまかなうことができます」。

現在本気モードで生ごみ堆肥化をしている。できた堆肥は花苗センターの他に、野菜用にも販路を増やしている。友好都市の三郷町にある農地で使ってもらい、そこで育てた白菜を戸田市で販売することも開始。産直「有機野菜」ということで地元にこの野菜の販売希望者がでてきている。また、豚のエサにも生ごみはいいということなので、そちらの方面も手がけたい、と。


活発なQ&Aがあり、質問も答えも具体的で「生ごみ資源化」を本気で考えている人たちの熱気が伝わって来ました。ちゃんとメモを取ってこなかったので、内容を書けなくてごめんなさい。わたしの隣の席の参加者は川口市の方で、「川口は、戸田の隣なのよ。こんなことぜんぜんやってない。帰ったら、川口でもやるように言うわ」、と。

吉田さんは「あと2年で停年、退職です。今58歳」。「燃やして煙にするために7億8千万円も使ってるんです。その金額を考えたら、ごみを活かしてお金にするのにかかる費用はちゃんと元が取れます」との言葉、耳に焼き付きました。
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がんばれ!福祉!:and食・捨てないで:第2部・家庭から考える