2011年7月19日火曜日

20110719 福本勤先生からのメール7/13, 7/14〜福島の放射能汚染瓦礫焼却処理に関して

福島の放射能汚染瓦礫の焼却処理に関して、福本勤先生からメールを2通頂きました。

1)福島のがれき処理についてNHK TV番組で取り上げられた内容(先生は見ていないのですが)、その中でサーマルリサイクルについて
2)焼却の問題をクリアーできれば、膨大ながれきの量を考えると焼却処理が望ましい

先生の許可を得て、掲載します。福本先生、どうもありがとうございます。
-----------------------------
差出人: 福本勤
件名: 高効率熱回収が出来る高発電効率の大型廃棄物焼却施設を何基か新設して、処理
日時: 2011713 10:13:54:JST


中部大学 工学部 機械工学科 主任 行本 正雄先生
CC:リサイクルシステム部会の皆様、関係各位
 吉岡先生のご発言等放映のNHK TV番組を見落としたのですが、吉岡先生のご発言の概要をお知らせ戴くことが出来れば幸甚です。
 僕は 20何%の高発電効率で発電するのが良いように思っています。                              
 取りあえず、福島県に限って言えば、この直ぐ後に掲載のセシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)~(5)(一部の部会員様に送信済み)で、言及していますが、 福島県の(既設の23箇所の焼却施設の中の)12箇所の一般廃棄物焼却施設で焼却処理するというのが、6月19日の環境省の方針になっています。
  福島県の既設の23箇所の焼却施設の中で、発電しているのは、平成22年4月1日現在、6箇所です。 発電効率は、 夫々 9、 16、 3、 7、 3、 20%です。  上記の12箇所の一般廃棄物焼却施設のうち、何箇所が発電しているのかは未確認です。                      
 こういう状況では、Heat  Recovery(Thermal Recycle)は、甚だ不十分です。 因みに、上記の12箇所の一般廃棄物焼却施設だけで、あの膨大な量の大震災可燃性廃棄物を処理出来るとも思えません。 何十年~百年かけて処理するというのであれば、話は別ですが。
 従って、発電効率が20何%以上の高効率熱回収が出来る大型廃棄物焼却施設を何基か新設して 焼却処理すべきではないかと思っています。
 セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理や、137Cs等の放射性物質を含む主灰や飛灰の硫黄コンクリート化処理、リサイクル、放射性物質を含む不燃性瓦礫類の硫黄コンクリートによる長期保存については、上記(この後の)「・・・放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)~(5)をご参照下さい。

2011年7月13日              福 本  勤

     福  本     
 環境保全工学研究所 
658-0001神戸市東灘区森北町4-15-16 
TEL078-411-9606
  
-----Original Message-----   
From: m-yukumt@isc.chubu.ac.jp Sent: Tuesday, July 12, 2011 11:50 AM
To: recycle@mlc.nifty.com   Subject: Re: [recycle] 企画プログラムの球出し

中部大行本です。
NHKで放映された吉岡先生のご発言が気になります。
ガレキメタルの分別と可燃性バイオマスの燃料利用(サーマルリサイクル)です。
関連技術の専門家のご意見をお聞きしたいですね。

ーーーーーーーーー
2)

差出人: 福本勤
件名: Re: 高効率熱回収が出来る高発電効率の大型廃棄物焼却施設を何基か新設して、処理
日時: 2011年7月14日 17:02:09:JST

吉田 紀子 様;

膨大な量の大震災発生可燃性廃棄物の焼却につきましては、吉田様お書きのことから推察されますように、反対もあろうかと思いますが、放射性セシウムなどで汚染されたあの膨大な量の可燃性廃棄物を 長期間そのままにしておく訳にもいかず(拡散していく恐れもありますので)、電力の足りない折柄~益々足りなくなりそな折柄でもあり、高効率発電・リサイクルするのがベストではないかと思っています。  その際、先般来、「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)~(5)」で書いてきましたように、生活環境中の放射性セシウムなどが全く増えないように、燃焼排ガスや主灰・飛灰をキチンと処理するのが前提になることはいうまでもありません。 これは可能と思っています。

-----Original Message----- 
差出人: 吉田 紀子 
日時: 2011年7月14日 10:41:27:JST


福本勤先生

メールありがとうございます。
昨日受け取らせて頂きました。すぐに返事を書かずにごめんなさい。
東京は暑いのと全ての焼却炉が放射能の二次発生源になってきてい 
るのでぼうぜんと事態を眺めています。放射能の拡散を止めるため 
の各省庁の対応は無為無策と同じと感じられ、ぜつぼうしていま 
す。どちらにしても大型焼却炉に税金を注ぎ込んで来た結果が今現 
在の姿で、他のゴミ処理方法や汚泥処理方法はこの国にはなく、既 
存の大型施設から放射能が漏れ続け、焼却灰も閉じ込めを完璧にし 
ないようなので、最終的には埋め立て地の水や土に汚染を広げる結 
果になると思われます。セシウム濃度の高い危険な焼却灰をわざわ 
ざ千葉から秋田や福岡に移動し、民間産廃処分場で処理させてきた 
ことも発覚、汚染されてない所まで無用な汚染を広げています。
ぐちっぽい前置きお許しください。

猛暑日が続いています。どうぞお体ご自愛ください。

以上、よろしくお願い申し上げます。

吉田紀子
*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*::*
 (1)、(2)、(3)、(4)、(5)は以下をご参照ください






ーーーーー
その他関係記事:



- これまでの放送 - 週刊 ニュース深読み - NHK

www.nhk.or.jp/fukayomi/backnumber/110514.html - キャッシュ
2011年5月14日 – 専門家吉岡敏明さん(東北大学教授・産業廃棄物のリサイクル方法を研究) 日高正人さん(廃棄物処理コンサルタント・民間の立場から国や自治体に提言) 松本浩司NHK 解説委員(震災・復興担当) ●ゲスト松尾貴史さん(タレント) ...





TOKYO(MRB.ne.jp)2011-06-27, 資源素材学会の資源リサイクリング部門委員会は24日、早稲田大学理工キャンパス55号館にて「東日本大震災における災害廃棄物の発生量および現状の処理」について講演会を行った。
 2011年東日本大震災における災害廃棄物発生量の推定」 
京都大学大学院工学研究科 特定准教授 平山修久氏 
 「仙台市を中心とした災害廃棄物の現状とその処理」 
東北大学 教授 吉岡敏明氏"

0 件のコメント:

コメントを投稿