2011年9月14日水曜日

20110909 福本勤先生からのメール「貴E-mailを有り難く拝受。焼却灰をどこで最終処分するか」

福本勤先生からの9/9付けメールを先生の許可を得て掲載します。

差出人  福本勤
件名   E-mailを有り難く拝受。焼却灰をどこで最終処分するか
日時   201199 11:49:42:JST

東大 森口裕一先生; 
災害廃棄物安全評価検討会委員国立環境研 廃棄物研究センター長大迫政浩博士様;   
  
 (お返事)E-mailを有り難く拝受致しました。
この貴E-mailへの返事の前に、次の先便でのやり取りに追記しておきます。
森口:、排ガス中にセシウムが放出されないことは引き続き慎重に確認する必要がありますが、セシウムが濃縮された焼却灰をどこで最終処分するか、というより困難な難題にも直面しています。この点について何かお知恵がありましたら、是非おきかせ下さい。

福本:セシウムが濃縮された焼却灰は、セメントコンクリートよりも、強度等々の特性、放射線遮蔽特性等々の諸点において、相当に優れている硫黄コンクリーの素材を使って、セメント固化の代わりに、硫黄固化して埋め立てるのがズーット安全で良いと思っています。又、不燃性瓦礫につきましては、この硫黄コンクリートの、例えば2m×2m×2m、厚み10~20mmの容器に入れて、保存するのがよいように思っています。硫黄コンクリートの特性とセメントコンクリート特性の比較試験をしているところです。 資金不足で試験が遅れています。 

この中の先生の「焼却灰をどこで最終処分するか」につきまして、僕の別グループで少しづつ始めていた話が現実化しようとしています。丸秘の点から、現時点ではE-mail上では具体的に書くことが出来ませんが(電話でなら少しはお話し出来ます)、何日か後には、大事業大計画の骨格は 出来そうです。
その節は 森口先生や大迫先生のお力拝借(ご尽力)をお願いすることになるかもしれません。その節はよろしくお願い申し上げます。

山本様、福本先生、皆様    「返事は・・・・・・
一昨日は、いささか挑発的な文面のメールをお送りし、申し訳ありませんでした。福島市で、現場の実情を確かめている最中であったこともあり、情報がうまく伝わらないもどかしさが募っておりました。cc先の皆様も不快な思いを抱かれたことと思います。お詫び申し上げます。 お気に なさらないよう お願い致します。


放射能で汚染された廃棄物の処理は極めて難しい問題ですが、一言で「がれき」や「災害廃棄物」といっても、いったいどの場所のどの程度の汚染度のものについて議論しているのかが共通していないと、話の焦点が定まらないことを痛感しています。とくに原発敷地内の極めて高いレベル崩落物も「がれき」という名で呼ばれていますが、これと宮城や岩手の津波被災地の災害廃棄物を同じ「がれき」という言葉で呼ぶことはとんでもない誤解を生む可能性があると思います。私が焼却云々を論じているのは、むろん後者です。原発敷地外の福島県内については、地域ごとに慎重な議論が必要だと思います。 
仰せの通りで、多くの人は津波被災地の災害廃棄物と思っておられるものと思っていましたが、必ずしもそうでない実例があったのでしょうか? (私も お人様の書き物を全部丁寧読んでいる訳ではありませんので、失礼しているかもしれません。)
メールでは議論を尽くせないところが多々ありますので、廃棄物資源循環学会の特別プログラム

などの場において、できる限り今回の一連のやりとりで浮かび上がってきた課題は取り上げる工夫をさせていただきたいと思います。
また、山本様から10シーベルト/時という測定値に関して、「そこから現在も放射線を放出し続けていると見られている」とされている点、それはむろんその通りです。しかし、放射線を放出し続ける放射性物質は施設の内部にあり、物質が外部、とくに大気中へ「排出」されるわけではありません。放射線は大気空間中を通って一定距離まで届きますが、原発のごく近傍を除けば、3月に大量に「大気中に排出」された放射性物質が遠く離れた地域の地面に運ばれて付着し、そこで放射線を放出し続けていることのほうが、「現在の」外部被曝に対する寄与が大きいことは疑いないと考えます。 放射性物質、放射能、放射線の関係については多くの解説がありますが、近日発行予定の環境分野の専門誌の別冊にこの点も含めて寄稿しておりますので、発刊され次第、ご案内します。

大気は汚染されていない? に関する山本様からの疑問について、いくつかの情報源をご案内しておきます。
高エネルギー加速器研究機構と国立環境研究所の共同による、大気中の放射性物質の分析結果(これは大量の空気を採取した分析で、まさに「大気が汚染されているかどうか」を測定しています)
http://www.nies.go.jp/shinsai/index.html#title03
http://www.kek.jp/quake/radmonitor/
630日の発表で、空気中の放射能濃度は次第に減衰しています。 


630日の発表の 大気中の放射性物質の分析結果によると 空気中の放射能濃度は次第に減衰している ということ?】


今後も測定は継続いたしますが、福島第一原子力発電所由来の放射性核種の濃度に増加が見られた場合に報告を行うことにいたします。とされており(?)、その後報告は行われていません。(=減衰が続いているためと理解します)
大気の直接採取による分析ではありませんが、降下したダスト(粉じん)の測定結果は以下のところにあります。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_around_FukushimaNPP_dust_sampling/


4月以降に時折検出されているのが、現地に付着したダストの巻き上げによるものか、新たな放出、飛来によるものか、このデータだけでは判断できません。
一方、土壌の汚染については、広域については航空機モニタリングデータ
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1940/2011/08/1940_0831.pdf


また、原発周辺100km圏については、土壌の実測データ
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/11555_0830.pdf
があります。

3月には明らかに大気の汚染がありました。また、今度の予測についても言及しておらず、あくまで、「原発のごく近傍を除く」「現在の」「空間線量」に対する寄与においては、大気よりも土壌など地表面の汚染が重要であり、今後事故が収束した場合の外部被曝を下げるためには、土壌の除染が最重要である、ということを申し上げました。 

上記の全部のデータその他を未だキッチリと見ていていないのですが、「大気よりも土壌など地表面の汚染が重。事故収束後の外部被曝低下の為には、土壌の除染が最重要課題・問題」と 同様の認識を僕も持ってきています。
  かと言って、放射性物質を含む、或いは含む恐れのある可燃性廃棄物(災害廃棄物、生活ごみ等)の大気放出焼却排ガス中に、セシウム137等放射性物質が含まれることが許される訳では決してありません。放射性物質濃度を、大気環境に何らかの影響を及ぼす濃度未満にしなければならないのは、何ら変わることがありません。

小職が参画した厚生労働省の水道水における放射性物質対策について検討会報告
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001g9fq.html
では、このまま事態が収束した場合以外に、今後、再び大放出があった場合も想定した中間とりまとめがなされています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001g9fq.html
参考となれば幸いです。






20119月9日                             福 本   勤
日本サステナ㈱取締役 環境保全工学研究所 代表          
   福 本      
環境保全工学研究所 658-0001神戸市東灘区
森北町4-15-16 TEL078-411-9606
-------------------------

森口祐一氏から山本節子氏、福本氏含む関係者宛メール(上記インライン回答前)

差出人: Yuichi Moriguchi
件名: Re: 大気は汚染されていない?(山本)
日時: 2011年9月7日 21:03:54:JST

山本様、福本先生、皆様

一昨日は、いささか挑発的な文面のメールをお送りし、
申し訳ありませんでした。福島市で、現場の実情を確か
めている最中であったこともあり、情報がうまく伝わら
ないもどかしさが募っておりました。cc先の皆様も不快
な思いを抱かれたことと思います。お詫び申し上げます。

放射能で汚染された廃棄物の処理は極めて難しい問題で
すが、一言で「がれき」や「災害廃棄物」といっても、
いったいどの場所のどの程度の汚染度のものについて
議論しているのかが共通していないと、話の焦点が定ま
らないことを痛感しています。とくに原発敷地内の極め
て高いレベルの崩落物も「がれき」という名で呼ばれて
いますが、これと宮城や岩手の津波被災地の災害廃棄物
を同じ「がれき」という言葉で呼ぶことはとんでもない
誤解を生む可能性があると思います。私が焼却云々を論
じているのは、むろん後者です。原発敷地外の福島県内
については、地域ごとに慎重な議論が必要だと思います。

メールでは議論を尽くせないところが多々ありますので、
廃棄物資源循環学会の特別プログラム


などの場において、できる限り今回の一連のやりとりで
浮かび上がってきた課題は取り上げる工夫をさせていた
だきたいと思います。

また、山本様から10シーベルト/時という測定値に関
して、「そこから現在も放射線を放出し続けていると
見られている」とされている点、それはむろんその通り
です。しかし、放射線を放出し続ける放射性物質は施設
の内部にあり、物質が外部、とくに大気中へ「排出」さ
れるわけではありません。放射線は大気空間中を通って
一定距離まで届きますが、原発のごく近傍を除けば、
3月に大量に「大気中に排出」された放射性物質が遠く
離れた地域の地面に運ばれて付着し、そこで放射線を放
出し続けていることのほうが、「現在の」外部被曝に対
する寄与が大きいことは疑いないと考えます。放射性物
質、放射能、放射線の関係については多くの解説があり
ますが、近日発行予定の環境分野の専門誌の別冊にこの
点も含めて寄稿しておりますので、発刊され次第、ご案
内します。

大気は汚染されていない? に関する山本様からの疑問
について、いくつかの情報源をご案内しておきます。

高エネルギー加速器研究機構と国立環境研究所の共同
による、大気中の放射性物質の分析結果
(これは大量の空気を採取した分析で、まさに「大気
が汚染されているかどうか」を測定しています)


630日の発表で、

空気中の放射能濃度は次第に減衰しています。今後も
測定は継続いたしますが、福島第一原子力発電所由来
の放射性核種の濃度に増加が見られた場合に報告を行
うことにいたします。

とされており、その後報告は行われていません。
(=減衰が続いているためと理解します)

大気の直接採取による分析ではありませんが、降下し
たダスト(粉じん)の測定結果は以下のところにあり
ます。


4月以降に時折検出されているのが、現地に付着し
たダストの巻き上げによるものか、新たな放出、飛来
によるものか、このデータだけでは判断できません。

一方、土壌の汚染については、広域については航空機
モニタリングデータ


また、原発周辺100km圏については、土壌の実測データ

があります。

3月には明らかに大気の汚染がありました。また、今度
の予測についても言及しておらず、あくまで、「原発の
ごく近傍を除く」「現在の」「空間線量」に対する寄与
においては、大気よりも土壌など地表面の汚染が重要で
あり、今後事故が収束した場合の外部被曝を下げるため
には、土壌の除染が最重要である、ということを申し上
げました。

小職が参画した厚生労働省の水道水における放射性物質
対策について検討会報告


では、このまま事態が収束した場合以外に、今後、再び
大放出があった場合も想定した中間とりまとめがなされ
ています。


参考となれば幸いです。
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森口祐一氏から山本節子氏他関係者宛メール

(2011/09/05 21:43), Yuichi Moriguchi wrote:

山本様・皆様

森口@福島におります。

政府の情報伝達が不十分で、多くの誤解があると考えますが、
どの程度誤解が拡がっているのかを知ることも重要なことと
考えますので、すぐに回答することは差し控えます。

せっかく、(意に沿ってか意に反してかはさておき)福本先
生の意図で多くの方のccされていますので、これまでこうし
たやりとりを傍観されてきた皆様から、山本様からの下記指
摘への、反論なり賛同意見なりが発信されるのをお待ちしま
す。

もしどなたも反論されなければ、それは山本様の主張が正
しいと皆様がお考えになっているものと考えざるを得ない
ことになります。その際は、私から反論申し上げます。

当事者意識をもって、多くの方がこの議論に参加されますことを
切望します。

森口
ーーーーーーーーーーーーー
山本節子氏から森口祐一氏他関係者宛メール

(2011/09/05 19:06), suyama setsu wrote:

森口さま、
はなはだ僭越ながら、私としては、森口さまの方に誤解があるのではない
かと思えてならず、再度、返 信さ せていただきます。
・現在各地で観測されている「空間線量」は大半が土壌や建物、樹木などの
地表面に付着した放射性物質からの放射線によるものであり、大気中の放射
性物質か らの寄与は(原発のごく近傍を除き)ほとんどありません。
・汚染されているのは土壌であり、大気ではあり ません。
・外部被曝については、(原発近傍以外では、)大気中の放射性物質からの
寄与は、割合 としては非常に小さい。
・土壌や草木などの除染を進めないと、外部被曝を低下させることはできな
い。そこで生じる廃棄物の処理のための一つの選択肢が焼却。
上の主張ですが、「大気に汚染はない」、に確証はないのでは?
1.放射線排出は止まっていないし、大気汚染は続いていますよ。
たとえば82日、敷地内でこれまでで最高値の高放射線量(10シーベル
/時)が検出されていま が、日本のメディアでさえ、「そこから現在も
放射線を放出し続けていると見られている」と書いています。それか ら一ヶ
月後の95日現在、収束の見込みがついたとのニュースはないし、誰一人、

同じニュースを、外電では次のように伝えています。
One nuclear expert predicts the clean-up from the March 11 earthquake
and tsunami will be even more difficult, but there is speculation
that the reading could be an aberration. Peter Burns, former chief
executive officer of the Australian Radiation Protection and Nuclear
Safety Agency, says given the scale of the Fukushima emergency, the
high reading is to be

オーストラリア放射線保護・原子力安全局のピーター・バーンズ氏の、
「フクシマの状況を考える と、 今後も放射能値が高くなることが考えられ
る」との言葉と、あまりにも対象的な、「大気の汚染はない」。これ はどこ
から来るのでしょうか。
2.また、「焼却は一つの選択肢として位置づけられている」とのことで
すが、原発敷地以外の放 射性 廃棄物については、廃棄物処理法はもちろ
ん、原子炉規制法の対象にもなっていないはずです。つまり、一般廃 棄物に
しろ、産業廃棄物にしろ、災害廃棄物にしろ、放射能をおびた廃棄物の処理
は法定されていません。 従っ て、いかに「高効率」の施設でも、焼却処理
は根拠法がなく、違法、無効、提訴されたら負けでしょう(現在、 原告適格
は広く認められるようになっていますから、私でも訴えられます)。
3.もっとも、原発業界は以上のことを百も承知だから、とっくに法制の
不備を突いた抜け道をダイ オキシン・ガイドラインのようにを用意して
いるはずです。本来ならこういう廃棄物の処理については、国会 議論やパブ
コメ、法改正が必要ですが、彼らはそれを避けるため、「学識経験者」、
「科学者」を使うので す。 現代社会では政策の立案・決定に学者の参与は
不可欠ですが、個々人の責任と意味を自覚している学者が非常に 少ない(ほ
とんど絶滅危惧種)のは、日本特有の現象です。
4.前メールでも書きましたが、放射性廃棄物にはいったいどんな核種
が、どれくらい含まれてい るの か(濃度)、焼却によってどのような挙動
を示すのか、それがわからない限り、「拡散」を目的とする焼却処理 は有害
と断言できます。焼却によって核種がガス化すれば、皮膚からも人体に吸収
されます。これがたとえ ばス トロンチウムなら、骨に蓄積することがわ
かっているので、骨ガン患者が増えるでしょう。
またウランについては、生物学者であり、反DU兵器の活動家であるロザ
リー・バーテル博士がこ う述 べています。
「ウランを微小な粉末にすると、自然発火し、金属フュームと呼ばれるガ
ス状になります。この金 フュームは(原爆と同様)、
3000℃—6000と、私たちの知るどんな爆発より高温になります。他の
とも、全く違うのです」。
ウランそのものではなく、劣化ウラン弾への言及とはいえ、放射性廃棄物
には、このようなすさま じい 反応をもたらす物質が含まれていること、人
類はそういうものを焼却処理した経験がないことを、すべての前提 としてご
考慮下さい。反対を押し切って、各地で一斉に焼却処理を開始したら、将
来、何がおきるか。何か 起きた場合、再び「想定外だった」とおっしゃる
のでしょうか。

2011.9.5 
山本節子(反焼却市民の会代表)

ーーーーーーーーーーー
森口祐一氏から山本節子氏他関係者宛メール

--- On *Sun, 2011/9/4, Yuichi Moriguchi /
/* wrote:

山本様、皆様

すべての内容にコメントする余裕がないのですが、もう一点、
もしかすると誤解されているのではないか、と感じたことが
ありますので、再度返信します。

At 17:50 11/09/03 +0900, suyama setsu wrote:

そのような、本来的な公害施設において、さらに放射性廃棄物を焼却す
ると いうのは、とんでもない暴挙といわざるを得ません。ヒトが放射線被曝
の経路 は、外部被曝にしても、内部被曝にしても、多くが大気経由です(内
部被曝は 食物経由が多くなりますが、その食物は、大気と水を通じて汚染す
るので す)。私たちが今、もっとも避けなければならないのは、これ以上の
大気汚染 ではないでしょうか。汚染された水は、「飲まない」ことで避けら
れるかもし れませんが、大気の流れは誰にも止められないのです。

確かに、事故直後の放射性プリューム(高濃度の放射性物質
を含む空気塊)の通過時には、大気経由の外部被曝も重要だ
と思います。しかし、 現在各地で観測されている「空間線量」
は大半が土壌や建物、樹木などの地表面に付着した放射性物
質からの放射線によるものであり、大気中の放射性物質から
の寄与は(原発のごく近傍を除き)ほとんどありません。

空間線量のことを「大気中線量」と表現して掲載しつづけて
いる全国紙もあります。確かに、元は大気中のフォールアウ
トを観測するために設けられている測定施設が主ですので、
この表現が誤りとまでは言いにくいのですが、 そこで計測さ
れている線量は、大気中の放射性物質からではなく、土壌な
ど地表面の放射性物質から発せられ、大気空間中を通ってき
た放射線です。 汚染されているのは土壌であり、大気ではあり

   ません。
   むろん、その土壌の汚染は、「大気の流れは誰にも止められ
   ない」ことで生じたものであり、仰りたいことはよくわかります。
   しかし、現状において、被曝を最小限に抑えるためにとるべ
   き行動を考える際には、外部被曝や内部被曝がどこから来る
   のかについて、正確な知識を国民にお伝えする必要があると
   思います。土壌からの巻き上げによる内部被曝も現象として
   はありえますが、 外部被曝に関する限り、事故直後の原発に
   近い地域以外では、大気中の放射性物質からの寄与は、割合
   としては非常に小さいと 考えています。これ以上の大気汚染を
   起こさないことはむろん重要です。一方、土壌や草木などの
   除染を進めないと、外部被曝を低下させることはできません。
   そこで生じる廃棄物の処理のために、 焼却が一つの選択肢
   して位置づけられているとご理解下さい。

但し、反焼却でもありません。多岐にわたる環境影響を
考慮したうえで、是々非々で臨むべきと考えています。

   と最初のコメントで書きましたのは、そうした理由からです。

   森口祐一

-- 
113-8656  
東京都文京区本郷7-3-1  
東京大学大学院工学系研究科  
都市工学専攻都市資源管理研究室 教授  
(本郷キャンパス工学部14号館805号室)  
森口 祐一  




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