2010年4月28日水曜日

福本勤工学博士のホームページ〜「廃棄物処理・リサイクルでの資源・エネルギーの浪費(←偽装・ずさん審議、審査)」

福本勤工学博士(環境保全工学研究所代表。京都大学 工学博士、中国・清華大学 客員教授)のホームページを紹介します。



今回のHP紹介および本論文に関して、福本博士から追記を含め以下の説明を本日メールで受け取りましたのでそのままここに転載します。
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日本のごみ行政の問題点が、関係省庁、学会、メーカーを含め、具体的な事例を挙げて述べられています。 ダイオキシン類問題を逆手に取って旧厚生省がまとめた1997年1月のごみの焼却処理に係わるダイオキシン類発生防止等ガイドライン(ダイオキシン類削減プログラム)【≡新ガイドライン】、それに基づいて同年改正、施行された廃棄物処理法令の中の焼却施設「構造・維持管理基準」が、 如何に、省資源・省エネ、循環型・低炭素・サステイナブル社会の構築の理念【謂わばリサイクルの理念】に反したもの(資源無駄遣い・浪費的なもの)になっているか【 ※1) 】、 如何に、ダイオキシン類を出さない安くて性能の高い焼却施設の開発意欲を殺ぐものになっているか(添付「開発意欲そぐ焼却施設構造基準」ご参照)等についても、詳述されています。
同博士は、「新ガイドラインの作成中であったダイオキシン類削減対策検討会委員長の平岡正勝京大名誉教授に猛反対しましたが、焼却炉メーカーやRDF製造施設メーカーとの利権が絡んでいたようで、筆者の意見は聞き入れられませんでした。 法令改正後の5年間に亘る全国焼却施設の改造・新設で、各メーカーは大変潤いました。 爆発リスク、設備2重投資⇒資源・エネ浪費の点から同博士が猛反対していたごみのRDF化も、環境省が旗を振って推進しましたが、平成15年に三重県のRDF発電所で大爆発死傷事故が起こってしまいました。
※1)  例えば、燃焼ガスの燃焼室滞留時間を0.5秒とすると、燃焼室の大きさが1/4と小さくて済みます。燃焼室の容積を大きくすると、建設費が高くなり、資源もそれだけ多く消費することになり、燃焼室の温度が上がり難くなって、A重油などを供給、助燃して800℃以上に昇温しなければならず、無駄に化石燃料を使わざるを得なくなります。CO2もそれだけ多く生成します。
燃焼ガスの燃焼室滞留時間が0.1~0.5秒の焼却炉でも、ダイオキシン類濃度は基準値未満になっている優良焼却炉は幾つも存在しています。 ダイオキシン類などの除去装置構造も法令で規定せずに、メーカーに任せれば、安くて性能の高い除去装置を開発します(添付の筆者の朝日新聞論壇での主張「開発意欲そぐ焼却施設構造基準」ご参照)。「法令では、煙突からの排ガス中のダイオキシン類濃度等だけの基準を規定すればよい」との主張でもあります。
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下記サイトで閲覧可能です。アクセス後、"Download"をクリックしてください。
朝日新聞論壇 福本勤「開発意欲そぐ焼却施設構造基準(1)」2000.3.18.

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主な著書

2 件のコメント:

  1. 青木様

    拝見いたしました
    ホームページの内容が良く分かりません
    出来れば青木さんが考えている概要をおしえてください

    ご連絡お待ちします

    NPO法人 湘南市民メディアネットワーク 森

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  2. 森様

    コメントありがとうございます。森様のコメント青木さんに転送させていただきました。このブログを書いているジェリコです。

    青木さんから、「ごみ探偵団」で前の記事を探したくても探せないので、もっとわかりやすいものにした方がいいと、いわれています。
    ところが、わたしはこのブログを始めたのが2ヶ月半前で、PCやソフト音痴でみようみまねで、記事を放り込んでいます。とほほな状態で、わかりやすくするためにどうしていいのかさっぱりわかりません。

    もし何かアドバイスがあればご教授いただれれば有難いです。よろしくお願いいたします。

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