2011年8月30日火曜日

20110827 福本勤先生からのメール; 森口祐一氏の8/26 メールに 8/27 返事(1)

福本勤先生からのメールを先生の許可を得て以下に掲載します。
内容は8/26日付け福本氏のメールに、森口祐一氏が質問、それに福本先生が回答しています。
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差出人: 福本勤
件名: Re: 放射性物質汚染可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理(8)等への読者各位のご質問の一部 と回答
日時: 2011年8月27日 13:39:12:JST

東京大学 森口祐一先生
    E-mailを、拝受致しました。ご多忙のところ誠に有り難うございます。                         先生のご質問へのご回答は、先生の質問文の中に(後に)、主として、青字で記入させて戴きます。  そのほうが、お読み戴くほうにも、好都合かと、勝手に愚考しますので。
2011827 福 本  勤

福 本     勤                                                             環境保全工学研究所 
658-0001神戸市東灘区森北町4-15-16 TEL078-411-9606                                                    
 E-mailt2fukumoto@gaia.eonet.ne.jp 
URL: http://www.eonet.ne.jp/~fukumoto/
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From: Yuichi Moriguchi
Sent: Friday, August 26, 2011 10:50 PM
To: 本  勤
Subject: Re: 放射性物質汚染可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理(8)等への読者各位のご質問の一部 と回答

福本先生

>セシウム 137 Cs などの含有量が最も高いと思われる可燃性災害廃棄物を試験焼却して、バグフィルター等排ガス処理装置を通過した排ガス中の、セシウム 137 Cs などの濃度がゼロ~検出下限値未満~無視小 ( 生活環境に影響を及ぼさない濃度 ) なること が、確認出来さえすれば・・・、

とお書きになっています。

この文章では、バグフィルターの処理前の測定が必要とは主張されておらず、
処理装置通過度のセシウム濃度が検出下限値未満であることが確認されれ
ばよいとされており、実際それは測定されています。

  拙文では 「筆者の上記提言を酌んでか酌まずにか 環境省は7月13、14日に焼却試験を行いました。 しかし、セシウム137Csなどの含有量が 東電・福島第1原発敷地外の福島県の中で、最も高いと思われる可燃性災害廃棄物を、試験焼却して、バグフィルター等排ガス処理装置前後のセシウム137Csなどの濃度が 果たしてどれだけになるかになるか の測定が行われていません。」と記載しています。     
「①セシウム137Csなどの含有可燃性災害廃棄物2割と ②毎日出ている生活ごみ8割 との混合物の試験焼却をして、バグフィルター等排ガス処理装置のセシウム137Csなどの濃度測定が行なわれているのですが。 これでは 上記確認の為の実証試験になりません。」と書いています。

「最も高いと思われる可燃性災害廃棄物」とはどの地域のどの程度の放射性物質濃度を想定されているでしょうか。  
福島市内の可燃性災害廃棄物を、国なり県なりが焼却する以上、放射性物質濃度を、国なり県なりが測定しているでしょうから、その中で
「最も高いと思われる可燃性災害廃棄物」を指しています。国なり県なりが測定していないのであれば、重要な試験・実験条件の一つである(試験に使った)可燃性災害廃棄物中の放射性物質濃度を、報告書な中に、明示すべきと思います。 これは、残念ながら、真面な報告書になっていません。
この試験では、放射性物質汚染災害廃棄物中に、毎日出ている生活ごみ8割も混合っしているので、汚染可燃性災害廃棄物中の放射性物質濃度は、1/5に うすめられています。 
バグフィルター等(セシウム137Csなどが蒸気状で存在する場合に備えるのであれば、更にスクラバー。一層のこと、前に提案したバグフィルターの代わりに充填塔スクラバーを設置。拙文シリーズ(1)~(7)ご参照)から構成される排ガス処理設備が設置されている新しい焼却施設を設置して、 セシウム137Csなどの含有量が最も高いと思われる可燃性災害廃棄物を試験焼却して、バグフィルター等排ガス処理装置を通過した排ガス中の、セシウム137Csなどの濃度がゼロ~検出下限値未満~無視小(生活環境に影響を及ぼさない濃度)になることを、確認 しなけれなならないと、言ってきています。    

今回の報告で掲載されている福島市内の一般廃棄物中の放射性物質濃度は、岩手県、宮城県の三陸沿岸で発生した津波による災害廃棄物の放射性物質濃度を上回っていると考えています。

そうであるなら、その旨を、その濃度の数値も含めて、報告書の中に明示すべきであったと愚考します。

福島県の災害廃棄物はより慎重に判断する必要があると思いますが、津波廃棄物の焼却を支持しておられるのか、批判しておられるのか、どちらかわかりにくい、というのが山本様のご指摘ではないかと拝察します(それは 一寸 違うのでは? 後記後参照) 。


セシウム137Csなどの濃度がゼロ~検出下限値未満~無視小(生活環境に影響を及ぼさない濃度)になることが、確認出来さえすれば、焼却して、発電効率が20%以上の高発電効率発電(高いサーマルリサイクル効率)をするのが、電力が足りなくなっていて困っている折柄でもあり、ベストと言ってきて います。 そうすれば、セシウム137Csなどで汚染されたリサイクル品が 市場に出回る心配も 皆無になります。」と再三再四、クドイとお思いになるほど、言ってきています。 従って、望ましくはリサイクル効率~発電効率の高い無公害焼却を支持していることは言うまでもありません。
前からの拙文(或いは前回の拙文だけでも)キチンとお読み戴いていれば、お分かり戴けるものとばかり思っていました(長々と書いていますので、キチンとお読み戴けるお時間がないのかもしれません)。 僕は、生産性、生まれるものがないような批判に、決してならないようにと 気を付けている積りです。                                                         山本様は、一連の話が 些か物理、化学、原子核的な問題を含んでいるだけに、甚だ失礼ながら、キチンとご理解戴けて ないように思いました。 時間を割いて説明をさせて戴きましたので、ご理解戴けたのではないかと思います。山本様からは、「福本さま、さて ぶしつけな質問に 丁寧にお答えいただき、ありがとうございました」との返事を戴きました。

被災3県と括るのは風評を助長しかねないため、何県のどの地域について論じておられるのかを明確にしていただくことを望みます。
むろん、排ガス中にセシウムが放出されないことは引き続き慎重に確認する必要がありますが、セシウムが濃縮された焼却灰をどこで最終処分するか、というより困難な難題にも直面しています。この点について何かお知恵がありましたら、是非おきかせ下さい。

セシウムが濃縮された焼却灰は、セメントコンクリートよりも、強度等々の特性、放射線遮蔽特性等々の諸点において、相当に優れている硫黄コンクリーの素材を使って、固化して埋め立てるのが良いと思っています。又、不燃性瓦礫につきましては、この硫黄コンクリーの、例えば2m×2m×2m、厚み10~20mmの容器に入れて、保存するのがよいように思っています。硫黄コンクリーの特性とセメントコンクリート特性の比較試験をしているところです。

東京大学 森口祐一
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差出人: Yuichi Moriguchi
件名: Re: 放射性物質汚染可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理(8)等への読者各位のご質問の一部 と回答
日時: 2011年8月26日 22:50:42:JST


福本先生

>セシウム 137 Cs などの含有量が最も高いと思われる可燃性災害廃棄物を試験焼却して、バグフィルター等排ガス処理装置を通過した排ガス中の、セシウム 137 Cs などの濃度がゼロ~検出下限値未満~無視小 ( 生活環境に影響を及ぼさない濃度 ) なること が、確認出来さえすれば・・・、

とお書きになっています。

この文章では、バグフィルターの処理前の測定が必要とは主張されておらず、
処理装置通過度のセシウム濃度が検出下限値未満であることが確認されれ
ばよいとされており、実際それは測定されています。「最も高いと思われる
可燃性災害廃棄物」とはどの地域のどの程度の放射性物質濃度を想定され
ているでしょうか。今回の報告で掲載されている福島市内の一般廃棄物中の
放射性物質濃度は、岩手県、宮城県の三陸沿岸で発生した津波による災害
廃棄物の放射性物質濃度を上回っていると考えています。福島県の災害廃
棄物はより慎重に判断する必要があると思いますが、津波廃棄物の焼却を
支持しておられるのか、批判しておられるのか、どちらかわかりにくい、とい
うのが山本様のご指摘ではないかと拝察します。

被災3県と括るのは風評を助長しかねないため、何県のどの地域について
論じておられるのかを明確にしていただくことを望みます。

むろん、排ガス中にセシウムが放出されないことは引き続き慎重に確認す
る必要がありますが、セシウムが濃縮された焼却灰をどこで最終処分する
か、というより困難な難題にも直面しています。この点について何かお知恵
がありましたら、是非おきかせ下さい。


東京大学 森口祐一
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(2011/08/26 18:41), 本  勤 wrote:

セシウ 137Cs 等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(8)への  読者各位のご質問の一部 と回答

福島県内災害廃棄物処理の環境省方針:主灰&飛灰の 取扱い 推奨出来ない再生利用  汚染可燃瓦礫の焼却試験を実施:問題点  望ましい可燃 瓦礫全部の高リサイクル効率の高効率発電焼却  原発&ごみ発電の状況  被災3県に関する情報



ご質問の回答の殆どは、拙文シリーズ (1) (8) の中にあるのですが、長々と書いているからでしょうか、きちんと 丁寧に お読み戴ける時間がないようです。 以下と同じ拙文を添付しています。 複数通届いたらご容赦下さい。      2011 8 26 日福 本  勤


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