福本勤先生から以下メールを受け取りました。先生の許可を得て掲載します。感謝。
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差出人: 福本勤
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差出人: 福本勤
件名: 放射性物質汚染可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理(9) 森口先生ら各位E-mailへの返事
日時: 2011年9月6日 11:40:55:JST
東大 森口裕一先生;
各位から、質問を戴いていていながら、時間がなくて、各位全部の方々にお返事が出来ず、失礼しているのですが、差し上げるべき返事の内容の殆どは、次のⅠ、Ⅱ、Ⅲ 特にⅠ、 及びこの拙文シリーズ(1)~(8)や その後の「読者各位の代表的質問への回答」の中に書かせて戴いていると思います。 雑用の余りもの多さの為、折角のご質問を、パソコン何時まで経っても1年生の僕が、 沢山の迷惑メールに挟まれていて、見落とすという甚だ失礼を していなければよいが と思っています。大慌てで書きました。不備な点がありましたら ご容赦願います。
Ⅰ.災害廃棄物の取り扱い(処理処分・リサイクル)については、
①処理・リサイクル、
②(確か全部)長期間~永久保存・保管(武田邦彦先生)
の何れかが 愚考されます(宇宙へというような現在非現実的な方法は除く)。
膨大な量の災害廃棄物貯蔵施設の設置を 受け入れる自治体、地域は ないと思われますので、②は除外させて戴くことにしますと、残るは ①処理・リサイクルになります。
放射性物質汚染廃棄物、或いは放射性物質汚染の恐れのある廃棄物以外の廃棄物については、「資源・エネルギー、環境保護(例:DNNs排出量基準値以下。137Cs排出ゼロ)&コスト(=PREC※1))の上で優れ、資源・エネルギー回収効率が高ければ、(熱回収)焼却であろうが (物質回収)リサイクルであろうが、回収効率=リサイクル効率が高い方で、処理・リサイクルすればよい」というのが、僕の 今年3月までの考え方・主張でしたし、今年3月以後も同じ考えでいます。【 ※1 )これを、筆者は、PREC=Preservation of Resources & Environment,& Cost と昔から呼んできています。月刊廃棄物、2008年1月号掲載小著論文や、それよりもズーット前の廃棄物学会発表論文集において。】
【焼却反対の方は、「資源・エネルギー、環境保護、コストの上で優れ、焼却発電の資源・エネルギー回収効率が リサイクルの回収効率=リサイクル効率よりも高くても、焼却反対なのでしょうか? 焼却反対の方、この点について お考えを お聞かせ戴ければ幸甚です。】
ところが、今年3月以後の 放射性物質汚染の恐れのある廃棄物については、手間暇、カネをかけて、その中から 放射性物質汚染の恐れのない廃棄物を測定して選び出し、リサイクルしようしても、放射性物質汚染廃棄物を完全に除外するのは、極めて困難で費用もかかると愚考され、放射性物質汚染リサイクル品が一般市場に出回る恐れも残ります。 放射性物質汚染リサイクル品が一般市場に出回っているとの風評が出回らないとも限りません。
これを考慮しますと、放射性物質汚染の恐れのある災害廃棄物は、放射性物質汚染リサイクル品が一般市場に出回る恐れがあるので、リサイクルの対象から除外するのが安全と思います。
残る処理(処分)の方法としては、そのまま埋め立ての方法がありますが、 膨大な量の災害廃棄物、しかも、放射性物質汚染の恐れのある災害廃棄物を埋め立てるのは非現実的です。微生物処理の研究の話もありますが、今のところ、海のものとも山のものとも つき(知れ)ません。
処理・リサイクルの方法として残される方法として、最後に頭に浮かぶのは焼却です(他に良い方法がありましたらご教示下さい)。
そしてその際、特に電力不足である今、回収効率=リサイクル効率の高い「高発電効率の焼却発電」が ベスト と思っています。
【焼却反対の方:放射性物質汚染リサイクル品が一般市場に出回る可能性のあっても、リサイクルのほうが良いとお思いですか? 上記の質問と合わせて この質問に対しても お考えを お聞かせ戴ければ幸甚です。】
森口:排ガスの連続監視の重要性については、考えが一致しているようです。
福本:ご賛同 有り難うございます。
森口:ただし、高効率のごみ発電となれば、集約化、大規模化することになりますでしょうし、自治体をまたがった広域処理となれば、最終処分場と同様、周辺住民の受容性において、困難な問題があります。また、建設にかかる期間が長引けば、復興が遅れる懸念があります。
平常時における、ごみ発電かリサイクルか、という話題とは別の点で、配慮すべきことが多く、技術的な効率では割り切れない側面が多々あります。それらのことを含めて論じなければ、技術に対する信頼がさらに損なわれかねないと懸念します。
福本:仰せの通りで、仰せの点は 何時も僕の念頭にあり、何かよい解決方法はないかと思い悩んできた所です。 それが念頭にあって、前に、次の点に間接的に言及しました。真正面から直接的な理由としては言及することは できませんので。
平常時における、ごみ発電かリサイクルか、という話題とは別の点で、配慮すべきことが多く、技術的な効率では割り切れない側面が多々あります。それらのことを含めて論じなければ、技術に対する信頼がさらに損なわれかねないと懸念します。
福本:仰せの通りで、仰せの点は 何時も僕の念頭にあり、何かよい解決方法はないかと思い悩んできた所です。 それが念頭にあって、前に、次の点に間接的に言及しました。真正面から直接的な理由としては言及することは できませんので。
真正面から堂々と言えるようになるよう 皆さんのお知恵を拝借出来れば幸甚と愚考しています。
その1:「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(8)」の6項において、「この法令の中心になっている焼却施設の構造・維持管理基準は、資源・エネルギーの浪費的、税金無駄使い的になっています。」と書きましたが、「何故資源・エネルギーの浪費的、税金無駄使い的になっているのか」との質問がありました。
平成9年1月の「ダイオキシン類(DXNs)発生防止等ガイドライン」(新ガイドライン)をベースに、平成9年8月に改正、12月に施行された廃棄物処理法に関してですが、この廃棄物処理法の200kg/h以上の焼却施設の構造・維持管理基準では、800℃以上の燃焼ガスの燃焼室滞留時間は2秒以上と規定されました。
一方、200kg/h未満の小型の焼却炉の場合、800℃以上の燃焼ガスの滞留時間が0.1秒でも、排ガス中のDXNs濃度が排出基準値濃度未満になる焼却炉が広く使われています。200kg/h以上の焼却炉と未満の焼却炉とでは、DXNsの発生・排出の仕方が大きく異なる訳でもありません。
従って、滞留時間が0.1秒の燃焼室にしますと、燃焼室の大きさは 滞留時間が2秒の燃焼室の大きさに較べて1/20になります。燃焼室が小さくなりますと、建設資材量、建設費が小さくなるだけでなく、滞留時間が2秒の燃焼室の温度を800℃以上に保つ為の助燃A重油量が不要になります(資源・エネ節約)。
滞留時間が0.1秒の燃焼室である200kg/h以上の焼却施設の可否は兎も角、0.5~1秒程度の燃焼室はあり得ます。そうすれば、資源・エネルギーの消費量は大幅に少なくなり、浪費的でなくなります。 燃焼室容積が大きくなりますと、燃焼室温度が800℃以上になり難くなることから、助燃せざるを得なくなりがちになります。
燃焼ガス滞留時間2秒以上や燃焼室温度800℃以上は構造・維持管理基準の一部なのですが、このような構造・維持管理基準は決めずに、煙突から出る排ガス中のDXNs濃度の排出基準だけを決めるように、筆者は新ガイドライン作成検討会委員長(嘗て研究室が隣同士)に当時強く主張しましたが、構造・維持管理基準まで決めてしまいました(背後に全国炉改造で5年間潤った焼却炉メーカー。利権絡み。株価が20円になり、倒産寸前であった某メーカーの業績が大幅回復)。 DXNs濃度の排出基準だけを決めていれば、焼却施設の構造は、メーカーや使用者が開発努力して決めることになり、焼却施設の構造の技術開発が進み、焼却施設の低廉化も進む筈でした※1)。
※1)福本 勤:「開発意欲そぐ焼却施設構造基準」。朝日新聞“論壇”。2000年3月18日。
この焼却施設の構造・維持管理基準に関する政省令改正と、それに続く全国焼却施設の改造で、何千億円という多額の税金が使われました【過大燃焼室、過剰の重装備排ガス処理設備等々。
排ガス処理設備を 一つの例としてとっても、「バグフィルター+スクラバー+活性炭吸着塔+触媒塔」から構成されている場合(重装備)もあれば、福島県の大部分の焼却施設の排ガス処理設備のように、バグフィルターだけの場合(軽装備)もあります。軽装備でも、年1回のDXNs測定日には基準値未満になっています】。 折角莫大な税金を使って改造したにも拘わらず、ダイオキシン類濃度を測定する年1、2回の日以外の日には、排ガス等の中のダイオキシン類濃度が基準値未満になるように 焼却施設は必ずしも運転されていません※1)。
このように、DXNs削減の為には、DXNs濃度を最低限にするのに必要な金額以上の大金を使って全国の何千の焼却施設を改造又は新たに建設し、毎日使用しているのですから、福島県に1つの高リサイクル効率の高発電効率の焼却発電設備を 幾らか高価になっても設置できないかと念願しています。 今回提言している福島県に1つの焼却発電施設設置について、発電設備の付設による所要金額の増加分は、全国の何千の焼却施設について、DXNs削減の為に使われた必要最低限の金額を超えた金額(全国超過分金額)よりも 遥かに小さい筈です。 東日本大震災発生日から6か月近くになろうとしている今頃の9月4日になって、細野環境・原発事故担当相が 放射性物質汚染瓦礫について、「一定期間の中間貯蔵に関しては福島県内でお願いしないといけないが、最終処分の場所については、福島県に全て依存するのではなく、分かち合う部分がなければならないのではないか」と言っています。残念ながら国が負担する金額についての言及は全く出てきません。
福島県に1つの焼却発電施設設置費用を国に負担すると言ってもらいたいものです。その為には、災害廃棄物安全評価検討会委員の国立環境研究所大迫政浩博士様らから強く提言して貰いたいものです。
その2:災害廃棄物の運搬に消費するエネルギーが最小になる位置に、セシウム137Cs等を出さない新焼却施設を設置するようにします。 各県の廃棄物は、その廃棄物を排出している各県で焼却処理するという考え方から脱却して、ベストの(最適の)仕組みが作れないものかと思っています。
Ⅱ.「山本様が私(森口)をご存知なかったように、私も山本様を存じ上げません。」とのこと。
確か8月28日でしたか、森口先生は「福島県の災害廃棄物はより慎重に判断する必要があると思いますが、津波廃棄物の焼却を支持しておられるのか、批判しておられるのか、どちらかわかりにくい、というのが山本様のご指摘ではないかと拝察します(これに対して、福本の返事の中で「それは 一寸 違うのでは? 後記後参照」と記入)。」 とお書きになっていました。
私のE-mail記載の文章をキチンとお読み戴いていれば、「どちらかわかりにくい」ということは ない筈なのですが、森口先生までが 拙文をキチンと読まれずに(キチンと読めば違っていることが分る筈なのに) 「どちらかわかりにくい」などと 山本様の話に賛同(を支持)するようなことを書いておられたので、山本様とお知り合い同志なのか と思った次第です。
「セシウム137Csなどの濃度がゼロ~検出下限値未満~無視小(生活環境に影響を及ぼさない濃度)になることが、確認出来さえすれば、焼却して、発電効率が20%以上の高発電効率発電(高いサーマルリサイクル効率)をするのが、電力が足りなくなっていて困っている折柄でもあり、ベストと言ってきて います。 そうすれば、セシウム137Csなどで汚染されたリサイクル品が 市場に出回る心配も 皆無になります。」と再三再四、クドイとお思いになるほど、言ってきています。 従って、望ましくはリサイクル効率~発電効率の高い無公害焼却(環境保護の上で優れた137Csなど出さない焼却)を支持していることは言うまでもありません。
前からの拙文(或いは前回の拙文だけでも)キチンとお読み戴いていれば、お分かり戴けるものとばかり思っていました(長々と書いていますので、キチンとお読み戴けるお時間がないのかもしれません)。 僕は、生産性のない批判、みんなにとってよいと思われるものが生まれるものがないような批判に、決してならないようにと 気を付けていす。
山本様は、一連の話が 些か物理、化学、原子核的な問題を含んでいるだけに、甚だ失礼ながら、キチンとご理解戴けて ないように思いました。 時間を割いて説明をさせて戴きましたので、ご理解戴けたのではないかと思います。 山本様からは、「福本さま、さて ぶしつけな質問に 丁寧にお答えいただき、ありがとうございました」との返事を戴きました。
森口:、排ガス中にセシウムが放出されないことは引き続き慎重に確認する必要がありますが、セシウムが濃縮された焼却灰をどこで最終処分するか、というより困難な難題にも直面しています。この点について何かお知恵がありましたら、是非おきかせ下さい。
福本:セシウムが濃縮された焼却灰は、セメントコンクリートよりも、強度等々の特性、放射線遮蔽特性等々の諸点において、相当に優れている硫黄コンクリーの素材を使って、セメント固化の代わりに、硫黄固化して埋め立てるのがズーット安全で良いと思っています。又、不燃性瓦礫につきましては、この硫黄コンクリートの、例えば2m×2m×2m、厚み10~20mmの容器に入れて、保存するのがよいように思っています。硫黄コンクリートの特性とセメントコンクリート特性の比較試験をしているところです。 資金不足で試験が遅れています。
森口:、排ガス中にセシウムが放出されないことは引き続き慎重に確認する必要がありますが、セシウムが濃縮された焼却灰をどこで最終処分するか、というより困難な難題にも直面しています。この点について何かお知恵がありましたら、是非おきかせ下さい。
福本:セシウムが濃縮された焼却灰は、セメントコンクリートよりも、強度等々の特性、放射線遮蔽特性等々の諸点において、相当に優れている硫黄コンクリーの素材を使って、セメント固化の代わりに、硫黄固化して埋め立てるのがズーット安全で良いと思っています。又、不燃性瓦礫につきましては、この硫黄コンクリートの、例えば2m×2m×2m、厚み10~20mmの容器に入れて、保存するのがよいように思っています。硫黄コンクリートの特性とセメントコンクリート特性の比較試験をしているところです。 資金不足で試験が遅れています。
Ⅲ. 焼却反対の上記の山本様は、「このバグフィルターへの妄信が、各地の焼却炉で起きているダイオキシン値の超過に繋がっていると考えます」とお書きになっています。 このお考えに対する賛否は兎も角、ダイオキシン類(DXNs)削減にも大きい関心をお持ちなのは確かなようです。
本当に、DXNsを削減したいとお思いなのであれば、拙文シリーズ(6)などで言及しましたDXNs削減に現実的に最も効果的な「環境省のDXNs濃度簡易連続監視測定記録装置の公認と焼却施設への設置の義務付け」に協力して貰えるのではないかと 期待しています。 このDXNs削減問題に関する詳細は、小著http://iepe.wook.jp/ をご参照下さい。
DXNsを削減方法はかなり発表されてきているようですが、DXNs濃度簡易連続監視測定記録装置の焼却施設への設置が、最も効果的なDXNs削減方法であることには間違いありません。DXNs問題が鎮静化している昨今、環境省が「寝た子を起こすようなことはしたくない」と言って、同装置の公認と焼却施設への設置の義務付けに 前向きにならないのが原因で、大気中のDXNsの濃度は、もっともっと減っていてよい筈のところ、それほど減っていません(http://iepe.wook.jp/)。
Ⅳ.廃プラ焼却反対論者 青木泰ごみ環境ジャーナリスト: 廃プラ焼却反対論者)皆様方の討論、興味を持って拝見させていただいています。その中で福本さんがご指摘されていた放射能汚染廃棄物を燃やしてもさらに微粒子になるかガスになるかという点について、議論が進んでいないような気がします。ガスになったものは、バグフィルターで捕捉出来るのか?という点です。
福本:ガスになったものは、捕捉出来ません。ガス・蒸気状でどの程度存在するかにつきましては、拙文シリーズ(1)~(8)でかなり書きましたが、研究・実験結果報告データが乏しく、実験・試験をして確かめる必要がある旨 何回か書きました(下の●4ご参照)。
2011年9月6日 朝 福 本 勤
日本サステナ㈱取締役 環境保全工学研究所 代表
福 本 勤
環境保全工学研究所 〒658-0001神戸市東灘区
森北町4-15-16 TEL:078-411-9606
●4.「福本様は、汚染廃棄物は全量、高効率焼却炉(ごみ発電施設)で焼却するのがベストであると主張されていますが、このつながりがよくわかりません。そこには論理の飛躍があるように見えるので、ご教示いただければ幸いです。」とお問い合わせですが、論理の飛躍はないと思います。
放射性物質の一つのセシウム137Csの殆どは、例えば Cs2CO3やCsCl(ガス、蒸気状でない)の形で 飛灰の中に含まれているものと思われるのですが、一部が ガス・蒸気状で存在する可能性を完全に否定できません。 排ガス中にセシウム137Csがガス状で存在して(含まれて)いますと、セシウム137Csはバグフィルターを通り抜けてしまいます。 これについての詳細は、「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)~(7)」 をご参照下さい。 詳しく 述べています。
飛灰の中に含まれているセシウム137Cs 或いは Cs2CO3やCsCl は、バグフィルターなどで大部分捕集できます。 問題になるのは 捕集効率です。この捕集効率が99.9%以上と環境省や検討会委員は主張してきています。そこで99.9%以上かどうかを、実験・試験で確かめる必要あると僕は言ってきた次第です。
もう一つの「セシウム137Csの一部がガス、蒸気状で存在する可能性」ですが【この場合セシウム137Csはバグフィルターを通り抜けてしまいます】、これも実験・試験で確かめる必要あると僕(福本)は言ってきた次第です。
放射性物質が生活環境中に少しでも出ないようにする必要があることから、かなり強く言ってきており、「実験・試験で確かめよ」 と再三再四言ってきていました。
しかし、99.9%程度になる可能性はあり、ガス・蒸気状で存在するセシウム137Csも 極少か無視小かゼロの可能性もあります。「・・・・(1)~(7)」 をご参照下さい。 詳しく 述べています。
セシウム137Csなどの含有量が最も高いと思われる可燃性災害廃棄物を試験・実験焼却して、バグフィルター等排ガス処理装置を通過した排ガス中の、セシウム137Csなどの濃度がゼロ~検出下限値未満~無視小(生活環境中に出ない)になることが、確認出来さえすれば、焼却して、発電効率が20%以上の高発電効率発電(高いサーマルリサイクル効率)をするのが、電力が足りなくなっている折柄でもあり、ベストと言ってきています。 そうすれば、セシウム137Csなどで汚染されたリサイクル品が 市場に出回る心配も 皆無になります。 これは、それほど難しい問題ではありません。 この程度の問題で、国~環境省~有識者災害廃棄物安全評価検討会委員が スッキリした答を出せないのを、不可思議に思っています。
環境省の7月13、14日の試験では、セシウム137Csなどの含有量が 東電・福島第1原発敷地外の福島県の中で、最も高いと思われる可燃性災害廃棄物を 試験・実験焼却して、バグフィルター等排ガス処理前後のセシウム137Csなどの濃度の測定が行われていません。 ①セシウム137Csなどの含有量が低いと思われる可燃性災害廃棄物と ②毎日出ている生活ごみ との混合物の試験・実験焼却をして、バグフィルター等排ガス処理装置後のセシウム137Csなどの濃度測定が行われているのですが。 これでは実証試験になりません。
これを書くのに手間暇が 結構かかりましたが、不明の点が未だありましら、遠慮なくお尋ね下さい。
2011年8月25日 福本 勤
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