2011年6月26日日曜日

20110626 放射能汚泥:①−2石川さんの質問に対して@tigre_blanc さん(現場を知っている人からのよう)からアドバイスTweet。6/25


①−2 石川綾子さんの質問に対して@tigre_blanc さん(現場を知っている人からのよう)からアドバイスが:

  1. 何事も定量的に考えることって重要なんだけど、ついつい定性的にゼロ/イチで考えてしまう。リスクなんかも、身の回りの様々な事象でゼロではないんだが、ゼロだと誤認しているだけ。
  2. @donyuji 放射能は別として、肥料規格に汚泥肥料がありますから、肥料パッケージを見れば生産地で分かります。また、リン酸肥料なんかには、元々結構な放射能が入ってます。汚泥肥料のイメージは別として、化学的にはそんなに危険なものではないです。
  3. ともかく、3月の高レベル汚泥を燃やしていたときと異なり、現在はその影響は格段に小さくなっているので、スラッジプラントの除塵性能を上げることに金を使うなら、その金で子どもに関係の深い、公園や学校の除染をしてあげる方が良いでしょう。
  4. まあ、微妙なところですな。風の無い日は気をつけた方がいいかも。 石炭火力発電所からの、他核種の放出量と比較したいところです。
  5. 震災前のフォールアウトは100,000Bq/km2・月程度でした、つまり1日あたりは、3,300Bq/km2位。ざっと、20km2に広がれば、震災前同レベルということですね。
  6. とはいえ、0.1%でも上から降られては困ると、いうことであれば、次の計算。 190Bq/kgの脱水汚泥を南部あたりを想定して1日400トン燃やすと、76,000,000Bq/日、その0.1%は、76,000 Bq/日となる。
  7. 都が自信を持って、漏れてないというのは、このへんの技術的な感覚があって、単に濃縮しているだけだろうとあたりをつけているのです。きっと。
  8. ここで、脱水汚泥の含水r率が効いてくる、普通、脱水汚泥は水分こみの重さで測るので、含水率や灰の元になる無機分の量でこの灰のみかけの発生率が変動する。経験的には、3~5%程度であれば普通。大体、含水率80%で、無機分が固形分の25%程度ってなもん。これだと4%。
  9. 一方で、東京都の公表しているデータから、たとえば南部で脱水汚泥137-Cs 190Bq/kg 灰 5,600Bq/kgとある、その差は約30倍、逆に言うと脱水汚泥1kgから灰34kgができるのならば、単に重量比で濃縮されているだけということに。
  10. というわけで、入ってきたセシウムが排ガスに以降する量は少なめに見積もって1/100の水準、平均的には1/1000位程度と想定される。
  11. まず、基本的なことから整理しよう。 脱水汚泥は水分が80%くらい、東京では乾燥しないで焼却炉に投入しているようだ。焼却炉型は気泡流動炉というもので、灰は全部飛灰として排ガス処理系に入ると考えて構わない。温度は800~850℃以上。
  12. 希釈して海に流すなんてトンでもないと言われるかもしれないが、100人に対して10mSv食らわすのと、1,000,000人に対して1μSv食らわすの選択で、1μSvなら利益享受者として十分許容可能なリスクになるということ。
  13. 今騒いでいる放射能量は、化学的な濃度で言えばppt以下の濃度でしかない。 無害化が無理なんだから、希釈するのが唯一解で環境負荷も最小化できるんだけど、誰も真っ正直に言わないね。
  14. 福島から直接飛んできた放射能量に対して、二次的に飛散している量なんてゴミ。さっさと、地表面を削るなり、洗うなりして、排水は海へ、土壌は念のためセメントで固めて、中防内側辺りにトレンチ処分してもらうorする方向へ活動する方が建設的だ。

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