2011年8月13日土曜日

20110813 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」8/6〜8/6地域学集会・天笠啓祐氏講演の感想

From満田正 
日付2011年8月7日10:51
件名福島原子炉包囲網(8/6)日誌



昨日は、横浜開港記念館での地域学習会でした。
昔のメンバーはほとんど見えなくて、結構見知らぬ人が多く、総勢27名です。
近くの横浜スタジオでは、レゲエイ祭りがあったので、比較すると、1/1000寂しい限りですが、学習会は未来を見据えたものになったと思います。
天笠啓祐氏の講演は氏がジャーナリストでもあるので、結構広範囲に原子力問題を取り上げてくれて、学習会に相応しく、基本的な課題を沢山提供してくれました。平易な語り口なもので、参加者を説得してくれたようです。
その1は原爆と原発の違いから説き起こし、現在起きている、メルトダウン、メルトスルーまでをそうした言葉を使わずに説明してくれました。特に、氏がその昔、ジャーナリストして原子炉現場に赴き、今では手に入らない多くの原子炉内部の写真を提示してくれたことは圧巻です。その2は、放射能汚染の問題ですが、核分裂物質と放射能の違いに始まる、放射線物質の拡散について、木目細かな説明を行ってくれました。大気汚染、海洋汚染、山岳汚染等、広範囲な汚染メカニズムが示されました。その3は放射線障害の話で、1万人0.1シーベルトという新たな単位の話を分りやすく説明してくれています。このところ、政府の言う、閾値は無いことも明確に表現されていましたし、基準値が経済的・政治的恣意によるものと述べていました。その4はこうした原子力事故のお陰で、輸入食品が増大していること、放射線汚染と有害物質汚染との相加、相乗効果についても述べていました。人体への影響は、どちらが良いとか悪いとか無くて、絡めての処理が必要です。最後は、消費者運動の立場で、しっかりと加害者である東電に賠償金を請求する姿勢が必要であると締めくくりです。後、学習会を今後も続けていくことを確認して散会しました。
満田

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