東京23区は2008年4月〜10月からプラスチックごみを可燃ごみと一緒に燃やし始めました(「廃プラ混合焼却」または「廃プラ焼却」)。もう区によっては今年の4月で2年が経ってしまいます。
わたしには、廃プラ混合焼却スタートは、「これって変」????のできごとでした。だって、プラスチックを燃したら危険とか焼却炉を損なうから燃やせないってさんざん言われてきて、分別収集をずーっと何十年も続けてきたのに、突然燃しても安全ってことになって、あれよあれよという間に可燃ごみの日にプラスチックも入れてゴミ出しする運びになっちゃって、、、。え〜、どうしちゃったのよ〜!!ほんとに、燃してもいいの〜?最初は、区の広報とか読んでて平気そうなことが書いてあるし、まあしょうがないかみたいな気持ちだったんだけど、ある出来事がきっかけで(別の機会に書きます)、やっぱり問題かもと、、、思うようになりました。
このごみ焼却(中間処理)を請け負っているのは「東京23区清掃一部事務組合」、略して「清掃一組」または「一組」、です。一組はプラスチックを可燃ごみと混ぜて燃やしても(廃プラ焼却)、安全であり、環境や人体への影響や危険はまったくないと、開始前も開始後も言っています。
→東京23区清掃一組事務組合http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/gaiyo/index.htm#area
廃プラ焼却開始後、一組は1)廃プラ焼却に関する実証確認試験を行ったとし(「サーマルリサイクル実正確認試験」)、また2)区民を含む検討委員会を設けました(「サーマルリサイクル実証確認等検討委員会」)。委員会も何回か開かれています。
一組は実証確認試験に基づき膨大な測定データーを出しています。ホームページでも公開されています。この実証確認試験には約3億4千万円という多額な費用(税金)が使われています。
一組実証確認試験費用:
2007年度4回: 3,084万7,687円、1工場1回当たり771万1,922円(決算)
2008年度30回:1億4,576万6,261円、1工場1回当たり485万8,875円(決算)
2009年度30回:1億6,362万9,933円、1工場1回当たり511万3,435円(契約額)
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合計 3億4,024万3,881円、1工場1回当たり約500万円程度
注:「サーマルリサイクル実証確認結果の確認等検討委員会(第1回)会議録 、33ページ」に基づき整理
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/thermal/kentouiinkai/gijiroku_1_teisei.pdf一組はこの「測定データ」をもとに、廃プラ焼却は安全、安心、環境および人体への影響はないことを裏付けようとしています。
私は、一区民として、一組の発表するこれら測定データは、彼らの言葉の通り、ほんとうになんの問題もないことを示すものなのか????心底知りたいと思っています。
けれど、測定データはあまりに膨大で検査項目、検査内容も多岐にわたります。家の近くの清掃工場のロビー掲示板に張り出されたグラフを見てもどう解釈していいかさっぱりわかりませんでした。
そんな時に(1月19日)、この問題を検証するという市民グループ(「ごみ探偵団」)からのお知らせが届きました。
これから、一組の膨大な「測定データ」を読み解く「ごみ探偵団」の活動について書きます。(つづく)
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