2011年10月14日金曜日

20111013 「坊岡住民のくらしと命を守る会」北但行政監査委員宛「住民監査請求の意見書」とニュースレター「ふるさと No.53」

「坊岡住民のくらしと命を守る会」お世話役の方からメールが届きました。
許可を得て、添付の北但行政監査委員に宛てた「住民監査請求の意見書」とニュースレター「ふるさと No.53」を以下に掲載します。感謝。
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件名: 111013 改訂版ー北但ー豊岡市ー住民監査請求の意見書
日時: 2011年10月14日 10:19:34:JST
北但行政監査委員殿
            住民監査請求の意見書 
                       平成23年10月13日
1. 平成21年度一般会計歳出歳入決算書(平成22年10月12日)では
施設整備事業費は145,060,562
(交付対象)事業費は109,455,000円<交付金を3倍して逆算>
交付金額は36,485,000

(なおこの時点で国が認めた決定額は
(交付対象)事業費は136,139,000
交付金額は45,377,000円でした。
決算書では、国からの交付金は減額して36,485,000円 となっていました。)

ところが北但行政が環境省に提出した報告書(平成23年4月1日)では
(交付対象)事業費は92,608,000
交付金額は30,648,000円となっていました。

決算書で報告された金額と環境省に報告した(交付対象)事業費の金額が違っています。これが事実かご確認下さい。
しかしながら、国に対し、(交付対象)事業費を減額変更したのは平成23年4月1日です。決算報告のこの時点で、北但が(交付対象)事業費を減額して報告しているのはなぜですか。事実を確かめて下さい。
もし、これが事実ならば、決算書は、次の二つ点が疑問にとなります。
A: 決算書の「(交付対象)事業費、109,455,000円」と環境省に報告した「(交付対象)事業費、92,608,000円」との差額、「16,847,000円」は何に使われたのですか?
B; 環境省の交付金の決定額との関係では、145,060,562円(このうち交付対象事業費は136,139,000円)を使ったと決算報告されていますが、92,608,000円しか使っていなかったとするなら、
その差額の43,531,000円は決算書の時点で、何に支払われていたのですか?お調べ下さい。
いわゆる支出不明金になりませんか?
決算書の時点でこの43,531,000円の金額を含め、支出済み金額については、事業者への支払いの領収書をもらっていたはずです。
どこの事業者に払い、その領収書はどうされたのかお調べ下さい。
また、それはごみ・汚泥施設建設事業費に該当するかどうかもお調べ下さい。
 一度、事業費として決算報告に支出済みとして報告されていた金額が、当初の決定額から言えば、4千万円以上減額されて、環境省には報告されていました。また決算書で報告されている交付事業費で見ても、1600万円も違っていました。決算報告のやり直しは、必死ですが、何時行われるのですか?(このように重要な事業変更事実が平成23年5月30日議会に報告がありませんでした。)

2. このような事実は私たち「坊岡住民のくらしと命を守る会」が、北但行政、環境省、兵庫県に情報開示請求して、はじめて分かったことです。
そこで次の点をお聞きします。
環境省では、北但行政が決算報告で示した事業費の支出があったとし、交付金を支出したとしていますが、事実ですか?
その上で、北但行政から事業費の実績が減額されたという事業変更の届けがあったので、その分不用額として戻してもらったとしています。事実ですか?
もしこの経過が事実であれば、北但行政は、事業費を水増し請求し、裏付けなく国から交付金を詐取していたということになりますが、事実ですか?
その際、決算報告の監査は、どこの責任で行っていたのでしょうか?

3. 上記指摘が、事実ならば、北但行政会計処理は、構成自治体の税金を無駄に使い、流用したり、国の交付金を詐取するという前代未聞の会計処理をしていたことになります。
また事態もここまでくれば、民事上の問題だけでなく、刑事上の問題にも波及する問題となります。監査委員殿においては、市民、国民のために、今回の杜撰な会計処理の真実を明らかにしていただきたいと考えます。

このような事実がありながら、21年度決算書を放置しておいて良いのでしょうか。早急に調査した上、決算のやり直しをして下さいますようお願いいたします。
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20111013日木曜日
  と                            No.53
 2011. 10. 3                                                                 坊岡住民のくらしと命を守る会

豊岡市と北但行政に住民監査請求を提出(9/13)
「坊岡住民のくらしと命を守る会」は北但行政の21年度決算報告が事実と合わないので豊岡市と北但行政に住民監査請求を出しました(9/14朝日新聞、産経新聞報道)。 
21年度決算報告(平成2210月)で、支出済額1億4千万円余としていました。その内、出金証明のあるものは5千万円余りです。あとは不明です。決算の後で21年度総事業費を変更し、国の交付金額を変更したのですから、合わなくなるのは当然です。

環境省の交付金取扱要領に違反していた北但行政 
21年度事業の完了予定期日は平成22年8月31日でした。本来ならその後、1ヶ月以内(昨年9月中)に実績報告をしなければならないのに、それをしませんでした。7ヶ月も後になって出した実績報告書(4/1)で、総事業金額を変更し、完了期日も平成23年3月31日に変更し、国からの交付金をもらっていました。これは環境省が定めた「交付金交付取扱要領」違反です。
実績報告書で変更された「総事業費」も「国の交付金額」も「完了期日変更」もその後の北但議会(5/30)に報告されませんでした。情報公開を求めていた「坊岡住民のくらしと命を守る会」にも伝えられませんでした。当会がその事実を知ったのは今年の7月28日に届いた環境省からの情報公開文書によります。

書類さえ整えば違反の事実は消えるのか? 
当会の指摘で、北但行政の「21年度事業実績報告書」は「交付取扱要領」に違反していることを兵庫県も環境省も認めました。環境省からの指導により、北但行政は一年も遅れて「期日変更報告書」を環境省に提出しました(9/20)。しかし、違反している間に、国からの交付金を受理していた事実は消えません。「手続きに瑕疵があれば内示は取り消す」としてきたのは環境省です。違反を知りながら、交付金を支払った環境省の責任、違反を知りながら、交付金支払いの手続きを取った兵庫県の責任も当然、問われます。

ごみ問題は住民みんなの問題であることへの理解が広がっています。地域の協力、みんなの叡知でごみ削減を実現できます。行政が力づくで進めるごみ政策は、原発建設と同じで、地域社会を壊し、ごみ無関心をつくり、決してうまくいきません。

住民監査請求の意見陳述日は10月13日(木)  
   ・北但行政監査委員に対する意見陳述 : 1時30分より
・豊岡市監査委員に対する意見陳述 3時より
「坊岡住民のくらしと命を守る会」が住民監査請求の補足説明をします。その後、行政側が住民監査請求に対する意見を述べます。その意見に住民は反論できないことになっています。その上、録音も禁止です。

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