資料6-3:「一般廃棄物焼却施設の排ガス処理装置におけるセシウム、ストロンチウムの除去挙動」京都大学 高岡昌輝
この資料は、6/19日環境省「第三回災害廃棄物安全評価検討会」で配布されたものです(第三回資料5/6 [PDF:1,763KB] 、4-7pp)。環境省は 、311東電福一原発爆発で放出された放射性物質付着の震災がれきの処理に関して、当初福島県の、その後は他地域の各自治体にある一般ごみ用焼却炉で燃しても安全であると発表して来ました。環境省がその主張を裏付けるために提出した資料です。
私は最近この資料を目にして、以下の疑問を感じました。
1。実験日が2009年秋というだけで実際の採取日、採取回数の実際の日付はない。
2。セシウムとストロンチウムは、2009年に「A自治体」の焼却炉で採取とあるのですが、2009年は福島原発事故以前であり、放射性物質の挙動試験をできるほど放射性物質は一般のごみ用焼却炉に存在するものなのでしょうか?
3。なぜ2009年にこうした実験を行ったのか、その時点での目的は書かれていません。
4。A自治体の焼却炉の詳しい仕様も記載されていません。
5。このレポートは、福一爆発後に飛散した放射性物質の付着したごみやがれきを燃しても安全である(気化した放射性物質は焼却処理しても大気に漏れない)を立証できるほど、十分な内容のものなのでしょうか?試験された採取排ガス量もわずかなもので、なんだか、無理やり作り出したレポートのように思えてなりません。国はこんな文献しか用意できなかったという証でもあるなら、恐ろしいことだと感じます。
何だか変な資料だな、安心できないなと感じていた時に、第三回検討委員会の議事録を閲覧することできました。以下、委員たちの間のやりとりを抜粋します。議事録を読んでもわたしの疑問は解消されませんでしたが、委員達が高岡氏のデータについて、これで十分な知見が得られたとは思っていなかったことが伝わって来ました。
にもかかわらず、その後「セシウムがバグフィルターで99.99%以上取れる」という印象がなんとなく広められて行きました。23区一組の「放射能汚染された焼却灰の処理について」10/13日区民との意見交換会でもこの高岡氏の資料に基づいた説明がなされ、「大気には漏れていません」と言われました。あたかも十分証明済であるかのように。ああ、恐ろしい。
にもかかわらず、その後「セシウムがバグフィルターで99.99%以上取れる」という印象がなんとなく広められて行きました。23区一組の「放射能汚染された焼却灰の処理について」10/13日区民との意見交換会でもこの高岡氏の資料に基づいた説明がなされ、「大気には漏れていません」と言われました。あたかも十分証明済であるかのように。ああ、恐ろしい。
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●災害廃棄物安全評価検討委員会(第3回)議事録(PDF 499KB)
第三回 資料6-2、6-3関係
32-37pp
ーーーーーーーー以下関係箇所抜粋ーーーーーー
-32-
(前略)
続いて、資料6-2をお願いします。
○事務局 引き続きまして、資料6-2をご説明させていただきます。
こちらはA焼却施設周辺及び煙道排ガス調査結果ということでございまして、汚泥処理施設 からご提供いただいたものをご紹介させていただきます。
調査時期は、汚泥等に関しましては平成23年5月16日、煙道排ガスにつきましては5月25日 となっております。
まず、汚泥等につきましては、表の中の汚泥を見ていただきますと、セシウム134では4,700Bq/kg、セシウム137では5,140Bq/kgとなっております。
- 33p-
こちらの施設の煙道の排ガス調査でございますが、どこでとったのかというのは裏面のほうにございまして、煙道のほうからガスを引っ張って、冷却管を通しましてろ紙を通して、それで凝縮した捕集水①②をとりまして、その後に活性炭①②を通しまして、最後にろ紙を通すというようなものでございますが、今も申し上げましたろ紙から捕集水①②、活性炭①②、ろ紙②に関しまして、いずれもセシウム134、137、ヨウ素131を含めまして不検出となっております。検出下限値につきましては、右側の備考に書いてあるとおりでございます。大体セシウム134で0.21から0.23Bq/㎥、セシウム137で0.15から0.20Bq/㎥、となっております。
なお、排ガス処理装置につきましては、当該施設ではバグフィルターの後、脱硫、減湿等の排煙処理を行っているということでございます。
○大垣座長 処理の実態の一例ですね、調査結果です。
それでは、続いて大迫委員から資料6-3について説明をお願いいたします。
○大迫委員 それでは資料の6-3、ご覧いただきたいと思います。
これは京都大学の高岡先生からご提供いただいたデータでございます。
前回、前々回、一般廃棄物の焼却施設においての排ガスの除塵効率、バグフィルター、あるいはその後の湿式スクラバーを含めた形での除塵効率でありますとか、その際のセシウムと同じアルカリ金属であるナトリウム、カリウムの除去効率ということに関して資料を提出させていただきました。
さらに、その際に、セシウムそのものでどのような状況になっているのか。あるいは、ガスとして抜けている部分はないのかというところの疑問があったわけでございまして、そういったところに答えていただけるようなデータということで、高岡先生からご提供いただいております。
これは2009年に測ったデータでございますが、A自治体の300t/dayのストーカ炉ということで、そこに図の1にサンプリングセットがございますが、先ほどのご説明と同様でございますが、煙道から等速吸引でサンプリングしているということで、ここの図にありますように、縦の煙道の壁の内側のところにカスケードインパクターという装置をつけておりまして、ここで粒径別の粒子が捕集されるということになっております。そのあとのガスは、空の瓶で、ここで水分等もトラップし、また、後ろのほうでガス態として抜けてくるようなものも含めて吸収させるというようなやり方になっています。
結果でございますが、その次を開いていただいて、サンプルの一例としてろ紙上にこういうカスケードインパクターで集められたろ紙上の様子がかいてございます。
- 34 p -
それから、図の3に、ここでは、ろ紙上に集められた煤塵について、それを超音波抽出という形で、水に溶けるものと溶けないものということで、非水溶性と水溶性という形で分けて分 析しておるということであります。
その次のページ、結果ですが、表の1、表の2があります。表の1がセシウム、表の2がストロンチウムということです。誤解のないようにお願いしたいのは、これは安定セシウムと安定ストロンチウムということで、放射性物質ではありません。通常の一般廃棄物の中に含まれているものの挙動でありまして、放射性であってもなくても基本的には挙動は変わらないという理解であります。
それで、表の1の見方でありますが、一番左のほうにStage1から、ずっとバックアップフィルター、それからガスという形にありまして、Stage1が一番粒径が大きなところで、次第に粒径が小さくなっていくということでありまして、通常、煤塵は平均粒径と、重量から言いますと、数十ミクロンというふうにも言うわけですが、それよりもさらに小さいところのサブミクロンのところまで粒径別にとっているということであります。その粒径別にバグフィルターの前と煙突ということで、この表を縦に半分に割っていただいて、左側がバグフィルター前、それから右側が煙突出口というところで、煙道からとっているということで、このバグフィル ター+後段の湿式洗煙とも含めた形での総合的な除去を見るような形になっているということでございます。
そこの粒子というところに非水溶性と水溶性というのがあって、縦にいろいろとデータが粒径別に見てとれるかと思います。例えば水溶性のところで見ると、粒径の小さいところのほうがむしろセシウムが含まれている量が多いということが見てとれるかと思います。それは多分塩化セシウムのような溶けやすい塩の形で捕集されているのではないかというふうに思われます。
それから、一番下にガスというところがありまして、これは気体ですが、ガス態として捕集された部分が0.014μg/㎥という形で捕集されているということであります。
煙突側のほうはすべてNDでございまして、今回、このデータを解析するに当たっては、定量下限値の2分の1存在していたと仮定して、数値を整理していただいているという状況であります。
そのページの一番下のところを見ていだければ、分かるわけですが、排ガス処理装置全体で総合除去効率は99.99%というふうに計算をされるということであります。これであればバグフィルターだけじゃなくて、湿式スクラバー等を含んだ形の総合除去効率ということになる
- 35 p -
わけですが、じゃあバグフィルターの部分だけということで、どう考えるかということで、例えば、バグフィルターの前のガス態としてとらえられていた0.014という部分が、仮にこれがバグフィルターを抜けていったと仮定すると、バグフィルターの部分の除去効率というのは、上の行にありますが、99.87%というような除去率になるのではないかと推測をされているということです。バグフィルターの出口ではとらえておりませんので、ガス態としてとらえていただいているということで、このガス態が抜けるのではないかという仮定のもとにバグフィルターの除去効率もある程度推測できるということで、その場合でもあっても、99%以上を確保 しているというようなことが、ここで理解できるかと思います。
また、ストロンチウムも同様に見ていただければ、総合除去効率が99.98%、それから、99.88%というのがバグフィルターでの除去率になるのではないかというような推測をしておられます。
以上です。
○大垣座長 ありがとうございました。
それでは、事務局から、今日、ご欠席の大塚委員からコメントが寄せられているということで、ご紹介をお願いいたします。
○適正処理・不法投棄対策室長 大塚委員からのコメントでございます。大塚委員から、これを読み上げていただきたいということでございますので、読み上げさせていただきます。
焼却による放散が懸念されるため、処分後の長期的な目標である10μSv/年を用い、また、バグフィルターに限定することが望ましいと思われます。
二つ目として、技術的なことに関して、恐れ入りますが、除去効率を99.9%という報告については、PM2.5に関するものであり、放射性物質に関するものではないですが大丈夫かという点はいかがでしょうか。90%の除去効率については、想定外のことが起きる可能性はないでしょうか。
もう1点ございます。リサイクルという語は、前回の会議で座長もやめたほうがいいと言われましたが、風評被害防止のため、基本的に使わない方向にしていただけると、ありがたく存じます。
以上でございます。
○大垣座長 ありがとうございます。
それでは、今、幾つかの資料をご説明いただきましたが、先ほど、企画課長からお話がありましたように、焼却できる集塵機の種類について、まず議論をしたいと思います。焼却できる
- 36 p -
集塵機の種類、先ほど電気集塵機等を含めて、ご意見、ご質問ございましたらお願いいたします。
先に今の大塚委員からのコメントの回答をしていただけますか。三つあって、最初はよろしいですね。99%の確実さというか、それはPM2.5ベースじゃないのかというご質問がありましたが、いかがですか。
○大迫委員 前回、ナトリウム、カリウムに関しては99.5でしたか、そういう数字、若干煤塵とは違って、落ちるのではないかという話をさせていただきましたが、今日、高岡先生のデータで、ガス態という形で測定されていたので、その分が抜けるということを仮定した場合の99.8ということですから、99.9ということをいえば、少しそれは過大かなというような感じがしますので、99%という除去率という点では、今のデータを見ますと、確保できているということになります。
これはシナリオ評価のところで出している、これも99%という数字だったかと思いますが、それとは現時点では一致しているということかと思います。
○大垣座長 ありがとうございます。
それでは、特に集塵機の種類についてご意見はございますでしょうか。
○酒井委員 今日、ご紹介いただいた下水汚泥の例、それから、高岡先生の例、拝見いたしますと、いずれもバグフィルター設置ですが、あとに、いわゆる排煙処理として湿式洗煙を組み合わせた排ガスの処理システムになっているようです。加わて、高岡先生の実験では、触媒脱硝ということで脱硝装置の段階での一定の吸着除去というのもあり得るかもわかりません。そういうことを考えると、この議論を集塵機単独で機能性を議論するというのは、やはり基本的にはよくないのではないかというのが意見です。 そういった意味では、2ページ目の可燃物の焼却の1行目というところは、「十分な能力を有する集塵機が設置」という、そういう限定的なものではなくて、集塵機や付加的な排ガス処理装置が設置されているということに少し拡大解釈をしていくことはあったほうがいいのではないかと思います。
何より重要なことは、非常に限定的な情報の中で、大迫委員とかほかの先生方からも貴重なデータの提供が始まっておりますけれども、基本的には廃棄物の処理過程における、こういう放射性物質の挙動に関する知見は極めて限定的だという認識をまず持たなければならないのではないかというふうに、一委員としては思います。
今日、お示しをいただいたいろんなシナリオに基づく評価計算のところの設定パラメータ
- 37 p -
にいたしましても、机上の仮定の数字がやはり多いわけで、これをいかに現実の事象との間を埋めていくかということが、今の時点としては一番重要なことではないかなと思っております。
○大垣座長 ありがとうございます。
今、ご指摘の点は、最後のコメントはコメントとしてですが、資料5-1の2ページの2の可燃物の焼却についてのところの表現の仕方でありますが、ほかの方、ご意見いかがでしょうか。
○酒井委員 「集塵機や付加的な排ガス処理装置」という発言をさせていただきましたが、活性炭吸着機能を持っている施設も相当多いと思いますし、また、湿式洗煙を持っているところも一定割合であるようでございますが、そこは総合的に考えるべきだという意味であります。
○大垣座長 この文章のところは、集塵機が必ずあるべきであるということで書いてあると理解していますが、どうぞ。
○企画課長 確かに集塵機というのは、ちょっと狭い意味になってしまいますので、十分な能力を有する排ガス処理装置というような書き方には、少なくともそうする必要があるかなと思っております。排ガス処理装置の中に集塵機が含まれていると、こういうことだろうと思っています。その上で、では、十分な能力を有する排ガス処理装置というのは一体何なのかというところでご議論いただければと思います。
○大垣座長 ということですが、そうすると、第1パラグラフのところは、今のような表現にして、第2パラグラフは、今度は一つの具体的な表現になりますが、集塵機としてバグフィルターを設置しているのは焼却可であると書いてありますが、これでよろしいですか。他のシステムはモニタリングしながらという感じの表現にまとめてあるわけですが、よろしいですか。
特になければ、集塵機に関する議論は、ここまででよろしいでしょうか。後ほどもしお気づきなら、またどうぞ。
それでは、集塵機の種類についての議論以外の部分、資料5-1でありますが、ご意見をいただきたいと思います。いかがでしょうか。
(後略)
ーーーーーーー抜粋終わりーーーーーーー
環境省 災害廃棄物安全評価検討会(第3回) 6/19
- 第三回災害廃棄物安全評価検討会議事要旨 [PDF:115KB]
- 「第三回災害廃棄物安全評価検討会」資料について
- 1/6 [PDF:152KB] 2/6 [PDF:305KB] 3/6 [PDF:966KB]
- ↓↓↓↓↓
4/6 [PDF:977KB] 5/6 [PDF:1,763KB] 6/6 [PDF:541KB]
- 関係記事:
- メモ 201110130 23区一組主催「第三回区民との意見交換会」
- 資料:① 米国文献 Radioactive Waste Incineration: Status R...
- 「放射能汚染災害廃棄物の焼却処理一放射性物賞を拡散する世界の非常識」 20110614 環境ジャーナ...
環境省が放射能汚染がれきを燃しても安全と言うために最初に出した参考資料はこれ jstage.jst.go.jp/article/jsmcwm… 試験、放射性物質と関係無し。わずか4工場で3ー4回の採取、1998年と今回」を比較。そのデータで結論を一般化。加えて、「今回」の年月日の記載論文中に無し
jerico4 ジェリコ
環境省 6/19第三回災害廃棄物安全評価検討会 資料6-3:4-7pp ⇨焼却炉「A」でCs, Srの挙動実験?2009年秋。これ311東電核災害前、放射性物質飛散前。この試験の目的不明。実際の試料採取日/回数不明。文献の信憑性ありか?env.go.jp/jishin/attach/…
環境省 6/19第三回災害廃棄物安全評価検討会 資料6-3:4-7pp ⇨焼却炉「A」でCs, Srの挙動実験?2009年秋。これ311東電核災害前、放射性物質飛散前。この試験の目的不明。実際の試料採取日/回数不明。文献の信憑性ありか?env.go.jp/jishin/attach/…
311以前は、低レベル固体放射性廃棄物の焼却は、こんな厳重な装置で行われていました。それが今は一般のごみ用の焼却炉で燃しても安全だとは!?
クリック↓↓↓↓↓
www.ngk.co.jp › ... › エネルギープラント関連設備 - キャッシュ
概要. 雑固体焼却炉. セラミックフィルター室. 原子力施設では多量の可燃性雑固体が発生します。日本ガイシでは、これらの廃棄物を安全に処理する可燃性雑固体焼却装置を日本全国に納入し、原子力発電の推進に大きな役割を果たしています。 ...
- 「高い除染係数2段のセラミックフィルターと高温HEPAフィルター(※)の採用により、高いDF(排ガスの除染係数)を有します。※HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルター:大気中から浮遊微粒子を除去する高性能フィルターです。0.3μmの微粒子に対して99.97%以上の捕集率があります。」
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その時は「国からバグフィルターで拡散を防ぐ事が出来ると言われている」ということでした。 今回は電話で環境省に質問してみました。 「科学的には確かめていない」という驚きの回答でした。 onodekita.sblo.jp/article/489058…
院長の独り言
2011年10月17日
ガレキ処理の自治体アンケート・・狡猾な罠
http://onodekita.sblo.jp/article/48905817.html#comment
ーーーーー上記サイトより以下転載ーーーーーーー
先生、いつもブログやツイッターでの情報、ありがとうございます。
10/18フィルター?さんのコメントを見て、環境省に電話してみました。
環境省(直通)03-5501-3157 岩川さん
(検討会担当の方らしいです。とっても頭がよさそうな方ですらすらと説明してくださいました。福島のがれきも見に行かれたり勤勉な職員さんのようです。が。。。)
●煙突から出る煙
放射性セシウムは排ガスが冷却された後には、ほぼ粒子態としてばいじんに吸着していると考えられる(根拠:2009年 京都大学高岡教授によるとバグフィルタ前の200℃の温度でセシウムは粒子態で99.9%、ガス態で0.1%存在とのこと)したがって、ばいじんの規制値を満足していれば、線量限度を定める告示の基準よりも排ガス濃度は十分低くなる。
災害廃棄物安全評価検討会が計8回行われている。
排ガスの測定結果からみても実証されている。
(環境省のHPに載ってます)
↓
・第四回災害廃棄物安全評価検討会
資料1/5のP5~資料3
資料5/5のP2~参考資料1
・第五回災害廃棄物安全評価検討会
資料2/6のP1~資料4
いろいろ説明してもらいましたが...
「計算上どんなに影響が小さいと言っても、放射性物質はないほうがいいに決まってるんだから汚染されていない地域(西)でのがれき処理はやめてほしい」と提案しましたら、意見は伝えておきますとのことでした。
Posted by korokotarou at 2011年10月18日 16:58
⇧管理人のつぶやき:
1)京大 高岡昌輝氏の「99.9%」はここでも一人歩き。
2)第4回資料1/5/第5回資料2/6
排ガス試験:7月福島県の2カ所の清掃工場で、8月福島県の1カ所の清掃工場で。条件①生活ごみ焼却、条件②災害廃棄物混焼(災害廃棄物混焼時の混焼率1割又は2割)。条件①と②でそれぞれ試料採取1回だけ(約1時間で1Nm3の吸引)、それを分析、これが「実証試験をしました」の実態。
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満田正さんのコメント:
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Terry's Café Americain バグフィルタ/環境省のペテン
terrylazybee.blog51.fc2.com/blog-entry-199.html - キャッシュ
資料6-3「一般廃棄物焼却施設の排ガス処理装置におけるCs、Srの除去挙動」 http:// www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_5.pdf 放射能汚染された瓦礫を焼却しても、バグフィルター等の既存設備で、放射性核種をほぼ100%除去 ...--------------------------------
満田正さんのコメント:
差出人: 満田正
件名: Re: 環境省資料
日時: 2011年10月19日 9:11:08:JST
資料みました。
環境省のデータで問題なのは、3リューベ程度の排気吸引でセシュームが不検出という問題です。
不検出は20ベクレル以下と言われていますが、このレベルでは検出されるはずが無いというのが結論です。
もし本格的な排ガス測定を行うのであれば、連続吸引を繰り返し、先ず、その放射能線量を測定し、結果として、セシュームのベクレル値を推定するやり方でないと駄目です。現在文部省が行っている、航空機測定に近いものです。
大気に放出されたセシュームが雨となり、地上でろ過されるという広大なメカニズムについては、一度精査する必要があります。
ホットスポットはその現象ですから。
現在、除染ビジネスが横行する中で、焼却炉メーカーも必死ですが、焼却炉御用学者も必死ではないでしょうか。
東北に100兆円もの除染ビジネスが発生するものですから、この動きを止めるのは、再度の原子炉暴発か、反原発・脱原発でなくて、余程国民的福島包囲網が出来上がらないと無理ですね。
満田
----- Original Message -----
送信者 : ジェリコ
宛先 : 満田正
送信日時 : 2011年10月15日 0:09
件名 : 環境省資料
満田様
今日こんな資料を見つけました。
以下、見て頂きたく、何卒よろしくお願いいたします。
ジェリコ
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環境省の委員会で放射性物質が付着した瓦礫を燃してもバグで取れることを立証するために添付された資料です。
災害廃棄物安全評価検討会(第3回) 6/19
資料6−3 一般廃棄物焼却施設の排ガス処理装置におけるセシウム、ストロンチウムの除去挙動
資料3、4−7pp
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_5.pdf
私はこの資料はなんだか変だと感じるのです。
1。実験日が2009年秋というだけで実際の採取日等の日付はない。
2。セシウムとストロンチウムは、2009年に「A自治体」の焼却炉で採取とあるのですが、2009年は福島原発事故以前であり、放射性物質の挙動試験をできるほど放射性物質は一般のごみ用焼却炉に存在するものなのでしょうか?
3。なぜ2009年にこうした実験を行ったか、その目的も書かれていません。
4。技術的な内容については私はわからないのですが、ガス処理装置で除去できたという結論だとはわかります。
5。でも、この紙ペラが、福一爆発後に飛散した放射性物質の付着したごみやがれきを燃しても平気、安全を立証できるほど、信憑性のある内容なのでしょうか?なんだか、無理やり作り出したレポートのように見えてしょうがないのですが。国はこんな文献しか用意できなかったということでもあるのですが。
ごちゃごちゃかいてすみません。お時間のある時に満田さんのご意見をお聞かせ下さい。
この文献を盾にとって、昨日は23区一組が煙突から放射性物質は漏れていないと言い、Twitterでもどや顔で「セシウムが気化して漏れてるというデマを流している人たちがいます」などというやからがいます。以下もご参考まで。
http://togetter.com/li/200353
@kumaboon @tonburidom @irukatodouro @renaart 挙動については国立環境研究所にいただいた資料に書かかれてるんでURLがないのですが、捕集試験なんかはこちらのデータがありますね。http://t.co/ron1aFgj
@irukatodouro @kumaboon @tonburidom @renaart まず実測と柏市が行った調査結果です。http://t.co/b0fHinRX 排ガスについては検出限界以下。もちろん超微量には含まれてるでしょうが周辺の空間線量を高める量ではありません。
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