「清掃工場の連続水銀事故の検証と課題」 報告書が完成しました。
報告書は、環境行政改革フォーラムの以下サイトで閲覧が可能です。
池田さんはじめ関係者の方々のご尽力とご協力に深く御礼申し上げます。
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水銀汚染検証市民委員会発行/環境総合研究所編集
「清掃工場の連続水銀事故の検証と課題」 報告書の発行にあたり
環境総合研究所 池田こみち 掲載 17 Oct. 2011報告書発行のご挨拶
2011年10月17日
水銀汚染検証市民委員会
共同代表 佐藤れい子、矢口節子、青木泰
2010年6月から7月に相次いだ23区内の4清掃工場の水銀事故。既報のように今年になっても2月目黒、7月千歳〈世田谷〉、9月杉並と続き二十三区と清掃一組は、その原因すら解明できず、今日に至っています。
そうした中で昨年11月25日に水銀汚染検証市民委員会を結成し、2010年度、2011年度の2期にわたり、環境問題に熱心に取り組まれている一部の区議や市議の皆様のご協力で政務調査費や大口カンパをいただき、報告書の作成にこぎつけることが出来ました。本当に有難うございました。
これまで水銀事故に関連して、清掃一組、自治労、NGO、環境省主催の集会が開かれ、私たちも、結成集会での講演会を含め、4度の講演会、学習会を開催し、専門家の知見を得る中でようやくこの報告書の作成に漕ぎ着けました。その過程で私たちが情報開示した開示資料や講演資料などを活用し、これまでの廃棄物問題の中で、社会的にも市民団体の中でも、「常識」とされていた「バグフィルターで水銀は除去できる」「乾電池には水銀は、含まれていない」「水銀で有害なのは有機水銀だけだ」などについて、覆す知見を持つことができました。これは、今問題になっている放射能汚染問題を考えてゆく上で、参考になると考えています。
今回の報告書では、これまでの清掃一組が主張してきた事業者犯人説は否定され、原因として廃プラ焼却によるプラスチック製品〈ゲーム機、おもちゃ、ライター等〉に混入する電池等の水銀混入物の存在と、分別の規律の崩壊による不燃ごみ(蛍光管、電池)の混入を上げました。
ただ水銀がどのような経緯の中で水銀汚染事故(煙突から自主規制値以上の水銀排ガスを出すこと)になったのかは、清掃一組が隠している情報を開示させ、第三者委員会による調査を待たなければいけないと思います。
東京二十三区清掃一組の場合、水銀排ガスの検出装置と自主規制値(自己管理値)をオーバーしたときには、焼却炉を止めるというシステムがあったために、水銀事故がチェックできました。全国の自治体では、ごみの全量焼却や廃プラ焼却を行い、水銀等の有害ごみの独自分別を行っていないところが多くあり、今回の検証報告書の内容から言っても大気放出されていることが予想されます。
大変膨大な量の報告書になりましたが、今後の活動に生かしていただければと考えます。本当にご協力有難うございました。
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「★本報告書は市民委員会に残部がございます。
仕上り:A4判縦 頁数(全124頁:本編71頁、資料編53頁)
1冊1000円にておわけすることが出来ますので、ご希望の方は、環境総合研究所までご連絡下さい。2冊以上の場合には送料を別途申し受けます。
★連絡先 池田こみち ikeda@eritokyo.jp 03-5942-6832」http://www.eforum.jp/waste/Mercury-Report2011Oct.htm
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