From: 満田正
日付: 6月27日 (1日前)
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なお、このメール配信、私(満田)の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。
連投ですみません。
別途、公開メーリングリストでのやり取りです。
K様、満田です。
質問です。
1)原子炉設計が通常の建築設計と混同することは如何して起こるのでしょうか。
意図的な騙しでしょうか。それとも無知でしょうか。後者だと末恐ろしい。
2)福島第1原発4号機、建屋の外壁による傾きとは、建屋が剛体である以上、一意的に決まると思うのですが、「先月の調査より大きな傾きが新たに見つかりました」ということはどのように理解すれば良いでしょうか。
①「先月、原子炉建屋の西側で水素爆発の爆風でできたとみられる膨らみによる傾きが確認され、傾きは、壁の高さ13メートルに対し3.3センチで、建築基準法の制限値の半分ほどでした。」この時の傾きを建屋全体の傾きと見るのではなく、壁が平面でないことと受け止めるのでしょうか。
②「今月さらに調べた結果、外壁の傾きは建屋の西側や南側の広い範囲で確認され、西側の3階部分に高さ13メートルに対し4.6センチと、先月の調査より大きなものが新たに見つかりました。ここでは、西側の3階部分と指定があり、建屋西側の壁となります。②-1とすると、先月のは、東西南北何処の部分でしょうか。もし西側部分だったとすると、壁がでこぼこになったという恐ろしいことです。②-2西側でないとすると、水素爆発で建物が歪んだことになります。これはさらに怖いことです。
③上と重複しますが、毎日新聞2012年06月25日 20時37分の速報で、「東京電力は25日、福島第1原発4号機の原子炉建屋の外壁が水素爆発の影響で膨らんだことに伴う耐震性について、「問題はない」との報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。報告書によると、膨らみは西壁の2階から3階床面付近にあり、最大で4.6センチあった。目視で幅1ミリ以上のひび割れが見つからず、計算からも耐震性に与える影響は小さいと結論づけた。【西川拓】」が伝えられた。③-1ここでは目視で幅1ミリ以下のひび割れがないという記述があり、私はこの方を重視します。③-1このタイミングで今なお目視とは信じられない。③-②幾らなんでも目視で1ミリ以下が見つからない筈がない。③-3これは騙しでしょうか。それとも無知でしょうか。無知ならば末恐ろしい。
④いずれにしても、こうした場合には、強度疲労が起こるので、そのヒステリシス分析が欠かせない。それも報じられていないので、3これは騙しでしょうか。それとも無知でしょうか。無知ならば末恐ろしい。
こうした疑問を専門家に投げかけました。回答は次のとおりです。
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福島原発の爆発による変形があったということは(時系列的な変形を無視)
材料力学的に言うと鋼材の永久歪みが起こったということです。
材料の組織的欠陥は超音波やX線等で詳しく調べないと目視では出来ません。
亀裂が目指出来るということは、亀裂部には集中応力が働き、通常の耐力の
何倍いや何十倍もの破壊力が集まるとうことです。
ですから組織的欠陥に集中力が働くかどうかを調べて耐力の可能性を検証しな
ければならないと考えます。
材料によって伸びの程度が違います。 鉄の場合でも材質によっても大きく違います。
内部欠陥を持ったまま圧延されているものもある可能性があります。(巣と呼ばれる穴など)
このような欠陥を補うため安全係数なる係数を設けて安全率を何倍かに高めて安心を得ています。
目視で判断なんて発想が不思議ですね。(ひびが在るということは其処の耐力は零ですね)
補足
永久歪みなので強度が弱くなっているという意味を書いていますが正しく有りません。
鉄は圧延で作ります
熱間圧延と冷間圧延です。
材料を延ばしていますが管理された状態で伸びたものは強度は落ちていません。
地震や爆発などで変形したものは管理外と言う事で表現しました、爆発の場合は
どの様な力で引き伸ばされているか判りませんので落ちている可能性が高いということです。
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皆さん☆こんばんは☆放射線管理士の関平@栄区です♪
「福島第一原発4号機 壁に傾き(NHK)」
動画 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120626/k10013104301000.html
6月26日 5時27分 NHK
"水素爆発で大きく壊れ耐震性が懸念されている福島第一原子力発電所4号
機で、東京電力が建屋の外壁の膨らみによる傾きをさらに調べた結果、先
月の調査より大きな傾きが新たに見つかりました。解析の結果、東京電力
は、4号機の建屋全体やプールの耐震性に問題はないとしています。福島
第一原発4号機では、先月、原子炉建屋の西側で水素爆発の爆風でできた
とみられる膨らみによる傾きが確認され、傾きは、壁の高さ13メートル
に対し3.3センチで、建築基準法の制限値の半分ほどでした。
東京電力が今月さらに調べた結果、外壁の傾きは建屋の西側や南側の広い
範囲で確認され、西側の3階部分に高さ13メートルに対し4.6センチ
と、先月の調査より大きなものが新たに見つかりました。傾きは、すべて
の場所で建築基準法で定められた制限値を下回っているということです。
4号機の建屋の上部にある使用済み燃料プールには、福島第一原発で最も
多い燃料1535体が保管されていますが、東京電力は、建屋全体やプー
ルは傾きが見つかった外壁以外の柱などで支えられていることから、解析
した結果、耐震性に問題はないとしています。"
原子力発電所の耐震基準
1.1981年の耐震設計審査指針
原子力発電所の耐震基準は、「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指
針」により規定されている。これは、1981年(昭和56年)に制定され、2006
年(平成18年)に改定されたものである。多くの原子力発電所は1981年
に制定された指針を元に設計されている。なお、指針制定前に作られた原
発では、この指針とほぼ同じ方法が用いられているものの、動的解析に用
いた波などが異なっている。以下では、原子力発電所に付属する建築物を
中心に耐震設計の基準について述べる。上述のように日本国内の多くの原
子力発電所はこの指針に則った形で設計されている。以下、本文中ではこ
の指針を旧指針と表現する。
この中で、発電用原子炉施設をどのような場所に設置するかを以下のよう
に述べている。 「発電用原子炉施設は想定されるいかなる地震力に対し
てもこれが大きな事故の誘因とならないよう十分な耐震性を有していなけ
ればならない。また、建物・構築物は原則として剛構造にするとともに、
重要な建物・構築物は岩盤に支持させなければならない。」 このように、
旧指針においては岩盤上に発電所本館を設置することが求められていた。
また、原子炉施設を重要度に応じて、地震により発生する可能性のある放
射線による環境への影響の観点から、Aクラス、Bクラス、Cクラスの3
段階(なお、Aクラスのうち最重要であるものはAsクラスに分類される)
に分けられ、それぞれに応じて設計上の地震力が規定されている。
2.2006年の耐震設計審査指針
2006年9月19日に「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」とし
て原子力安全委員会が決定したものである。以下現指針と表記する。旧指
針から約15年もの間旧指針が用いられてきた。しかし、その間にも地震
学や地震工学において技術は格段に進歩したものの、それらの最新知見は
ほとんど反映されてこなかった。そこで、2006年に現指針が制定された。
旧指針では、前述の通り岩盤上に発電所本館等の重要施設を岩着すること
が求められていたが、現指針ではこれを「建物・構築物は、十分な支持性
能を持つ地盤に支持されなければならない」に変更することとなった。ま
た、原子炉施設は重要度を四段階によるものから三段階のSクラス(旧
指針におけるAsクラス、Aクラス)、Bクラス、Cクラスに変更した。
コメント:原子力発電所の耐震基準は、建築基準法とは別になっているの
です。普通のビルと原発とは耐震基準がそもそも違うのです。原発の方が
厳しいのが当たり前なのに、こういう時だけ混同するのは不当なのです。
それに建築基準法の制限値の半分の傾きとしていますが、これはとんでも
ない事態です。世界中に深刻な汚染が広がるかどうかの瀬戸際なのです。
もはや金とかなんとかではなく、立場を超えて何としても対処しなければ
ならないのです。何回も言いますが4号機が倒壊したら少なくとも東日本
は終了します!!!
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