From 満田正
2月19日 (8日前)
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全国交流集会(2/12)のご報告と3月の環境省交渉に向けての環境省との事前折衝(2/6)の報告です。
マスメディアでは、現在中国を中心に100基の原子力が建設されようとし、50兆円のビジネス競争が、始まっていることを報じた。日本での旗頭は、東京電力福島第1原発(ふくいち)を推進してきた東芝、日立である。
彼らは、ふくいちカタストロフィーと言う未曾有の惨禍をもたらしながら、「日本が駄目ならば、アジアで」との原子村を維持してきた根性そのままにその反省の色すらない。
これは、そのバックに居る政府、行政、そして国際原子力マフィアの支援を受けてのことであるが、そのローカル版とも言える。
そのプロセスそのままに、広域がれき処理が始まったのである。
広域がれき処理はどのような事態を迎えているのか。
そのレポートは、下記に示した、環境ジャーナリストの青木泰氏による全国交流集会報告を読んでいただくとして、最大の問題は、既に報告済みであるが、福島棄民政策が着々と進んでいることである。
明らかに、ごみ問題は、廃棄物広域処理政策でもって、処分地周辺住民をズタズタに引き裂き、地域の分裂と健康被害をもたらしてきた。その政策に反対する人々を非国民、非人道人間とまでにレッテル貼りを行い、広域処理反対運動を封じ込めた。
ところが、その味を占めての放射能廃棄物(がれき)の広域処理を打ち出した環境省は、焼却処理による放射能物質の拡散、放射物質(原文ママ)による健康被害という人々のアレルギーを甘く見たのか、大々的に放射能がれきの広域処理に打ち出した。これは、一部学者の入れ知恵及び業界団体の圧力によるものであるが、見事、失敗し、環境省はその失敗を隠そうとはしない。
ただ、今度は、福島県を中心とした地域内処理を後ろ盾として、環境省は、放射能がれきの地域内焼却を打ち出している。いわゆる、広野町、南相馬、鮫川村など、放射能がれきの地域内焼却を公然と打ち出したのである。鮫川村については、その規模が199万トン/年処理という環境アセスメントフリーギリギリの施設規模での焼却プラント建設を行うとし、自らが、反法行為をも辞さない施策を打ち出してきたのである。
この鮫川村焼却炉建設が、広域処理反対運動に結びついたことは、環境省にとっても、寝耳に水ともいえよう驚きである。
以上のお粗末を喜んではいられない事態が、1つは、国際原子力マフィアによる原発推進であり、もう1つはふくいち周辺住民への棄民政策(モルモット政策)である。
この政策は巧妙である。
1つ目はふくいちの安全宣言、ふくいち廃炉宣言としてある。
野田政権から安倍政権へ、国際原子力マフィアが、日本の政治を見事置き換える力のあることは証明済みである。
2つ目は、放射能の安全基準の書き換えである。その手先としてある福島医大副学長として乗り込んだ山下 俊一が、安全基準年間1mSvを年間20mSvに引き上げ、人々を洗脳してきたことは周知の事実であるが、その、政府、行政は、この数値を鉱区(原文ママ)最適安全基準にするふくいち周辺モルモット政策が始まっているのである。
3つ目は、原子力推進キャンペーンであるが、それは、北朝鮮をそそのかしての、原爆実験、弾道ミサイル実験、それらは、イラン原発開発=原爆開発キャンペーンを無視するように展開されている。原発は核兵器開発そのものであると言う事実隠蔽を前提に展開されてきた。
原爆が悪くて原発は良いと言う神話は既にない。
あるのは、キューリー夫人のウラニューム発見以来、面々と放射能被害を受けながら死んでいった人々の隠匿と、原子力なしには、人類生存していけないというキャンペーンである。
ふくいちカタストロフィーはこの見事な反論を引き出した。
これを生かすも殺すも、ふくいち周辺の人々次第である。
環境ジャーナリスト青木泰氏の報告。
1)全国交流集会の報告
がれきの最終決着を目指す全国交流集会は、2月12日13時から17時半まで行われ、交流会Ⅰ部(基調報告と全国からの報告)、記者会見、交流会Ⅱ(追加報告と提案、議論)を行い、メディア関係者や議会関係者を含め、全体通じて約50名弱の皆さんが参加しました。(東京新聞で報道されました。)
集会は、がれきの広域化が破たんしつつあることを全国に宣言することが第一の目的で、開催しました。
広域化の中心を占めていた宮城県発がこの3月末をもって、終息する発表がありました。岩手県発も中心の2県(埼玉県、静岡県)で終息する発表がありました。
いずれも再調査の結果、がれきの広域化が必要なくなったというのが、終息の理由です。しかしその内容は、がれきの量が半減したり、10分の1になった。がれきの山の中は土の山があったという馬鹿馬鹿しい発表内容です。その点を内外に問いかける交流会でした。
がれきの広域化政策は、明らかに破たんを示しているのに、大メディアはこの点を全国ニュースとして流していません。国の主導の下で行われたがれきの広域化政策は、全国メディアで何度も1面トップで報道されてきました。ところが広域化自体が終息する状況になっても、北九州市や宮城県、そして静岡県などの地方では、終息がローカルニュースで大きく報道されても、全国面では、そのことを取り上げ報道していません。
大きな原因は、環境省が事ここまで来ながら、がれきの広域化政策が破たんしたことを認め、白旗を上げていないからですが、環境省の対応は、先日の東京新聞のように環境省を批判する報道を行っていない他のメディアの報道姿勢にも問題があります。
たとえて言うと戦争を始める時には、勇ましく開戦を報道しながら、終戦の時にはこれを報道しないというメディアの対応です。
その結果、がれき問題が被災地で必要性がなくなったと終息しつつあるにもかかわらず、大阪や富山でがれきの受け入れが開始されたり、開始されようとしているのです。
戦争の終戦を報じないため、それを知らず局地戦を続行するようなものです。
地方自治体の首長は、選挙によって選ばれる政治家です。政治家は、世論の動向に敏感です。全国広域化が終息しつつあることが、大阪や富山の人たちが分かるように大々的に報道されていれば、この2月から大阪や富山で受け入れが始まるということは無かったでしょう。
メディアの果たす役割が大と言わねばならないと思います。
大阪、富山、秋田には、岩手県発のがれきが運ばれてくる予定ですが、富山へは、山田町の「木くずを主にした可燃物」、秋田へは、同様のがれきが野田村から運ばれる予定です。静岡県は山田町と大槌町から木くずを、埼玉県は、その野田村から、木くずを運ぶ予定だったのが大幅に減ったため終息させているのです。
理屈から言えば、富山や秋田には運んで来る木くずはなく、木くずを主にした可燃物は、木くずがない以上持ち込むことが不可能です。大阪へは、宮古から持ってくることになっていますが、宮古を含め岩手県全域でがれき量の再調査中であり、広域化の必要性は、データに基づき立証されていません。
実際岩手県発のがれきの見積もり量は、この数か月の間で、10分の1になったり(埼玉県)7分の1になって(静岡県)います。
大阪を含め今後広域化を予定しているがれきの実際の量はどのようになっているのかを岩手県の環境生活部廃棄物特別室に尋ねたところ「現在精査中」と言うことだったのです。
大本営である環境省が白旗を上げないため、「戦争全体が終息しつつあるのに」新たに開始するところがあるというばかばかしいことが起こりつつあるのです。
がれきの広域化は、輸送費が倍以上かかり、究極の無駄遣いであることは、隠せないことであり、税金の無駄遣いに「ペンの力で追及できない」メディアは、もはや権力を監視するという公的役割を無くした権力の補完物と言ってよいでしょう。
2月12日の集会は、環境省に広域化政策の破たんを認めさせ、今も開始しようとしている大阪、富山、秋田を止めさせる。そのためにメディアも働いてほしいという集会でした。(皆さんも各新聞に読者の声としてその事実報道を全国報道として伝えないのかを尋ねてください。)
私たち一人一人の行動が、もう少しで終焉させるところまで追い込んできました。
集会では、鮫川村も住民の皆さんの力で村長が諦めるところまで追い込みつつあるという報告がありました。がれきの場合は処理の主体は、市町村や自治体であり、指定廃棄物の場合、実施主体は環境省であるため、自治体が反対しているからといって、一筋縄ではいかないと思いますが、もう一歩のところに来ています。
集会には岐阜環境医学研究所所長の松井英介医師も特別参加され、がれき全国広域化の背景としてIAEAの存在があり、原発事故の影響を小さく見せ、今後も世界の原発建設の計画に影響がないようにする意図があったのではという指摘をされました。
3月の環境省交渉で、これまでのがれきや汚染廃棄物の焼却中心の処理を見直しさせて行きましょう。
3・26政府交渉ネット - ―がれき問題-
gareki326.jimdo.com/ - キャッシュ
2013/02/19 – 3月の環境省交渉で、これまでのがれきや汚染廃棄物の焼却中心の処理を見直しさせて行きましょう。 2)事前折衝の報告(添付). 集会参加者に印刷して配布。 Download. 130211 環境省と326政府交渉ネットとの事前折衝 概略.docx ...<なぜ燃やすの?環境省>8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす ...
kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2789.html - キャッシュ
2 日前 – 線量8000ベクレルの指定廃棄物を一般焼却炉で燃やすという、ちょっと信じがたい話しが進行中で、 その現場の方からの報告を貰いたいと思います。 福島県の鮫川町から北村さんに来ていただいています。 2013021215.jpg 北村: 北村で ...
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