2012年9月3日月曜日

20120827 満田正さん「福島原子炉包囲網日誌」~ 「プルトニウムはどこから」


From:  満田正
827 (7日前)

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小澤様、満田です。
以下のメールを拝見しました。
永嶋さん、早川さん、槌田さん、ご高名の方々の名前が出ていますので、少々のコメントでは済まないと思うのですが、一転、小澤さんの現地レポートには真実があります。
その上で、高名な人々への反論も必要かと思うのですが、大切なことは、論のための論でなくて、今後、福島原子炉を安定・廃炉に導くためには、こうした高名な人々がどのような働きをするのか、そのためのこれら解説はどのように役立たせることが出来るのかが大切であると考えます。
現状、福島原子炉は次なるカタストロフィーを起すのか起さないかの大きな岐路に立っています。そのために、現状の把握は必要ですが、原子炉安定・廃炉作業に従事されている極少数の人々を除いては、殆んど真実は知らされていないのです。と言うよりは理解不能なのです。
次なるカタストロフィーの可能性は自然現象が原因となるものか、第1次カタストロフィーが誘引となるのか、その仕分けが重要です。
自然現象については、不可抗力もございます。福島原子炉以上の危険を抱える福井県原子炉銀座、六ヶ所村廃棄核燃料処理工場もございます。としても、福島原子炉の現状に手をこまねいている状態では、今後起こり来る、カタストロフィーにはさらに無力を感じるでしょう。
言葉は悪いですが、福島原子炉カタストロフィーが現状今日(原文ママ)で収まっていることを幸いとして、原子炉カタストロフィーの収拾策を徹底して、集中的に対処すべきことが、人類に課せられた課題とも言えるのです。そのためには、政府・東電が提示している、福島原子炉収拾中長期ロードマップの穴だらけ、疑問だらけの中味を地球上の英知を集めて、練り直す必要があるのです。
現状では、福島原子炉第1~第4の全てに危険が潜んでいます。しかもそれぞれに事情が違うようで、その扱い方によっては、第二のカタストロフィーが起きるかもしれない。その限り、4発の原子炉の正確な現状とそれぞれに適した、安定・廃炉の提案がなされるべきです。
そのためには、次々と爆発を起した、4つの原子炉のヒステリシスを公開しなければならない。画像、音、放射性物質の拡散が、唯一このヒステリシスを解析する方法ですが、その解析手法すらが、世界中まちまちです。放射性物質拡散については、核種拡散解析すら出来ていないのです。
数十年前に核拡散防止のための地球上に張り巡らされた、観測網は、今、原発周辺に設置する必要があります。簡易的なモニタリングポストでは駄目なのです。人々は、自らの生命・生活維持のための必死の努力をされています。そのための手助けも緊急です。人々には、正確な放射性物質の拡散情報を知らせるべきです。核種分析は早急には無理ですが、近々の放射性線量測定は可能です。
とりあえずのコメントです。 
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件名 : Re:プルトニウムはどこから

> 早川さま
>  南相馬市の小澤です
> 返信ありがとうございます。続きがあります。
>
>
> 小澤さん
> 物質は1モルあたり6×10**23個の数の原子からなります。20兆程度の個数は2×10**13ですので、濃度が極めて低く、個数を直接測定することは不可能で、放出する放射線を測定する事しかありません。人体に入った放射能はホールボディカウンタかバイオアッセイの方法で放射線を測定してBqを出します。Bqから個数をだすことになります。集塵器の測定も同じです。
> 国が測定をちゃんとやっていない事は私もそう思います。国には専門家もおり、予算もあるので、国に要求するのが当然なことです。心配すべきことを正しく出すことができます。
> 原子力防災システム研究会 代表 永嶋國雄
>
>
> 横浜市の永嶋さんは、原子力部門の技術士で、私たちの活動の顧問のような立場なのですが、原子力ムラから脱却できていないところもあるようです。私のような素人が、永嶋さんという巨人に噛みつきながら、皆さんに現地の情報をお知らせしているところです。
>
> 永嶋さんは2号機からプルトニウムが放射されたのではないかといっておられましたが、私はプルサーマルの3号機の可能性が大であるとも考えております。
>
> 私の自宅は福島第一原発4号機から北北西23kmの場所にあります。2年前までは、南東7kmの南相馬市小高区で、毎年相馬野馬追いの夜に花火が打ち上げられており、尺玉などは、私の家の当たりでも地響きがするほどでした。昨年3月14日の午前11時ごろ、その花火の方向で空が真二つに割れたような轟音がしたのです。家の中まで響いたこの音が、もしかしたら核爆発かと考えた時、この世の終わりさえ感じました。また、道路を走ると原発までは35kmぐらい遠いと感じていましたので、花火の5倍も遠くて花火を凌ぐ、初めて聞いた爆音に腰を抜かす一歩手前でした。その状況は3号機の爆発映像からも想像できるかと思います。
>
> NHKのテレビを見ると、再び津波が向かっているとのガセネタをしきりに流していて、原発の状況は掌握できませんでした。12日に1号機の水蒸気爆発があったものですから、14日は朝から避難の準備をしていましたので、すぐに西に向かってクルマを走らせました。
>
> 国道114号線に出て、自宅から南西に8.5kmの浪江町昼曽根トンネルにさしかかった時、白と青の警察車両内で全面防護マスクの不気味なヤカラ4名が原発方向に向い待機していました。原発の爆発に備えて事前に待機危険性を住民には知らせず待機?、ヤッパリこういう事だったのかと悔しいぐらいにガテンしました。
>
> 途中、飯舘村を通ったので、20km圏内の警戒区域など、12日から避難していた人たちに、『原発は核爆発をおこした! もの凄い爆音はこの耳で聞いた! 放射能が飛んでくるので、ここにいてはダメだ! すぐに100km以上避難するんだ!』大声で繰り返し叫んでも、彼らには何のことだか実感できないようでした。2月に友人と次のような話をしていたので、私にとっては想定内だったかもしれません。『北朝鮮のテポドンが間違って原発に落ちたら核爆発だ! 最低でも50kmは北に避難しないと!』その北に向かう国道6号線は津波の被害があったので、北西に避難したのですが、3月15日夜にプルームが飛んだ道筋を浪江町津島・飯舘村・伊達市・福島市と走ったわけでした。幸いに3月14日夕方までに、100km以上離れた仙台市にたどり着いたものですから、1号機からの放射能被害しかありませんでした。後でわかったことですが、1号機では自宅付近で、3月13日午前中に、福島県が20μSv/hの計測をしていながら公表はありませんでした。人殺しとはこのことです!
>
> 当時の私の状況把握をもとに3号機を核爆発としました、また、プルトニウムの話が避難の話に変わりましたが、このような話は放射能教育に役立つでしょうか? もしも、役立つようでしたらメーリングリストなどで流してもいいのですが。
>
> また、連絡いたします。
>
>
>>
> 小澤様
>  貴重な情報をありがとうございます。
>  神奈川の放射線教育を考える会の早川と申します。
> プルトニウムがどこから放出されたのか、を考えるとき2号機はベントを行いましたが、その時にプルトニウムが出たのでしょうか?
>  私は違うように考えています。3号機は「水素爆発」としてしまいましたが、吉田所長(当時)が最初に報告したように水蒸気爆発です。使用済み燃料棒がかなり入っていた3号機のプールで起きた水蒸気爆発が一つとして考えられるのではないでしょうか。また、槌田敦さんは、4号機には圧力容器の中に燃料棒が入れられていたのではないか、そのためにふたの空いた4号機の中で水蒸気爆発が起きたのではないかと考えています。そのため、核燃料に含まれていたプルトニウムが放出されたのではないかということです。
> まだわからないことばかりですが、きちんと整理しなければならないと思います。
> 早川芳夫
>
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