2012年7月1日日曜日

20120701 満田正さん「福島原子炉包囲網日誌」〜4号炉の危険性..原子炉再稼動政治キャンペーンの中で、隠されて


From:  満田正 
日付:   71 




たまかんねっとの皆様
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なお、このメール配信、私(満田)の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。
矢継ぎ早の危険信号である。
東京新聞は、4号炉冷却装置の故障を伝えた。
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012063001000741.html
 東京新聞 2012年6月30日 19時07分
下記の記事は、4号炉整備作業の実情で、嬉しいことの1つでもあるが、それが、上記の事故を引き起こしているらしい。
いざと言う時の構えは必要である。
ただ、明日は7/1日は、午後1時から福生市民会館で、青木泰さん、山本太郎さん呼んで「ごみと放射能」の講演会が予定されている。
7月から4号炉の使用済み核燃料の取り出し作業が開始されることが報じられた。
取り出しにおいては、4号炉周辺のがれき撤去等が欠かせない。
以下、BOXから送られてきた映像はその様子を示すものだ。
ビル解体工事でも、工事期間中は解体時の粉塵が飛び散らないようにと、施設全体をビニールシートで覆うのが普通である。
下記の映像を見る限り、4号炉建屋は覆いもなく裸のままで、がれき撤去が行われている。
当然、埃の飛び散るのは当然であるが、それは、今までも原子炉周辺整理のために、ずっと行われてきたことだ。
福島第1原発からの放射能塵(粉塵)はそのように、周囲に拡散され続けてきたとも言える。
原子炉爆発の大きさから比べれば、比較にならない程度の粉塵拡散ではあるが、海に流される放射性汚染排水と共に、今後重大な事態(放射能汚染拡大)を引き起こす。
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/touch/20120626/1340716376
ただ、それよりも注目すべきことは、使用済み燃料棒の取出しが、準備・実施されていることである。
遅きに失した感はあるが、何が何でもそれは急がねばならない。
ただ、使用されているクレーンの設置について、危ぶむ声も大きい。それにクレーン自体が小さいのである。
1530本もの使用済み燃料取り出しが事故なく終了するであろうか。
当然、この取り出し作業は一度の失敗も許されない。
下手をすれば、使用済み燃料棒の核爆発連鎖すら起きかねない。
素人見で、心配をするのだが、今は、成功を念ずるしかない。
現場での作業者の勇気を称えるしかない。
本来は、いざと言う時に備えて、福島周辺200km圏内の避難準備を指令しても可笑しくない。
事態の深刻さは、さほど認識されていないことが重大である。
昨年の3.11事故以来、4号炉使用済み核燃料の暴発の危険性は、日本内外の識者から訴えられてきたことである。アメリカから来た上院議員は、この4号炉収集のためのアメリカプロジェクトチームを国務長官クリントンに進言し、実際に活動が進んでいると聞く。
そのような日本内外の圧力を無視することが出来なくなったか、4号炉は安全と回答し続けてきた政府・東電が、使用済み核燃料1530本の早期撤収を決断したことは当然のことである。
確かにその方法には、問題は多い。
ただ、4号炉の危険性を政府・東電も認め、対応を迫られたことは、歴史的転換でもある。
この重大事件が、原子炉再稼動政治キャンペーンの中で、隠されてしまっている事態はさらに深刻である。
原発再稼動は決して許されてはならない。
同時に、その前に、福島原子炉早期の撤収はもっと、重要且つ緊急事態である。
それは、天秤にかけられるものではなく、絶対的条件である。

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