2010年9月3日金曜日

ニュース記事:水銀〜有害ごみ(蛍光灯や乾電池)を焼却実権、多摩川衛生組合、住民に通知せず

毎日新聞 - ‎Sep 1, 2010‎
稲城、狛江、府中、国立の4市で構成する一部事務組合「多摩川衛生組合」(管理者・石川良一稲城市長)が運営するごみ処理施設「クリーンセンター多摩川」(稲城市大丸)で昨年12月、稲城市以外の構成3市に事前連絡せずに、有害ごみとして外部業者に委託処理している ...
「...蛍光管と乾電池の試験焼却をしていたことが分かった。
「同組合によると、同センターでは稲城、狛江両市の蛍光管と乾電池を「有害ごみ」として回収し、外部業者に委託して北海道北見市でリサイクル処理している。年間約600万円の費用がかかるため、昨年12月22~25日、蛍光管約3・4トンと乾電池約3・3トンの焼却試験を実施。今年2月にもごみピットに蛍光管を投入して影響を調査した。」

朝日新聞 - ‎Sep 1, 2010‎
稲城、府中、狛江、国立市の4市で構成する多摩川衛生組合(管理者・石川良一稲城市長)が昨年末、有害ごみの蛍光灯や乾電池計.3トンを、燃焼実験の名目で燃やしていたことが1日わかった。燃焼実験は稲城市以外の組合構成市や近隣住民に知らされておらず、3市は組合 ...

「...に強く抗議した。燃焼の際、排気から水銀が検出されたという。
水銀を含む蛍光灯や鉛を含む乾電池の焼却処分については、廃棄物処理法などの法律では禁止されていないが、極めて異例という。
組合によると、乾電池や蛍光灯は、業者に処分を委託して北海道のリサイクル施設に運んでいるが、年間の費用約600万円を節約するため、施設内焼却の可能性を検討する目的で実験を計画したという。昨年12月22~25日、乾電池3トン、蛍光灯3.3トンを焼却、排ガス中の有害物質などを測定した。
排ガスからは、一般ごみを燃やした場合に出る量を大幅に上回る水銀が検出されたが、「数値はまだ発表できない」としている。
実験の事実は、府中市の生活者ネットワークの市議らが組合に情報公開請求して発覚し、8月20日、組合で開かれた4市の担当者の会合で初めて報告された。」

東京新聞 - ‎Sep 1, 2010‎
稲城、狛江、府中、国立の四市で構成する多摩川衛生組合のごみ処理施設「クリーンセンター多摩川」(稲城市大丸)で、乾電池や水銀を含む蛍光灯など計約八トンの焼却実験が行われていたことが一日、府中市議会の前田弘子議員(生活者ネット)の一般質問で明らかになった。 ...

「実験は昨年十二月下旬の四日間で乾電池約三・三トンと蛍光管約三・四トンが、今年二月末の一日間には蛍光管一・三トンが、それぞれ焼却された。同組合の規約では、有害ごみは専門のリサイクル業者に処分を委託し焼却しないことになっている
組合は実験の趣旨について「現在の国産乾電池は水銀を含んでいないことが多く、蛍光管も破砕処理段階での気化などで含有量が減少することから、有害ごみを焼却した場合のデータを得たかった」と説明している。
同組合には排ガスに含まれる水銀値の自主基準はないが、二十三区内の自主基準(一立方メートル当たり〇・〇五ミリグラム)を上回った時もあったという。同組合は「法的に問題ないとはいえ、周辺環境への配慮に欠けていた」と話している。
稲城市以外の構成市に実験の事前報告はなかったといい、府中市の中島信一副市長は「あってはならないこと。構成市の一員として組合に対するチェックを強めたい」と語気を強めた。
同センターは六月に塩酸漏出事故があり、七月末まで炉の運転を中止していた。」


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