多摩川衛生組合:有害ごみ焼却問題 焼却灰搬入、きょう再開 /東京
◇不正処理で1カ月停止--たま資源循環組合「市民生活に配慮」
毎日新聞 2010年12月8日 地方版
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20101208ddlk13040335000c.html
クリーンセンター多摩川(稲城市)を運営する「多摩川衛生組合」が有害ごみを焼却試験し、発覚後も焼却処分した可能性がある問題で、焼却灰の受け入れ先である「東京たま広域資源循環組合」は7日、焼却灰の搬入を8日から再開することを衛生組合に通知した。
クリーンセンター多摩川では昨年12月と今年2月、外部業者に委託するリサイクル処理費用を削減しようと有害ごみである乾電池や蛍光管を焼却試験し、発覚後の9月にも蛍光管を粗大ごみと一緒に焼却処分した可能性がある。これを受け、循環組合は11月9日から焼却灰の搬入を停止していた。
クリーンセンター多摩川では稲城、狛江両市の有害ごみを回収していたが、11月17日から両市が直接、外部の民間業者に運ぶなどの再発防止策をとった。9月にも焼却処分した可能性がある問題は、今月10日までに調査結果をまとめ、循環組合と処分場のある日の出町に報告する予定。
搬入停止後、衛生組合は袋に入れた焼却灰をクリーンセンター多摩川内の通路に置くなどして対応していたが、7日現在でほぼ限界の状況にあった。循環組合の桜井政人事務局長は「(多摩川衛生組合区域の)市民生活に影響が出ないようにすべきだと判断した。地元に(衛生組合から出された)再発防止策を示し、理解してもらえたと考えている」とし、衛生組合の榎本佳則事務局長は「搬入再開は大変ありがたい。二度とこのようなことが起こらぬよう再発防止を徹底したい」と話した。
一方、7日に行われた日の出町議会の全員協議会では、衛生組合から9月の問題の調査結果が報告されない段階で受け入れることを問題視する意見も出た。田村みさ子議員は毎日新聞の取材に「再発防止には検証が必要。『困っているから容認する』という考え方は疑問。報告書の提出を待ってもよい。早急すぎるのでは」と話した。【松本惇、浅野翔太郎】
〔多摩版〕
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