2010年9月11日土曜日

国立公園の中、八丈島の人々の聖地「水海山」で、一般廃棄物最終処分場の建設が始まっています。




(追記 9.13)友人のみかんさんが早速書いてくださった支援記事、水海山で最終処分場が稼働したらどうなるかの問題点が的確かつわかりやすくまとめられています!感謝。
★「八丈島 闘いは続く」



いかんよ。聖地にごみ処分場を作っては!
私がごみ問題に接近したのは八丈島「水海山」がきっかけでした。一年前の6月のことです。島民の半分以上の反対署名があったにもかかわらず、環境省は国立公園内に「一般廃棄物最終処分場の建設」許可を与えるために法律を変え、計画を推進させました。築地問題で豊洲の土壌汚染について告発されている坂巻幸雄氏は、八丈島の建設計画段階でも、予定地「水海山」はごみ処分場に不適と意見書を出されました。八丈島でも最初からストーリーありきの住民の意向を全く無視した決定が行われ、計画は実行に移され、工事が始まりました。以下は、なんとしても「この聖地にだけは建ててはいけない」との古老の言葉を守るために、建設中止の運動を続けている長田隆弘さん(水海山の緑と水を守る会事務局長)からの便りです。私も守る会会員の一人です。

八丈島からの便り
都、環境省、業者は自然破壊の責任を取れるのか
~国立公園内で処分場建設が始まった 
長田隆弘(水海山の緑と水を守る会事務局長)
今、八丈島では、外から誰にも見られない場所で一般廃棄物最終処分場の建設が始まっています。沢山の木々が切られ,脆弱な粘土層は掘り起こされ、水を通しやすい玄武岩の上に・・・・。
八丈島は東京から南に287km。富士箱根伊豆国立公園に指定されています。本来,国立公園内に処分場を作ることは禁止されていますが,環境大臣が特例を認めました。環境省では主に「景観と規模」について審査。「景観とは、例えば舟から処分場が見えなければ」。外から見えなければ、景観は損なわれていないのですね。
*    *     *
2010年6月、工事説明会が開催されました。前回の住民説明会から1年9ヶ月。その間行われたのは、突如追加された7億円の予算。処分場建設地の最終決定。環境省の特例許可。入札、そして落札業者との契約。止まることを知らない手続きは、住民の思いを全く無視したものでした。
「居眠りしている人は退場してください!」我慢しきれなくなった住民から声が上がりました。施工管理者であるパシフィックコンサルタンツ社員が説明映像の前でこくりこっくり。そんな工事説明会であきれる回答が飛び出しました。
以前行われた住民説明会では、「ボーリング地点は,処分場直下のジャストポイントではなかった」と答えていましたが、今回の説明では「直下のボーリング調査はしました!」同じ生活環境調査書に基づく資料で、一部事務組合(以下一組)の説明は正反対。
実は住民説明会で回答した担当者がこの春異動に。一組担当者は東京都職員。ちなみに今回一組が提出した実施計画書の設置許可を認めたのは東京都環境局・・・。説明会後、直下のボーリング調査は水質のために行ったもので、地質のものではなかった事がわかりました。「(直下については)調査をしながら施工していきます。これが一般的な工事の仕方です」。それって明らかに調査不足ですよね!
*    *     *
建設地は、「水海山(みずみやま)」。全国で4番目に降水量が多い八丈島の中でも特に雨が多く、水瓶である三原山の中腹に位置します。活火山では珍しく水に恵まれた島、八丈島。その水資源を子どもたちに残さなくてはならない。そんな島民の想いもむなしく、建設ありきの計画は今も粛々と進んでいます。
出典:「日の出の森支える会ニュース」No.16 2010.9.5.






☆坂巻氏コメント「八丈町水海山処分場の安全性について(メモ)」
☆八丈島「水海山」の緑と水を守る会:搬入道路工事本格的に
★「一組」って何?~八丈島「水海山」からごみ問題が始りました。

4 件のコメント:

  1. ほんとうに、残念なことです。なんと、コメントしたらいいのかわかりません。

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  2. みかんさん、コメント、ありがとうございます。

    昨日この件で「守る会」の長田さんとメールのやりとりをしました。八丈島に起こっている事は築地問題と同じだと感じています。

    長田さんたちは昨年9月に都議会に工事中止の陳情書を提出しましたが、継続審議とされてきました。それが、工事説明会(2010/6/17ー18)の直前5/27日の審議でその陳述書が不採択の決定を受けました。この問題で応援を期待した都議会第一党の民主党都議(定員127名中54名)たちまでも条件付きで不採択にしたのです。

    「守る会」がなぜ民主党に期待したかというと、2009年1月の八丈島町長選で、ごみ処分場問題が争点となり(島民半数以上が反対)、処分場推進派の現役町長の対立候補を民主党からたてました。民主党候補は、自民現の候補に小差で負けはしたのですが、その時の民主党候補者は民主党の松原仁衆議院議員の秘書だった人で、彼の第一公約は「水海山stop」でした。ですから、2009年7月の都議選で民主第一党となり、またその後9月の衆議院で民主への政権交代があり、八丈島の処分場建設計画の中止が期待できると考えたのです。でもそうはなりませんでした。

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  3. 長田さんはメールで「工事説明会の折には、坂巻(幸雄)先生にもアドバイス頂きました。お忙しいのに・・・本当に申し訳なく思います」と。今「守る会」は、支援関係者のアドバイスを受けながら、何とか工事を中止にしたいと、あきらめずに活動を続けています。10月には東京でこの問題の説明をする予定だそうです。「工事を何とか止めたい想いと、このような同じ想いを二度と経験して頂きたくない想い。それが今の会を支えています」「10月17日には町議選が。これから候補者に、水海山のことについて質問をしていこうと考えています」と。

    応援よろしくお願いいたします。

    感謝

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  4. こんばんは、みかんです。お返事ありがとうございます。私のブログでも、このエントリーの文章を転載し、応援記事らしきものを書いてみました。よかったら、ご確認ください。もし、転載部分に何か問題がありましたら、お知らせください。よろしくお願いいたします。
    民主党議員の寝返り、どこかで聞いたような・・・ああ、築地問題でも、民主党は寝返ってましたね。ホント、信用ならんなあ。何のために議員やってるんだろう?

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