昨日マイエンザ(=えひめAI=源流きらり)の開発者、曽我部義明さんの話を初めて聞くことができました。
微生物の話を専門家から聞いたのは2度目で、マイエンザ(えひめAI=源流きらり)というものがどういうものなのかはっきり理解できました。私は、重宝に使ってきた「源流きらり」のこともよくわかってなかったんだと改めて感じました。優れものだとは思ってましたが、超優れものでした。
肉眼では見えない微生物は空中のいたるところに存在し、その元は土ということ。環境の状態によって、存在してても休止している微生物が多数あり、環境状態の変化により(水質、土壌の改善等)眠っていた微生物が働き始めるとか、すごいものだと改めて思いました。マイエンザの材料の一つ砂糖を栄養にして活性化される酵母菌(ドライイーストから)、乳酸菌(ヨーグルトから)、納豆菌(納豆から)も空中には常時漂っているとのこと。
「よく汚れた下水の水をペットボトルに入れてきて、マイエンザできれいにできますか?」と質問されるんですが、と曽我部さん。「マイエンザには浄化能力はありません。環境中の微生物の働きを活性化させるスターターなのです。マイエンザの活性微生物は乳酸菌、酵母菌、納豆菌でそれぞれが異なるパワーを担っていて、酵素は汚れを分解、さらに酵母がアミノ酸を生成することで土着の微生物のエサや栄養源となり、水中や土中の食物連鎖を促進、それが結果的に環境浄化をもたらすという仕組みなのです」。源流きらりのパンフレットにイラストもあり説明もあるのに、曽我部さんの話を聞くまでピンとこなかった点が、はっきり理解できました。顕微鏡で400倍に拡大したスライド写真で酵母菌や乳酸菌の様子、納豆菌は非常に小さく400倍でもまだ点にしか見えないこと、他の大型の微生物が動いている様子(その一例としてクマムシの映像も)などを見て興味が尽きませんでした。
作り方の説明、実演があり、なぜあれほど少ない材料から多量の活性液を作ることができるのかもわかりました。納豆菌のパワーは非常に強く、ほんとうに少量でいいこと、砂糖とドライイースト、ヨーグルトで乳酸菌、酵母菌をまず働かせてそこに極少量の納豆を加える(500mlの活性液を作るのだったら、ひきわり納豆一粒でも大きすぎる位とか。納豆の容器についているねばねばだけでもいい位など)。瀬戸昌之先生の話でも微生物が短時間で倍々に増えることは聞いていましたので、それと同じことがマイエンザの作成過程で、3種の菌それぞれで起こるのだということがわかりました。納豆菌は強力なので、多すぎたり混ぜる順番を変えると酵母菌が生み出すアミノ酸をアンモニアに変えて失敗してしまうということもわかりました。
「青梅にはもう来ることはないかもしれないので駆け足でも全て話して行きます。眠くなったら寝ててください」と曽我部さん。弟の長年の知人(ごみ問題に関わり、多摩で農業も始めているAさん)と先日のアースガーデンで初めて会ったのですが、講演前は「源流きらりの使い方がよくわからないんです。EM菌の代わりに使いたいとおもってるんだけど」と。彼がQ&Aで農業での使用に関する質問を沢山されてました。
消臭パワーはマイエンザが弱酸性液であるため中和作用によって臭いを消すことも納得できました!!
曽我部さんの開発の動機、愛媛県庁の研究所の職員時代に、自宅で自費で研究されたものだということ、これも今回初めて知りました。「この開発や自宅での研究設備に税金は1銭も使ってません」と。最初「曽我部菌」と周りの人たちは呼んでいたそうです。それを愛媛県が使わせて欲しいと曽我部さんに頼み、県のために研究成果を提供したそうです。とにかく愛媛県に限定せず多くの人に使ってもらいたい、環境浄化に役立てたいとの一心で特許を申請せず、製法等をオープンにしてやってきた。ところが、その「誰でも作れる『えひめAI』」の理念を悪用して粗悪品を売って商売として儲けるだけの会社が出てきたそうです。そういう会社は今はまだ1社だけだそうですが、曽我部さんはそのことに衝撃を受け、「マイエンザ」と名称を改め商標登録し、また作り方も24時間で完成する方法に切り換え(えひめAIは仕込んでから約1週間かかる)、良貨を残す方法を今模索中のようです。
「なんで特許を取らなかったのか」「ビジネスとしてお金を儲けてそれをさらに環境浄化活動に還元した方がよかったのではないか?」と日本でも海外でも言われるそうです。「『三途の川はお金では渡れないし、これで金儲けをする気はなかった。ビジネスにしたい人には相談にのってきたしそれでいいと思ってた』と返事をしたら『地獄の沙汰も金次第ですよ』と言われてしまった」と笑ってらっしゃいました。Q&Aの時のすべての質問に熱心に答える曽我部さんの明晰さと深い知識、事例毎の経験、なんだか聞いていて胸がジーンとしました。話し方はソフトなのですがぴしっとした方でした。
曽我部さんも県庁の職員だった。ごみ問題では行政が悪いという話についなってしまいがちなのですが、どの場所にも心ある人はいるんだと改めて思いました。今の時代のもろもろを嘆き出すときりがなくなるのですが、曽我部さんから直接話を聞くことができたこと、彼の研究者魂が光り輝いて、世の中やっぱり捨てたものではないと真実思いました。会場の人々にも深い感動が広がり反応がすごかったです。ほんとうによい時間でした。
青梅フェスタの主催者に多謝感謝です。
注)「マイエンザ」の由来:microorganim(マイクロオーガニズム=微生物)の「マイ」と enzyme(エンザイム=酵素)の「エンザ」から。
かんきょう保安官レポート - もの知りテーマパーク - 8:59
保安官からのコメント みなさん、こんにちは。わたしは、公務員として公害や環境問題で県庁(けんちょう)や研究機関で働いてきました。約7年前に、食べ物から作る「 えひめAI」という環境に住む微生物の働きを助ける液体を開発しました。 ...
2006年9月22日には、「えひめAI」を使った村民の報告と開発者の曽我部義明氏を小菅村に招いて「えひめAI」についての講演会が実現しました。その時は「えひめAI」の知名度も低く参加者は少なかったのですが、参加した村民(特に女性たち)はその効果の高 ...
spysee.jp/曽我部義明/1019600/ - キャッシュ
---------------
これを書きながら「源流きらり」ホームページを読み直しました。そしたら、昨日の講演で話された内容の大切なところがほとんどすべて簡潔にわかりやすくまとめられているではありませんか!!お恥ずかしい!!マイエンザ「きらり」の働き、仕組み、使用方法がよくわかりますのでぜひご参考にしてください。
「源流きらり」商品情報
「源流きらり」活動の経緯
-「えひめAI」との出会い
- 愛華ちゃんの思いは私たちの思い「源流きらり」で世界の海をきれいにする
きらり使用方法
こんばんは、いい講演会だったようで、よかったですね。微生物はスゴいです!
返信削除みかんさん、微生物は人間の目には見えないんだけど存在しているでしょ。その見えないものにすっごく助けられてるっていうのが、すごいですよね〜!!
返信削除曽我部さんのこと今日も思い出してました。あの日あの時感じたエネルギーは何だったんだろうって。とっても穏やかな方なんですよ。でも存在自体が強烈でした。いつも応援したくださるみかんさんに感謝!!