2011年4月12日火曜日

20110321青木泰さんからのメール「環境省交渉で見た国の無駄遣い予算を東北復興に」


3月11日の大地震大津波原発事故後の3月21日に青木泰さんから以下のメールが届きました。掲載が遅れましたが紹介させて頂きます。青木さんに感謝。
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差出人:  青木泰
件名:   環境省交渉で見た国の無駄遣い予算を東北復興に
日時:   2011321 20:30:35:JST

皆様

御世話様です。
 東日本大地震による被害や影響はいかがでしたか?
ご家族・ご親戚・友人の皆様は、大丈夫だったでしょうか?
現状でも安定しない原発の早期収束と被害影響の防止、そして被害にあわれた多くの皆さんへの救援と街の復興を願って、この一文と情報をお届けいたします。

<環境省交渉で見た国の無駄遣い予算を削減し、復興支援に>
 3月11日の地震時に私は、日比谷公園にいました。東埼玉資源循環組合の第2工場の建設の中止を求めて、「東埼玉5市1町ごみ減量市民プランをつくる会」の武井和彦氏らと環境省交渉を終え、打ち合わせをした後地震に合いました。(詳細添付)
https://docs.google.com/document/d/1oaNFl_tU1HgX93RY_l3Cnu0_Tng_2xDQMgc8W_c59-s/edit?hl=en
 越谷の循環型社会地域計画では、越谷にある第1工場(日量800トン=200×4炉)では、数年の後に増大するごみ量(800数十トン)の予測値を考えたとき第2工場が必要だと計画が作成されていました。しかし武井氏らが実態を調べてみるとすでに焼却量は700トンをきり、予測値は根拠を持たず、第2工場建設は必要ないことがわかり、計画の中止を昨年来伝えていました。
 ところが、同東埼玉資源循環組合では、現状4炉ある焼却炉を1炉2年、合計8年かけて基幹修理に入るため、処理量は年間600トンに落ちる。そこで第2工場は必要という絵を描き、環境省の了解も取ったということでした。
 現状で余力のある焼却施設さえ、わざと処理量を落とし、それで処理できないからと新たな焼却施設をつくる。このような建設自体を自己目的とした計画に、国が交付金を出して良いのか?もしこんなことが許されるなら、箱物に金を使いたい自治体首長が居て、議会の監視のゆるいところでは、焼却炉建設ラッシュになってしまう。国は住民からのチェックがなければ、国費の無駄遣いをこのように行うのか?
 さすがに環境省の回答は、そのような内容は知らなかった。調べてみるということでした。
 そしてその後に地震でした。地震と津波にあった東北地方は、TVや等を見ていても壊滅的な打撃を受けています。
 多くの心ある人たちが、ボランティアに駆けつけ、寄付を行い復興支援の輪が広がりつつありますが、現状で影を落としているのは、国が復興支援策の骨格を示していないことと原発問題の行方だと思います。
 民主党の岡田幹事長は、当初予備費1兆円で対処するといっていたのは取り消したようですが、算定されている損害額が、20兆円とも30兆円とも言われるなかで、大型補正を組む前に現状の無駄を削る方針が伝わってきません。焼却炉の建設で言うと今年度の交付金は、全体で465億円の予算を組んでいますが、予算枠を維持するための予算化となっていて、これまで毎年200億円近い不用額を出してきた経過から言って、「0」にしても問題はありません。
 もちろん焼却炉関係だけでなく、ダムやその他の土建・建設事業やCO2対策名目で外国に金をばら撒く排出権取引(*1)等の予算、「投資型予算」も東日本大地震の実態を考えたとき、まず今年度はストップし、東北復興に集中すべきと考えます。
 民間での寄付やボランティア活動は、被災者に勇気と活力を与え、こうした復興事業にとって、欠かすことができないものですが、国による予算再配分を含めた復興計画がなければ、それらは生かすことができないと考えます。
 東日本大地震の前に計画した国の予算は、大幅に削減見直しし、原発の停止ー廃止に取り組み、中長期の復興計画に当たっては、当然現状の原発を軸にしたエネルギー政策を転換し、自然エネルギーの活用を図る方向等各所での見直しが必要と思います。
 今回の震災を受けて、建設土木関係の民間業者は、持っている重機類をすでに東北に移動させつつあり、東北に集中する復興計画は、すでに民間ベースで用意されつつあります。
 原発事故の情報を公開させ、放射能の被爆対策に取り組む中で、影響を敏感に受ける子供たちは、長期に地方に疎開させる等の検討も行い、日本の復興・再生をかけた取り組みが必要になってくると思います。
 皆様もご検討下さい。
 
青木泰
*1排出権取引制度は、重要な制度ですが、現状日本は国内でのCO2対策について、後ろ向きで、京都議定書の削減枠の帳尻を合わせるために、外国への資金投入という形でCO2削減を図ろうとしています。



<環境行政フォーラムの皆さんからの原発関連情報です。>
5人の方からの6件の情報のお知らせをいたします。
1)新井洋子氏—広瀬隆「福島原発事故 -メディア報道のあり方-
2)池田こみち氏—「2歳未満の子供は約5,50 0 Bqで許容線量超える」仏CRIIRAD
3)飯田哲也氏—㈰ 「最悪シナリオはどこまで最悪か」(飯田哲也) ㈪放射能漏れに対する個人対策(山内正敏)
4)野中公彦氏—原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫
5)ごみ探偵団ブログー政府マスコミ、ごまかし危ない(武田邦彦)
  
1) 新井洋子さんからの情報です。
別なMLで表題の放送内容が送られてきました。

http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/109a.htm
広瀬隆「福島原発事故 -メディア報道のあり方-
「ニュースの深層」朝日ニュースター 317日(木)2000〜 放送
インタビュアー:葉千栄(東海大学教授)、前田真里
大変な状況だということ、改めて認識いたしました。


2)池田こみちさんからの情報です。
EPPから転送します。


From: Toshiki Mashimo <mashimot@kyodonomori.com>
Date: Mon, 21 Mar 2011 14:02:14 +0900
To: 
ReplyTo: エネルギー政策ML <epp@list.jca.apc.org>
Subject: [epp 14785] 2歳未満の子供は約5,50 0 Bqで許容線量超える:仏CRIIRAD が日本の汚染農産物評価

フランスの独立の放射能測定団体CRIIRAD*が、日本で公表された茨城県産農産物の放射能測定結果にもとづく評価を発表しています。以下その仮訳です。

チェルノブイリ原発事故のさいのフランス政府情報操作に対抗して、独立の立場からの放射能に関する情報を市民に提供することを目的に設立されたNPO。環境保護NPOとして国の認定を受けており、ローヌ-アルプ地域圏、ドローム県、イゼール県、アヴィニヨン市など多数の自治体と環境放射能測定や放射能に関する啓発活動、放射線防護などの委託契約を結んでいる。2006-07には仏領ポリネシア政府の要請で、モルロアでのフランス核実験の影響調査を行っている。

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CRIIRAD (放射能独立研究情報委員会)コミュニケ
20113209時発表

日本における食品の放射能汚染
Contamination radioactive des aliments au Japon

本日320日(日)朝、多くのフランスのメディアが、「福島第一原発の近隣市町村産の食品の一部に放射能の痕跡が検出された」との情報を報道しており、汚染は危険のないレベルとみられるとしている。

この情報は間違っている

食品の分析結果がようやく公表された(ホウレンソウやサラダ菜のような食品は1週間以上前から放射能を受けている)。公表された数値はまだ非常に(あまりにも)部分的なものだが、放射能の強さを知る手がかりになる。

非常に高い汚染レベル(これは放射能の「痕跡」というものではない)がホウレンソウから検出された:ヨウ素1316,100 Bq/kg15,020 Bq/kg(平均10,450 Bq/kg)。

試料採取地点は福島第一原発近隣の市町村ではなく、茨城県の原発の南約100kmにある7市町村である。

5の子供の場合、ヨウ素13110,000 Bq摂取しただけで年間許容量の1 mSvに達してしまう。2未満の子供の場合、約5,500 Bq(茨城県産のホウレンソウに含まれる放射能よりもはるかに低い値)で許容線量に達する。

汚染された食品(葉もの野菜、牛乳、生チーズなどの危険食品)は、「危険がない」と言えるものではなく、消費しないよう回収すべきである。もちろん、被曝線量は高いものではなく、いますぐ危険というものではなく、福島原発の対策にあたっている作業員たちの被曝レベルに比べればはるかに低い。しかし、だからといって防護対策が必要ないことにはならない。汚染食品の摂取による汚染の上に、放射性のガスやエアロゾルの吸入、原発からの放出物や地面に堆積した放射能による被曝も加わるからだ。




3) 飯田哲也さんからの情報です。
㈰ 「最悪シナリオはどこまで最悪か」
以下のページで公開しました。
http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf
まだVer.0で、放射能被曝の広がりについて、
さらに考察を加えたいと思います。
㈪ 放射能漏れに対する個人対策
----- Begin forwarded message -----スウェーデン国立スペース物理研究所の
山内正敏さんという方の書いた以下の記事が昨日(20)頃より話題のようです
放射能漏れに対する個人対策 http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
要点を抜き出すと

(1) 1000
マイクロSv/時に達したら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(2) 100
マイクロSv/時に達したら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。

(3) 
妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、300マイクロSv/時に達し

たら、緊急脱出しなければならない = 赤信号。
(4) 
妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、30マイクロSv/時に達した

ら、脱出の準備を始めた方が良い = 黄信号。
  逆に言えば、(2)や(4)の1割以下(普通の人で10マイクロSv/時、妊娠初期の
人で3マイクロSv/時)なら安心して良い

(5) 
もしも原発の近くで50ミリSv/時を越えたら風下100km以内(左右60度の扇形)の
人は緊急に屋内に退避し、100km以上でも近くの放射能値情報に随時注意する = 赤信
号。
(6) 
もしも原発の場所で急に5ミリSv/時以上の上昇が見られたら、風下100km

内(左右60度の扇形)の人はなるべく屋内に退避し、100km以上でも近くの放
射能値に随時注意する = 黄信号。

4)野中公彦氏からの情報
原発がどんなものか知ってほしい(全)
平井憲夫(http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about
私は原発反対運動家ではありません
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

5)      吉田紀子さんからの情報です。
     RT @wiredvision: 福島原発事故で今気になっていること
    【放射能汚染シミュレーション】仏/ドイツ/ウイーン
フランス放射線防護・原子力安全研究所 http://bit.ly/fszBxQ  ドイツ気象庁 http://www.dwd.de/  ウィーン気象地球力学中央院http://bit.ly/feVjyU #hinan #genpatsu
    政府マスコミ、ごまかし危ない(武田邦彦)
「ごみ探偵団」を検索してください。

武田邦彦 (中部大学) 福島の原子力発電所の
情報を出しています.昨日から政府やNHK、解説者が放射線の
読み方をごまかし始めました。きわめて危険なので、
記事をアップしました。また継続して出していきます。

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