2011年10月9日日曜日

20111004 福本勤先生からのメール、シリーズ報告(11) 朝日新聞の「除染 東京ドーム80杯相当」の問題記事に関して


福本勤先生からの10/4付けメールを先生の許可を得て掲載します。
福本先生はじめ皆様に感謝。
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差出人: 福本勤
件名: シリーズ報告(11) 朝日新聞の「除染 東京ドーム80杯相当」の問題記事に関して
日時: 2011104 20:08:48:JST

東大教授 森口裕一先生、個人の立場の杉本裕明様、環境省災害廃棄物安全評価検討会委員・国立環境研 廃棄物研究セ長大迫政浩博士様、他
関係各位

セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について11915朝日新聞「除染 福島の14%必要 東大教授試算 東京ドーム80相当問題記事

  今回のメール内容は、シリーズ報告「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)~(10)」とは 直接的には余り関係ないのですが(人と人との関係は余り変わらないものの)、間接的には関係があり、後掲の「10月2日の杉本裕明さんからE-mail(青字)などは、今後新聞を読む上でも 人によっては 大いにご参考になるのではないか と愚考しますので、全文を掲載させて戴きます。
 このシリーズ報告を、 山積雑用に追われ、パソコントラブルも重なって、しばらく休んでいましたので、「病気でもしているの?朝日新聞記事の件はどうなったの?」と ご心配の電話などを下さる方が 有り難くも何人か おられました。 そこで、今回は 朝日新聞記事問題だけで かなり長くなりますことから、この問題だけについて送信させて頂くことにした次第です。シリーズ報告(12)は 追って送信させて頂きたく思っています。 ご意見、ご異論をお寄せ戴ければ幸甚です。

  さて、去る915日朝日新聞朝刊1面の記事除染 福島の14%必要 東大教授試算 東京ドーム80相当(添付)が掲載されました。この記事に関して、杉本裕明さん(朝日新聞 敏腕記者)が1個人の立場からということで ご送信の 次のE-mailを 受信しました。                                    
  序に、杉本裕明さんの後掲の9月2日のE-mailに出てくる925読売新聞朝刊1面記事「汚染土除去 最大2800万m3(東京ドーム23」も添付しておきます。
  朝日新聞はどうしたのでしょう?

From: 杉本裕明 Sent: Sunday, September 18, 2011 11:53 PM    To: '福 本  勤'
Subject: RE: ①焼却灰をどこで最終処分するか 周辺環境の焼却排ガスによる137Cs等汚染 資源・エネ・税金無駄遣いのもう一つRDF
(福本様) 
  森口さんへの連絡先もわかりませんから、みなさんに危惧したことをお伝えします。
例のおかしな朝日新聞の記事ですが、森口さんが朝日新聞に提供したデータのいいかがげんさには驚きました。
こんなアバウトな、でたらめに近い「試算」を出すとは驚きです。
書いた記者も幼稚極まりない。除染の実態をしらずに書いているのでしょうが、
こんな記事を期待して森口さんは情報を提供したのですか。
1トン当たり80万円?かかるという「トンデモ試算」にはびっくり仰天しました。
環境省に命令されて、できるだけ高いコストにして除染なんかできないということを、
宣伝したいわけですね。
放射能については、不安をあおりまくるむちゃくちゃな言説がばらまかれ、危惧していましたが、こんどは、政府側から、反対の立場でこんなでたらめがでてきたのかと、がっかりです。
森口さんは、どう考えてこんなものを提供したのか、意図がわかりません。
南川事務次官に頼まれたのでしょうね。杉本裕明
 これに対して、次の杉本さんのE-mailを記入したシリーズ文「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(10)」を 皆さんに送信しました。

杉本裕明記者様 
1.尊敬する杉本裕明記者様からのE-mailを 有り難く拝受致しました。
 下記の東大の森口先生のデータのいい加減さ」、「でたらめに近い『試算』(朝日新聞915日一面記事)、等々の 仰せのことについて、もう少し具体的に、お思いのままを ご教示賜ることが出来れば幸甚です。
 朝日新聞の記事につきましては、例えば確か4月末日の記事について、技術的な点も含めて、具体的に不味いと思われる点がありましたので、朝日新聞社に電話で質問・助言をしようとしましたところ、「うちの記者がそんな不味い記事を書く筈がない。不味い点があるのなら、具体的に書いて送られたい。」と些か横柄な返事でした。 手紙を書く時間もありませんでしたので、そのままにしたことがあります。 僕がおかしくなったのかなー と些か不安に思っていましたが、今回の杉本様のE-mailを拝受致して 幾らか安心しました。
2.このE-mailの最後に、森様が ご所見を3行ほどお書き戴いているのですが、僕の知人に森姓の方が5人おられ、その一部の方にしかE-malしていません。お前もお知らせ戴ければ幸甚です。  拙E-mailを見られた経緯も お知らせ戴ければ幸甚です。

2週間後の今になって気付いたのですが、この森様は、森治文 朝日新聞記者様のようですね。 ご意見を、歓迎致します。
 
2011年9月19日                福 本  勤 

                              
これに対して森口先生と杉本裕明さんから、夫々 次のE-mailを 19日に受信しました。

福本先生・皆様




文面は杉本様あてになっていましたが、メールのあて先が森口、大迫あてになっておりました。杉本様のアドレスが今すぐ手元にないため、よろしければこの返信を杉本様あて転送下さるようお願いします。
杉本さんが驚かれるのも無理はありません。私が進んで提供したわけではなく、環境省からなんらかの意図をもって頼まれたものでもなく、ある資料に掲載していた1.2m3という数字だけが一人歩きしたもので、記事の大半は記者の創作です。むろん1トン80万円などという数値に私は言及していません。取材は受けましたので、報道すべきレベルの数値ではないことは伝えましたが、あのような報道をされてしまい、不本意極まりありません。
杉本様から、私が環境省から頼まれてそのような試算を発表したと疑われてしまったことも残念ですが、これについては別途杉本様あてに直接ご説明する機会をいただきたいと思います。
万一、環境省がそのような意図をもっていたことが判明した場合には、しかるべく対応しますので、そのような情報がありましたらお知らせ下さい。
なお、このメールは担当記者にも別途送付しておきます。       森口


(福本様)森口さんへの非難や批判が直接の目的ではないので、言葉足らずな部分を訂正しておきます。
この変な記事は、汚染面積を単純に5センチ削ると1億トンになることをニュースにしていますが、こんなアバウトな試算を前提に金額まで試算して公表していいのか、と思ったものですから(森口さんは現地で汚染調査を実際にされているのでしょうか)。
ただただ、「総量」と「額」の大きさだけに記者が飛びつき、森口さんが何の制約もなく、それを容認されたのでしょうか。
汚染地域は1ミリシーベルト以上を一律となっています。空間線量で1ミリシーベルトといえば、土壌濃度はキログラム当たり3000ベクレル程度でしょうか。とすると、いま、民間の埋め立て処分場が受け入れている8000ベクレル以下の焼却灰は1万~せいぜい3万円程度ですよね(言い悪いは別に、最近になって10万ベクレルまでOKになりました)。
こんな実態に触れず、記事は単純な試算をしており、それが1トン当たり80万円となると書いたのです。
さらに1億トンの根拠もはっきりしません。土以外の住宅やコンクリートの道路、川、湖、森林などはどのように評価されたのでしょうか。
記事を読んだだけでは理解できませんでした。やっぱりこれもすべてはがすわけですか?
根拠のはっきりしない記事にある「数字」や「金額」が流布されることを心配しています。 
私は、これまでに休みをとって福島市、郡山市の汚染地域を結構熱心に歩き、除染の実態も見たり、末端で働く人の話を聞いたりしてきました。その実感とこの推測記事とのかい離があるので一言言ったほうがいいのではないか、と書いた次第です。夜中だったこともあり、言葉がちょっときつかったかもしれません。
なお、私は新聞記者ですが、記者の肩書でメールしたわけではありません。
あくまでも個人的な感想を述べさせていただいたまでです。
なお、森口さんが要望されていますが、私も、Aさんの言ったことと、Bさんのいったことが区別して書いていただければ誤解せずによめると思います。焼却をめぐる話は専門性の高いことでもあり、素人記者には十分、理解できない点もあります。もう少し、素人にもわかるように紹介していただければと思います。                                 杉本裕明

 その後お二人の間でやり取りして戴き、10月2日に杉本裕明さんから次のE-mail(青字)を戴きました。     文中朱字は、福本が無断で記入したものです。 杉本裕明さんの文中で、読みやすいようにと思って、福本の独断で ひらがなを 漢字に変えた箇所もあります。

福本様、森口様
                     杉本裕明
あの後、森口先生とメールを交換し、電話でも少しお話し、事情が飲みこめました。
森口さんがその記事に対し、記事を書いた森治文記者に抗議したことや 経過をしり、
森口さんには何の問題もないことがわかり、これ以上書かないほうがいいと思っていました。
ところが、同じ森記者が懲りることなく、また、でたらめ記事を書いているため、環境省の説明と記事との相違を他の方にもきちんと説明しておいたほうがいいと判断しました。 ここで書いているのは、朝日新聞記者としてではなく、あくまでも1市民としての感想ですが、これまでの森口さんとの関係など一部については、記者として経験したことを参考のために付け加えてあります。

福本さんが汚染物質の対策としてごみ焼却と発電、その後の新しい処理方法を提案され、議論はこなれているとは言えませんが、森口さんが説明されたりして、有意義な話を読ませていただいていました。 森口さんの調査をもとにした記事が朝日新聞に大きく出ていました。9月15日付朝日新聞(1面)。内容は、森口さんの試算で、毎時1マイクロシーベルト以上の除染対象の可能性のある面積が2平方キロ、5センチの除染で1億トンあることがわかったというもの。行き場のない汚染土壌のカラー写真をつけ、1面トップの言い扱いなので、読んでみましたが、読むに耐えないひどいものでした。

たとえば、のっけからこんな疑問がわきました。
処理にかかるお金を試算し、六ヶ所村の貯蔵施設にかかったコストで計算し、トン当たり80万円、計80兆円かかると書いています。
環境省が10万ベクレルまでなら搬入可能とした管理型処分場なら、トン当たり1万5000~せいぜい3万円といったところなので、あまりに実態を知らない架空の数字だと思いました。
年間の追加被曝量を1ミリシーベルトに抑えるため、森口さんは、毎時1マイクロシーベルトの分布域を調べたと、記事にあったが、毎時1マイクロシーベルトなら年間の被曝量は8・7(福本記:1×24×365=8.768.8)ミリシーベルトになります。小学校低学年で習う算数もできていないことから、この記事のでたらめさがわかります。普通この記事を読んだら、「森口さんは本当に東大教授なのか?」と誰もが疑いを抱くことでしょう。
除染は、森林も同様に5センチ剥ぎ取ると仮定しています。木が林立する中で、どうやって剥ぎ取るのか。そんなことが可能なのか?
私は、一読者としてここまで読んだ時点で、この記事は、架空の話(いわゆる「与太記事」)だと思いました。これを読んだ被災地の住民は驚き、こんなに大変なのか、お金がかかるのか、と感じることでしょう。
一方で、喜ぶのは環境省だと思います。何しろ巨大な数字と金額を東大の教授が保証してくれたのだから、概算要求に利用できます(財務省への説得材料。官僚は折衝のときに、こうした記事をよく使います)。それで、森口さんを使って、「与太記事」を書かせたのか、と考えました。森口さんは国立環境研究所のセンター長の際、人物、研究内容、説明責任の果たし方など、非常に信頼していたので、驚きました。さらに記事には森口さんの簡単な談話がついていたので、記事全体の内容についても当然、OKサインを出しているものと考えていました(普通は、専門家が資料を提供してくれた場合、記者は原稿を見せて、一つ一つ確認をとっていきます。それがないと必ず、あとでトラブルになりますから)。
 ところが、森口さんに尋ねると、全然違うという。どこかから資料の一部を手にした森記者が、創作して書いたものだというのです。談話を求められた森口さんは、そんな いいかげんな記事が出ると困ると抗議したそうですが、森記者は耳を貸さなかったというのです(取材ルールの逸脱)。

この記事が出た後、9月25日の読売新聞は1面トップ(福本記:環境省試算「汚染土除去 最大2800m3=東京ドーム23杯分)で、環境省の「環境回復検討会」に出される予定の資料の内容を伝えました。森林は落ち葉などの処理にとどめ、それを森林全部で行うと他の地域の土壌も含め最大で2808万立法メートル。面積は2419平方キロなどと、資料に基づいて正確に書かれてあります。28日にあった検討会にこの資料が出され、朝日も含め、各紙が読売新聞を後追いしました。朝日は「完敗」しました。
ただ、この検討会の内容は、私にとっては 到底 容認できないものです。環境省のこれまでの環境行政の基本ルールから大きく逸脱しているのです。 これを書くと、かなりの分量になるのでまたの機会にします。

この後、また変な記事が朝日新聞に載りました。9月29日の7面。見出しは「汚染土壌の中間貯蔵施設 『9千万立方メートル必要』」。環境省の南川秀樹次官が記者会見で、中間貯蔵施設の規模について、「多めに見積もって幅3キロ、奥行き3キロ、深さ10メートル」と述べ、約9千万立法メートルの容積が必要との見方を示した、と、また、森記者が書いています。
 私は、環境省の担当部局に、この記事の真偽を尋ねました。担当者は「記者会見でこの内容を言ったのは間違いないが、次官の言った内容は間違いです。誰もその後、真偽を尋ねなかった。が、聞かれたら、事務方が当然否定してました。朝日以外にどの社もこの発言を取り上げませんでしたよね」。検討会で最大2878万立法メートルと公式に出しておいて、事務次官がなぜ、9000万立方メートルなんて数字を持ち出すのだろうか。
森記者は「厚いコンクリート壁で囲った区画をいくつも造る分、容量が減るうえ、―――」なんていろいろ推測を交え、「余裕を持たせる必要がある」と書いています。私もずいぶん全国の処分場や貯蔵施設を見てきましたが、容積の3分の1しか入らない施設とは初耳です。これも記者の「捏造」といってでしょう(福本記:「と言っていいでしょう」?)
 たぶん、1億立方メートルの記事を書いたあと、読売新聞に正確な記事が出てあわてた。デスクからも「どうなっているのか?」と詰問された。困って事務次官が言った「3キロ、3キロ、10メートル」に飛びつき、自分で9000万立方メートルとはじき出し、1億立方メートルの記事があながち間違いではないと繕おうとしたのだと推測しています。
 どんな素人の記者でもこんな信憑性のない発言を記事にすることは絶対にありません。いわば、この記事は朝日新聞社の上司に、以前の記事の正当性を言わんがための『社内向け』記事だと推察します。
なぜ、南川次官が記者会見でこんなウソをついたのかについては、私なりに回答がありますが、ここではやめておきます。
しかし、こんな「与太記事」を読まされる読者はたまったものではありません。

しかも、ご丁寧なことに、10月1日付の朝日新聞の2面をみると、除染の大変さを説明する部分に、「幅3キロ、奥行き3キロ、深さ10メートルの超大型規模施設が想定され」と書かれています(匿名の記事だが、だれが書いたのだろうか)。南川次官が話し、森記者が書いた「ウソ」がこうして既成事実化し、独り歩きしています。喜んでいるのは、南川次官とゼネコン、ゼネコンとつながる民主党議員でしょうか。                          【福本 注)10月1日朝日新聞2面の大きい記事「解除の先 遠い日常」の最後に、「除染作業で取り除いた土の置き場も決まらない。中間貯蔵施設を福島県内に設ける方針だが、「幅3km 、奥行き3km、 深さ10mの超大規模施設が想定され、手をあげる自治体は現れそうにない。」との記事が掲載されています。


森口さんについては、談話が載ることを了解したのなら、ちゃんと原稿の全部に目を通し、細部にわたって了解しないものは掲載を認めないという強い姿勢をもってほしかったと思います。記事が出たあとで訂正やお詫び記事を出させるつもりなら、正式に広報室を通じてしかるべき対応を求めればよかったと思います。あの記事ではだれが読んでも森口さんの試算だと思ってしまいます。かつて、オピニオン面で、私が森口さんにインタビューした記事が載ったことがありますが、事前に原稿を見てもらい、チェックと修正を重ね、記事にしたことはご存じでしょう。記事というのはそういうものだと思います。

福本さんが言っておられる処理方法は、今後、除染をどう進めていくのか、焼却灰と下水汚泥をどうするのか、という二つの課題に分けて、環境省に設置された二つの検討会で議論されていますが、いずれも非公開で、出された資料や議事論点を読む限り、環境省がかなり強引な方向に持って行こうとしていることがわかります。 国民が監視できない状態にしたまま、国民の健康にかかわるこんな重要な問題が こっそり決められていることに対し、憤りの気持ちでいっぱいです。

私は、「NPO法人 持続社会を実現する市民プロジェクト」を立ち上げていますから、今後はこの団体のホームページでこうしたマスメディアの問題点も論じていきたいと思っています。
  以上10月2日付け杉本さんメ-ル。 

これに対して、森口先生から 次のE-mailを戴きました。

福本様
  細かなことを書き始めるときりがありません。杉本記者が以前から私を信用して下さっていたこと、今回も誤解が解けたことは明確ですので、杉本さんとのやりとりについて、とくに付け加えることはありません。5月に別の記事で森記者が森口のコメントを載せた際、掲載前に確認の電話をくれていましたので、今回、よもやあのような記事を書くとは思わず、警戒が足りなかったことは杉本さんの指摘どおりです。前夜、1面でいきますから、の通告だけでした。
森口が9/14の環境省の会議に提出した資料は全く別のもので
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/01-mat6.pdf
9/14の会議に森口がそのような資料を提出しなかったことは、環境省の副大臣、政務官の会見
http://www.env.go.jp/annai/kaiken/h23/fs_0915.htmlでも明言されています。その際、環境省としても精査、把握して
いかねばならない、とされていたものが、9/27の会議に提出され、その会議には私も1m3という報道のもととなった資料がどのような経緯で作成されたかを説明した資料を提出しています。
下記のファイルでたまたま1つにまとまっています。
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/02-mat4.pdf
 なお、実際に除染で出る処理対象物が1億m3というのは、空間線量1μSv/h以上のところ約2000km2に対する数字としては過大だと考えていますが、昨日、細野大臣は福島県との会合で、年間15mSv(空間線量では0.230.99μSv/h相当)の地域の除染についても、国の財政支援に前向きな発言をされているので、結果的に、環境省が27日の会議に出した数値よりも、除染の規模は大きくなる可能性が高いと考えています。
飯舘村での除染に精力的に取り組んでおられる田中俊一氏も6000m3という推計を出しておられます。   
 森口


10月4日のE-mail は以上。


()環境技術実践機構 理事                            
日本サステナ㈱取締役 環境保全工学研究所 代表          
   中国 清華大学  客員教授          
京大工博  福  本    
環境保全工学研究所 658-0001神戸市東灘区
森北町4-15-16 TEL078-411-9606
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20110915 朝日新聞、20110925 読売新聞 記事
https://docs.google.com/document/d/1Fmbkd5zKspn88uJ-WJZq-zS9GeXliTVWqhDBi6aN0io/edit?hl=en_US

 asahi.com(朝日新聞社):除染対象、福島全土の7分の1 専門家が最大 ...
www.asahi.com/national/update/.../TKY201109140739.ht... - キャッシュ2011915除染土壌の体積は東京ドーム80杯分に相当する1億立方メートルに上る計算だ。 ... 森口教授は、除染の考え方や手順などを盛り込んだ除染基準をまとめるために環境省が14日に初会合を開いた有識者による「環境回復検討会」のメンバー。 ...

福島除染土、最大2800万立方m…環境省試算 : 科学 : YOMIURI ...
www.yomiuri.co.jp › 科学 - キャッシュ2011925東京電力福島第一原子力発電所の事故で放射性物質に汚染され、除去が必要となる土壌の量と面積について、環境省の ... 年間5ミリ・シーベルト以上のすべての地域を対象にすると、東京ドーム23杯分に相当する約2800万立方メートル、 ...

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2011年10月7日金曜日

資料:「第3 、4回 放射性物質を含む廃棄物への対応(前、後編) ―独立行政法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター センター長 工学博士 大迫政浩氏―」月刊廃棄物2011年8、9月号


シリーズ
がんばろう日本!災害廃棄物にどう立ち向かうか~復興を目指して~
3回 放射性物質を含む廃棄物への対応(前編)
独立行政法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター センター長 工学博士 大迫政浩氏
2-4pp 月刊廃棄物 2011年8月


シリーズ
がんばろう日本!災害廃棄物にどう立ち向かうか~復興を目指して~
第4回 放射性物質を含む廃棄物への対応(後編)
独立行政法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター センター長 工学博士 大迫政浩氏
月刊廃棄物 2011年9月
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=explorer&chrome=true&srcid=0BzopYmjFsal1MzJiNTU4OWMtMzBlMy00ZDE1LTk5YTMtMWRiMzViYTBhZDU3&hl=en_US

月刊廃棄物 目次
http://www.nippo.co.jp/rd/









月刊廃棄物2011年最新号、廃棄物、環境保全、再資源化


www.nippo.co.jp/rd/ - キャッシュ
月刊廃棄物 日々、深刻となる廃棄物問題。 ごみ処理・リサイクルの実際的な解決方法を 具体的に紹介する廃棄物問題の総合誌。 日本のみならず、海外の情報 ...独立行政法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター センター長 工学博士大迫政浩氏― ...
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管理人の私的感想 (20110909記)

9月号の最初のページに以下言明があるのですが、これが全てを語っているという気がします。但し、1)ー3)の点の大迫氏の主張に関して、大迫氏はそれを裏打ちする実態把握もしていなければデータも文献も十分もっていない。国と大迫氏のような学者たちが振りまいて来た安心安全を喧伝する恣意的なデータに基づいて以下の言説がなされているに過ぎない。

廃棄物に含まれる放射性物質の濃度は相対的に低いのですが、焼却処理などの過程で濃縮します。1)排ガス処理で十分な除去性能が確保されているので、煙突から拡散して汚染を撒き散らしているということは全くありません。2)周辺環境の放射性物質を一箇所に集めて分離濃縮しているのです。ある意味で積極的に濃縮、減容化したものを一括して管理していくという考え方も合理的といえます。3)詰まり今後は、焼却灰に濃縮して。。。。
(注1:。。。。以下、書き取り省略、注2:1)ー3)のナンバリングは便宜のため管理人が挿入、原文にはない)

大迫氏は7/5日に取材を受けています。

不思議なのは、焼却炉の焼却から生じる問題について8月号も9月号も殆ど触れていない。ただただ1)のような書き方で、煙突からの放射性物質の飛散はないと言い切ってしまっている。記事の大半は焼却灰の埋め立ての問題か下水汚泥の処理の問題、さらにこの10年近くで駄目駄目技術と見なされた灰溶融炉の利点の売り込み。要するに、真に廃棄物の専門家に説明を求めている肝心な点について、すべてはぐらかされています。①気化したガス状放射性物質のバグのすり抜け、煙突から大気へ、②煤塵の実際の捕捉率、既存焼却炉のバグの扱いの困難さから来る不具合の数々、③処分場そのものが有害物質等で地下水汚染や環境被害をもたらしてきたし今も各地で問題点が指摘されていて公表の数値も運営方法も信頼されていない実態がある。その点は一切ふれず埋め立てても平気などとんでもない、と感じます。

環境省の8/27日第6回非公開会議後に出た資料が大迫氏の記事での発言に沿った方針内容になっています。資料、ざっと読みですが、そう感じました。

資料:「循環型社会の虚構と現実(65) 放射性物質による環境汚染の問題点」 村田徳治 月刊廃棄物 2011年8月号

「循環型社会の虚構と現実(65) 放射性物質による環境汚染の問題点」 村田徳治
月刊廃棄物 2011年8月号 66-71 pp 


月刊廃棄物2011年8月号、廃棄物、環境保全、再資源化


www.nippo.co.jp/rd/rd201108.htm - キャッシュ
月刊廃棄物 2011年8月号目次. 溶融スラグ利用のいま. 【インタビュー】. 灰溶融をなぜ行う ...

2011年10月6日木曜日

20111005 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」10/5〜東電の「爆発はなかった」中間報告、「絵本」他についてのコメント

From  満田正
日付  201110521:41
件名  Re: [tamakannet:99] 福島包囲網日誌(10/5)

たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。
なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。
また、このメーリングリスト記事は、「ごみ探偵団(http://gomitanteidan.blogspot.com)にも記載されています。

ようやく「福島原子力事故調査委員会」の本性が露になった。としても私は彼らの見解を否定する根拠がない。
圧倒的データと経験で彼らは会合を重ねている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111001-OYT1T00929.htm?from=top
「福島第一原子力発電所の事故を巡り、東京電力が社内に設置した「福島原子力事故調査委員会」(委員長=山崎雅男副社長)の中間報告案の詳細が明らかになった。
 2号機で水素爆発があったとする従来の見解を覆し、爆発はなかったと結論付けた。事故を招いた津波について「想定できなかった」と釈明し、初期対応の遅れについても、「やむを得なかった」との見解を示すなど、自己弁護の姿勢が目立つ。東電は、社外有識者による検証委員会に報告案を諮った後、公表する方針だ。
 同原発では、1号機の原子炉建屋が3月12日午後に水素爆発を起こしたのに続き、14日午前に3号機が水素爆発した。さらに15日早朝、爆発音が響き、4号機の建屋の損傷が確認された。爆発音の直後に2号機の格納容器下部の圧力抑制室の圧力が急落したため、東電は2、4号機でほぼ同時に爆発が起きたとし、政府も6月、国際原子力機関(IAEA)に同様の報告をしていた。」という報道である。
如何して、こうした結論が導かれたのかその報告書を批判したとしても、無意味のような気がする。要するに、東電は福島原子炉包囲網から見れば、外の人である。外の人の情報は外で作られ、整理され、管理されて、中からは見えないところにある。結論だけは、相手を意識するので即座に公表される。福島原子炉を巡る外と中での信頼関係は失われ、より敵対する関係へとシフトしている。不幸と思うのだが、東電はその役割を引き受けようとしている。
そのような中で、同志Hから素晴らしい絵本が送られてきた。絵本といっても中味は映像という自己記述である。この映像の作成者が、どのような意図でこの映像を配信いるかは。私は理解しかねている。その映像は福島原子炉という超厳戒体制の中で、よく撮影されたということ以外には何らの新鮮味はない。もしかして、さらに重要な情報が隠されているかどうかは別問題である。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-803.html
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-909.html#more

当然、厳戒体制を敷いている東電側としては、如何してその撮影が可能であったかをチェックする。撮影者の意図はここにあるらしい。東電がいかに厳戒体制を敷いたとしても、福島原子炉は裸同然である。と撮影者は言いたいようだ。私は、この撮影行為が次の限界体制を生み、次の現場労働者への締め付けが開始されると見る。所謂、撮影者は挑発者であるし、むしろ、東電の厳戒体制をチェックするために派遣されたのではないかとも推察する。彼の純粋な気持ちを差し引いても、東電側はこの映像に被害を受けないし、むしろこの映像行為を利用できる。
話は異なるが、私はデモに参加した経験が多い。デモは警察官の規制を受けるが、挑発者が出ると、さらにその警戒は強くなり、規制も厳しい。デモの目的に応じて挑発も必要であるが、挑発はデモ規制側から出される場合が多い。所謂、デモでの挑発行為はマッチポンプである。デモ隊の意識を鼓舞するために必要な行為も、より大きな警戒態勢を呼び込む。
私は異なる二つの情報(1つは原子炉爆発隠蔽、もう1つは原子炉内撮影)がほぼ同時に出されていることに時代のきな臭さを感じる。それは東電側の戦闘宣言とそのための準備である。81日から情報統制が始まったのに加えて、福島原子炉内からの情報が一方的にしか発表されない中で、福島原子炉の完全ある(ママ)厳戒体制の宣言がなされたものである。
東電原子炉内にはまだまだ抵抗者が存在するので、まだまだ厳戒体制、労働者への規制は重要であると、体制の締め付け直しのチャンスが与えられた。
 これに関連して、東電側の反原発派潰しが始まっているようだ。同志Yはある人に呼び出されて、原子炉安全、放射能安全を説得されたようだ。この説得行為は重大な意味を持っている。今までは、見方(内)の敵(外)情報が錯綜し、その整理に誰もが混乱した。果たして誰を信じてよいのかの判断が出来なくなった。こんなところ、東電側の一方的な見解が発表され、且つその説得者が現れた。圧倒的事実を手にした、説得者は説得相手を事もも無く説得できる。被説得者が抵抗したとしても、膨大な事実の突きつけの前では抵抗できないだろう。内なる体制が弱いのである。
 内なる体制を強化する方法は、現場活動者との連携である。今までは、それらの人々により多くの情報が齎され来た。今後はこの情報提供はより苦しくなる。とにかく、福島原子炉周辺住民との連携は欠かせない。周辺住民こそ、かっては加害者今や被害者であるが福島原子炉の情報提供者である。
満田
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たまかんねっと:

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2011年10月5日水曜日

20111004 青木泰さんからのメール:東京都 がれき焼却引き受けー実は民間業者に引き受けさせる

差出人:  青木泰
件名:   東京都 がれき焼却引き受けー実は民間業者に引き受けさせる
日時:   2011年10月4日 17:36:26:JST

皆様へ
9月29日の東京新聞で、東京都が、岩手のがれき1万トンを引き受けると発表した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011092902000030.html
不燃ごみの引き受けかとみると、可燃ごみも含むという。しかし東京都は、23区のごみ行政の分野では、臨海埋め立て処分場の管理を引き受けているにすぎない。民間業者に引き受けさせ、木くずや鉄くず、プラスチックが混じったごみを業者が分別、破砕したうえで焼却し、その焼却灰を東京都が管理する埋め立て処分場に埋め立てるという手の込んだやり方である。
墳飯ものなのは、その安全宣言の内容である。
あらかじめ岩手県で、燃やしてその焼却灰が埋め立てて規制値を下回ったという話と、排ガスには放射性物質が「不検出」だという報告がなされている。
燃やそうとしているがれきが、どの程度の汚染度なのかをなぜ測らないのか?
測定値によっては、民間業者が放射能汚染物を違法に処理することになり、業者自身の焼却炉も汚染され、業者が民業として取り組んでいる産廃も汚染され行きどころがなくなることになる。
また岩手県の焼却炉で燃やしたデータで、東京の業者の焼却炉で燃やす事について安全性を宣言するのは、行政のひどさもここまで来たかという怒りで一杯である。
予備校の先生に受験の替え玉を頼み、その答案用紙が、受験の成績として正式に採用するというぐらいに酷い対応である。
通常バグフィルターを備えた焼却炉であっても、バグで有害物がすべて取れるなどという暴言は、研究者や行政の担当者は、しない。もしバグフィルターで除去できるなら、大気汚染防止法やダイオキシン類特別措置法に基づき、測定し、許容基準内か図る必要はなくなってしまう。
焼却灰が高濃度に汚染されているということは、それと比例するように大気中に放射性物質が放出されているという証である。
東京都内の焼却施設から排出される放射性物質について、東京都環境局は一覧表にして発表し、排ガスは、民間業者も含め、すべて「不検出」になっているが、それぞれの検出限界値は、発表していない。また排ガス量をどのくらい集め、「不検出」としているかも明らかにしていない。しかし「不検出」いうのは、ゼロではない。
例えば水銀事故で有名になった東京都の足立清掃工場の焼却炉は、毎時間8万立方メートル(m3)の排ガスを煙突からだす。焼却炉の排ガスの「不検出」の下、排出される量が、1リポーメートルあたり2ベクレル「2Bq/m3N」であっても、1日に38万4千ベクレルの放射性物質を出すことになる。
350トン燃やすのにそれだけの放射性物質が排出されるのだから、東京都が引き受けを約束している50万トンならば、約5億5千万ベクレルの放射性物質を焼却炉周辺に出すことになり、これは少なく見積もった時の話である。
煙突から放出された放射性物質は、空気中を漂い、肺呼吸によって体内に取り入れられ、内部被曝を起こす。
内部被曝には閾値がなく、数ベクレルでも癌化する影響を与える。これはほとんど犯罪行為である。
今回はバグフィルターについて少し書きました。〈添付〉ご覧下さい。
青木泰
なおブログを立ち上げました。

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青木泰のブログ
9 月 26 日 (19:36)
1)環境省、放射能汚染がれきは燃やしてよいと発表 東北大震災と津波は、19,868名の死者と行方不明者を出し、東北3県(岩手、宮城、福島)の海岸沿いの建造物をなぎ倒した。その結果産み出された災害廃棄物(以下がれき)は、2400万トンにのぼり、これは日本全国で1年間に排出される廃棄物の約半分という膨大な量に上った。  全文を読む...

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2011年10月3日月曜日

20110928 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」9/27〜仏人が描く福島像、そこからどんな真実を引き出せば良いのか

From  満田正 
日付  20119281:36
件名  Re: [tamakannet:98] 福島包囲網日誌(9/27

たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。
なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。
また、このメーリングリスト記事は、「ごみ探偵団(http://gomitanteidan.blogspot.com)にも記載されています。

同志H殿
情報ありがとうございます。
以下の記事、外国人が、現在の日本をどのように観察しているかの貴重な記事です。
ただ、全盲7人の象ではないですが、1人のフラン人が画く日本列島像(福島像)素晴らしく偏ったものです。
http://genpatsu.wordpress.com/2011/09/13/rue89-lepage/
私たちは、この一文から、どのような真実を引き出せば良いのだろうか。
「福島の事故がニュースの一面から消えてすでに数週間が経ちます。大方の人にとっては、すでに終わったことですし、東電や汚染水処理に携わるアレバ社は、当然状況をコントロールしているということになっています。」
前半はまさに正しいのですが、それでも福島包囲網は諦めない考えです。後半は、アレバ社以外に、アメリカ、日本の排水処理が連動していて、必至にもがいている。
「避難が必要な人はすでに避難しており、放射線量も下がってきている。フランスからみた日本は、原発再稼働の用意が整ったように見えますそのうえ、メディアはフランスの原子力圧力団体から情報を入手しては定期的に、ここそこの原発が再稼働すると報道しています。こうしたことは、深刻かつ悲劇的な、偽りなのです。」
確かにこの一文は嘘ばっかりですが、フランスも日本も変りは無いということでしょうか。
「数百万m3の汚染水まず申したいことは、環境省政務官、環境省副大臣、福島県副知事とお会いしましたが、日本政府は、事故は進行中であり、何も解決していないという認識を持っています。これは貴重な情報です。日本政府は、3つの原子炉の炉心が溶解し、容器を貫いたことを認めていますが、現在何が起きているのか、特に、核燃料含有物質が貫通したのかどうか、は把握していません。貫通した場合、地下水が取り返しのつかない汚染にさらされることは言うまでもありません。」
これは真実ですが、日本人もフランス人も最も知りたくないニュースです。
「水処理についてですが、グリーンピースでは、まだ着手したばかりだという見解を持っています。もちろんだれも触れたくない問題ではありますが、日本政府も放射性汚泥の堆積や数百万m3の汚染水についても、認識はしています。」
水処理の目処が立っていないので、それが最初なのか、どの段階なのかは分らない。水処理ですら無駄になる可能性だってある。
「空港でとめられている線量計」「二つ目、これも重要なことですが、福島県で暮らす家族の人たちは文字通り、非常に悲劇的な状況にあります。数百の家族と連携している団体があり、断固たる決意を固めた女性たちが音頭を取っているのですが、その団体とほぼ2時間話してきました。彼女たちのことはよく理解できます。彼女らに降りかかったことは、私たちがチェルノブイリ事故で体験したことに非常に近いですし、いろいろなことの進行の仕方を見ていると、過去の体験を思い出します。地震と津波が一度に襲ってきたために、状況が相当混乱していたことはわかりますが、気象庁が、福島原発事故の時に風向きの地図を提供できなかったというのも、おかしな話です。住民は、風がどこから吹いてくるのか知るすべが全くありませんでした。いかなる情報も提供されず、ヨウ素安定剤も配布されませんでした。彼らは、一か月以上たって初めて、汚染レベルについての公の情報を入手できたのです。現在、東京の空港では、4万個の線量計が政府の指示によりとめられています。(訳注:福島の)家族は、自分たちの生活している場所の放射線レベルがどれくらいかわからないままでいます。」
確かに、福島の多くの人たちは孤立しつつある。「たまかんねっと」はその流れにくいを誘うとしている。ところで、数百の家族は福島原発から子供達を守る会の人々ですが、その叫びが封印されつつあるので、「福島では沈黙と嘘が住民を圧殺している」というタイトルになった。
「子どもを心配するママたち」「食品についてですが、測定はされていますが、結果が出てくるのは、食品が市場に出て消費された後です。母親にとって一番大事なのは、もちろん子どもたちのことです。すべてのIAEA加盟国同様、日本でも一般人の年間放射線許容量は1ミリシーベルト、放射線従事者で20ミリシーベルトです。現在、この人たちが住んでいる福島県の地域では、5ミリシーベルトを完全に超えていて、20ミリシーベルトに達するところもあります。こうした母親たちは、自分たちや、子どもたちが1ミリシーベルト環境で暮らす権利を主張しています。問題は、彼女らの問いかけに、はい、と言えるだけの手段がどこにもないことです。もっと広範囲な避難が必要です2つの解決策が考えられます。除染または、話題にされることの多い避難、です。幾つかの校庭が除染対象になったようです。除染は表土を50-60cm取り除くのですが、いったいそれがどこに保管されるのかはわかりません。除染によって、汚染レベルをさげることができます。これは局地的には可能ですし、結果検証もしたほうがいいでしょう。しかし、明らかに、県レベルでは不可能です。したがって、検討の必要なのは2つ目の解決策ということになります。当然、希望者が出ていくことができるようにする、ということです。しかし、出ていくことができるようにするためには、他のところで生活していけるようにしなければならないということです。悲劇的なことですが、日本政府はある一定の範囲内でできることをしている、というのが現実です。しかし、情報が抑えられているために、一般の人が実際の状況を知る術がないのです。」
ここでも多くの悲劇が記述されている。ところで、福島の人々が避難の声を上げることは重要です。それを受け入れる福島以外の人の声が上がるのも重要です。しかし人々は「福島では沈黙と嘘が住民を圧殺している」に追いやられているのです。それをどのように跳ね除けるのかが、福島原子炉包囲網の課題です。
「補償なしの農家」「意思決定の改善が必要な個所では、農業もご多分にもれず、政府の機能不全の犠牲者です。福島県は、福島県産の農作物をアピールし、風評被害を訴えています。私も、立派な桃の入ったかごをいただきました。しかし、当然ながら、この地域の生産物のほとんどは、摂取すべきではないというのが現実です。しかしそのためには、農家が補償を受けて生活していかなければなりません。しかし、実際にはそうはなっていません。日本はこうした非情な状況に置かれているわけですが、これは工業化されたこの国全体に当てはまることです。同じリスクがおそらく同じ結果を生む。だからこそ、日本が沈黙におおわれているのです。」
確かに、福島原子炉の悲劇は日本工業の悲劇でもあります。それは再生の根幹である農村を破壊しつくしたし、またさらに深く破戒しようとしている。それでも、日本人は工業に立ち向かうすべを福島原子炉事故で初めて取得したのです。それは第二次大戦、現在の福島原子炉を繋ぐ大きな環であるからです。
「連携ネットワークを立ち上げる医師たち」「医師たちはもはや発言の権利もなく、発言しようとしなくなっています。小児科のネットワークがたちあがったり、特に農村部で医師たちが段取りをつけて、住民がより自己防護し、医療体制が整うようにしている、と聞いています。しかし、こういったことはすべて市民レベル、草の根、内密といってもいいような動きです。明らかに、原子力当局は、この事故の疫学的影響の詳細で正確なデータを取らないことに決めたのです。私たちは皆、この沈黙の壁に立ち向かわねばならないと思います。なぜなら、これは子どもに関わる問題であり、福島の子どもがフッセンハイムや、ビジェイ、ブライエの子どもにもなりうるのです。話し合い、行動し、現場で大きな苦難と戦っている団体を助けていくのが私たちの責任なのです。」
ようやく、日本列島でも福島の地で地域自立の芽が吹き出ようとしている。その芽を摘むのも育てるのも、それを包囲する我々です。赤ん坊は守らねばならない、しかし、赤ん坊の自立の芽を奪ってはならない。
「ほら、日本は脱原発します」「反面、日本政府はおそらく自分たちの限界を知りつつも公にはできないのでしょうが、脱原発という本物の決断をしたように見受けられます。実際、この情報は用心深くフランスでは隠されていますが理由は各々がお分かりでしょう、福島の事故以降、日本は電力を28%、東京地域では40%近く削減しました。57基ある原子炉のうち、今日稼働しているのは14基のみです。数々の対策がこの大がかりな節電を可能にしました。例えば、日中は役所の照明を消す、クーラーをつけない(数日前には京都で38度であったにもかかわらずです)、東京で夜間の大広告を消す、産業では生産システムを再編して、輪番制で稼働して、大きな成果をあげました。ですから、ヨーロッパで2020年までに20%の電力削減ができるかどうかという問いには、私たちの友人である日本人から多くのことを学べます。新首相も、選挙戦でこのことを明言しています。日本はもはや新規の原発を建設しないということを表明しており、これはつまり脱原発の動きに他なりません。」
不気味な毎日ですが、これは戦い抜きに達成できない彼岸です。牧の原で勝っても、まだ、浜岡原発10km圏には残り3つの市町村があります。油断できません。祝島上関町では反原発派が大差で敗れました。野田新首相は原発輸出を明言しています。原発推進派がビジネスを諦めるわけではない。それを支える大資本が原発推進を諦めるわけではない。闘いは今まで以上に厳しいのです。
「それでは「いつからか?」ということですが、もちろん、実施されるストレステストや現在メンテナンスで20123月まで稼働していない原発を再稼働するかどうか、ということにかかっているでしょう。」
そうです。日本列島は嵐の静けさの前にいるのです。

満田
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たまかんねっと:

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