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2011年9月16日金曜日

20110915 福本勤先生からのメール ① 焼却灰をどこで最終処分するか ② 周辺環境の焼却排ガスによる137Cs等汚染 ③ 資源・エネ・税金無駄遣いのもう一つRDF

福本勤先生からの9/15付けメールを先生の許可を得て掲載します。

内容は、以下で紹介した山本節子氏と森口祐一氏とのメール交換による質疑応答の続きです。

I. 森口氏宛:①焼却灰をどこで最終処分するかについて
II. III. 森口氏宛、山本節子氏の9/14メールに対して、福本先生がインラインでコメント、以下についての意見。
②周辺環境の焼却排ガスによる137Cs等汚染 
③資源・エネ・税金無駄遣いのもう一つRDFについて、他

福本先生はじめ皆様に感謝。
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差出人: 福本勤
件名: ①焼却灰をどこで最終処分するか ②周辺環境の焼却排ガスによる137Cs等汚染 ③資源・エネ・税金無駄遣いのもう一つRDF
日時: 2011915 17:14:54:JST


反焼却市民の会代表 山本節子先生、東大教授 森口裕一先生、環境省災害廃棄物安全評価検討会委員・国立環境研 廃棄物研究セ長大迫政浩博士様、(他)


関係各位       

セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(10― ① 焼却灰をどこで最終処分するか ② 周辺環境の焼却排ガスによる137Cs等汚染=この拙文シリーズで恐れていた事(原因:DXNs削減での環境省の消極性) ③ 資源・エネ・税金無駄遣いのもう一つRDF ―

Ⅰ. 先般来 お話ししてきました「次」 森口先生とのやり取りの話の件、去る10~13日の間に、相当 前進 致しました。 契約が済んだ段階で ある程度具体的に お話し出来ればと思っています。ご直面の「困難な難題」の解決に至るよう 念願しています。

森口: 排ガス中にセシウムが放出されないことは引き続き慎重に確認する必要がありますが、セシウムが濃縮された焼却灰をどこで最終処分するか、というより困難な難題にも直面しています。この点について何かお知恵がありましたら、是非おきかせ下さい。
福本: セシウムが濃縮された焼却灰は、セメントコンクリートよりも、強度等々の特性、放射線遮蔽特性等々の諸点において、相当に優れている硫黄コンクリーの素材を使って、セメント固化の代わりに、硫黄固化して埋め立てるのがズーット安全で良いと思っています。又、不燃性瓦礫につきましては、この硫黄コンクリートの、例えば2m×2m×2m、厚み10~20mmの容器に入れて、保存するのがよいように思っています。硫黄コンクリートの特性とセメントコンクリート特性の比較試験をしているところです。 資金不足で試験が遅れています。
この中の先生の焼却灰をどこで最終処分するかにつきまして、僕の別グループで少しずつ始めていた話が現実化しようとしています。丸秘の点から、現時点ではE-mail上では具体的に書くことが出来ませんが(電話でなら少しはお話し出来ます)、何日か後には、大事業大計画の骨格は 出来そうです。その節は 森口先生や大迫先生のお力拝借(ご尽力)をお願いすることになるかもしれません。よろしくお願い申し上げます。    
Ⅱ.森口先生宛 山本節子先生のE-mailに関するコメント 
青字で記入しておきます。
 
 筆者の年来の主張DXNs濃度簡易連続監視測定記録装置の公認と焼却施設への設置の義務付け」を環境省が実施していれば、東日本 セシウム137Cs等放射性物質汚染災害廃棄物や一般廃棄物(ごみ)焼却施設から 排出される放射性物質によって 周辺の大気環境が汚染されることはなかった! 大気環境中のDXNs濃度も、2009年度の32fg-TEQ/Nm3よりもズーット小さくなっていた筈である。     


2009年度には、DXNsが大変多かった1997年度の0.55p g-TEQ/Nm31/17(0.032 p g-TEQ/Nm3)にしか減っていない。  fg  = 10-6ng =10-12mg


(森口祐一氏宛、山本節子氏メール 2011914 17:03:26:JST)
森口さま、
  田舎へ行っていて、返事が遅れました。
 まず、「挑発的だった」なんてちっとも思わなかったので、この点、おきがねなく。 逆に、他の人にも議論に参加してほしい、とは私も同じ意見です。 「学者の沈黙」は保身術。でも今はそんなことを考えている場合ではないので、余計そう思います。
 さて、いろいろ情報源を教えていただきましたが、私は行政や企業が出す情報をそのまま信じることはありません。「行政のやり方」をよく知っているし、彼らの出す情報を、吟味・分析するのが私の特技です。
  たとえばの高エネルギー加速器研究機構と国立環境研究所の共同研究ですが、HPには619日までのデータしかありません。「今後も測定は続けるが、報告は濃度増加が見られた時だけ」とあり、これについて森口さまは、「それ以後、報告がないのは濃度増加がないから」とみて、その部分で私と意見が対立しているわけです。
  しかし、完全な測定能力を備えた、国の組織でありながら、この大事故にあたって、情報を求める国民の声に応えていないのは異常です(だから、多くの人が情報を求めてドイツの大気測定のサイトに殺到した)。さらに、疑い深い私としては、「福島第一原子力発電所由来の放射性核種の濃度に増加が見られた場合に(報告する)」との部分に、第二原発、あるいは女川にも放射能漏れがあるのではないか、と思ってしまいました。情報の質と公開性は、問題の深刻さを示す
バロメータであり、今もその疑いは消えません。
  また前回、森口さまは、焼却炉周辺の高い放射能の値は土壌汚染由来であり、大気汚染のせいではない、焼却炉のせいかどうかは調べないと・・・とのことでした。
でも2011827日の東京新聞は次のように伝えています。
 規制値超え6市8カ所 県、ごみ焼却灰調査まとめ
「(千葉)県は二十六日、一般ごみの焼却灰について、市町村などが行った放射性物質の調査結果をまとめて発表した。これまでに六市にある八カ所の清掃工場で暫定規制値(一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出された。セシウム濃度が最も高かったのは、柏市第二清掃工場(南部クリーンセンター)で、六月二十七日に測定された一キログラム当たり七〇八〇〇ベクレル。柏と松戸市の各二カ所、流山、我孫子、千葉市、印西市の各一カ所で計十六回にわたって規制値を超えた。」
前回のメールで森口さまも認められたように、焼却炉は汚染物質の濃縮施設でもありますから、この記事にある焼却灰の高濃度は、焼却によって濃縮されたもの、周辺の高濃度は、焼却排ガス由来である可能性が非常に高い、と素人の私はそう考えるのです。実際、この排出源と汚染の関係は、ちょっと調べればすぐにわかるはずですが、日本の学者は誰もそれをやろうとしないのです。 

周辺の高濃度は、焼却排ガス由来である可能性が非常に高い」 については、当該焼却施設そのものと その運転記録を調べないと 一概には 言えないと思いますが、これは 前に山本様に 「DXNs濃度簡易連続監視測定記録装置の公認と焼却施設への設置の義務付け」に 関して申し上げたことから3.11の大震災・大津波以来大変心配していたことです。  お気づき 戴けなかったでしょうか? この問題に関しても、お返事もありませんでした。 2/6 [PDF3,851KB] はお受け取り戴きましたか?
説明を加えますと、焼却施設の排ガス処理設備については、バグフィルターのバイパス導管 或いは バグフィルターを含む排ガス処理設備の バイパス導管を 設けている場合があります。   
この拙文シリーズ(1)(9)で何度か書きましたように、毎年 少なくとも1回は義務付けられているダイオキシン類(DXNs)濃度の測定の日 以外の日には、例えば 資源・エネルギー(例:A重油)の節約その他目的で、燃焼室温度を800℃以上する為の助燃せずに(A重油等を燃焼せずに)燃焼ガスをバイパス導管通したり、排ガス処理設備通したり している恐れがあります。  (下の※1)ご参照) 
 このような運転が行われている場合には、DXNs濃度の排出基準値を超えた排ガスが 大気中に出ている場合があり得ますし1) セシウム137Cs等の放射性物質を含む排ガスが 大気中に かなり 出ている場合(恐れ)が あり得ます(従って、DXNs濃度も137Cs等の放射性物質濃度も高くなっていることが考えられます) 焼却施設の周辺のセシウム137Csなどの濃度が高くなっているのであれば、DXNs濃度も高くなっている筈です。 DXNs濃度も高くなっている恐れがあることは、何年も前から心配し、 「DXNs濃度簡易連続監視測定記録装置の公認と焼却施設への設置の義務付け」をするように環境省に提言し、雑誌や学会論文集に書いてきたところです。上記の義務付けがなされていれば、セシウム137Cs等の放射性物質が大気中に含まれるようになることは避けられた筈です。
 周辺の高濃度は、焼却排ガス由来である可能性が非常に高いについては、 上記のような次第で、キチンと調べれば 判明すると思います。
1)  拙文シリーズ(9)などで、「次」のように書きました。
山本様が 本当に、DXNsを削減したいとお思いなのであれば、拙文シリーズ(6)などで言及しましたDXNs削減に現実的に最も効果的な「環境省のDXNs濃度簡易連続監視測定記録装置公認と焼却施設への設置の義務付け」に協力して貰えるのではないかと 期待しています。このDXNs削減問題に関する詳細は、http://iepe.wook.jp/ をご参照下さい。  
1)  拙文シリーズ(9)では、「次」のようにも 書きました。
(前略)・・・・・滞留時間が0.1秒の燃焼室である200kg/h以上の焼却施設の可否は兎も角、0.51秒程度の燃焼室はあり得ます。そうすれば、資源・エネルギーの消費量は大幅に少なくなり、浪費的でなくなります。 燃焼室容積が大きくなりますと、燃焼室温度が800以上になり難くなることから、助燃せざるを得なくなりがちになります。    
燃焼ガス滞留時間2秒以上や燃焼室温度800以上は構造・維持管理基準の一部なのですが、このような構造・維持管理基準は決めずに、煙突から出る排ガス中のDXNs濃度の排出基準だけを決めるように、筆者は新ガイドライン作成検討会委員長(嘗て研究室が隣同士)に当時強く主張しましたが、構造・維持管理基準まで決めてしまいました(背後に全国炉改造で5年間潤った焼却炉メーカー。利権絡み。株価が20円になり、倒産寸前であった某メーカーの業績が大幅回復)。 DXNs濃度の排出基準だけを決めていれば、焼却施設の構造は、メーカーや使用者が開発努力して決めることになり、焼却施設の構造の技術開発が進み、焼却施設の低廉化も進む筈でした※2
※2)福本 勤:「開発意欲そぐ焼却施設構造基準」。朝日新聞論壇2000318日。
この焼却施設の構造・維持管理基準に関する政省令改正と、それに続く全国焼却施設の改造で、何千億円という多額の税金が使われました過大燃焼室、過剰の重装備排ガス処理設備等々。 排ガス処理設備を 一つの例としてとっても、「バグフィルター+スクラバー+活性炭吸着塔+触媒塔」から構成されている場合(重装備)もあれば、福島県の大部分の焼却施設の排ガス処理設備のように、バグフィルターだけの場合(軽装備)もあります。 軽装備でも、排ガス中のDXNs濃度が基準値未満になっている場合あります。・・・・
 折角莫大な税金を使って改造したにも拘わらず、ダイオキシン類濃度を測定する年1、2回の日以外の日には、排ガス等の中のダイオキシン類濃度が基準値未満になるように 焼却施設は必ずしも運転されていません(詳細は、http://iepe.wook.jp/ をご参照)  
  このように、DXNs削減の為には、DXNs濃度を最低限にするのに必要な金額以上の大金を使って全国の何千の焼却施設を改造又は新たに建設し、毎日使用しているのですから、福島県に1つの高リサイクル効率の高発電効率の焼却発電設備を 幾らか高価になっても設置できないかと念願しています。 今回提言している福島県に1つの焼却発電施設設置について、発電設備の付設による所要金額の増加分は、全国の何千の焼却施設について、DXNs削減の為に使われた必要最低限の金額を超えた金額(全国超過分金額)よりも 遥かに小さい筈です。・・・・・(後略) 

Ⅲ.ここで、前回記述を省略しました資源・エネルギー、税金の無駄使いのもう一例を 次に示しておきます。

補助事業 杜撰(ずさん)な採択審査・評価 ごみの反サステナ的RDF化、RDF発電  二重投資と爆発のリスク

DXNs発生防止等ガイドライン(通称「新ガイドライン」、1997年1月)は、ごみのRDF(ごみを圧縮成形した大小の乾電池形状の固形化燃料)化はDXNs削減に有効とした為、RDF化施設やRDF発電所が全国に普及しました。しかし、RDF化施設の建設・運転にはごみ焼却施設の建設・運転と同程度の資源・エネルギー・コストを要し、RDFを燃料とするRDF発電は、ごみを燃料とするごみ直接燃焼によるごみ発電に比べて、ごみRDF化施設の建設・運転の為の資源・エネルギー・コストを余分に要すること(二重投資)から、反サステナ的と言わざるを得ません。
従って、筆者は旧厚生省に、
A RDF発電は、二重投資になる。また、RDF貯蔵槽は前に何度も爆発事故を起こしたガス化(燃焼式焼却)炉のガス化室と特性が基本的に似ていて、爆発の恐れがある。ガス化炉のガス化室は、近年、爆発防止対策が講じられている。
B 筆者には燃焼試験用のフレコンバッグ充填RDFの堆積の山が発熱して危険を感じた体験がある。
という筆者の知見・体験をベースに、「ごみRDF化・RDF発電は反サステナ的であり、爆発のリスクがあるので、RDF化の推奨、RDF発電の旗振りは止めるべし。止められないのであれば最低限、爆発防止対策を講じるべし」の旨を旧厚生省や後記検討会委員長に再三提言した。
 しかし、旧厚生省は新ガイドラインのDXNs削減対策検討会(著名大学教授ら14名の委員で構成)が推奨しました。安全と言って、施設設置・使用者に爆発防止対策の通知さえしなかったことから、20038月の三重RDF発電所貯蔵槽の大爆発・作業員死傷事故に至りました。
これを契機に、事故原因調査・究明、防止対策  検討が行われたましが、死傷事故が起こってマスコミ・世間が騒がないと検討や見直しは行われないのは残念です。

 ところで、森口さまの研究方向をちょっとチェックしてみました。物質フロー、環境指標、インベントリ、LCAなど、環境省がここ数年、突然多用し始めた言葉がずらり並んでいるので、おかしくなりました。これはいわば産業をベースにした研究ですが、その欠点は、技術の犠牲になる人々を生むこと、彼らの痛みを完全に無視することではないかと私は思っています。森口さまの誠実さを買って、あえてこういう苦言を呈させていただきました。
 山本節子(反焼却市民の会)
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森口祐一氏から山本節子氏、福本氏含む関係者宛メール

差出人:  Yuichi Moriguchi
件名:  Re: 大気は汚染されていない?(山本)
日時:  2011年9月7日 21:03:54:JST

山本様、福本先生、皆様
一昨日は、いささか挑発的な文面のメールをお送りし、申し訳ありませんでした。福島市で、現場の実情を確かめている最中であったこともあり、情報がうまく伝わらないもどかしさが募っておりました。cc先の皆様も不快な思いを抱かれたことと思います。お詫び申し上げます。
放射能で汚染された廃棄物の処理は極めて難しい問題ですが、一言で「がれき」や「災害廃棄物」といっても、いったいどの場所のどの程度の汚染度のものについて議論しているのかが共通していないと、話の焦点が定まらないことを痛感しています。とくに原発敷地内の極めて高いレベルの崩落物も「がれき」という名で呼ばれていますが、これと宮城や岩手の津波被災地の災害廃棄物を同じ「がれき」という言葉で呼ぶことはとんでもない誤解を生む可能性があると思います。私が焼却云々を論じているのは、むろん後者です。原発敷地外の福島県内については、地域ごとに慎重な議論が必要だと思います。
メールでは議論を尽くせないところが多々ありますので、廃棄物資源循環学会の特別プログラム
などの場において、できる限り今回の一連のやりとりで浮かび上がってきた課題は取り上げる工夫をさせていただきたいと思います。
また、山本様から10シーベルト/時という測定値に関して、「そこから現在も放射線を放出し続けていると見られている」とされている点、それはむろんその通りです。しかし、放射線を放出し続ける放射性物質は施設の内部にあり、物質が外部、とくに大気中へ「排出」されるわけではありません。放射線は大気空間中を通って一定距離まで届きますが、原発のごく近傍を除けば、3月に大量に「大気中に排出」された放射性物質が遠く離れた地域の地面に運ばれて付着し、そこで放射線を放出し続けていることのほうが、「現在の」外部被曝に対する寄与が大きいことは疑いないと考えます。放射性物質、放射能、放射線の関係については多くの解説がありますが、近日発行予定の環境分野の専門誌の別冊にこの点も含めて寄稿しておりますので、発刊され次第、ご案内します。
大気は汚染されていない? に関する山本様からの疑問について、いくつかの情報源をご案内しておきます。
高エネルギー加速器研究機構と国立環境研究所の共同による、大気中の放射性物質の分析結果(これは大量の空気を採取した分析で、まさに「大気が汚染されているかどうか」を測定しています)
http://www.nies.go.jp/shinsai/index.html#title03 
http://www.kek.jp/quake/radmonitor/ 
630日の発表で、空気中の放射能濃度は次第に減衰しています。今後も測定は継続いたしますが、福島第一原子力発電所由来の放射性核種の濃度に増加が見られた場合に報告を行うことにいたします。
とされており、その後報告は行われていません。(=減衰が続いているためと理解します)
大気の直接採取による分析ではありませんが、降下したダスト(粉じん)の測定結果は以下のところにあります。
4月以降に時折検出されているのが、現地に付着したダストの巻き上げによるものか、新たな放出、飛来によるものか、このデータだけでは判断できません。
一方、土壌の汚染については、広域については航空機モニタリングデータ 
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1940/2011/08/1940_0831.pdf
また、原発周辺100km圏については、土壌の実測データ
3月には明らかに大気の汚染がありました。また、今度の予測についても言及しておらず、あくまで、「原発のごく近傍を除く」「現在の」「空間線量」に対する寄与においては、大気よりも土壌など地表面の汚染が重要であり、今後事故が収束した場合の外部被曝を下げるためには、土壌の除染が最重要である、ということを申し上げました。
小職が参画した厚生労働省の水道水における放射性物質対策について検討会報告
では、このまま事態が収束した場合以外に、今後、再び大放出があった場合も想定した中間とりまとめがなされています。
参考となれば幸いです。
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森口祐一氏から山本節子氏他関係者宛メール

(2011/09/05 21:43), Yuichi Moriguchi wrote:

山本様・皆様
森口@福島におります。
政府の情報伝達が不十分で、多くの誤解があると考えますが、どの程度誤解が拡がっているのかを知ることも重要なことと考えますので、すぐに回答することは差し控えます。
せっかく、(意に沿ってか意に反してかはさておき)福本先生の意図で多くの方のccされていますので、これまでこうしたやりとりを傍観されてきた皆様から、山本様からの下記指摘への、反論なり賛同意見なりが発信されるのをお待ちします。
もしどなたも反論されなければ、それは山本様の主張が正しいと皆様がお考えになっているものと考えざるを得ないことになります。その際は、私から反論申し上げます。
当事者意識をもって、多くの方がこの議論に参加されますことを切望します。
森口
-- 
113-8656  
東京都文京区本郷7-3-1  
東京大学大学院工学系研究科  
都市工学専攻都市資源管理研究室 教授  
(本郷キャンパス工学部14号館805号室)  
森口 祐一   
ーーーーーーーーーーーーー


拙文シリーズ 「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)~(9)」 の最初の頃からのいきさつから、又途中から 幾人かの先生が 論議に積極的に加わって下さいましたことから、ご関心がなくなっている先生が今となってはおられるのかもしれないのですが、 ほぼ同様の先生方に 今も送信させて戴いています。 福本


シリーズ(8)でも書きましたように、つぎのような次第で、又ご質問が絶えないことから、このシリーズを続けさせて戴いています。
僕は、 ① 京大院生の頃、ゼオライト(福島第1原発放射能汚染水処理に使われ話題・問題になっている)~モレキュラ―シーブを用いた実験をし、② 京大原子エネ研、原子炉実験所、九大で、高レベル放射性廃棄物の処理に関する研究をし、③ 福原愛卓球選手の父親の武彦社長の依頼で仙台市と石巻市で環境装置~焼却装置の研究設計、製造に3年間従事し(仕事仲間は皆生きていた)④ 阪神大震災では拙宅が全壊した、⑤ R3R、処理かリサイクルか、ベストの処理・リサイクル(=サステナ処理)に関して提案・言及してきた、⑥ セメント コンクリート、セメント固化よりも 特性、放射線遮蔽効果が優れ、安い硫黄コンクリート、硫黄固化を提案してきた ことなどから、因縁あって、 3.11の東日本大震災放射性物質汚染可燃性瓦礫(廃棄物)の処理に関して、学会などでの討論が切っ掛けで、問い合わせが増え、ついつい同処理に係わることになり、これまでに「セシウ ム 137Cs等の放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の焼却排ガスの処理について(1)(7)」等を書いたりしてきました。今回はその(8)です。 初めてお読み戴く方は、よろしければ添付の「同(1)(7)」をご参照下さい。     
2011年9月15日  福 本  勤


()環境技術実践機構 理事                            
日本サステナ㈱取締役 環境保全工学研究所 代表          
   中国 清華大学  客員教授          
京大工博  福  本    
環境保全工学研究所 658-0001神戸市東灘区
森北町4-15-16 TEL078-411-9606           


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