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2011年8月20日土曜日

20110820 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」〜8/19-20 三多摩焼却施設の焼却灰の放射線;追記あり

Fromジェリコ 
日付2011年8月20日16:20
件名Re:[tamakannet:71] 福島原子炉包囲網(8/12)日誌









満田様 

お返事ありがとうございます。

数値に関する適切かつ興味深いコメント、感謝。満田さんが指摘されたことすべて、311東電福一爆発後放射能汚染された汚泥や瓦礫やごみ焼却の関連で、議論の的になっているものばかりです:

① 焼却施設境界の放射線量の高さ/敷地内での放射性物質のずさんな扱い(焼却灰の敷地内での漏れやこぼれ有り、保管場所での数値の高さ)、②排ガス中は不検出の真偽(検査方法が不検出になるように設定されているとの声あり)、③バグフィルターの効果ほぼ100%か否か(日本の焼却炉は空気に有害物質を捨てるように設計されているから、放射能も大気に漏れてるはず、当局は認めないが)、④飛灰と焼却灰とのトラップの差/取扱要注意(飛灰に殆ど捕捉されるから燃しても安全といいながら、その飛灰の保管や処理方針はせっかく捕捉したものを再度拡散するようなやり方。基準値緩めて安易な処理を施して埋立可としてしまった。23区一組はせっせとセメントと混練して中防に埋め立てている。三多摩は今回やっと数値が出たが、出る迄は知らんぷりして二ツ塚に埋めたてたり、日の出エコセメントの原料にしているのではないか)などなど。

>日野市リサイクルセンター、西多摩環境センターはその他の焼却炉に比べて、異常値です。日野市リサイクルセンターでは飛灰がほとんどトラップされていないし、西多摩環境センターでは焼却灰の放射線物質の量が異常に多いことです。原因の究明が必要です。

(20120531 追記:両施設に電話で問い合わせました。設備に異常はないようです! 
「日野市クリーンセンターと西多摩環境センター:飛灰と焼却灰の放射能濃度についての疑問と回答

このご指摘も鋭く、数値の見方、非常に勉強になりました。

以下、日経エコジャパンの記事ですが、下水処理施設内の管理の問題、外部への流出の問題、排ガスの測定の問題等が詳しく書かれています。自治体の焼却施設にも当てはまることだと感じています。やながせ都議がガイガーで調べて都議会で質問したが、直後に下水局は独自に計測、数値は安全圏内と発表、都議の警告を否定、その後この記事で実態はどうなのかの分析と報告。ご参考迄。


どうなる放射能汚染物の処理【4】“原発並み”の放射能抱える東京の下水道施設
下水道施設が放射性物質の集積地点となっている──。下水道が生活の場から放射性物質を取り除くという非常に重要な機能を果たしている反面、外部への流出による“二次汚染”が懸念されている。(2011/08/02)

どうなる放射能汚染物の処理【3】南部スラッジプラントでも飛散の可能性
東京都には20カ所の下水処理場に加えて、2カ所の汚泥処理施設がある。汚泥処理施設の江東区の東部スラッジプラントから放射性物質が再飛散しているのではないかとの指摘を前回紹介した。では、もう1つの大田区の南部スラッジプラントの状況はどうなのか。 (2011/07/22)
最後に、拙ブログ「ごみ探偵団」に江東区の中防溶融施設で飛灰の混練作業をしているが被曝の恐れありとの投稿がありました。以下、その関係の記事です。 
以上、
ジェリコ
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2011年8月20日8:49 満田正
- 元のメッセージを隠す -


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なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。

ジェリコ様

貴重なデータをありがとうございます。

以下、気になったことを述べておきます。

一番気になる、大気中の放射線量ですが、排ガス中は不検出、ただし大気中(敷地境界)の放射線量の高い地域が多いです。

この1つの回答は排ガス中には無いが、敷地内では、放射性物質(セシューム)が飛散していることにもなります。管理がうまく出来ていないということです。

その2は、排ガス中は不検出と言うことは、何処で測ったかということです。たとえ良質なバグフィルターであっても、放射物質の100%除去は難しいと思うのですが。

飛灰と焼却灰とでは大きな差がありますが、ほとんどが飛灰としてバグフィルターにトラップされていることが示されています。逆にバグフィルターの性能が悪いと、相当量の飛灰が大気中に放出されることになります。

ただ、下記に示したように、飛灰と焼却灰とは、特殊な地域を除いて一定の比率を保っています。大気中の放射線量も飛灰、焼却灰とは無関係のように見えます。私としては、不思議な測定結果です。

それに日野市リサイクルセンター、西多摩環境センターはその他の焼却炉に比べて、異常値です。日野市リサイクルセンターでは飛灰がほとんどトラップされていないし、西多摩環境センターでは焼却灰の放射線物質の量が異常に多いことです。原因の究明が必要です。

(20120513 追記:両施設に電話で問い合わせました。設備に異常はないようです! 
「日野市クリーンセンターと西多摩環境センター:飛灰と焼却灰の放射能濃度についての疑問と回答

もう1つの大きな問題は、飛灰と焼却灰との取り扱いがどうなっているかです。明らかに、飛灰には、焼却灰に比べて放射性物質が多くトラップされているので、その取り扱いが要注意です。バッグフィルター事態の扱いも大変です。

 焼却炉          飛灰 焼却灰 大気中放射線量
戸吹清掃工場           2470  308   0.10





北野清掃工場          2540    305   0.11
立川市清掃工場         1192  193       0.09
武蔵野市クリーンセンター    1873  231       0.10
三鷹市環境センター       3409    351      0.10
昭島市清掃センター       1184    236      0.09
町田市リサイクル文化センター  1199    191         0.10
日野市リサイクルセンター          275    331     0.10
東村山市秋水園              1817 371 0.089
国分寺市清掃センター            2187 185 0.09
奥多磨町クリーンセンター        1152    252 測定値無し
柳泉園クリーンポート       1669    264     0.08
西多摩環境センター        1774    836     0.09
クリーンセンター多摩川      1183       27    0.10
小平等ごみ焼却施設            2251    448    0.09
西秋川高尾衛生センター          2260    455    0.11
多摩清掃工場            2170     251   0.10

注:飛灰(Bq/kg)、焼却灰(Bq/kg)、大気中放射線量(μSv/h)

- ---- Original Message -----
送信者 : ジェリコ
送信日時 : 2011年8月19日 11:35
件名 : Re: [spam]Re: [tamakannet:70] 福島原子炉包囲網(8/12)日誌

満田様

いつも福島包囲網日誌ありがとうございます。
以下、ご参考にして頂ければ幸いです。
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1。三多摩の焼却炉の焼却灰/飛灰の放射能濃度(セシウム)が発表されました。以下関係記事と東京都の発表資料です。

1−1 たまプレ 2011/08/18 newsdesk
ごみ焼却灰中の放射性セシウム、多摩清掃工場では基準以下 都内55施設測定

1−2 東京都環境局 平成2  年8 月1 7日
都内一般廃棄物焼却施設における飛灰等の放射性物質等測定結果について

2。今朝紹介された以下ブログ記事。非常によくまとまっているので、、、。

「3.11東日本大震災後の日本:8/18 福島原発から大量にまき散らされたセシウムなどの再循環の現況と課題」

20110729 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」7/20~「K君へ」  

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