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2011年8月21日日曜日

20110820 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」8/20〜奥多摩産の堆肥、奥多摩地域の放射線、東京下水汚泥処理、他

From満田正 
日付2011年8月20日22:41
件名  [tamakannet:74] 福島原子炉包囲網(8/20)日誌



たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。
なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。

また、このメーリングリスト記事は、「ごみ探偵団」にも記載されています。
時々BCCでお送りする人々からの「ホームページないか」との問い合わせですが、このメーリングリスト記事は、次の「ごみ探偵団」にも遅れて記載されています。
ジェリコ様
連続して、貴重なデーターをありがとうございます。
まず、1つはお詫び。
青梅のHさんの指摘で、私の提示した表に単位が表示してありませんでした。
焼却炉  飛灰(ベクレル)  焼却灰(ベクレル) 大気中放射線量(μSv/h)です。
今日(8/20)は、羽村市ゆとろぎで青梅市を中心に集まった若者実行委員会「青梅ぶんぶんの会(代表星匠)」主催の映画会、鎌仲ひとみ監督「ミツバチの羽音と地球の回転」が開かれました。
入場者419人と大盛況で「今後も地域に根ざした活動を続ける」と力強い代表の発言も聞かれました。若者が地域に根ざして頑張る動きは日本列島で広まっています。8/23日福島いわき市久ノ浜瓦礫処理のために、福島原発行動隊の一部有志45人による行動が提起されていますが、それを迎えてくれるのは、福島で結成された「Team結」という若者のボランティア団体です。
話が、逸れましたが、本論に入ります。
まずは、奥多摩産の堆肥から基準値超えの放射性物質が確認された例ですが、奥多摩地域は秩父連山から、大菩薩峠、三頭山にかけて、2000クラスの峰を形成し、その麓でもある、小菅村、青梅市でも最大0.20近い放射線量を測定しています。それは三頭山の計測に一致するものです。落ち葉は、山の貯水場と言われるように沢山の水を蓄えろ過する役割を果たします。空気中の放射能物質が、雨で山に降り注ぎ、落ち葉に蓄積されたことは予想されることです。以前、栃木県鹿沼腐葉土「コメリ」の件で書きました(福島原子炉包囲網日誌58)が、山林の放射線分布の計測は必要です。ただ、このような情報のときに、何時も思うことですが、福島原子炉安定化・廃炉の流れはまだまだ不十分ですし、現在、慢性的に安定神話を振りかざそうとする、政府・東電の動きは益々警戒すべきものと考えます。
http://togetter.com/li/176733
東京都下水汚泥についてですが、山の落ち葉による放射線除染と同じく、下水道施設が、それ以上の規模で、除染機能が働いていることは自明のことです。放射性物質は、例えばセシュームに見られるように極めて微粒子ながら、金属(金属)ですし、沈殿ろ過、焼却すれば、そのまま取り出せるものです。動植物はこうした金属を競って吸収しています。都市下水道ネットワークは動植物、その食物連鎖の頂点の人間の生活によって排出されるすべての金属をろ過するのですから、下水道処理場に集積される金属量は半端な数字ではないはずです。それは放射性物質セシュームに限ることなく、水銀、銅、鉛などにも同じことが言えます。最終的には、下水処理場はこれらをろ過汚泥化し、焼却しようとするものです。
昔には、広大な山岳がこのろ過機能を担っていて、食物連鎖を支えてきたのですが、下水道ネットワークはこの自然のろ過機能を破壊して、自分(人間)達だけの楽園を築こうとしたわけですが、その無謀たるや自明です。現在、都市に張り巡らされた下水道ネットワークが原子炉事故のお陰でその無謀さが暴露されたと言うべきでしょう。下水道ネットワークの怖さは、食物連鎖で集められたミネラルを集中的に河川に排水していることです。少なくとも赤潮(富栄養化)の原因となるリン、カリュームなどは希釈されるが、その除去はうまく行っていません。りんやカドミュームと良く似た性質の放射性物質が除去される可能性は非常に小さいと見るべきです。
放射性物質という新たな有毒物質が拡散されたことで、下水道処理施設の今後は更に困難なものになります。明らかに放射性廃棄物は違ったタイプのごみ(廃棄物)です。しかも最も厄介なのは、動植物が必要とするミネラルと極めて良く似た性質を持つものです人間の生活のみを視野に入れた下水道ネットワークが破綻することは明らかです。それは人間が破壊し続ける食物連鎖の破壊を前提としたものです。私たちは、人間の生活そのものの問い直しを迫られています。
私の同志Nは福島原子炉事故が起きた時に、真っ先に「これで社会は変るだろうか」と電話で問いかけて来ました。私は事故の全容を知らずに、正確な解答を出せませんでした。今では、こうした問いを発する仲間も多く出てきました。私は、今、社会は変る。変えざるを得ないと発言するようになりました。福島原子炉包囲網はこの私の心の変化を象徴するものです。
最も進んだ文明の機器といわれた原子力が人間に対してキバを向き始めた。この頂点にある原子力は文明の機器全体に影響を及ぼすことになる。そして我々は、一人一人が、この象徴的な文明の機器との対決を迫られるようになる。地を這うように生きている一人一人が、巨大な文明との対決を強いられる。でも巨大文明といえどもそれは所詮、人間の作ったものである。恐れるに値せずという自信を得たときでもある。
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110729/107086/
以上
沢山の情報が寄せられる中で、コメント仕切れない自分の弱体を感じるのですが。
新聞、テレビ、雑誌に煩わせることなく、信頼できる同志・仲間からの情報は貴重です。
----- Original Message -----
送信者 : ジェリコ
送信日時 : 2011年8月20日 16:31
件名 : Re: [spam]Re: [tamakannet:73] 福島原子炉包囲網(8/12)日誌

満田様

追記です。

1。日野市クリーンセンター、バグフィルターは使ってないようです。
2。8.25「災害廃棄物等の処理問題を考える院内集会&政府交渉」の開催のご案内

3。「東京・奥多摩産の堆肥から基準値超えの放射性物質。東京、山梨県境の三頭山では0.34μSv/hを計測。埼玉、東京、山梨県境の山間部は要調査。」

以上

関係記事:
20110729 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」7/20~「K君へ」  

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