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2011年6月30日木曜日

メモ:放射能汚染 23区清掃工場の一般ごみ焼却灰から放射性物質検出、関連

1. RadioisotopeWave



首都圏「ホットスポット」説の経緯 The developing story
⇧から 以下抜粋:

「●28日夜のNHK首都圏ニュースとニュース9で、江戸川清掃工場の一般ごみ焼却灰から8000Bq/kgを超える放射性セシウム検出の件が報道された。ニュース9では冒頭のニュース。この件はテレ朝TBSFNNも報道。どういうわけか、5月16日にデマ報道をした(上記参照)読売新聞もこの件を報じた。NHKのニュースでは、どこかの大学の教員が、落ち葉が焼却されたとか言ってたが、一般ごみの中には落ち葉や植物はどれくらいの割合含まれるのだろうか。多分1%もないだろう。要するに、東京は放射能漬けになっているということで、この件も東京都測定の空間線量率が平常値と同じ(平常値よりも低いところもある)などということは有り得ないという主張を支持する。」


 r_isotope 
6月下旬も首都圏の放射能汚染に関するニュースが連日報道されています。というか、増えてきた。こちらのページに http://t.co/q9IO1p1関連記事のリンクとコメントを随時アップしています。ネットや雑誌で見つけた記事は載せていますが、見逃した記事も結構あるかも。


2.関係者に知らせた。日時 2011627 22:49:24:JST


「とうとう23区の清掃工場から放射性物質が検出されてしまいました。
一組の発表資料と報道記事です。以下、ご参考にしていただければ幸いです。
皆さんの無事を祈るのみです。作業される方々のを含め、、、」


ーーーーーーー
23区一組:放射能測定結果及び焼却飛灰の一時保管について(627)
全工場数値;主灰/飛灰/溶融スラグの放射線濃度、敷地境界/工場内空間放射線量

福島第1原発:清掃工場の飛灰から高濃度セシウム 東京
毎日新聞 - ‎2011年6月27日 22時06分
東京二十三区清掃一部事務組合は27日、江戸川清掃工場(江戸川区)の焼却灰の飛灰(ばいじん)から、1キロあたり9740ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。都は環境省と調整したうえで当面、8000ベクレルを超えた飛灰は一般廃棄物最終処分場内に一時 ...

東京の清掃工場で高濃度セシウム
福井新聞 2011年6月27日午後9時08分
東京都江戸川区の江戸川清掃工場で一般廃棄物を焼却した際に出たばいじんから、1キログラム当たり9740ベクレルの放射性セシウムが検出されていたことが27日、分かった。工場を管理する東京二十三区清掃一部事務組合が発表した。
国は福島県以外での放射性物質を含む焼却灰の処理基準を示していない。このため都は8千ベクレルを超える放射性物質を含むばいじんについて、一般廃棄物最終処分場に一時保管することを決めた。
ばいじんは工場内で集じんされており、外部には放出されていない。江戸川工場の敷地境界で25日に測定した大気中の放射線量は、1時間当たり最高0・24マイクロシーベルトだった。

3.関連記事抜粋、「東京23区のごみ問題を考える」ブログより

江戸川清掃工場における焼却灰等からの放射性物質の検出について/江戸川区
(2011-06-29 07:37:15 | 東京23区のごみ)
江戸川区がホームページ上で「江戸川清掃工...
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/8b351c6b4b9cb9a71f8251819e1c0c56

23区「ごみ発電」3万戸分 夏のピーク時 売電量増
20110628 151315 | 東京23区のごみ

23区清掃工場の放射能測定結果を受けた埋立処分場における対応について/東京都環境局
20110628 154451 | 東京23区のごみ
東京都環境局≪報道発表≫ 【廃棄物と資源循環】 23区清掃工場の放射能測定結果を受けた埋立処分場における対応についてより

15都県にばいじん測定要請 東京都の放射性物質汚染受け江田環境相
20110628 150506 | ごみ全般/環境政策

23区 清掃工場の焼却灰(主灰・飛灰)から放射性セシウム検出 江戸川清掃工場飛灰では埋立基準越す
20110627 212015 | 東京23区のごみ

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20110622 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」6/22

From満田正 
日付2011年6月22日23:12
件名Re: [tamakannet:36] 福島原子炉包囲網(6/22)日誌

たまかんねっとの皆様
たまかんねっと外の皆様には、BCCでお送りしています。

H氏から、色々の情報が寄せられておりますが、中々批判というところまで行かない。それらを批判的に理解しようとすれば、無限の作業が必要です。何とかならないものかと、悶々としているのですが、今日は試みに、風評被害について、挑戦してみようと思う。

H殿
内部被爆(体内被曝)、外部被爆の違いについては、一見明確なようで、実は最も難しい問題のようです。
内部被爆量が、シーベルトでなく、ベクレルを使わざるを得ないことも問題ですが、それは、食物摂取から、起きるもので、我々は食物については、質量共に余りに個体差が多く、マスメディアが一律に被害をクローズアップするところから風評被害が生じます。
以下は貴殿が紹介してくれた、Niftyニュース週間朝日2011/6/10記載)は風評被害の典型例ですが、この数行だけでも大問題で、大変な作業ですが、一応詳しく解説して見たいと思います。
記事内容は、琉球大学の矢ケ崎克馬・名誉教授(物性物理学)の発言で「内部被曝の恐ろしさは、1千万分の1グラムのヨウ素131が体内に8日間とどまっていた場合、1シーベルト被曝した計算になるほどなのです」というものです。
この記事内容で1千万分の1の単位がまずは問題で、例えば、われわれがほうれん草を摂取した場合には、1回に100gも食べないのですが、その中に含まれるミネラル量は、それでもμg単位で、100万分の1gですが、1千万分の1は更にそれを10等分したものです。これをほうれん草の摂取量に換算しなければならないのですが、これが難しい。
この単位を直感的にしろ、理解する人は皆無であると思います。
これが8日間体内に留まるという算定は、ヨウソ131が半減期を迎える8日間を目安としたものでしょうが、半減期といっても放射能が半減することであって、全然なくなるわけではない。そして、放射能は、それ以降、前8日間よりはゆっくりと減少するわけです。従って、一旦体内に吸収されたヨウソ131を半減期という概念で捉えることよりは、体内での新陳代謝がどの程度の速度であるかを目安とした方が良いわけです。
新陳代謝というと、人間の骨は3年で入れ替わります。骨はカルシューム等軽金属から形成されますが、カドミューム、水銀など重金属も吸収しやすく、公害問題でも騒がれています。重金属と軽金属の中間にある、セシュームやヨウソは比較的骨に取り込まれ易いので、現在、原子炉から放出されて、内部被爆の原因となる放射性物質として恐れられています。
まずは、身体がどの程度のミネラルを受け付けるのかの算定です。
栄養食品コラーゲンは1日0.1~10gと制限されているようですが、これが骨の新陳代謝に補給されるカルシューム等の目安です。この栄養素は95%吸収されるようです。従って、1日に代謝される量は、コラーゲン量はこれを目安とします。そのうちのカルシューム成分が1/10ですので、0.01~1gが1日のカルシューム摂取量です。それ以外は体外排出されます。カルシュームに限らず、金属類はこうした新陳代謝を行っているわけで、それぞれに飽和量が設定されるはずです。
ただ、この飽和摂取量についてのデータは手元にありません。従って、身体中に存在するミネラル量で、飽和量を推測するしかないのです。カルシュームだったら、0.01から1gがその飽和量だと推測したわけです。
ヨウソ1千万分の1は人の体の飽和量でしょうか。これはいかに示す、人体中のミネラル量について、70kgの人体で1日摂取量が0.6であるとほぼ一致するデータです。
多量ミネラル:カルシューム:1050g:1日摂取量600mg
少量ミネラル:カリューム:140g:1日摂取量2~4000m
         ナトリューム:105g:1日摂取量3900mg
         マグネシューム:105g:1日摂取量300mg
微量ミネラル 鉄        :6g:1日摂取量10mg
         亜鉛      :2g:1日摂取量15mg
         マンガン    :0.1g:1日摂取量2.5~5.0mg
         銅        :0.08g:1日摂取量2~3mg
超微量ミネラル セレン    :12g:1日摂取量0.05~0.2mg
          モリブデン  :10g:1日摂取量0.15~0.5mg
          クロム    :2g:1日摂取量0.05~2.0mg
          コバルト   :1.5g:1日摂取量0.1~0.2mg
セシューム、ヨウソもモリブデンに近い原子量ですので、その性質が良く似ていることもあり、超微量ミネラルとして考えると、その飽和量はその1日摂取量0.15~0.5mgであると考えることもできます。
放射性物質としてのセシューム、ヨウソを1日0.15~0.5mg=0.00015~0.0005gの摂取量になります。放射能線量に換算すると、1500~5000Svになるわけですが、それでも人の身体はこの程度のセシューム、ヨウソは受け入れるであろうということです。所謂、1500~5000Svの致死量を遥かに超える放射性物質を人の身体は受け入れることが出来るということです。
あくまでもこれは推測です。
私たちがほうれん草を摂取すると、ミネラルによっては、吸収し易さや難さがあり、また個体差によってもその差が生じます。ほうれん草ゆで(可食部100g)に含まれるビタミン・ミネラルなどの構成成分は以下のようです。
    栄養素  量  単位
    ビタミンA  レチノール  0  μg
    α-カロテン  0  μg
    β-カロテン  5400  μg
    クリプトキサンチン  45  μg
    β-カロテン当量  5400  μg
    レチノール当量  450  μg
    ビタミンD  0  μg
    ビタミンE  α-トコフェロール  2.6  mg
    β-トコフェロール  0.2  mg
    γ-トコフェロール  0.3  mg
    δ-トコフェロール  0  mg
    ビタミンK  320  μg
    ビタミンB1  0.05  mg
    ビタミンB2  0.11  mg
    ナイアシン  0.3  mg
    ビタミンB6  0.08  mg
    ビタミンB12  0  μg
    葉酸  110  μg
    パントテン酸  0.13  mg
    ビタミンC  19  mg

    栄養素  量  単位
    ナトリウム  10  mg
    カリウム  490  mg
    カルシウム  69  mg
    マグネシウム  40  mg
    リン  43  mg
    鉄  0.9  mg
    亜鉛  0.7  mg
    銅  0.11  mg
    マンガン  0.33  mg
(他の食品と比較して多めに含まれている成分は太字で表示してます。)
※五訂増補食品成分表より

セシューム、ヨウソがカルシューム並にほうれん草に吸収されれるとして、ほうれん草の放射性濃度の測定を参考にします。
ちなみに、空間線量がわかれば、地表の汚染度が、1μSv/hの線量増加につき50万Bq/m2程度の放射性セシューム(Cs)の存在がある、というざっくりした予想が立ちます。これは日本分析センターの中庭での測定結果ら得られた結果のようです。因果関係から言うと、土中の放射性物質が空間線量を決めているわけで、気象条件、地形条件当無視すれば、この数値は使えます。

福島県環境放射線監視センターが3/19に発表したデータでは、以下の通りです。
高萩市 ねぎ          ヨウソ:201Bq/kg、セシューム:7Bq/kg 


     ほうれん草      ヨウソ:15020Bq/kg、セシューム:524Bq/kg
日立市 ねぎ          ヨウソ:497Bq/kg、セシューム:8Bq/kg
     ほうれん草      ヨウソ:14500Bq/kg、セシューム:359Bq/kg
常陸大田市 ねぎ       ヨウソ:114Bq/kg、セシューム:8Bq/kg
        ほうれん草   ヨウソ:8830Bq/kg、セシューム:374Bq/kg
常陸大宮市 ねぎ       ヨウソ:601Bq/kg、セシューム:5Bq/kg
太子町    ほうれん草   ヨウソ:6100Bq/kg、セシューム:478Bq/kg 


東海村 ねぎ          ヨウソ:686Bq/kg、セシューム:5Bq/kg
     ほうれん草      ヨウソ:9840Bq/kg、セシューム:233Bq/kg
ひたちなか市 ねぎ      ヨウソ:578Bq/kg、セシューム:8Bq/kg
         ほうれん草  ヨウソ:8420Bq/kg、セシューム:140Bq/kg
暫定規制値ヨウソ(I-131):2000Bq/kg、セシューム(CS-134,136,137):500Bq/kg

まずは、データはkg表示ですので、g表示に変換しますと、最も大きな放射線量は高萩市のほうれん草の1万5020Bq/kg=約15Bq/gです。これをほうれん草中の放射線量ですが、土中の放射線量に換算する場合には、土中からのミネラルを吸収するほうれん草のミネラル吸収率が必要ですが、吸収率を100%とします。
すると、ほうれん草100gが1Lの土から栽培されるとすると10cm×10cmでの放射線量が約100倍の1500Bq/平方cm=15万Bq/m2です。
これは、ほうれん草中の放射線量ですので、大気中の線量に換算するには、1μSv/hの線量増加につき50万Bq/m2であるとの日本分析センターでの測定結果を参照すると、高萩市の大気中の放射線量は、15万Bq/m2÷50Bq/m2ですので、高萩市の大気中の放射線量は、0.3μSv/hです。
0.3μSv/hは自然放射線量よりも大きいものの近い値です。
この値は問題にならないのです。
勿論、この測定値は規制値を遥かに超えるものばかりです。ほうれん草は出荷停止せざるを得ないのです。ほうれん草の放射汚染については多様な要因が働いているので、この議論はこれまでです。

ところが、このデーターを信用するとして、ヨウソ1千万分の1gとはどのような数値かを考えます。これは、1万分の1mgです。これをほうれん草の1日摂取量に換算すると、マンガン同等と考えて、ほうれん草100g当たり0.33mgですので、ほうれん草0.01g相当を摂食した数字です。これは全く現実でない数値です。
考えられるのは、チェルノブイリ原発で起きたホットスポットには、摂食ではなくても放射能物質が散らばっているというものです。埃を吸うだけで、1万分の1gのヨウソが体内に入ってくる可能性がある。
すなわち、チェルノブイリ原子炉事故では、成層圏にまで届いた放射線塵を人口雨で地表に落とす試みが為され、放射能物質の塊が、世界に飛び散ったと言われています。所謂、火山爆発yと同じような死の灰が世界に飛び散ったのです。福島原子炉では、メルトダウン、メルトスルーまで起きたものの、成層圏に届くような爆発は起きていません。勿論、その可能性は否定できませんが、現状は爆発はおきていないのです。
あたかもその爆発があったのかのごとく、記述は風評以外の何ものもありません。その可能性があるとしても、現在の状況はそれを指摘しても、何らの方針も出ないのです。
とにかく、チェルノブイリクラスの爆発は避けねばならない。チェルノブイリの数百倍と言われる核燃料棒の爆発は、とてつもない地球上の悲劇です。その阻止のために、多くの人々が頑張り、それではまだまだ微々たる努力、今こそ、あらゆる技能、知能、勇気を尽くして、福島原子炉停止、安定に向けて結集すべき時です
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20110611 満田正さんの「福島原子炉・二ツ塚処分場包囲網日誌」6/11

From満田正 
日付2011年6月11日22:09
件名福島原子炉・二塚処分場包囲網(5/11)






K殿
23日は気楽に参加させて頂きます。
従って、講演などという大袈裟なことは必要ないです。
折角ですので、懇親会にも参加させて頂きます。
ごみ探偵団に私の日誌が掲載されています。
http://gomitanteidan.blogspot.com:80/2011/06/20110609-330-31-429-30-527-30.html
私は、現場主義(橋頭堡の構築)ですので、ターゲットを求めて彷徨います。
とにかく、幼少の頃から物理学でしたが、それが縁で日大に招請されて、日大全共闘にほだされました。また、それを境に物理学を止めてエンジニアリング、ソフトウェアの世界に飛び込み、またそれが縁で、小菅村に移住、現在は青梅市に住んでいます。
西欧ではヘラクレイトスの万物流転、東洋ではお釈迦様の輪廻、大昔から殆んど誰もが同じことを繰り返しを行っているもので、私とて変わったことをしているわけではありません。それでも何故か、私は孤立を感じることが多い。
1960・6・15は安保改訂国会審議最後の日ですが学生達は焦って南通用門から国会突入、その勢いでチャペルセンターまで移動までは良かったのですが、機動隊の反撃に遭って、蜂の巣を散らすようだった。私はポツリと国会塀際をぐるっと回ってチャペルセンターに近づくと、数人の学生が装甲車を倒そうとしているので私も手伝いました。10万人もの人々による包囲網作戦、ただチャペルセンター前に居たのは数人、流石に装甲車はびくともしない。ぱらぱらと来る学生を集めて、10数人、ようやく装甲車が揺れ始めて、遂にはどんでん返し。誰かが毀れた油を見て火をつけた。装甲車は見る見るうちに火を吹いた。火を見ると人々は興奮、結局翌日の新聞では14台の装甲車が全焼したと報道された。結局その時もまたまた機動隊に追われてまた私は独り、運良く飯田橋まで逃げ延びた。
10万人が決起したという日大全共闘、私はその事態を理解できずに、相変らずの物理学の学徒だった。あの有名な日大両国行動満員溢れる人の多く、4万名を集めての大衆団交、日大理事会と日大全共闘の学生の対決は日大全共闘の完全勝利、ところが政府はその大衆団交の結果を無視せよと古田会頭に迫った。最近の政治的ゴタゴタではないが、日大の中に様々政治潮流が生まれた。日大全共闘の内部にも、教職員の内部に、理事会内部にも数え切れない動きがあって、流石に私も自らを鼓舞して、当時の日大教職員3000人の全学組織を割って日大教員共闘を結成した。その時にも最初言い出しっぺは独りだった、教職員の中にも同調者が出て、数十人となった。ただ、私も含め総ては日大を去る運命にあった。
流石に家族3人路頭に迷う訳に行かず、最初は家庭教師などアルバイトをしていたが、最終的には新聞広告でエンジニアリング会社に就職した。私の環境問題への取り組みの契機である。流石に大学と違って戸惑うことも良い。ただ、反公害運動の真っ最中、都市化に環境改善の問題は私を刺激して、漏れ棚式排煙脱硫装置の開発を熱心に行い、それなりの成果を上げて、当時は2000万円という破格の政府助成金を確保したが、余りに異例の出来事、親会社を高砂熱学に持つ身、内部騒動が起きて、そのプロジェクトもおじゃん、私も会社を辞めた。
そこで、私が卒業した大学の仲間や全共闘の仲間と組んで、当時流行のソフトウェア企業を立ち上げた。私は元々アンチコンピューターで物理学といえども、その内容はコンピューターを使わない方式を選んだ。だから、エンジニアリング会社での経験を活かして環境問題はどうかと誘いに乗って、最初は伊勢湾、そして東京湾、和歌の浦湾、地震被害、上下下水道予測、環境騒音さまざまな国家プロジェクトに参加させて貰った。
環境問題の醍醐味は、アメリカのEPAの論文、実は廃棄物全国データベースの構築で基本設計のために読んだ論文で「廃棄物処理には第二次大戦ほどの経費がかかる」というものだった。静脈産業と動脈産業、循環社会、クローズドシステム等の私なりの視点はここから出発する。廃棄物問題は戦争問題である。その覚悟が無くて、廃棄物問題への関わりは無意味であるとまで話すようになった。
これは、私が日大闘争で、日大教員共闘結成をし、日大全共闘支援に回った時、逆に当時の公害闘争の元祖でもある、宇井淳、水戸巌等と対立した観点の違いである。大学が全共闘と理事会の二極対立であり、その緩和剤となる一切の動きは犯罪に近い。以降、原子力問題、水銀中毒などへの動きに参加しなかった私の観点である。
ところが、食べるために会社を起し、環境問題をわんさと扱い、環境問題にドップリ浸かる立場にいると、環境問題の難しさが身に沁みる。大学闘争と環境問題を二律背反風に考えた私も、日大全共闘の仲間が、熊本水俣、柏原発、三里塚で闘っている姿を知って、とにかく、橋頭堡は何処にあるのかと改めて問うようになった。大学を追われ、会社を負われ、東京も追われて辿り着いた小菅村、知ったのは、人と自然の力強さ、私を充分満足するものだった。私の小菅村で行ったことは橋の写真撮影である。山間部では橋はコミュニケーションの欠かせない道具、木の橋から、コンクリートの橋、実に多彩に小菅村のコミュニティを支え、自然と人間の調和を示してくれている。それにもまして、小菅村の山々を支える木々の豊富さである。そこには3000以上もの植生が存在するとは奥多摩産荘園のオーナーの台詞である。
この自然の力強さ、昔は、炭焼、製材、キノコ、山菜、狩猟の宝庫である。それが観光業、その1は小河内ダムの建設にもよるのだが、現金が飛び交う貨幣麻薬の虜になって、道路建設、針葉樹への切り替え、こんにゃくや麻などの開墾、観光施設の乱発など、他の地域に劣らぬ開発となり、山が荒れ、代わりに砂防ダムが必要となり、相乗効果で山崩れが起こり、豊かな小管川が死の川となり、昔の自給自足、自立の村から、助成金便りの村、限界集落へのまっしぐらに突き進んでいる。これは隣の丹波山村にとっても同じでより加速的である。
炭素化社会とは小菅村である。その典型的なモデルが限界集落である。何ゆえに、炭素化社会と限界集落が結びついてこないかが不思議である。
それでもわたくしは青梅を選んだ。ここも多摩川源流域、まだ、限界集落とは程遠い、人口14万人都市である。よく見ると実は小菅村対応が100ヶ所はあるなと思う市である。青梅市がどのようなベクトルを選ぶかは予断を許さないが、少なくともそれを取り巻く環境はもの凄い。まずは、長渕丘陵の南側に二ツ塚処分場を頂くことだ。ごみ処分場が山の上にあることに私は愕然とした。その始まりを知らない私も恥ずかしい限りだが、それを反対すら出来ない青梅市民はもっと悲劇である。その建設に一役買った武蔵野市の土屋市長は反対する市町村には処分場を使わせないと恫喝したようだ。
その後の循環組合は更に応募で反対派の切り崩しに家庭訪問を繰り返す。反対派が裁判をする以上は情報公開はしないという。福島原子炉事故で東電が行った非情報公開は未曾有の惨事を招いた。今後、廃棄物処分場管理組合が情報公開を継続できるとは思わないが、私の青梅での1つの仕事の始まりは、この多摩広域資源循環組合に対する情報公開条例制定のための署名運動である。
そんな矢先に起きた東北大震災による原子炉破壊事故、水素爆発、メルトダウン、メルトスルーと最悪事態を惹起しながら、事態を益々悪化させている。まずは未曾有というか、私には予想もつかない。当初は情報公開が最大の武器にも思えたが、相次ぐ被害の状況は頭を混乱させるばかりである。とにかく原子炉安定の策は無いものかと、考えをめぐらす。しかも重要なことは策があったとしても、その作業は作業者の命、より大きな二次被害さえ齎す。それをやり切る力は私にも無い。ノウアイデアである。
とにかく、ここは政府・東電・日立・東芝に頑張ってもらうしかない。我々は見守るだけである。見守るにしても近くにいないとどうにもならない。たとえ、避難地域が広がろうとも、ぎりぎり監視するのである。見守っている姿を政府・東電・日立・東芝に見せるのである。実際には作業は限られた下請け作業者である。彼らにエールを送るのである。
まさに偶然ではあるが、福島原子炉と日の出町二ツ塚処分場が重なった。ごみ戦争が拡大したのである。署名運動で立ち上がったメーリングリスト「たまかんねっと」ドッキングツールとなった。これが始まりである。
二ツ塚処分場には今日も現地観察会があって、これは二ツ塚処分場包囲のベクトルを持つのだろうか。今日は「6.11 脱原発100万人アクショ ン・東京」が芝公園で開かれる。これは福島原子炉包囲網のベクトルになるだろうか。戦争は敵・味方の識別によって決まる。境界には有象無象、勝てば官軍、負ければ賊軍でしかない。人々の抵抗は見事に復活するのだが、見事に鎮圧もされる。
福島原子炉は予断を許さない。たとえ、沈静化に成功したとしても、原子炉廃止が地球規模で成功する保証は無い。総て、福島原子炉の処理のされ方を世界中が見守っている。その先頭に福島の人々、それを取り巻くように日本中の人々、更にその周囲には世界中の人々が居る。
今日の「6.11 脱原発100万人アクショ ン・東京」には出ないが、明日の「いわきアクションママの講演会」には出ようと思う。距離はダントツいわき市は自宅から遠いが、ダントツ福島原子炉に近い。福島原子炉を孤立化させてはならない。

満田

2011年6月28日火曜日

資料:多摩川衛生組合における廃蛍光管の不適正処理に関する報告書 平成22年12月15日 東京たま広域資源循環組合

多摩川衛生組合における廃蛍光管の不適正処理に関する報告書
平成22年12月15日
東京たま広域資源循環組合

2010年12月15日 – 今回の件を教訓として、私は、今後、水銀やPBを含む有害ごみについて、分別処. 理を着実に実施することによって焼却処理を行わない ... 多摩川衛生組合は、平成 22 年 9 月 1 日に、運転管理受託業者の作業員が廃蛍光管を場 .... れたことから、多摩川 衛生組合には管理運営上の大きな問題が内在しており、再. 度不適正処理が行われる懸念があること .... 民間業者に委託してリサイクル処理等を行っています。 ②の調査結果は表3-4のとおりであり、狛江市及び稲城市を除き、有害ごみの処理 ...

2011年6月27日月曜日

20110627 メモ:下水汚泥処理施設関係 資料、追記あり

  1. 20110630 追記: r_isotope 
    6月下旬も首都圏の放射能汚染に関するニュースが連日報道されています。というか、増えてきた。こちらのページに http://t.co/q9IO1p1関連記事のリンクとコメントを随時アップしています。ネットや雑誌で見つけた記事は載せていますが、見逃した記事も結構あるかも。
    本誌が独自調査日本全国隠された「放射能汚染」地域全国民必携これが本当の数値だ http://t.co/XpjIUwo 現代ビジネス 20110627 ⇦ 必読http://www.gesui.metro.tokyo.jp/oshi/infn0520.htm 東京都下水道局 下水道 放射線情報
  2. http://www.gesui.metro.tokyo.jp/gijyutou/fukyu/fukyu_m9nen.htm 数字で見る東京下水道-平成21年度の下水処理の状況 3.ダイオキシン類測定結果 4.焼却炉排ガス測定結果 5.埋立廃棄物分析結果 6.環境ホルモン分析結果
  3. http://www.gesui.metro.tokyo.jp/kanko/kankou/2010tokyo/04.htm 多摩地域の下水道
  4. http://www.gesui.metro.tokyo.jp/kanko/kankou/2010tokyo/05.htm 5.数字で見る東京の下水道: ●水再生センター別下水及び汚泥処理の実績 (平成21年度)
  5. http://www.gesui.metro.tokyo.jp/kanko/kankou/2010tokyo/03.htm 東京都 区部の下水道:区部は10の処理区、13か所の水再生センター。下水道事業は、原則として市町村の事務..23区については、東京都が「市」の立場で事業
  6. 県の下水道課にたずねる(1)放射性ヨウ素の放出の懸念は? 20110621 ジオドクターKKの日記 http://blog.livedoor.jp/geodoctorkk/archives/5090830.html
  7. 更新ブログ記事、拝読、大変参考になります。関係者に至急回します。返事が遅くてごめんなさい。感謝。RT @geodoctorkk 放射能汚染下水汚泥のブログを更新しました.県下水道課に質問,すでにセメント材として利用されている放 http://t.co/EvMJEJS
  8. @Terry_Yabumoto (続)昨日の@3sisters3さんのTwや都議会での出来事が非常に気になり、まとめていたところでした。行政の返答のどこにごまかしがあるのか、見極めたいと思っています。感謝。
  9. ごみ探偵団: メモ:東京汚泥処理施設、ゴミ処理施設関係http://t.co/hB2tPSz 20110621
  10. @Terry_Yabumoto ありがとうございます。下水汚泥処理施設、明らかに3月中旬以降、新たな放射能発生源になっていると思われ、ごみ問題を調べてきた関係者達に伝えているところです。フィルター性能、焼却灰濃度、セメント等資材化、埋立て問題、すべてごみ問題と共通なのです。(続)