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2011年12月5日月曜日

20111203 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」12/03〜福島原発行動隊モニタリングチーム、行動隊広報部による福島原発状況の報告、他

From  満田正
日付  20111232:04
件名  Re: [tamakannet:107] Re: 青梅市満田氏からの報告

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私は、福島原発行動隊のモニタリングチームに入っていますが、行動隊では、地域のモニタリングチームを強化するための、地域研修会を行っています。最近千葉で第1回目が行われました。基本的には、東電から提出された、研修マニュアルに基づくものです。勿論、私も講師になることが出来ます。よろしければ、多摩地域の何処かで研修会を行うのも良いかと思います。
同じく、福島行動隊では、広報部が福島原発状況の報告を出し始めました。福島原子炉包囲の主旨とは異なる、マスメディア、東電サイトのものですがそれなりのまとまりもあります。以下一部報告します。
原子炉燃料プール:・1-3号機原子炉の圧力容器は底部及び格納容器各部の温度は100℃以下で安定している。
11月日に起きたキセノン検出は臨界ではなく、自発核分裂と判明した。
・前年量プールで循環冷却システムが稼動し温度も30℃以下で安定している。
滞留水       :・滞留水総量は建屋万トン、屋外9万トン、、地下水流入の結果増え続けている。
・セシューム除去装置と塩分除去装置は順調に稼動し、結果としてセシューム吸着塔が1.53
日に1体濃縮廃棄物として発生している。
・セシューム吸着塔の仕様と運用基準、その仮保管及び一時保管の設備しようが判明した。
最終処分の方法は来年の課題となっている。
瓦礫の処理    :・14号機建屋周辺の高線量(10mSv/h)瓦礫の処理はほぼ完了した。
・瓦礫2.8万リューベを収集し、うち0.6万リューベを900個のコンテナに収容した。
モニタリング・除洗:・格納容器からの放射線量は、1-3号機合計で0.6億XBq/hと、事故当時の1/13000000
・作業者被爆は平均1.9mSv(3月の1/12)、10mSv/h以上の被爆者は35名(3月の1/66
で8月より悪化
・緊急作業従事者(9月時点1,133名)被爆線量を100mSv/Yに下方設定した。
以上です。
現在、マスメディアでは福島原子炉13号機のメルトダウンを東電が発表したと伝えています。遅きに失するとはこのことですが、それでも、今後その報告を巡る様々の見解が出揃うと思います。結果として、この報告書を巡る正否が議論されるわけですが、重要と思うのは、メルトダウンによる暴発を冷却でようやく止めているらしい。とすると、冷却システムが、福島原子炉の暴発の鍵となるわけですが、滞流水が地下水によって増え続けていることからすると、結構予断を許さないのではないかとも思います。
瓦礫処理が進み、原子炉周りが、活動しやすくなっていることは朗報ですが、果たして、応急手当的な冷却システムが、今後、どのように改善されるのかが、心配です。徐洗活動は作業者の被爆線量を軽減することにとって、重要ですが、その線量の多いさから言うと、まだまだ、不十分である。むしろ、現在、ロボットを使った瓦礫処理という手立て以外に有効な徐洗が行われていないのではと心配です。では、どうするのかと言われても解は持ち得ないのが実情です。
満田
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