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2012年4月16日月曜日

20120413 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」〜南相馬の現状(3)

From  満田正
日付  20112012413
Re:    [tamakannet:158] 南相馬の現状(3)

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なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。

3.11以降、一挙に情報が噴出し始めた。
その整理は極めて難しい。
方向を定める前に、私の目前の関心事はは、次の7点である。
1)福島原子炉安定・廃炉のための包囲網
2)福島原子炉事故による放射能汚染を受けた廃棄物処理拡散と放射能の広域処理
3)福島原子炉周辺地域の放射性汚染対策としての除染処理
4)福島原子炉周辺住民の健康問題特に子供の健康問題
5)福島原子炉時の政治的、経済的波及の仕方
6)原子力時代という第3次大戦に匹敵する闘い
7)既に始まっている強権政治と日本の将来
もちろん、7つのカテゴリーの中に、私の見聞情報を整理していくことを行っている。
要するにそれ以外の関心カテゴリーは、プライバシーを除いては無い。
ところで、最近、訪れた南相馬市の実態を知るに及んで、いわき市を訪れた以上の衝撃を受けている。

津波・地震災害はいわき市においてと同じだし、その他の地域の見聞を広げる積りも無い。
所詮は、自分には何も出来ないし、出来たとしてもそれ以上のことでは無い。
基本は、いわき市についてもそうであったが、放射能問題である。
と言うよりも、福島原子炉の実態を把握するための一里塚と考えている。
いわき市の隣町広野町は原子炉20km圏に位置し、その山頂からは福島第1原子炉が見えるというので、勢いだったが無理だった。
ところが南相馬市ではそれが可能のように思えた。
それは大きな成果である。
確かに、原子炉は写真・映像では幾らでも見える。
しかし、それを肉眼で見ることは出来ない。
人間にはどうしても経験的に知る作業が必要である。
その一段としての南相馬市での放射線量の体験は私を震わせた。
環境省が提示した安全基準0.23μSv/h以下という数字が嘘のように思えた。
南相馬市が測定する観測点のほぼ7割以上が0.23を超える地域である。
とすれば、住民は防毒マスク、防護服を着て生活しなければならない。
にも関わらず、人々はそこでの生活を強いられているのである。
もちろん、覚悟の人に避難を説得できるものではないが、子供や何も知らない人に避難の必要性を説くことが第1の問題である。
いわき市でも、その感情を抱いたが、それほどの緊急性を感じたわけではない。
実は避難の問題は、放射性汚染の問題だけではなく、原子炉が依然として不安定であるからだ。
何時暴発するかも知れない状況の中で、その危険リスクを知らずに人々が住んでいることだ。
しかも最近には国主導で、住民帰還さえが半ば強制されつつある。
私は、この複雑な状況下にある南相馬市を知ってしまった。
住民の完全な意思決定がなされていない状況下にあって、私がなすべきことがあるのではと思うようにもなった。
それは福島原子炉包囲網のいわき市に続く第1歩である。
ところで、南相馬市から、甲状腺検査の状況が報告されている。
先ず、判定の結果が次のようなランクに分けられる。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
A1)異常はみられませんでした。二次検査の必要はありません。
A2)小さな結節(しこり)や嚢胞(液体が入っている袋のようなもの)の場合は、通常、二次検査の必要はありません。
5mm以下の結節(しこり)や、または20mm以下の嚢胞(液体が入っている袋のようなもの)は、現在の診断基準から、二次検査で細胞診をする必要がないとされています。
B)二次検査を勧められた方及びその保護者の皆様へお伝えします。
二次検査の対象となった皆様の大部分は両性の結節(しこり)であることが予想され、以前から存在していた可能性が高いと考えられます。念のため、二次検査(詳細な甲状腺の超音波検査、血液検査、尿検査を行います。なお、必要があれば甲状腺細胞診検査を行う場合があります(詳しくは別紙をご覧ください)。
C)二次検査を直ちに受けていただく方及びその保護者の皆様へお伝えします。
甲状腺の状態等からして、直ちに二次検査を受けていただくことが必要です。場合によっては、福島県立医科大学から連絡いたします。
B)および(C)と判定された方へ
原発事故による放射線の影響で、小児の甲状腺にしこりができたのではないかと心配されている方もいらっしゃるかと思いますが、今日の検査はあくまでも現在の甲状腺の状態を把握するためものです。
以上のことから、二次検査が必要ということが放射線による影響が甲状腺に現れたと言うことではありません。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
このような文書が配布されたと言うのだから、福島県立医科大学放射線医学健康管理センターの(県民健康管理調査事務局)の常識を疑うものである。
1)A1A2で症状説明のようであるが、A1異常が無いというのはどういうことなのか。A2で比較すると小さなしこりや嚢胞もないもないということか。
2)しこり5mm以下、嚢胞20mm以下があっても、現在の診断基準から二次検査の必要ないというが、現在の診断基準は放射能被害を含んでいるのか。
3)B二次検査を勧められた方、C受けていただく方とあるのは、しこり5mm以上、嚢胞20mm以上があることか。
要するに、具体的には、しこり5mm、嚢胞20mmのことしか判定していないように見えるのであるが、何故、それ以外の症状を表記しないのか。これだと、検査とは言えないのではないか。
しかも、この検査が、原発事故による放射線の影響を調べるものではないとしてるが、わざわざこの時期に一斉に行っている意味は、3.11事故の結果であるのではないか。すると、明らかに実態実験を模索したものだ。でないとすれば、この種の検査は定期的に行うべきものではないのか。逆に定期的に行えば、放射線の影響を調べることになるのではないか。
いわゆる、この文書にはあいまいにした文面が沢山あって、検査の目的が何で、住民の健康状態を知りたいのかどうかさえ分らない。しかも、福島医科大が行うことで、行政によるものでないこともきになるところである。

最後に、南相馬市に住民から、警戒地域見直しに関わる2つの映像が届いている。
201247日南相馬市小高区の警戒区域見直し説明会でのツッコミ(最初の質問部分は小澤です)
2012330日南相馬市除染リーダー講習会での小澤のツッコミ発言

満田

  1. 【子どもの甲状腺検査】良性しこり 通知で波紋 保護者「診てもらいたい ...

    www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/.../post_3160.html - キャッシュ
    2012年2月3日 – 東京電力福島第一原発事故を受け、県が実施している子どもの甲状腺検査で、検査結果の通知を受けた保護者の間に波紋が広がっている。 ... しこりや嚢胞がなかった2622人の「A1」判定とともに、採血や尿検査などを伴う2次検査の対象から除外した。 .... 【南相馬あす警戒区域再編】治安守れるか 出入り自由、夜無人 4000世帯パトロール強化を (2012年4月15日); 【避難区域の市町村】早期退職増える 業務 ...



NHK‎ - 11 時間前
原発事故の警戒区域が16日に解除された福島県南相馬市では、住民が相次いで自宅に戻り、家の片づけなどをしています。

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