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2011年9月11日日曜日

20110910 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」9/10〜岩本忠夫・前福島県双葉町長の訃報、明日は「原発いらない9.11かながわアクション」

From満田正 
日付2011年9月10日10:39
件名Re: [tamakannet:91] 福島包囲網日誌(9/10)









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なお、このメール配信、私の判断で、勝手に送らせて頂いています。
配信不要であれば、連絡くださるようにお願いします。
また、このメーリングリスト記事は、「ごみ探偵団(http://gomitanteidan.blogspot.com)にも記載されています。
岩本忠夫・前福島県双葉町長の噂は巷に聞こえていた。最初は福島原子炉建設に反対し、町長になった途端に賛成へと寝返ったという変節漢としてのよろしくない噂である。この話は知り合い筋から聞いたのであるが、よくある話で気にはしなかった。ところが、彼の訃報の知らせとその一生を綴るレポートが届けられた。そして、彼の考えは、住民としての正義の戦いと住民を代表しての町民のための戦いとに区切られているようだ。町民の多くは原子炉建設を望んだ。その意志は無視できない。問題は、この住民の意思形成を仕組んだのは政府・東電である。政府・東電に立ち向かうことが出来ないと悟り、県会議員を経て町長になったのだが、逆にミイラ取りがミイラになった感じである。日本人であれば、誰でもが経験していることだ。
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2011/08/25/20110825ddm003040139000c.html

福島原発行動隊がその轍を踏まないためには相当の覚悟が必要である。目標は原子炉暴発阻止、原子炉20km圏内での作業要員の確保であるが、現状は東電の胸先三寸で仕切られている。彼らの許可なしには20km圏内には一歩も近づけないのである。また、彼らの許可なしに作業とて彼らの意思に叛くことは出来ない。このような東電を相手にしての戦いは気の遠くなるようなことではあるが、道は必ず開くと思う。
そのような中で、明日は「原発いらない9.11かながわアクション」が横浜大通り公園で開かれる。関学OBエネルギー研究会もブースを持ち、福島の状況や放射能問題を展示する。11.12日6時半には二回目の地域学習会を横浜開港記念館「放射能汚染に立ち向かう日本の農業とTPPについて考える(仮)」を開催しますのでその案内ビラも配ります。なお、代表の豊田がジャズバンドを引いて13時~14時に主演する。
遠く福島から離れた、東京、横浜、藤沢と9.11という時代を変えたその日に、やはり時代を変えるであろう3.11福島原子炉事故へのアクションを起すことはそれなりの意味がある。すなわち、3.11も9.11も地球から見ればちっぽけな舘やに過ぎない。ただその中には、地球を揺るがす重大な秘密が隠されていた。
アメリカニューヨークワールドトレイドセンタービルには世界中の金融機関が事務所を構え、まさに世界の金融界を支えていた。その破壊は、以降の世界金融の大変化を伴い、アメリカの世界覇権を崩壊させ、第二次大戦以来の広域戦争を作り出した。
福島原子炉は日本の原子炉政策の要であり、政府・東電が打って出ようとした世界原子炉ビジネスの中心的存在であったものが、この事故は第二次大戦以降拡大に拡大を遂げてきた原子力利用の前途が無いものにしようとしている。
2つの作為とも言える事故は今後の地球の歴史を塗りかえる重大事であり、9.11事件もそうだが3.11事件も、当然人々は真っ暗な闇夜に落とされたのであり、その闇夜から一歩一歩這い出そうとする努力が行われている。まさに一歩一歩であり、そして一人一人であり、誰かを頼ろうとすることは許されないはずである。
その一歩一歩、その一人一人の生き方の証明が問われているのである。ただ、それにしても、破壊は中途半端のように、破壊されたはずの金融機関も、破壊されたはずの原発機関にしても、再度の再生に向けて復活を遂げようとしているのであり、人々の心もその誘惑・呪縛からは開放されていない。実は、その一歩さえもが見出せないのである。
何故、如何して、人々はこの誘惑・呪縛から解放されないのだろう。
人々は、まだ、マンハッタンや原子力村を支えている、巨大なシステムについて気がついていないようにも思える。人々の日常性がそのままだからである。金融と言っても、放射能と言っても見えない世界の話である。人々は目の前で、または自分自身が襲われない限り、その危険を予想も察知も出来ない。誰かが、予想・察知したとしても、他人事である。今、この失われた人類種としての連帯感が問われている時である。
まさにその一歩一歩、その一人一人とは、この連帯のことである。
貨幣という魔力でズタズタにされた連帯感、今、放射線という魔力でズタズタにされるであろう、肉体細胞、人々はかってない危機に遭遇していることは明らかである。でも、この魔力を取り除くように作為的とは言え、破壊・事故を繰り返す。その都度、人々は、命と連帯の必要性に気がつく。今、その時期である。この時期を大切にすることが必要である。
来年の3.11も9.11も大きなイベントを迎えるであろう。
アメリカ9.11が巨大なシステムで、その後世界が血塗られたように、日本での3.11が巨大なシステムで、原発復興に血塗られないために、その一歩一歩、その一人一人の連帯が必要である。
満田






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