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2011年7月3日日曜日

20110703 満田正さんの「福島原子炉包囲網日誌」6/29、7/2

From満田正 
日付2011年7月3日2:44
件名福島原子炉包囲網(7/2)日誌


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最近、福島原子炉を巡る、詳細な情報が寄せられてくるので、放射線被害状況と共に、その理解は常人のレベルをはるかに超えているこういう状況下では、親しい関係の中で、それら情報に対する理解のレベルを一歩でも高めることが重要である。

ところで、今日は先日に送られてきた、岡田直樹氏のブログの紹介である。

http://ishtarist.blogspot.com/2011/06/20113203.html?spref=tw

彼はツイッター、インターネットモラルも重視しているらしいのでこうした理解についても一応の断りを入れておかねばならないの、この理解の一部は彼のブログに投稿する積りで居るが、何せ、ツイッターという奴は、私に馴染まないらしい。

ブログの題名は「隠蔽された3号機格納容器内爆発」である。すでに、3月20日に生じた原子炉からの黒煙については、多くの識者が、核爆発(原子炉内が臨界点に達しての反応)としての理解を示していたようであるが、岡田氏の報告はその裏づけを行うことを目的として書かれている。

私の理解する限り、この報告はかなりの精度で書かれているので、反論の余地は無く、むしろ、この事実を隠蔽している政府・東電側がどのように回答するのか、今までどおりに隠し通せるのか、またはそれも今まで通りだが、遅れて認知するのかの二者択一が迫られている。

私にとって、この種の問題は、どうでも良いと言えば誤解を生むのであるが、要するに、政府・東電を攻め立てる手法は、それはそれで重要な役割を果たすのであるが、こうした、核爆発の危険性の中で、なお、原子炉安定・停止に向けた努力をしている人々への問題提起をなしには、現状膠着以外は進めようがないのである。

これらの事実を知っていても、原子炉安定・停止に向けて闘っている人々、原子炉周辺に住み続けなければならない人々のために、たちは何が出来るのかについて、一歩でも二歩でも解決を見出すこともできないのである。私が6/12のブログで書いたように、3人の子供を抱えた若い母親の悲痛なる叫びにこたえようがないのある。

私が提示する福島原子炉包囲網は、政府・東電、今や日立・東芝までもが一丸として原発推進に勢力を注いでいる今、彼等に対置する関係よりは、彼等に代わる体制の構築こそが必要であると思っている。

この問題提起の際に、彼らを福島原子炉と一体的に考えるのか、り離して考えるのかが分岐点である。既に、福島原子炉は、東電がそこから逃げ出す意向を示した時点で彼らの意識は原子炉管理からは切断されている。アメリカ、韓国がホウ酸持参で福島原子炉処理支援に来た時、日本での優秀なる廃水処理業者をさて置き、アメリカ、フランスの業者を投入した時に、政府・東電は見かけ上の原子炉安定・停止の姿勢を見せながらも、その裏には、原発ビジネスの姿勢がありありと垣間見えるのである。

とにかく、日本列島の危機、日本人に課せられた、史上最大の課題に対して、政府・東電は一度たりとも増税と計画停電の呼びかけは行っても、原子炉安定・停止への協力要請は行っていないのである。それほどに国家世論を分断させてしまった、政府・東電は国家犯罪、国際犯罪者の何者でもない。

この世論分断は、反原発、脱原発の世論にも責任がないとは言えない。犯罪者には、その罪を償うだけの義務があるし、それを糾弾する側にも、自らがこの事態を収めるという責任がある。それは、私が提示する福島原子炉包囲網の骨格である。

ただ、残念ながら、福島原子炉包囲網は始まったばかりである。の勢力も微々たるものであれば、その体制すら見えない。福島原子炉安定・停止のための作業は相変らず、政府・東電にまかせっきりである。このままでは、彼らの意のままに、事態が推移するのを見守るしかない。

私は、原発反対派、推進派、脱原発派、全ての人々に呼びかけたいのである。福島原子炉安定・停止のための総動員体制、幅広い戦線を構築し、現在の政府・東電中心の管理に入れ替わる体制を構築すべきである。すでに、福島原子炉作業中の人々からも、悲鳴が聞こえる。リークもある。今が、福島原子炉を政府・東電から切り離す最大のチャンスでもある。

このブログでも示した放射能小学校基準値で、犯罪的な行為を行った、福島県知事佐藤雄平は、今は、福島県でのエネルギーの地産地消、自給自足を宣言せざるを得なくなった。彼の政府・東電依存から自立の道への切り替えは、その福島の子供達を放射線汚染危機に晒してまで自らの保身に走るという過去の大犯罪の大きさからは比べもにはならないが、懺悔の一歩と評価しても良いのである。

それにしても政府・東電を懺悔させる道は険しい。

ただ、彼らを福島原子炉管理者として位置づけるには余りに我々は彼らの犯罪に組するに過ぎない。我々が、政府・東電を犯罪者と糾弾するためには、我々が、政府・東電に代わる福島原子炉管理者となる体制を築かねばならない。

そのためには、福島原子炉内部で死に物狂いで戦っている人々との連帯を進めるべきである。また、全国の原子炉に関わっている全ての原子炉関係者との連携を深めるべきである。 その道も更に厳しいかも知れないが、それ以外に政府・東電を糾弾し、懺悔させる道はないと考える。











----- Original Message ----- 
送信者 : "満田正"
送信日時 : 2011年6月30日 0:09
件名 : 福島原子炉包囲網(6/29)日誌


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今日は、日本環境財団の講演会兼シンポジューム「第3回 健康と環境フォーラム」に行って来ました。佐々木 康行 氏(岩手県住田町出身)、古積 昇 氏(宮城県岩沼市出身)、木 幡  文彦 氏(福島県南相馬市(旧原町市)出身)がそれぞれに体験を語ってくれるということで、興味もありました。

私の記憶できたのは、佐々木氏の話は、瓦礫処理がまだ1,2割しかできてないとの話です。この評価はできません。古積氏の話は、仙台市の要請で海岸の20m高さの松防風林の松を全部切り倒し、瓦礫処理場に変えた話です。木幡氏の話は相馬の伝統である壮大な野馬祭りを復活させたい話です。三者三様に東日本大震災の重荷を背負っての発言ですが、338名もの収容を誇る、立派な伝承ホール、観客も3割程度では、直、重苦しい雰囲気です。

私の福島原子炉包囲網の出る幕は無いような雰囲気でしたが、会場から、放射線への対応、風評被害への対応を問われて、話し手はそれどころでは無い雰囲気です。司会者とコーディネーターが原子力に今まで無関心であったことの反省の弁が聞かれましたが、このシンポジューム、庭作りの立場からの復興まちづくりがメインテーマであったので、原子力問題は最後まで触れず終いです。

満田

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