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2011年5月26日木曜日

放射能汚泥、瓦礫関係情報

既にご存知と思いますが、放射能汚染の拡大により、①下水汚泥や②震災瓦礫の処理に関しても深刻な問題が生じています。想定外の出来事ということで関係省庁は今泥縄で基準を緩めて既存の処理施設で急ぎ処理しようとしています。Twitterでは、例えば、放射能がれき処理が広域で行われ、焼却炉で燃されることで日本中に放射能汚染が広がることを懸念しする声が広がっています。そうした関係情報を以下拾いました。ご参考にして頂ければ幸いです。

① 下水汚泥/焼却灰/溶融スラグ/セメントや建築資材に

放射能汚染下水汚泥については、3月中旬に経産省はセメント会社にこの問題の重大性を伝えていたとか。にもかかわらず、下水道管轄の国交省には基準がなく、急遽関連省庁と調整して指示を出したのが4月下旬、その時は既に一部高濃度汚染焼却灰は出荷使用された後。その後も続々と下水汚泥の放射性物質の検出が各自治体の下水処理施設から報告された。もちろん東京も。今日話題になったのは長野県が国に「処理費用は国の負担で」との要望書を緊急提出したこと。尚、焼却灰の放射能濃度を見ると、下水道処理施設の焼却炉本体やフィルターそのものが放射能で汚染されたはずで、その除染はどうしたのか気になります。大気中には煙突からは排出されたでしょうし、今も(「10万ベクテル/kg以上焼却」国交省指針なので)排出されているはずです。

やはり後手に回った放射能汚泥 建築資材で都内に15万トン流通か 20110521 
CT甲府:2011.05.13 東京都下水汚泥の放射能汚染
★(長野)県が国に処理費用求める 汚泥焼却灰でセシウム検出 20110525
Q2:..下水処理場の汚泥の焼却灰の濃度は、流れ込んだ下水の3~5万倍程度に濃縮されます..たとえ水道水や降下物などの放射能が不検出であっても、焼却灰で検出され..
国交省:福島県内の下水処理副次産物の当面の取扱いに関する考え方について 20110512

② 震災・放射能瓦礫の移動、焼却への懸念

現在、1)福島原発20キロ圏内の瓦礫は、移動せず仮焼却炉/100%セシウム除去可能フィルター付き、を作って焼却できる物は焼却処理、2)それ以外の福島県内の瓦礫は、先日モニタリング、会津地域と同じ低レベルなので、一般廃棄物と同じ扱いで処理可能との環境省通達、3)福島県以外の被災地の瓦礫、放射能汚染している可能性大にも関わらず、測定等されず広域に移動、焼却処理されようとしている。

1)に関しては、鷹取敦さんの以下記事がとても参考になりました。
「放射性物質汚染の瓦礫を焼却処理する 環境省の脆弱な根拠」20110520

水銀の例もそうでしたが、放射性物質についても効果的に除去できるフィルターはなさそうだと、また焼却炉自体が放射能に汚染されてしまうこともわかりました。ということは、例え、低レベルでも各地で引き受けたのを燃やせば次々汚染が広がってしまうこと確実だと思っています。

2)-3)の瓦礫に関して、東京都も受入れを表明していると聞き、今日東京都環境局に電話して聞いてみました。以下、そのやりとりです。

5/25 東京都環境局に電話した

この問題で参考にしているサイト:
原発震災廃棄物・広域処理問題@ まとめ
*報道記事、関係省庁の資料、「移動、焼却ストップ」チラシの見本とか役立つ情報が整理されています。

③ 最後に、原発事故後Twitterで最も参考にして来たアカウントは:

放射能汚染汚泥や瓦礫に関して如何に従来の基準を緩めていい加減なことをしようとしているかを的確に指摘しかつその処理方法まで提案しています。福島の原発事故サイトに全て集めてコンクリートで固めなさいという案です。とても参考になったのでブログで紹介させていただきました。

2011521日土曜日 放射能汚染された瓦礫 
2011521日土曜日 放射能汚泥/セメント 
2011521日土曜日 放射能汚泥/セメント/コンクリート 

以上

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