ごみ探偵団: 20110726 　追記〜「７／１７日私のブログに投稿してくださった匿名さんにお伝えします！」

７／１７日私のブログに投稿してくださった匿名さんにお伝えします！

7/17日付け本ブログへの匿名の方からの投稿に関して、7/19日、江東区区議・中村まさ子さんに相談、関係機関への事実確認のお願い、同日中村区議は一組に問合せ、7/20日、一組の回答を中村区議からメールで受取りました。

以下、１）事実確認、２）一組とのQ&Aまとめ、３）私的感想を、今回の報告とします。中村区議に深く感謝：

１）事実確認：

今回、以下の点が一組・施設管理部技術課長・大塚氏によって事実として確認されました。

１。中防灰溶融施設では、６月末以降（６月何日からかは不明）、飛灰の混練り処理作業が行われている。飛灰は都内の他の清掃工場から持ち込まれている。

２。中防内、混練処理施設の放射線量の測定は６／２６日のものである。

３。処理施設内作業者に対して放射能防護対策がとられている。現時点で対策開始日がいつかは不明。

２）一組とのQ&Aまとめ：

”差出人: 中村まさ子

日時: 2011年7月20日 15:36:17:JST

中村まさ子です。

昨日、清掃一組に電話したところ「施設管理部技術課長」の大塚さんという人が

答えてくれました。”

質問内容：　中防灰溶融炉施設内に、都内各所の清掃工場から出された飛灰が持ち込まれ、混練処理がフル稼働で行われている、と聞きましたが、事実なら、放射能対策無しで作業させられている作業員たちに被ばくの恐れがありとも聞いており心配です。以下について質問をお願いいたします。

１Q:「中防灰溶融施設内に、都内各所の清掃工場から出された飛灰が持ち込まれ、混練処理がフル稼働で行われている」と聞きましたが、これは事実でしょうか？

１A:　各清掃工場にも混練り施設はあるが、現在中防灰溶融にも飛灰が持ち込まれている。

もし事実なら、

２Q: 中防灰溶融施設内のどこにこの混練処理ラインがあるのでしょうか？施設案内には示されていないので。

http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/koujou/cyubou/syosai.htm

２A:　混練り処理ラインについては、公開していないが工場内にあるということです。図面でどこ、という確認はできませんでしたが。

３Q: 混練処理作業はいつから行われているのですか？現在の稼働日数時間は？

３A:　基本的には灰溶融のみ行っているが、バックアップ施設として混練り施設もある。

　　　3月11日の震災で溶融ラインは停止した。4月も休止。5月1日に再開したが、6月末にまた停止。（夏場の節電対策のため）。その後は毎日混練り処理のみ稼働。

　　　現在、1日に４０～６０トン、４から6工場の飛灰が搬入されている。　

　　　稼働時間は日によって違うが、あまりきちんと把握していないようでした。

４Q:　職員または作業員は何人、処理施設で働いているのですか？作業従事者は正規の工場職員ですか？関係会社の協力社員ですか？

４A:　委託の職員が従事している。人数は不明。

５Q: 処理施設内の放射線量の測定は行われているのでしょうか？測定値があれば教えてください。

５A:　放射線量の測定は行っている。6月26日の測定結果は

　　　敷地境界　０．０９～０．１６（マイクロシーベルト毎時）

　　　混練機周辺　０．１４～０．１５

　　　貯留槽　　　０．０９

　　　破砕ごみ処理施設　　０．０９

６Q:　作業員に対する放射能対策は行われていないと聞いていますが、事実ですか？

もし、事実なら、

６−１−１。対策を取る予定はありますか？

６−１−２。作業員の被ばくの可能性についてどのように考えているのか？

６−２。実際には、実施されていたら、

６−２−１。いつから始めましたか？

６−２−２。どういう対策が取られていますか？具体的に（防護服、ゴーグル、マスク、放射線バッジなど）

６A:　作業員に対する放射能対策は電離則に則って行っている。

　　　GM社製の測定器を使って測っている。内部被爆については、ダイオキシン対策と同じ防塵・防毒マスクやタイベック製の防護服の使用で対応。清掃工場も含めて放射線バッジも配布している。

　　　現在までの被曝量はわずかである。

　　　放射線バッジではなく、積算計を配置し始めた。今は江戸川清掃工場と中防灰溶融施設に配置

７。その他（もし何かあれば付け加えてください）

３）私的感想：

一組は、環境省の方針に従って処理するとの発表通りに、上記１「中防灰溶融施設では、６月末以降（６月何日からかは不明）、飛灰の混練り処理作業が行われている。飛灰は都内の他の清掃工場から持ち込まれている」を実行していると思われます。しかし、環境省の方針自体が、泥縄式で決められた、クリアランスレベル無視、基準大幅緩和したものと批判されています。従って、その方針通りにセシウム汚染された焼却灰を埋め立て処分等したら、放射能は（焼却時に煙突から大気に）、埋め立てにより土壌に水に漏れ出し、放射性物質は無害化されず、消えないので、永遠にぐるぐる回り続け、環境を汚し続けます。一組はゴミ処理の最前線にいるので、焼却炉を含む処理施設機能の限界を熟知しており、そうした危険性は他の誰よりもよく承知していると推察するだけに、今回のこと残念でなりません。

特に、放射能汚染されていなくても危険な特別管理扱いの飛灰を、セシウムが検出されたとの発表（６／２６）直後から混練処理を始めたことは残念至極です。これによって、たとえ防護対策がとられていたにせよ、作業員は不要な被曝の危険に曝され、中防施設は放射能汚染されてしまいました。混練処理作業をしなければ防げたことです。一組も被害者なのです。放射能汚染は東電と政府の責任であり、濃縮された放射性物質を捕集した焼却灰はドラム缶等の密封容器に一時保管して、東電と政府に引き取らせることが可能なはずです。そして焼却灰に捕集された放射性物質を完全に閉じ込めさせることが求められるはずです。

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