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2010年7月26日月曜日

7/17鄭智允さん講演・学習会〜「韓国でなぜ生ごみ資源化100%が可能だったのか」参加報告 by 入江篤子氏

7月17日鄭智允さん講演・学習会に参加された入江篤子さんから貴重な報告が入りました。ご本人の許可を得て、以下に掲載させて頂きます。感謝。
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717日「韓国でなぜ生ごみ資源化100%が可能だったのか」学習会に参加して

by 入江篤子

韓国のごみ事情について大変興味深い報告だった。

1986年軍事独裁政権から民主化され、法律を作るにあたって住民の意見を入れなければならないというシステム法ができたので、住民運動が一緒に民主化を実現したという一体感をもって、長期展望のある環境政策を進めることが出来たとのこと。

韓国ではごみは殆ど埋め立て処理されているが、2005年に「生ごみの直接埋め立て禁止法」ができ、急速に生ごみの資源化が進んだ。現在ソウル市では100%資源化されている。環境市民団体と行政の協力、決まったことは従う国民性(軍事政権時より)、インターネットの普及、学校での環境教育、ごみの有料化、そして厳しい罰則があることが成功の秘訣であろう。

回収方法は、よく水気を切って専用の容器あるいは袋(5Lくらいの容量)に入れ、自宅前に出しておくと、環境美化員が週1~3回、回収する。分別が悪いものは赤い紙が貼られて残されるので恥ずかしい。生ごみ回収専用車が飼料工場や堆肥化工場に運ぶ。工場はソウル市内にはなく、郊外にある。

出来た飼料・堆肥は農場、農家が利用するが、一部の志の高い農家以外は使いたがらない(日本と同じようで)ので、多くは無償。ここに課題がある。

日本では都市部での生ごみ資源化は「くさい、きたない」と敬遠され、焼却した方がコストがかからないかのように思われている。しかし、焼却炉は作るだけでなく、その維持管理に金がかかり、30年すればまた建て替えが必要になる。地元の理解を得るのに時間がかかり、移転は困難というのが現状。長期展望すると、資源化するほうがコストがかからないことに気づいていないと言える。

日本では焼却されるごみの60%が生ごみでうち80%が水分である。資源化して活かせば生き物を育て、また食べ物になるものを、莫大な税金をかけて水蒸気にし、プラスチックと化学反応を起こさせ、汚染物質を拡散させる焼却行政は終わりにして欲しいと切に願う。
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その他関係記事:


また、鄭智允(ジョン・ジエン)さんは、2010/4/10「生ごみ100%資源化プロジェクト発足会」第1回講演会で、「韓国での生ごみ資源化の状況」について話をされています。その時の様子は、池田こみちさん・鷹取敦さんが以下参加記①にまとめられています。
生ごみで花いっぱいのまちづくり・生ごみ100%資源化プロジェクト発足会

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