ページ

2011年7月19日火曜日

20110719 googleニュース:高濃度セシウム灰埋却問題 小坂町、事前連絡を放置

読売新聞 20110719
千葉県松戸市の一般ごみ焼却場から出た灰から環境省基準の約1・3倍にあたる放射性セシウムが検出され、この灰が小坂町の最終処分場に埋め立て処分された問題で、同市が同町に「検査で基準値を超える放射性セシウムが検出された」と伝えたにもかかわらず、同町が何ら措置を取らずに埋却されていたことが18日、わかった。同市からの電話を受けた町職員が上司に報告していなかった。
県によると、埋却された灰は39・5トン。松戸市は7月4日に検査に出したが、結果を待たずに本県に搬送。灰は9日と12日、同町の最終処分場に埋却された。
同町などによると、同市は11日に検査結果を把握後、1時間以内に電話で同町に伝えた。同町町民課生活環境班には廃棄物の担当者がいるが、11日は休暇だったため、同じ班の別の男性職員が電話を受けた。職員は重要な問題と認識せず、上司に報告しなかったという。
同町の赤川克宗副町長は14日の取材に対し、「事前に報告してもらえず遺憾だ」と憤っていた。
同町が13日、松戸市に対し、放射性物質濃度の検査結果を速やかに報告するよう通知を出したところ、「既に伝えた」と返答があった。同町は「検査結果の報告は受けていない」と主張していたが、読売新聞の取材を受け、再度内部調査し、職員が報告を受けていたことを認めた。
細越満町長は取材に対し、「職員が情報の重要性を認識できず、このような事態になった。責任を感じている。情報伝達の不手際を検証し、再発防止策を講じる」と話した。
また、同町の最終処分場の親会社「DOWA(ドウワ)エコシステム」(東京都)も、同市から11日に検査結果を伝えられていたが、結果的に埋却されていたことがわかった。
同社によると、問題の灰は、同社が同市から連絡を受けた11日、JR大館駅構内で一時保管されていた。同社はすぐに最終処分場への搬送を中止するよう指示したが、搬送担当者が一時保管中の灰は問題がないと誤解し、埋却処分された。
同社企画広報部は「搬送中止が実行されなかったことは、我々にも責任がある」としている。
県内で高濃度セシウムが検出された灰が埋却処分されたことが確認されたのは、小坂町だけ。同町は当面の間、住民や自然に影響がないかどうか、処分場の放射線量を調査することにしている。一方、松戸市は「一義的には、検査結果を待たずに搬送した私たちの責任。町民の方々に申し訳ない」としている。

読売新聞 20110716
千葉県流山市の一般ごみ焼却場から出た灰から、環境省の基準値の約3・5倍にあたる放射性セシウムが検出され、この灰が一時県内に運び込まれた問題で、流山市の井崎義治市長が15日、県庁と最終処分場のある大館市、小坂町を訪れ、対応の不備を陳謝した。
流山市は、焼却灰から放射性セシウムが検出されたことを把握した後も、大館市や小坂町に灰を搬出していた。この灰は返送されたが、同じ焼却場から出た灰約179トンが既に大館市と小坂町で埋め立てられた。この灰が放射性物質を含んでいるかは不明だが、住民から不安の声が出ている。
井崎市長は、大館市の小畑元市長と面談し、「きちんと連絡せず、搬送を中止する指示も徹底できなかった結果、大館市民に不安を与えてしまい申し訳ない」と述べ、深々と頭を下げて陳謝した。
これに対し、小畑市長は「こういうことは二度とないようにしてほしい。今後は(環境省基準値の)8000ベクレルを(超えないものだけ送るよう)守っていただきたい」と述べた。
こうした事態を受け、大館市は15日から、市内の中間処分場と最終処分場の敷地境界線3か所で空間放射線量の測定を始めたが、異常は確認されなかった。同市は来週から週1回、最終処分場の灰が埋まっているとみられる場所付近でも測定する予定。

0 件のコメント:

コメントを投稿