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2011年3月24日木曜日

福島原発30km圏の「屋内退避」は「もう限界」。避難範囲の抜本的拡大を

2011-03-23 | 原発
福島第一原発から20〜30kmの距離にあり、「屋内退避」を指示された地区からは、「もう限界」という悲鳴が上がっている。
「避難指示」は出されていないから、バスなど避難のための手段は準備されない。しかし、危険を感じる人々は、どんどん自主避難していく。結果として、自力で逃げることのできない人たちが取り残されている。

22日のニュースでは、福島県南相馬市の様子が報告された。
多くの人が自主避難し、店や病院なども閉まり、町の機能は麻痺状態。郵便局まで閉まっている。
「動ける人はいい。お年寄りとか障害者とか、そういう動きたくても動けない人をフォローする人がいなくなっている」。

屋内退避でずっと家にいる人は、「生殺しみたいだ。家から出られないから仕事もない。店が開いてないから食べ物もない。物資も届かない。物資をもらいに避難所に行っても、『自分で何とかして』と言われる」。「いつまでこれが続くのか、先が見えない」。

市長は、「兵糧攻めにあっているようだ。自治体として限界にきている。民間事業者は逃げ出し、救援物資は30km圏外までしか届かない。職員は疲労し、業務を続けられない」。

孤独死や自殺者が増えているという話もある。

政府は「屋内退避」を指示するだけで、後は地元任せ。全く無責任だ。
いつまでこんな状態に置いておくつもりか。「屋内退避」でなく「避難指示」にしてほしい、という声は強い。にもかかわらず、政府は「その必要はない」と頑なだ。原発事故をできるだけ小さく見せようという意図なのか。

そうしている間にも、放射能汚染はどんどん広がっている。空気、土壌、海、野菜、飲み水‥‥。
十分な支援もせず、放射能にさらし続け、政府はいつまでこんな苦しみを強いるのか。

避難区域を20kmから大幅に拡大し、国の責任で避難させるべきだ。
特に、放射能の影響を受けやすい乳幼児と妊婦には、一刻の猶予も許されない。
by ウナイ
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