ページ

2010年11月27日土曜日

11/25 講演会配布資料②〜表紙、目次、3−7pp 水銀汚染検証市民委員会、水銀問題経過報告

資料                         資料代500円

11月25日(木) 水銀汚染検証市民委員会結成講演会
水銀の危険性を問いー事故の原因・対策を考える


式次第

1 開会挨拶 23区廃プラ焼却検証市民実行委員会 吉田紀子代表
2 経過報告 水銀汚染検証市民委員会
3 講演会
1)「ごみ焼却炉での水銀汚染の可能性フィルター付けて安心できるか?」
村田徳治循環資源研究所所長
2)「空気には壁がないーEUの規制と松葉調査から見た重金属汚染の影響」
池田こみち環境総合研究所副所長
4 質疑
5 まとめ  市民委員会

日時:11月25日(木)18時開場、18時30分開演 21時終了
場所:池袋勤労福祉会館エッポック10 3階

主催:水銀汚染検証市民委員会
賛同:廃プラ焼却検証市民実行委員会、止めようダイオキシン汚染東日本ネットワーク、NPO法人ごみ問題5市連絡会

目次
1 水銀汚染検証市民委員会・・・・・・・・・P3
2 水銀問題経過報告  ・・・・・・・・・・P7
3 講演
1)「ごみ焼却炉での水銀汚染の可能性フィルター付けて安心できるか」
村田徳治循環資源研究所所長・・・・・P11

2)「空気には壁がないーEUの規制と松葉調査から見た重金属汚染の影響」
池田こみち環境総合研究所副所長・・・P18

P3-6

水銀汚染検証市民委員会
A:目的・経過・進め方
1)水銀汚染検証市民委員会の目的
① 水銀汚染事故の原因の解明と対策の提言(再発防止に向けて)
② 要望事項(要望書記載事項)
i)第三者的な水銀事故調査委員会を設置し検証すること。
そこに、市民代表も参加すること。
 ii)水銀混入ごみ(有害ごみ)の分別の徹底
iii) 水銀等の金属類の排ガス規制の条例化→法制度化へ
③ 23区の廃プラ焼却の停止(減量化、資源化促進)
④ 調査報告書作成提出

2)これまでの経過
7/21:清掃一組プレス発表:6月~8月にかけて自主規制値を超える水銀の発生が4工場5焼却炉で発生した事実を公表。
7/22:東京新聞1面トップで報道、こちら特報部(7/23)で特集記事を掲載(1時間200gの水銀が混入しないと・・)
9/10:清掃一組プレス発表:「事業者による違法な持ち込みととし、調査を行うも、水銀の排出源は分からず、有力情報も得られなかった」
9/10:足立工場で再度基準超過
10/28:廃プラ焼却検証市民実行委員会として質問状(一組宛)、要望書(一組、区長会、区長、都宛)を提出。記者会見(都庁記者クラブ)
10/29 水銀汚染問題市民委員会の結成集会(11/25)の呼びかけ。廃プラ焼却検証市民実行委員会、ダイオキシン東日本ネット、NPOごみ五市他へ働きかけ

3)清掃一組や行政の今回の水銀汚染事故への対処の仕方
① 焼却炉には排ガス中の水銀等金属類の除去装置が取り付けてあるので、自主規制値を超える水銀汚染は事業者による不正な大量排出が原因と考えられるという「事業者犯人説」が基本的な考え方。一組は被害者としての立場を主張。
② 23区の廃プラ混合焼却によって水銀混入ごみが焼却された結果、引き起こされた事故ではないかという点については検証していない。触れていない。
③ 事業者犯人説に基づく業者(収集運搬業者等)へのヒアリング調査は形式的であり、その結果をまとめた文書は情報公開すると90%以上黒塗りとなって提出された。これについては、不服申請を検討中。
④ その一方で、家庭系の通常のごみの可能性も捨てきれないとして、各区では、水銀混入ごみの出し方について注意喚起の情報を出している。(チラシ、Webサイト、集積場への張り紙等)

4)これまでの市民サイドの調査で分かったこと
① 一組は早い段階で「1時間当たり200gの水銀を投入しないと規制値を超えることはない。」と主張し東京新聞が掲載したが、その根拠については一切明らかにせず、開示しても示されなかった。
 環境総合研究所の試算で、仮に排ガス処理設備で93%除去できたとしても、可燃ごみ1トン当たり4gの水銀の投入(混入)で規制値(0.05mg/m350μg/m3)を超える可能性があることが判明。これは体温計で3本程度の量。

② 流通している電池は「水銀フリー」ではない。
 ごみとして出される電池には多様な種類、メーカー、製造国があり、古いものもあるため、「水銀フリー」とは言えない。国立環境研究所(国環研)はじめ、行政機関はどこも電池中の水銀について調査を行っていない。
 東京都が2004年に調査した結果でも、大量に含まれていることが判明している。

③ 23区では、水銀灯等の有害物質を含むごみの分別回収は行っていない。せいぜい、不燃ごみに出すようにとか、回収している店舗等に持ち込むこむようになどの指示にとどまっている。そこに08年度から廃プラ混合焼却が始まり、今回の事故の引き金となったことが考えられる。
 ごみには水銀が含まれていることが実証確認でも明らか。
 灰溶融炉で処理する飛灰には高濃度の水銀が含まれている。

④ 清掃一組の事故調査は形式的であり、情報公開に対して非公開(黒塗り)とした対応は、真摯な事故原因解明をしようとしない姿勢の表れであり、都民の健康と安全を守る立場として問題が大きい。

⑤ 一組は各工場で測定している水銀の自主測定のデータの保管、開示等について統一的な指示をしていないため、工場によって扱いがバラバラ。
日常的な管理の不徹底が目立っている。水銀については法定項目ではないので情報公開の対象ではない、開示請求すれば見せる、といった不合理な対応となっている。一組が好意で測定してあげているといった態度は許せない。

B 報告書の主要な構成内容(案)
① 水銀の危険性焼却場から排出される水銀蒸気
)水銀汚染の実態頭髪調査、へその緒調査、他
)水銀蒸気による生命・環境への影響

② EUの規制と背景なぜ焼却炉の排ガスの金属類を規制しているのか
)EUの重金属についての考え方
)製品規制、排ガス規制の内容
)生命、リスクの考え方、  

③ 水銀問題に対する日本の実態:ごみ焼却炉と水銀
)水銀混入製品とごみの実態
)電池に混入している水銀量の実態。(流通している電池の調査は、これまで行われていない。)
)水銀混入ごみの処理の実態有害ごみとして分別。埋め立て。焼却。店頭回収。
)生産量・輸入量・使用量・回収量そして廃棄されている量
)その他の実態調査

今回の水銀事故の実態
)水銀事故の基本データ (日時、清掃工場名、焼却炉型式、排ガス除去装置の種類、灰溶融の有無、他)
)焼却炉のシステムー焼却炉での水銀の処理の流れ(排ガス処理)
)水銀検査システムー水銀はどのように測定されているのか
)ごみの分別収集の様子と燃やされていたごみの実態水銀が混入しているごみとはどんなものか。
追加)
)多摩川衛生組合での有害ごみの焼却実験
)日の出のエコセメント工場に投入された有害ごみの残渣
)柳泉園組合での有害ごみの焼却実験

⑤ 政策提言
・第三者的な原因究明
・有害ごみの分別収集の徹底
・金属類の排ガス規制の条例化・法制化
・測定の義務づけ、開示の徹底 

C 水銀汚染検証市民委員会の今後の進め方(案) 
1) 検証委員会への参加の呼びかけ 団体2000円、個人1000円程度のカンパを募る。
2) 政務調査費拠出の働きかけ;5万円/口 ×複数口の拠出を求める。
2010年度末で経理的な処理は行う。(政務調査費関連)
3) 中間報告は20113月の環境行政改革フォーラムでも行う。(発表)
4) 報告書の作成には6~7ヶ月はかかるため、発行は2011年5月か6月予定。


7p

2  水銀問題経過報告  「水銀問題質問状と要望書&資料」参照
20101123 青木 泰
1.資料の説明
*事故発生報告(資料1)、新聞報道(資料2、資料3)、事故の詳細(資料11)
*清掃一組の事故調査結果(資料4
*23区の水銀ごみの出し方まとめ (資料5
*水銀関係環境データ 大気汚染、飛灰中の水銀(資料12
*EUの水銀等の規制(資料15
*他

2.報告の要点
1)清掃一組の事故原因-表明とその根拠の問題点
① 事業者犯人説が主流となっているのに有耶無耶にされようとしている。
② 除去装置を取り付けている。200g/hの投入がなければ規制値超えないと 
指摘。
③ 事業者による不正投入の可能性
④ しかし、トン当たりで計算すると数gの水銀で基準を超える可能性が。
(資料8)
⑤ 原因究明調査の結果についての情報開示ではほとんど黒塗り
原因は特定できず、家庭ごみの可能性も示唆
⑥ 現状は事業者犯人説をそのままにした上で、水銀混入ごみ(家庭からの)
を燃やすごみに入れないようにというーちぐはぐな対応を採りつつある。

2)何が原因か
① 廃プラ焼却の開始により製品プラが可燃に
② 電池等の扱いが不徹底
-多くの区で不燃物として扱うよう指示されているか、乾電池を収集
している施設(スーパーや電気屋さんの店頭など)に持ち込むよう指示(資料5
-水銀を含む危険物、有害ごみとしての認識がなく区民への情報提供、
教育も不徹底
③ 電池はすでに水銀フリーという認識はほんとうか。
-ごみになる電池類には輸入電池、古い電池も多く含まれているはず。
そこには高濃度の水銀が含まれている。(資料13 表2
-国内の消費電池の内訳、その水銀量については調査されていない。

★水銀問題― 質問状と要望書&資料 2010年10月28日 廃プラ焼却検証市民実行委員会
http://gomitanteidan.blogspot.com/2010/10/blog-post_7930.html




★電子データあるもの全部→11/25 講演会配布資料①~水銀汚染検証市民委員会結成講演会:水銀の危険性を問い、事故の原因・対策を考える」

0 件のコメント:

コメントを投稿